わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

(21)最長片道切符でハイエースに乗る! 大雨でてんやわんやの大糸線代行タクシー【最長片道切符の旅2021】[上越妙高→松本]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅、11日目の前半の様子をお届けしていきます。

 

2021年8月13日(金)11日目①

最長片道切符の旅、11日目の朝は快活CLUB上越市役所店からスタート。まずは春日山駅まで歩き、そこからえちごトキめき鉄道上越妙高駅へと戻り、ルートを再開していきます。

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今日も朝から大雨

まずは別途乗車券を購入し、春日山から上越妙高までえちごトキめき鉄道妙高高原行に乗車。所要時間は約12分です。昨晩に引き続き、新潟県上越地方はこの日も朝から本降りの雨となりました。昨晩の教訓を活かし、荷物がなるべく濡れてダメージを受けたりすることのないように気をつけて旅を進めていきたいと思います。

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上越妙高に到着

程なくして上越妙高駅に到着。ここはかつて信越本線脇野田駅でしたが、2015年の北陸新幹線開業を機に線路とホームが少し移設され、駅は大きく生まれ変わりました。

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釜ぶたの湯

次に乗車する新幹線まではまだ1時間以上の余裕があったので、駅前にある日帰り入浴施設「釜ぶたの湯」にやってきました。まだ朝7時過ぎだというのにもう営業しています。これはありがたい。しかも受付でヤクルトを1本無料でもらえました。

入浴料は440円とリーズナブルですが、中はかなり広々としていました。屋根付きの露天風呂もあり、かなり寛げます。朝早くにもかかわらずそこそこのお客さんがいましたが、人でごった返しているというほどの状況でもなく、程よく活気がある程度でゆっくりできました。 上越妙高で乗り換えの際など時間がありましたら是非足を運んでみてください!

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豚まんじゃないよ

さて、改めて駅へ戻り、いよいよルートを再開していくことにしましょう。まずは上越妙高8:30発の北陸新幹線はくたか551号〕金沢行へと乗り込みます。

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サンダバやしらさぎが大量運休

北陸地方ではこの日、大雨の影響で特急〔サンダーバード〕〔しらさぎ〕の大量運休や七尾線九頭竜線等各線の運転見合わせが発生しているという旨の貼り紙が改札前でなされていました。まだ今日北陸へ行くわけではありませんが、これは何だか不吉な予感…。

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相変わらずの短区間乗車

列車は定刻通りに上越妙高を発車。乗車するのは一つ隣の糸魚川までとなります。

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隣の駅までなら自由席特急料金880円

昨晩に飯山から上越妙高まで乗車したのに引き続き相変わらずの短区間乗車ですが、実は新幹線では隣の駅までの自由席特急料金が距離に関わらず割安に設定されています。そのため飯山~上越妙高糸魚川区間は一気に買うよりも上越妙高で分割して買った方が安くなるのです。

今回は上越妙高で旅行日を区切るということでどのみち分割する必要があり、意図せず安くなった恰好ですが、新幹線に2~3駅乗る場合だとこのようなケースはかなり多いですので、特急券購入前に一度調べてみてください。

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まさかの知らせ

列車は定刻通り、8:43に糸魚川駅へと到着。ここから大糸線へと乗り換え松本方面まで南下していくルートになります。

しかしここでとんでもない知らせを耳にすることに…。

何と大糸線南小谷糸魚川駅間(JR西日本区間)は、この日大雨の影響で終日運休が確定したとのこと。

上越妙高駅にももしかしたら貼り紙等されていたのかもしれませんが、私は糸魚川到着直前の新幹線車内のアナウンスで初めて知りました。

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代行輸送があるらしい

ひとまず新幹線改札口にて切符を見せるとともに、この後大糸線に乗り継ぐ予定だった旨を告げます。すると何と代行タクシーがあるとのことで、駅南口へと急ぐよう促されました。

階段を降り駅前のロータリーへ出ると、そこには1台のハイエースが。どうやらこれが大糸線の代行タクシーのようです。

待機していた担当者の方に、南小谷方面へ向かいたい旨を伝え無事乗車。列車と同じ時刻で発車の予定でしたが、9分ほど遅れ9:03頃に糸魚川駅の南口を発車しました。

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まさか最長片道切符でハイエースに乗ることになるとは

代行タクシーの車内は8名ほどが乗車できるキャパシティで、私が乗りこんだところで空席があと2名分の状態での出発となりました。あまりじろじろと観察はしていませんので正確には分かりませんが、私と同じく遠方からの旅行客も数名は乗車していたようです。

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土砂降りの中を走る

代行タクシーは糸魚川の市街地を抜け、国道148号線を南下していきます。この国道は大糸線の線路、および姫川という川にほぼ沿うように走っており、道路・線路・川が三位一体(?)となってどれも小谷村方面へとのびています。

途中各駅に立ち寄り、運転手さん自ら車外に出て駅の待合室へと入り代行タクシーに乗車予定の客がいないか呼びかけます。ローカル線ということもありだいたいどの途中駅にも待機客はいないためすぐに発車するのですが、途中平岩駅では登山客っぽい装備の3名の待機客がいたのに対して私たちの乗車していたハイエースの空席が残り2席しかなかったため、2名だけは先に乗り込み残り1名の方はここから手配する後続のもう1台の代行タクシーに乗るということになったようでした。ちゃんと待合室のある駅とはいえ、周囲が土砂降りな中1名の方はもうあと30分待たなければならないようで、精神的にも辛そうです。

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かなり水位が高い

窓の外を見てみると、姫川の水は茶色く濁り、かなり水位が高いであろうことが窺えます。これほどの水位が氾濫寸前なのかどうかは専門でないので分かりませんが、側の道路を運転する方にとってはかなりの恐怖を感じる濁流だろうと思います。

最近では事前に予告をしての路線の運休の場合、JRではバス・タクシー等の代行輸送手段を手配しないということも多いようです。今回は運良く列車とほぼ同時刻で大糸線の代行輸送を利用することができましたが、もしこれがなければ糸魚川で丸一日足止めを喰らうところでした。

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無事に南小谷駅へと到着!

山道を走ること約1時間、10:02頃に南小谷駅へと到着! もし予定通りの糸魚川8:54発の列車であればこの南小谷には9:56の到着でしたから、代行タクシーは列車とほぼ同程度の所要時間で到着することができました。こんな悪天候の中でも代行輸送をしてくださった運転手さん、そして手配してくださったJR西日本の皆様には本当に感謝してもしきれません。

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ここからは再び列車で移動

南小谷から先、松本方面へは列車の運行があるということなので、ここからは10:10発の大糸線 信濃大町に乗り込みます。ここから先は再びJR東日本区間へ入るということで、E127系(2両編成)によるワンマン運転となります。定刻で発車できるかと思いきや、先ほど平岩で手配した後続の代行タクシーのお客さんが到着されるのを待ってからの発車ということで、南小谷を16分遅れで発車しました。

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列車が動いているのが奇跡

列車はなおも大雨の中を、姫川と国道148号線に沿って進んでいきます。途中何度か川を跨ぐ箇所がありますが、窓の外を見てみると上流に向かって進んでいるためか先ほどまでよりもだいぶ激流となっており上空にはもやがかかっています。もはや列車が動いているのが奇跡というくらいの最悪のコンディションではないでしょうか。

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白馬からも大量の登山客

途中の白馬駅からはかなりの乗車があり、車内はさらに混雑します。その他の駅からの乗車も含め乗客の大半は登山客のようで、みなさんかなり重装備でいらっしゃいました。

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幻想的な木崎湖

海ノ口駅を過ぎると、車窓右手には木崎湖が見えてきます。大糸線の定番ビュースポットですが、やはり山々が雲(霧?)に覆われていてどんよりとしています。

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制限時間1分の対面乗り換え

列車は11:15頃に終点の信濃大町駅へと到着。定刻だと11:05着なので10分遅れにまで回復したようです。

ここから乗り換える列車は、11:16発の大糸線 松本行。所定ならば信濃大町で11分間の余裕を持った乗り継ぎ時間があったはずですが、南小谷から信濃大町までの列車の遅れによりわずか1分での慌ただしい乗り換えとなりました。まぁ対面ホーム乗り換えだったのがせめてもの救いです。

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まつもとぉ~まつもとぉ~まつもとぉ~

この区間は特に混雑が酷く、あまり写真を撮れる風でもなかったので一気に場面が飛んじゃっていますが、12:24に無事終点の松本駅へと到着です。何だか使ったことのない端っこのホームに到着しました。

松本も雨模様ではありましたが、大糸北線付近と比べると比較的小康状態ではあるように見えます。

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間一髪で回避

そして松本駅の改札口にはこんな貼り紙が。何とついさっき通ってきた大糸線信濃大町南小谷駅間はこの日の16時頃から終日運休とする予定だそうな。前もって予告しているためか、これに関しては代行輸送も特に行わないとのことで、午前中のうちにこの区間を抜けておいて本当によかったと心から思いました。

ちなみに前の日の晩に乗車した飯山線も同様に15時からの運休が決まっているようで、本当に間一髪、綱渡りの移動です。あと1日、いや半日移動が遅れていたら旅程が大幅に狂っていたであろうことは間違いありません。

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うっわぁうまそう

ちょうど良いのでここ松本でお昼ご飯をいただきます。「日本の食」42品目は山賊焼です。長野県名物の鶏料理で、簡単に言うと「箸で食べるめちゃくちゃでかいフライドチキン」。手のひらよりも遥かに大きく、衣がサクサクでとってもジューシーです。まずはそのまま食べてみて、二切れ目以降は卓上のマヨネーズやマスタード、胡椒等で味変しながら食べるのが個人的にはオススメです。松本駅の駅ビル内にある「松本からあげセンター」ではご飯・味噌汁・マカロニサラダがセットになったこの定食が1,078円で、さらに卓上のがりもやしが食べ放題というサービスまであるので、松本にお越しの際は是非!

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大都会松本

というわけで今回はここまで。

この後は篠ノ井線で長野へと向かうルートになりますが、それはまた次回お届けします。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

(20)「いいかわ」も「いいそら」もほとんど見えない真っ暗な飯山線の旅【最長片道切符2021】[宮内→上越妙高]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅10日目の夜の移動の様子をお届けしていきます。

 

2021年8月12日(木)10日目②

柏崎方面からの上越線の列車にて、宮内駅には17:49に到着。ここから少しだけ上越線に乗車していきます。

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「越後中里行」はあまり乗ったことがない

長岡方面からゆっくりと入線してきたのは、宮内18:02発の上越線 越後中里行です。こちらに乗車して、飯山線との分岐駅である越後川口まで向かっていきます。

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東京でもありそうなフルカラーの行先表示器

越後中里というのは、ざっくり言うと水上と越後湯沢の間にある駅で、ギリギリ上越国境を越えることなく新潟県内に収まる位置にあります。上越線自体は私もこれまで青春18きっぷ北海道&東日本パスで何度も利用してきましたが、ほとんどの場合単なる通過利用に過ぎなかったので水上~長岡駅間を直通する列車しか利用する機会はなく、今回越後中里行というのは初めての乗車になります。18きっぱーにはあまり馴染みの薄い行先ですが、やはり夕方ということでこの列車もかなり多くの高校生で混雑していました。

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飯山線に乗り換え

18:20に越後川口へと到着。ここからは飯山線に乗り換え、飯山方面を目指します。

乗車するのは越後川口18:25発の飯山線 十日町です。全長96.7kmもある飯山線では、全区間を直通する列車というのはあまりなく、大半は途中1~2駅で乗り換えが必要となります。今回乗車するこの18:25発は、当日中に飯山・長野方面まで抜けられる最終列車となっており、何としてもこれに乗らなければならないというわけです。

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いいかわ、いいそら…?

たった1両のキハ110系は、定刻通りに越後川口を出発。まずは十日町まで約30分の道のりです。だんだんと空が暗くなってくる時間帯ですが、それにしてもまだ何とか日は沈み切ることなく外の景色を楽しめます。「いいかわ、いいそら、いいやません」というキャッチフレーズをもつ飯山線ですが、残念ながら小雨が降る中で空もどんよりとしていて、しまいにはもうすぐ日が沈むとそれらすらも見えなくなってしまいます。

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北越急行との乗換駅

18:51に終点の十日町へと到着。飯山線のホームは地上ですが、隣には何やら新幹線のような高規格の線路が…。

この高規格線路は北越急行ほくほく線で、一瞬十日町駅に新幹線が通っているのではないかと錯覚してしまいます。かつては特急はくたかも走り、高速走行が可能な路線ですが、こちらは最長片道切符のルートには含まれていないので乗ることはできません。

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またもキハ110

十日町から乗車するのは、19:03発の飯山線 戸狩野沢温泉。やはり先ほどまでと同じくキハ110系の単行運転で、そこそこの混雑を見せていた先ほどまでと異なりこちらの列車の乗客はまばらでした。

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長野県に突入

列車はすっかり暗くなった夜の飯山線信濃川に沿って進んでいきます。とは言っても車窓には本当に何も見えず、明かりが見えると駅に着いたことを実感する程度。スマホはほとんど圏外なのでやることもなく、暇を持て余します。

十日町を出て約40分、森宮野原駅からはいよいよ長野県となります。そして同時に私の乗車している1本後の列車はこの森宮野原どまりなので、ここからはいよいよ本当にこの列車が終電となるわけです(電車じゃないけど)。

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ラクラク着席

飯山線には観光列車「おいこっと」という列車も運行されており、お盆のこの時期ともなれば日中はそれなりに観光客が沿線を訪れ列車内も混雑することでしょう。しかし景色をウリにしている路線ですから、日が沈んだこの時間が観光客で賑わうはずもありません。磐越東線などではかなり着席に苦労したこのボックスシートも、この時間ともなればラクラク着席することができます。

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虫の量が凄いんじゃ

20:23に終点の戸狩野沢温泉駅に到着。周囲は特に大きな建物があるわけでもなく真っ暗なので、明るい駅のホームには虫が大量に集まってきます。

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最後はまさかの2両

ここから乗り継ぐ車両ももちろんキハ110。何だかデジャヴですが、しかし1両→2両にパワーアップしています。もっともそこまでの需要があるわけではないようですが…。

対面乗り換えにて、20:28に戸狩野沢温泉を発車。外はかなり本降りの雨となっているようですが、列車は順調に進みます。

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あっという間に飯山到着

この3本目の列車に関しては乗車時間はちょこっとだけで、20:40に飯山駅へと到着。列車はこの先しなの鉄道北しなの線を経由して長野まで走る列車となります。

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ガラガラ

近年優等列車の発着はなかったものの、2015年の北陸新幹線開業により東京から乗り換えなしで来れるようになったことでアクセスが格段に向上した飯山駅ですが、やはりこの時間ともなると人の気配はなく本当にガラガラです。みどりの窓口(営業時間外)や指定席券売機・自動改札機等、新幹線駅に必要な設備は一応一通り揃ってはいるものの、停車タイプの「はくたか」ですら通過する便もあるような駅ということで、北陸新幹線では安中榛名と並ぶ「ローカル新幹線駅」かもしれません。

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この時間でもまだまだ列車がある

そんな飯山駅から乗車するのは、21:02発の北陸新幹線はくたか575号〕金沢行。長岡→新潟に続きこの日2度目のE7系です。相変わらず外は本降りの雨で、駅の中とはいえ真っ暗な中で大雨の降る見知らぬ土地に一人でいるのは何だか心細くなってきます。

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カッコいい!

まもなくすると長野方面からの列車が入線。闇夜を照らすライトが眩しい…ですが、駅に入る瞬間に風圧(?)で大量の雨水をホームにまき散らすようで、1号車付近で待っておられた方が大量の水を浴びてました。大丈夫だったかなぁ…。

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自由席はかなり混雑

列車は定刻で発車。2つ先の糸魚川までが最長片道切符のルートですが、宿泊場所の関係でこの日の夜は一つ隣の上越妙高で降ります。

先ほどの飯山線とはうって変わって、こちらはかなり混雑している様子。特に自由席の窓側席はかなり埋まっており、この時間でも需要があるのだということには驚かされました。

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今日はここまで

わずか10分ほどの乗車にて、21:13に上越妙高駅へと到着。10日目の移動はここまでとします。

上越妙高駅周辺にはアパホテル東横インといった有名なホテルがいくつかありますが、今回の旅ではそんな立派な場所に泊まれるほどのお金はありません。いや、お金はあるにはありますが、こんなところで奮発してしまうと後の行程を進めていくのが厳しくなります。

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えちごトキめき鉄道に乗り換え

そこで別途運賃を支払い、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインへと乗り換え、直江津の一つ手前の春日山まで移動。画像からも伝わってくると思いますが、本当に凄い雨なんです。

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快活CLUB上越市役所店

春日山駅から800mほど歩き、本日の宿である「快活CLUB上越市役所店」へと到着。迷わず歩ければそこまで遠い距離でもないんですが、駅周辺は真っ暗な上に折り畳み傘では耐えきれないほどの土砂降りの大雨で道に迷い、全身ずぶぬれの状態で到着…。午後はずっと乗り換え尽くしでまともなものも口にできておらず、空腹に襲われていました。

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快活でようやくご飯にありつく

何とかここで塩唐揚げ&焼き鳥丼にありつくことができ、空腹をしのぐことができました。それにしても持っていたカバンや中身はどれもびしょびしょで、靴下も絞れるほどの酷い状態でしたが、何と最長片道切符本体だけは辛うじて濡れることなく一命をとりとめていました! これにはホッとしました。

今後の行程でもこうした土砂降りの大雨に出くわす可能性は大いにあります…とはいえ、長い傘を持ち歩くわけにもいかず、折り畳み傘に背負ったカバンを覆えるほどの大きさはありません。今回は宿泊場所までの徒歩ということでやむを得ない部分はありましたが、今後このように大雨に出くわした際は駅周辺の散策や観光等の予定を潔く取りやめ、駅構内に留まることにしようと思います。

長旅の最大の敵は雨だと痛感した日になりました。

 

次回は11日目の様子をご紹介していこうと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

(19)隣の駅まで6時間…いつまでも新潟県から抜け出せず右往左往【最長片道切符の旅2021】[長岡→宮内]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅の10日目の様子をお届けしていきます。

 

2021年8月12日(木)10日目①

節目となる(?)10日目の朝は長岡駅からスタート。この後の乗り継ぎの関係で朝早くに出発しても時間を持て余してしまうので、朝はコインランドリーで洗濯等もしつつゲストハウスをチェックアウト時刻ギリギリまで滞在していました。

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やけに古そうな駅舎

長岡というと個人的には県内で新潟駅に続く第2の都市というイメージですが、今までだと乗り換えで利用するばかりだったのでちゃんと降りるのは初めてでした。上越新幹線もほとんどの列車が停車する主要駅ですが、その割に駅舎が何だかものすごく古いように見えます。最近だと都心部だけでなく地方のターミナル駅でも国鉄時代からの駅舎が取り壊されて真新しいピカピカの駅舎に生まれ変わるという例は多いですが、長岡は今のところそうはなっていないようです。

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なかなか新潟県を出られない(Googleマップを作成)

10日目のこの日は長岡から上越妙高までルートを進めていきます。地図を見てみるとお分かりの通り、長岡→新潟→柏崎→宮内→越後川口→飯山→上越妙高というえげつない遠回りをするルートになっていて、なかなか新潟県を出ることができません。特に長岡と宮内は隣合う駅で、普通なら数分で移動できる距離にありますが、今回は長岡から宮内までも6時間ほどかかる計算になります。本当に頭がおかしくなりそうです(笑)。

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手軽に食べられる「イタリアン」

そんな過酷な道のりに挑むべく、まずは長岡駅で腹ごしらえをしていくことにします。「日本の食」40品目となるのは、イタリアン(340円)です。イタリアンと言ってもパスタやピザなどではなく、新潟では焼きそばにミートソースをかけたファストフードのことを指します。「みかづき」「フレンド」等複数のチェーン店があるようですが、今回は長岡駅の駅ビルに入っている「フレンド」でいただきました。

ミートソースと焼きそばなんて合うのか…と思うかもしれませんが、これがめちゃくちゃ合うんです。焼きそば自体にも味がついていますが、そこまでしょっぱくなく薄味程度なのでミートソースの良さをかき消すことはありません。あくまでも麺は焼きそばなので、”イタリアン”とは言いながらもフォークではなく箸で食べるのも何だか面白いです。

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Maxはもはやレア

小腹を満たしたところで、いよいよ最長片道切符の旅10日目のスタートです。まずは長岡12:00発の上越新幹線〔とき315号〕新潟行へと乗車していきます。長岡~新潟駅間は在来線(信越本線)でも繋がっていますが、この区間は昨晩に新津→長岡を利用してしまっているので、ルートの重複が起こらないようにするため新幹線の利用が必須となります。

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懐かしの現美新幹線

長岡駅の新幹線改札内には、2020年12月をもってラストランとなった「現美新幹線」の座席が展示されており、自由席扱いだったソファ席の方には実際に座れるようになっていました。もし運行期間であれば最長片道切符の経路に組み込んでも面白かったかもしれませんが、それはお預けとなってしまいました。

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かなり余裕のある広さ

新幹線のホームはかなり広々としていることが分かります。発着ホームとしては11番線(下り:新潟方面)と12番線(上り:東京方面)の2本だけですが、その間に通過線があるほか、11番線の脇には線路がさらにもう1本敷けるようにスペースが確保されています。数は少ないものの長岡を通過する新幹線も中にはあるようで、通過線はそのためと思われますが、はて11番線の脇のスペースは…? もしかすると日本海新幹線のためにスペースを予め確保しているのかもしれません。

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8・10・12・16両編成がやってくる

上越新幹線では現在、E2系(10両編成)E4系(8or16両編成)E7系(12両編成)と実に様々な形式の車両が運行されています。そのため足元の乗車位置案内も実にカラフルで、分かりやすいですが鉄道に疎い人は一瞬混乱してしまうかもしれません。E4系は2021年10月をもって引退することが発表されておりますので、こんなに多彩な形式がやってくる光景も今だけです。ちなみに先ほどご紹介した現美新幹線はE3系(6両編成)ですから、昨年まではさらにややこしかったことでしょう。

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E7系

 

まもなくすると東京からE7系がゆっくりと入線。前置きが長くなりましたが、いよいよ乗車していきます。

時間を調整して引退間近のE4系に乗ることもできたのですが、それはまたこの後の行程で乗る予定ということで今回はE7系の自由席を利用していきます。

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長岡からの乗車もかなりある

列車は定刻通りに長岡を発車。途中燕三条にも停車しながら、終点の新潟までは所要時間わずか24分間です。

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やはり大学生には痛い額

 

ざっと見た感じですが、長岡からの乗車もかなりあったように見えました。すなわち県内の移動でも新幹線を使う人が少なくないということで、これは新潟県の大きさを実感せずにはいられないところではありますが、いかんせん長岡~新潟駅間は在来線特急がわずか1日5往復しか残っていないのを考えると、短区間であっても移動の主力はやはり新幹線なのでしょう。自由席特急料金1,870円も大学生にとっては痛い出費ですが、例えば小さなお子さんを連れた家族であれば延々在来線で移動する負担を考えると安い出費なのかもしれません。

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新潟に到着!

12:24に列車は定刻通り新潟駅へと到着。やはり新幹線の2駅はあっという間です。

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何と両側のドアが開く

 

新潟駅では、何とE7系の両側のドアが開きました。この列車、ちょうど新潟駅にて12:32に在来線ホームより出発する特急〔いなほ5号〕秋田行への接続列車となっており、新幹線と在来線が対面乗り換え可能な構造となっているため乗り換え用のホームも開くということのようです。先に右側(新幹線専用ホーム)のドアが開き、その後数秒置いて左側(特急乗り換えホーム)のドアが開くという流れでした。

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旧在来線ホームは見る影もない

改札口を出て万代口へと向かう途中の通路からは、かつての在来線ホームがあった跡地を見下ろすことができます。2018年に在来線ホームの大部分が高架化され、先ほどご紹介した新幹線と在来線特急の対面乗り換えはそれにより可能となったわけですが、それにしてもかつての在来線ホームを知っている自分としては寂しさもあります。

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駅舎すらもない

なくなったのは在来線ホームだけじゃありません。何と万代口の駅舎すらも取り壊されてしまっているのです。現在駅前広場とともに新駅舎の工事が行われており、完成はまだ少し先のようで現在まだ外からその様子を伺うことはできません。これもやはり寂しさはありますが、しかし地元民でもない私が何を言っているんだと言われればそれまでなので、とりあえずお昼ご飯を食べるために猛暑の新潟の街を歩いて万代シティへと向かいます。

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黄色いルウが特徴のカレー

「日本の食」41品目はバスセンターのカレー(480円)です。「バスセンター」というのは新潟駅から少し歩いたところにある「新潟交通万代シティバスセンター」のことで、ここの1階にある立ち食いそば屋のカレーが今や新潟の名物グルメとなっているのです。

ご飯の上に満遍なくかかった昔ながらの黄色いルウはとろみがあり、時間がたっても冷めずにアツアツです。中毒性のある味で病みつきになり、汗をこれでもかと流しながらも飽きることなく食べ進められます。普通盛ですがかなりのボリュームがありましたので、量に自信のない方は小盛を注文されることを強くオススメします。

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みんなカレーしか食べてない

ちなみに一応そばやうどんがメインのお店なのでしょうが、もはやこのバスセンターのカレーが名物になりすぎていて、周りを見てもみな一様にカレーを食べていてそばやうどんを食べている人は一人も見かけませんでした。この手のお店は男性の一人客が多いイメージですが、夏休みということもあってか小さな子どもがいる家族連れやカップルの姿もあったのが意外でした。

駅から少し歩くので新潟の滞在時間が短い時には厳しいですが、また来た際には是非とも食べたい名物グルメです。

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今度は在来線ホームへ

さて、それではお腹も満たされたところで今度は新潟駅の在来線ホームへと入場していきます。ここからは越後線で吉田・柏崎方面へと進んでいきます。

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白新線からの列車

4番線で待っていると、14:23発の越後線 吉田行が入線。これに乗ってまずは途中の吉田まで向かいます。新潟駅越後線白新線信越本線方面が直通できる構造となっているため、新潟駅を始発・終着とするばかりではなく各方面から直通運転が多数行われています。首都圏と異なり特に路線ごとに車両形式が決まっているわけではなく、基本的にはほとんどの列車が上の画像のようなE129系にて運行されています。今回乗車するこの列車も、白新線の豊栄を始発としてやってきた列車のようです。

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新潟市街地を抜ける

列車は定刻通りに新潟を出発。2両編成ということで車内はかなり混雑しており、座る余地はありません。ただしこの手の地方都市の列車というのは往々にしてターミナル駅を出発後に乗客は減る一方なので、市街地を走る間はまだ空かなくても徐々に座れる可能性は出てきます。まぁ今回は座れませんでしたが(笑)。

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吉田もスパナのような形をしている

新潟を出て約1時間、15:18に終点の吉田駅へと到着。この先も引き続き越後線の列車へと乗り換えます。新津駅と同様に、ここでも駅名標が4方向に分岐していてなかなかインパクトがあります。

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115系!!!!!

吉田から乗り換えるのは、15:44発の越後線 柏崎行。何と古き良き国鉄車両115系での運行ではありませんか!!!!! これは歓喜です!!!!

先ほども述べた通り、新潟地区は現在ほとんどの普通列車E129系(通称”ハムタマゴ”)で運行されているのですが、今回のようにわずかながら115系もまだ運用が残っています。ただし運用は固定ではないそうなので、どの路線でいつ見れるかは運次第。そう遠くないうちに引退してしまう車両でしょうから、貴重なひとときを過ごすべくじっくり乗車していきたいと思います。

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ボックスシート

車内はボックスシートが基本で、青い色のモケットも今では貴重になりました。ただし肘掛けの形等を見るに、おそらく国鉄時代からの座席をそのまま使っているわけではなくリニューアルなどして少し新しくなっているようです。

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吉田~柏崎駅間は完全にローカル線

越後線新潟駅から遠ざかれば遠ざかるほど列車の本数が少なくなる路線で、新潟駅からは日中でも3本/時が運行されていますが、そのうち2本は内野どまり。残る1本のみが吉田まで走り、さらにその先柏崎方面へ接続がある列車はかなり限られてきます。吉田~柏崎駅間は1日わずか9往復しか列車の運行がなく、これがこの日の行程を組む上でも特に難儀したポイントでした。特に日中は列車の本数が極めて少なく、吉田15:44発の1本前は12:32発ということでこれでは早すぎる…となり長岡や新潟で足踏みをしていたのです。

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この角度がイィ

列車は定刻通りに吉田を発車。先ほど新潟を出た時とはうって変わってガラガラの車内から、米どころ新潟の田園風景を眺めます。やはり新潟らしい車窓といえばこれでしょう。越後線だけでなく信越本線上越新幹線などからも眺めることができ、毎日目まぐるしく移動する中でも自分がこの瞬間は新潟にいることを実感させてくれるものです。

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反対側も115系

小島谷駅では4分ほど停車し、対向列車との行き違いを行いました。ちょうど対向列車も115系だったようで、私が乗車している列車とはまた異なるカラーリングでした。

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座席番号がある

この115系を始め、多くの国鉄時代の普通列車車両には特急や新幹線のように座席番号が割り振られています。すなわち指定席としても運用できるようにしているわけですが、ボックスならまだしもロングシート部分で指定席というのはなかなか酷なことにも思えてきます。現代ではこうした普通列車車両を指定席列車で充当するケースは稀ですが、私も以前新潟地区で一度だけ全車指定席の115系に乗車しました。その様子は以下のリンクからご覧いただけます。

watakawa.hatenablog.com

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柏崎に到着!

16:57に終点の柏崎駅へと到着。ここでは鯛茶漬けが名物ということで是非とも食べたかったのですが、ここで時間を使ってしまうと本日中に目的地までたどり着けないので残念ながらすぐに乗り換えていきます。

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ハムタマゴ、再び

柏崎からは17:10発の信越本線 長岡行に乗車。決してそこまで列車本数が多い区間ではありませんが、ちょうどタイミングよく列車があって何よりです。この日2度目のハムタマゴとなります。

列車は2両編成、何とか座れたものの車内はかなり混雑していました。

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一つ手前で下車

17:49に宮内駅へと到着。この一つ先が終点の長岡ですが、そこまで乗ってしまうと同じ駅に戻ってきてしまうことになるので、ここで降りなければなりません。

それにしても前の日の晩に磐越西線新潟県へと入ってから、かなりの距離を移動してきていますが未だに新潟県を抜け出せていません。新潟県の大きさを思い知るとともに、最長片道切符のルートの複雑怪奇さも実感せずにはいられません。

この後は飯山線方面へと進むため、上越線の上り列車へと乗り換えていきます。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

(18)JR東日本の数少ない”快速指定席”を乗り継ぐ大移動【最長片道切符の旅2021】[郡山→長岡]

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19:みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅の9日目、後半の様子をお届けしていきます。

 

2021年8月11日(水)9日目②

磐越東線にて、福島県郡山駅には14:56に到着。これより磐越西線に乗り換え、会津若松・新津方面へと向かっていきます。

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しっかり号数もある

磐越西線には現在、特急の運行こそありませんが、郡山~会津若松駅間では停車駅を絞った快速「あいづ」号が1日3往復運行されています。そしてご存じの方も多いかもしれませんが、この快速あいづ号には何と指定席が連結されているのです。

せっかくなので今回は郡山15:45発の快速〔あいづ3号〕会津若松の指定席を利用していきます。

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何の変哲もないE721系…?

1番線へ向かうと、既に列車は入線していました。見てみると往年の485系特急車両などではなく、南東北でおなじみのE721系普通列車(4両編成)を使用するようです。行先表示器にはしっかり「快速あいづ」と表示されているものの、この列車が本当に指定席を連結した列車なのかと不安になってしまいます。まさかあの硬いボックスシートを指定席として運用しているのか…? と思うかもしれませんが、そうではありません。

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何やら華やかなラッピング(?)が!

 

列車の後方へと歩いていくと…ありました! こちらが指定席の区画です。いつもの緑色の帯に加え、大きく分かりやすい文字で「RESERVED 指定席」と表記がなされています。何と4両編成のうち、一番郡山寄りの車両の半室のみが指定席となっているのです。

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特急顔負けのリクライニングシート

車内へ入るとご覧の通り、特急車両顔負けのリクライニングシートが並びます。自由席の部分とは完全に扉等で仕切られているわけではありませんので、指定券を持っていない人でも通り抜けができるようになっている風でした。指定席は1編成のうちこの区画の14席しかなく、曜日や時間帯によってはかなり争奪戦となりそうな気がします。

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背面テーブルも装備

座席に着いてみるとご覧の通り。背面テーブル、フック、会津の観光パンフレットもあり、ここだけ見るとまさに特急らしさ満点と言えるでしょう。コロナ禍なので推奨はされていませんが、機構上は座席を回転して向い合せにすることももちろん可能です。

ただし、コンセントやWi-Fiの設備はありませんでした。運用開始が2020年春ということで少し期待していましたが、この点は良くも悪くも「普通列車(快速)」なのだというところを実感します。

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どちらも絶品

発車までまだ少し時間があるようなので、ここで郡山にて買ったご当地グルメ2種類をいただきたいと思います。「日本の食」37品目はクリームボックス(200円)、38品目はままどおる(5本入600円)です。

クリームボックスは、食パンの上にたっぷりのミルククリームをのせたデザートパン。ままどおるは昔からの福島の定番土産で、優しい甘みが特徴のお菓子です。どちらもおやつにぴったりの品です。

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まずは連続停車

絶品グルメに舌鼓を打っているうちに、列車は郡山を発車。この先郡山富田喜久田磐梯熱海、猪苗代、磐梯町と停車して終点の会津若松に至ります。「快速あいづ」以外にも磐越西線では全車自由席の快速列車が運行されており、多くの場合はそれら無名の快速列車(?)もおおむね同じ停車パターンのようです(川桁会津若松駅間各駅停車となるものもあり)。

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1号車(概念)

こちらが今回の指定券の券面です。普通列車の普通車指定席ということで基本は530円ですが、オフシーズンの月~木曜には330円で乗れることもあります。またこの辺りの普通列車には各車両に号車番号の割り当てがなく号車札も入っていないため、各駅発車時に車掌さんのアナウンスでも「進行方向いちばん後寄りの車両には指定席がございます」と放送していましたが、便宜上この指定席がある車両は「1号車」として券面に印字されていました。

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若者が7名、ク○ガキが1名

車内を見てみると、14席中7~8席程度が埋まっていて窓側席のみ満席といった様子。さすがはお盆ということだけあり、ニーズは低くないようです。客層はどちらかというと自分と同じくらいの若い世代が多いように見えました。車内では車掌さんによる検札が行われ、指定席と知らずに座っていた人もいたようですが空席がある場合には車内精算にて着席可能としているようでした(指定席なので本来あまり好ましいことではないと思いますが)。

なおこの指定席の区画は編成の最後部車両にありますが、この区画のさらに後方にも少しばかり自由席がありますので、指定券を持たない乗客でも指定席区画の通り抜けは問題ないように見えました。この区画のすぐ前方にはトイレもあり、あえてトイレの近い位置に指定席の区画を設けたのかなという気もします。

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磐梯山を望む

猪苗代駅手前付近から、車窓の右手には磐梯山が見えてきます。これまでにも何度か乗車したことのある路線なのでとりわけ物珍しいわけでもありませんが、やはりリクライニングシートで通れる機会というのはそうそうないのでまた格別です。

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磐梯町で行き違い

磐越西線は単線のため、途中ところどころで列車の行き違いがあります。最後の途中停車駅となる磐梯町でも郡山行の普通列車と行き違いを行いました。本数としては快速あいづ号よりも圧倒的に普通列車の方が多く、時間帯によっては問題なく座れると思いますが、やはり「着席保証」と「快適性」という2つのポイントから選ぶなら快速あいづ号の指定席もアリなのではないかと感じました。

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会津若松に到着!

郡山を出てから1時間5分、16:50に終点の会津若松へと到着です。磐越西線の他に只見線会津鉄道が乗り入れる、福島県会津地方最大のターミナル駅となっています。

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会津に来たらやっぱりこれ

ここではこの先の列車まで1時間半ほどの待ち時間があるので、少し早いですが夕食にしたいと思います。「日本の食」39品目は名物の会津ソースかつ丼です。駅から歩いてすぐの「かついち」さんでいただきました。

ご飯の上にたっぷり盛られたキャベツ、そして大きなソースかつはボリューム満点です。「見たらわかるウマいやつやん」なのは言うまでもありませんが、何とここにお味噌汁、茄子の煮びたし、お新香がついて850円ということですから驚きの安さです。

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ちょっと暇w

 

食後は列車の発車まで少し時間があったので、土産物屋さんなどを見て時間を潰します。会津若松に来るのは今回でもう3~4回目くらいですが、いつも鶴ヶ城などじっくり観光する時間はなく、ほとんど乗り換えかせいぜい駅周辺で食事を取るくらいしかできないので、またじっくり観光もしてみたいなと思うところです。

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新津方面最終列車

さて、それでは時間も近づいてきたので再びホームへと入ることにします。続いて乗車するのは、会津若松18:34発の磐越西線 新津行です。この列車、何と会津若松から新津まで当日中に抜けられる最後の列車(終電)となっています。夕方6時半で既に終電とは…何とも恐ろしいものです。この後も途中の野沢どまりの列車や喜多方どまりの列車が数本ありますが、特に津川~野沢駅間の列車本数が極めて少ないためこのようになっています。

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何と3両編成

車両はJR東日本の最新気動車GV-E400系ですが、何と3両も繋いで運行されます。ちょうど夕方の帰宅時間帯にあたり、高校生などの需要が高いことも想定してのことかと思いますが、実際そこまでの混雑にはなりませんでした(増結のおかげといえばそうかもしれません)。

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だんだん暗く…

列車は定刻で会津若松を発車。あくまでも種別は「普通」ですが、途中の喜多方までは通過駅があり、堂島、及川、姥堂会津豊川には停車しません。この4駅はどちらかと言えば停車列車よりも通過列車の方が多い印象ですので、もし行かれる際は停車駅によく注意しましょう。

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喜多方から先は非電化

喜多方から先は各駅に停車していきます。郡山を出てからここまでは電化区間でしたが、この先はずっと非電化区間となっています。最近巷では会津若松喜多方駅間の電化設備を撤去し非電化路線とする計画も取りざたされていますが、今後どうなるのかは気になるところです。

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野沢で数分間停車

徐々に日も沈み始め、最初のうちはそこそこ乗っていた高校生も数駅で降りていき車内はどんどん空いていきました。国鉄気動車というのももちろん良いですが、闇夜に映えるギラギラの最新気動車も悪くないような気がします。

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ようやく新津

会津若松を出てから2時間半、20:59にようやく終点の新津へと到着。4方向に線路が分岐する重要なターミナル駅で、新津鉄道資料館もあり「鉄道のまち」として知られます。

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かつての「急行きたぐに」の役割も兼ねる

 

もう辺りも真っ暗ですので、普通ならばここ新津でこの日の移動を切り上げたいところですが、新津駅周辺にはあまり宿泊施設がないというのもありますので、まだまだ移動していきます。この日最後に乗車するのは、新津21:14発の快速〔信越直江津です。

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快速信越は全車指定席

快速信越は、2021年春に運行を開始したまだ新しい列車です。いわゆる新潟地区の着席通勤需要を取り込む列車として、直江津新潟駅間で1日1往復限定で運行されています。かつては「おはよう信越」(朝の新潟行)と「らくらくトレイン信越」(夜の直江津行)として運行されており、らくらくトレイン信越については指定席ではなく乗車定員制での運行でしたが、列車名が統合され今年から上下列車とも全車指定席になりました。

この列車、かつて大阪~新潟駅間で運行されていた夜行急行「きたぐに」号の役割を補完する列車でもあり、急行きたぐにを主に新潟県内のみの短区間で着席通勤列車として利用していた人が一定数いたことを踏まえ、それまで長岡~新潟駅間のみだった着席通勤列車の運行区間を2012年に直江津まで延伸したという経緯があるようです。

定刻通り列車が入線。指定券は前もって買ってあるので、さっそく乗り込んでいきます。

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E653系の乗り得列車

車両は主に特急しらゆき号で使われるE653系。4両編成で、グリーン車はありません。ただ普通車指定席なので、18きっぷでも別途指定券を購入すれば乗車可能です。ライナー列車的なやつですが平日だけでなく土休日も含め毎日運行されているので、朝晩に新潟地区を快適に移動したい場合は積極的に検討してみていただきたい列車です。

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1車両10人くらい

列車は定刻で新津を発車。途中長岡までの停車駅は、矢代田、加茂、東三条、三条、見附です。特急しらゆきよりも若干停車駅は多いものの、この辺りの需要を着実に拾う意図があるものと思います。

車内は1車両に10人程度で、首都圏で湘南ライナーの混雑を毎日目にしていた頃と比較するとやはりガラガラという印象は否めません。混み具合だけ見れば「自由席にしてもいいんじゃないの?」などと思ってしまうかもしれませんが、逆に言えばそもそも「特急用車両に指定席券530円(時期によっては330円)のみで確実に座ることができる列車」と考えればだいぶリーズナブルに思えてきます。

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チケットホルダーに入れておこう

遡ること約6年半前、北陸新幹線開業前を思い返すと、新潟~金沢駅間を結ぶ特急〔北越〕や一部自由席も連結し上越地方~新潟を結んだ快速〔くびき野〕がこの新潟地区を席巻していました。どれも国鉄特急車両485系での運行ということで鉄道ファンからも人気が高かったようですが、残念ながらこの時代に私は一度も新潟地区を自分の足で訪れることは一度も叶わず、気づけばどれも廃止されてしまっていました。

E653系もとてもカッコいいですし、とても快適な車両であることは間違いありませんが「今あるものが永遠に続くわけではない」というのは何においても言えることだと思います。鉄道ファンの間でとりわけ人気が高いというわけでもないこのE653系に、今敢えて時間を合わせて乗るという鉄道ファンはそう多くないと思いますが、このように「ありふれた今だからこそ乗っておきたい」という気持ちを大切にしておきたいと思います。

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ようやく移動おわり

22:00に列車は長岡駅へと到着。9日目の移動はここまでとします。

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新しめのゲストハウス

この日の宿は、長岡駅から歩いてすぐの「ゲストハウス長岡街宿」。1泊2,000円で泊まれたのでなかなか悪くないところでした。お盆にもかかわらずガラッガラでほとんど空きだったようですが大丈夫ですかね…やはりコロナの影響というのもあるのでしょうか。

 

というわけで今回はここまで。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

(17)あれから10年…常磐線で福島浜通りを進む【最長片道切符の旅2021】[仙台→郡山]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅、9日目の様子をお届けしていきます。

 

2021年8月11日(水)9日目①

9日目の朝は仙台よりスタート。この日の目的地は、新潟県の長岡です。

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仙台~福島をほぼ往復する形に?

途中の郡山まではご覧の赤線のルートで進んでいきます。仙台から福島まで東北新幹線で南下した後、ほぼ来た道を戻るように東北本線で再び岩沼まで北上し、改めて岩沼より常磐線へと入るルートです。この「仙台~福島~岩沼」という進み方が重複にあたるのではないか?と気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、今回の場合は新幹線と在来線を同一路線としてみなさないケースになりますので問題はありません。

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福島に停車するのは「やまびこ」だけ

一般的に新幹線と在来線が並行している場合、任意の新幹線接続駅どうしを結ぶ区間であれば同じ営業キロが用いられます。例えば単に仙台~福島駅間を移動するだけなら、新幹線でも在来線でも営業キロは79.0km、運賃はどちらも1,340円です。

ここでのポイントは、新幹線で仙台から福島へ移動する途中に「白石蔵王」という新幹線単独駅があることです。これにより、仙台~福島駅間は同一営業キロを用いるにも関わらず「同一路線」とはみなされないことになり、仙台から福島まで新幹線で移動した後、福島から折り返すような向きで在来線にて仙台方面へ移動しても区間の重複とはならないのです。

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この旅で4回目のE5系

それでは、仙台8:21発の〔やまびこ50号〕東京行に乗り込みまずは福島へと向かいます。この列車は盛岡始発ですが、仙台で9分間停車し後続の〔はやぶさ・こまち6号〕を先に通しました。

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わずか20分でこの値段

列車は定刻通りに仙台を発車。わずか20分程度の乗車ですが、自由席の特急料金は1,870円となかなかのお値段です。最長片道切符の旅で思いのほか安くない出費がこの特急料金課金で、特に今回のように新幹線が経路に含まれる区間では必ず新幹線を利用しないと旅が成立しないので、限りある持ち金から拠出するほかありません。実は今回の場合、途中の白石蔵王で区切って発券するといくらか安くなることは知っているのですが、そこまで大きな節約にはならないということと特急券をたくさん持ち歩くことによる紛失のリスクを鑑みて分割購入はしませんでした。

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福島に到着!

8:42に福島へと到着。あっという間にやってきましたが、すぐさま在来線で引き返していきます。岩沼は宮城県なので、せっかく福島県に来たところですがこれからゆっくり折り返すことになります。

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福島で是非とも食べていただきたい2品

せっかく来たので、福島の美味しいものを食べてから先へ進みたいと思います。「日本の食」35品目は酪王カフェオレ、36品目はみそぱんです。酪王カフェオレは甘いコーヒー牛乳で、みそぱんはほんのり味噌の香りがする蒸しパンのような食感のパンです。どちらも福島駅のNewDaysで購入することができ、とってもお手軽に福島グルメを堪能することができます。

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在来線で北上

さてお腹も満たされたところで、今度は福島9:34発の東北本線 白石行です。「本線」ですが何とワンマン運転のようです。

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701系

南東北でおなじみのこの緑帯の701系へと乗り込み、列車は定刻通り福島を発車。車窓を楽しもう…かと思っていたところでしたが、何とここでスマホのメモ帳に記録している「お金の支出記録」のデータが消えていることが判明。どこで何にいくら使ったかを初日の稚内から克明に記録していましたが、全てのデータが吹っ飛んでしまいました。おそらく前の日の夜に仙台のキャビンホテルでうとうとしながらスマホをいじっていたのが原因で、「上書き保存」のマークと「削除」のマークが隣どうしにあるメモ帳アプリだったためにこのようなことが起こったようです。

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気づいたら白石

北海道からここまで、どこで何にいくら使ったかを必死に思い出しているうちに、列車はあっという間に白石へと到着。ここで向かいのホームに停車している10:17発の東北本線 仙台行へと乗り換えます。

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仙台のすぐ近く

10:43に岩沼へと到着。

岩沼は仙台市ではありませんが、仙台駅がすぐ近くにあり、生活圏内だろうと思われるくらいの非常に近い位置にあります。「また宮城県に戻ってきてしまったのか…」と思うと何だかルートを進められていないような錯覚に陥りますが、もちろんそんなことはなく着実にゴールへと近づいています。

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さっきと同じ形式

岩沼駅では橋を渡って乗り換え、ここからは常磐線の旅がいよいよ始まります。仙台地区の常磐線の列車は全て東北本線へと乗り入れ仙台まで直通していますが、今回岩沼~仙台駅間を乗車してしまうとルートの重複になってしまうため(別途運賃を払えば可)、岩沼から乗車していきます。岩沼10:58発の常磐線 原ノ町は先ほど福島から白石まで乗車した東北本線と同じく701系です。

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再整備された山下駅

岩沼から原ノ町にかけては、途中に2011年の東日本大震災による大津波で甚大な被害を受けた地域を通ります。かつての線路や駅が流され、高架駅として新たに開業した山下駅の周辺ではかなり駅前の再整備が進んでいるように見えました。一方で列車内からは見えにくい場所でまだまだ復興は道半ば…ということもあるのだろうと思います。

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上野からやってくる特急を待つ

日立木駅では対向列車行き違いのためしばらく停車します。上野を8:00に出発した仙台行の特急ひたち3号のようですが、少し遅れていたためこちらも遅れて日立木を発車することとなりました。

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首都圏の顔

終点の原ノ町駅には11:56着予定のところ、5分程遅れて12:01に到着。乗り換え予定の11:59発の常磐線 いわき行は発車時刻を過ぎていましたが、しっかり接続を取ってくれました。原ノ町から乗車する常磐線は、いよいよ首都圏でも見慣れた顔のE531です。まだ本格的に首都圏へ入るのは少し先のことになりますが、刻一刻と近づいているのを実感します。

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広すぎるE531系の運行エリア

列車は定刻より5分程遅れて12:04頃に原ノ町を発車。ドア上部の路線図を見てみると、E531系の運行エリアの広さがよく分かります。常磐線の品川~原ノ町駅間、水戸線の小山~友部駅間、それと直接繋がっていないので路線図にはありませんが東北本線の黒磯~新白河駅間でも運用されています。

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浪江町は2018年に訪問

言うまでもないことですが、この区間は2011年の東日本大震災による大津波により甚大な被害を受け、またそれにより発生した福島第一原発事故の影響で今もこの辺りでは一部地区への立ち入りが制限されています。私も2018年に富岡町浪江町などを訪問し、自分の目で被災地の今を見るということをしましたが、今年で震災から10年が経過し、街の様子や現地のみなさんの暮らしがどのように変化しているのかは気になるところです。今回時間があれば途中下車しておきたいと思っていたのですが、残念ながら列車の接続の関係でそのような機会を設けられなかったので、また必ず近いうちに訪れたいと思います。

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線路が剥がされた双葉駅

また、一部区間は複線の用地を維持したまま片側の線路を剥がした単線区間となっています。双葉駅でも駅舎側のホームが潰されて線路が剥がされているのがよく分かります。これは、万が一線路上でトラブルが発生し緊急車両が線路脇に乗り付けなければならなくなった際に、線路上以外は除染が進んでおらず付近の道路から沿線へは自動車の到達が困難なためです。

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いわきに到着

13:24頃に列車は終点のいわき駅へと到着。単線区間が続いたためなかなか遅れを回復できず、8分遅れとなりました。常磐線の線路はこの先都心方面へと続きますが、ここから先は磐越東線へと乗り換えていきます。

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バタバタの乗り換え

いわき13:21発の磐越東線 郡山行へと乗り換えます。発車時刻を過ぎていましたが、常磐線の列車からの接続を取ってくれました。磐越東線はやはり本数が少なく、13:21発を逃すと次は15:48発まで2時間半待たなければならず、この後の行程が大崩壊する恐れもあったため無事に接続を取ってくれて何よりです。

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ゆうゆうあぶくまライン

ゆうゆうあぶくまライン」の愛称でも親しまれる磐越東線が結ぶのは「いわき」と「郡山」という県内有数の大都市どうしです。それならば列車本数は多くてしかるべき…と思うのが普通の感覚ですが、実際には1日わずか6往復小野新町乗り換えを含む)しか運行されておらず、ほとんどの人が自動車か高速バスを利用するものと思われます。

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素晴らしい景色

SLやカフェ列車が走る華々しい磐越西線と比べ、定期的な観光列車の運行もなく沿線に有名な観光地も特にない磐越東線ですが、窓の外には素晴らしい景色が広がります。最長片道切符の旅の醍醐味の一つとして、なかなか乗る機会の少ないこうしたローカル線にも積極的に乗れるというのはとても意義があることのように思います。

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郡山に到着!

14:56に列車は終点の郡山へと到着です。6分遅れでいわきを出発しましたが郡山に定刻で到着したのは凄いことのような気がします。

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GReeeeNの街

この後は引き続き磐越西線方面へと乗り継いで行きますが、いったん今回はここで区切っておきたいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

(16)まっすぐ仙台に行けない…乗り換えを繰り返しながら杜の都へ【最長片道切符の旅2021】[横手→仙台]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅・8日目の午後の様子をお届けしていきます。

 

2021年8月10日(火)8日目②

横手駅前で名物の「横手焼きそば」を食べ、再び駅へと戻ってきました。ここからは進路を東に変え、北上線へと進んでいきます。

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本数少ない…!

北上~横手駅間61.1キロを結ぶ北上線は、運行本数が非常に少ないという典型的な東北の非電化ローカル路線です。普通・快速列車のみの設定で優等列車の運行はなく、北上~横手駅間の全区間を走破する列車は1日6.5往復しかありません。ただしかつて田沢湖線秋田新幹線開業に向けた工事のため一時不通となった際は、この北上線を経由して特急「秋田リレー号」なるものが運行された過去もあるようです。

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キハ110系2両

さっそくホームに降りると、ちょうど列車が入線していました。横手13:46発の普通列車 北上行に乗車していきます。ローカル線といえば途中下車が醍醐味とはよく言ったもので、この列車の場合は1本見送ると次が3時間半後ですから、そう気安く途中下車もできないでしょう。乗り遅れないよう、時間に余裕をもって車内へと入ります。

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雨が降ると神秘的?

列車は定刻通りに横手を発車。まもなく奥羽本線の線路と分かれ、すぐに山の中へと入っていきます。

横手にいた時は辛うじて持ちこたえていた天候も、山間部へ入っていくとだんだん悪化していき、かなり本降りの雨となっているのが分かります。ぼんやりとした窓から眺める見知らぬ土地の大自然というのもまた神秘的な感じがします。

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ほっとゆだ

横手を出て30分ほどで、列車は途中のほっとゆだに到着。その名の通りこの駅は湯田温泉峡の玄関口となっており、また北上線の途中駅としては最も主要な駅であり一部列車はこの駅を始発・終着として運行されています。ただし車内の客層を見ても観光客っぽい人はあまり多くなく、地元民が大半を占めているようでした。

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錦秋湖

ほっとゆだ駅を出てまもなくすると、車窓右手には錦秋湖と呼ばれる大きな湖が見えてきます。あいにくの天気ではありますが、その大きさは上の画像からもよく伝わるのではないでしょうか。ちなみにこの後「ゆだ錦秋湖」という駅を出発した直後、車窓左手にこの湖の続きがチラッと見えるのですが、そこよりもほっとゆだゆだ錦秋湖駅間の方が眺めは素晴らしいと思いますので、是非通られる際は注目してみてください。

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なぜか2枚ある駅名標

横手を出てから約1時間20分、15:09に列車は終点の北上駅へと到着。なぜか駅名標が同じような場所に2枚ある謎…はさておき、ここからは東北新幹線に乗り換えて南下していきます。この日の目的地は仙台です。

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なお雨

北上から仙台へ向かう際、通常なら新幹線1本で所要時間わずか40~50分程度で移動できる距離です。しかし最長片道切符の旅において、そんな単純な移動が許されるわけはありません。新幹線は仙台の一つ手前の古川で乗り捨て、その先は在来線で遠回りをしていきます。

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「盛岡やまびこ」が便利

新幹線特急券を購入して、いざ改札内へ。北上から乗車するのは、15:30発の〔やまびこ62号〕東京行です。やまびこ号というと東京~仙台駅間での運行がメインではありますが、日中は1時間に1本の頻度で盛岡発着でも運行されています。やまびこ号の場合、仙台~盛岡駅間はいずれの列車も各駅に停車します。

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E5系が入線

ホームに上がると、列車が入線してきました。はやぶさ号ではなくやまびこ号というと少し格が落ちるように感じてしまいますが、車両ははやぶさ号と同じE5系ですから快適な客室空間は変わりません。デビューから既に10年以上が経過していることを感じさせない、斬新なフォルムです。

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虹が架かった!

列車は定刻通り出発。途中車窓からは、綺麗な虹が見える瞬間もありました! 新幹線ということで在来線よりも高い位置を走るので、何にも遮られることもなく、大きな虹をじっくり見渡すことができます。

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わずか40分で古川

列車は水沢江刺、一ノ関、くりこま高原と停車し、北上を出てからわずか40分で古川へと到着。もうあと10分ほど乗車すれば仙台ですが、そんなチートを使ってしまっては最長距離の移動にならないのでここで在来線へと乗り換えて遠回りをしていきます。

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陸羽東線

古川から乗車するのは、16:26発の陸羽東線 小牛田行です。「奥の細道湯けむりライン」という路線愛称がついていますが、果たして一般客には浸透しているのでしょうか。少なくとも鉄道ヲタクの間では浸透していない気がします。

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小牛田駅では約1時間待ち

16:39に列車は終点の小牛田へと到着。難読駅名としても知られる小牛田は「こごた」と読みます。東北本線の他に、陸羽東線石巻線が乗り入れます。

東北新幹線からは離れているものの、ここ小牛田で東北本線の上り普通列車に乗車すれば程なくして仙台へと向かうことができます。しかし今回の旅ではそれさえもできません。それよりもさらに長いルートとなるのが、石巻を経由して石巻線仙石線を乗り継ぐルートだからです。

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女川まで直通する

小牛田では1時間ほど暇を潰したのち、17:37発の石巻線 女川行へと乗車していきます。石巻より先は盲腸線状態になっているので、石巻までの乗車となります。

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親の顔より見たキハ110系

列車はキハ110系2両編成。東北に入ってから何度見たことかという感じですが、これも決して新しい車両ではないので、そのうちGV-E400系の増備により貴重になっていくのでしょうか。

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夕暮れの石巻線

仙台方面からの列車の遅延により、この列車も接続を取ったため小牛田を7分ほど遅れて17:44頃に発車。帰宅時間帯にあたり地元の利用者でかなり賑わっていましたが、その多くが前谷地で降りていきました。前谷地からはちょうど柳津方面やその先BRTで南三陸気仙沼方面へと繋がっているため、重要な乗換駅となっています。

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石巻に遅れて到着

列車は18:18頃に石巻へと到着。小牛田で発生した遅れはここまで回復することなく、定刻よりも7分遅れての到着です。

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仙石線(左)と仙石東北ライン(右)

石巻は美味しい海の幸や観光スポットが目白押しということで普通の旅行ならしっかり滞在時間を取りたいところですが、今回は早目にこの日の目的地である仙台へと向かいたいので、すぐに仙石線へと乗り換えていきます。

ちょうど1・2番線のどちらにも列車が停車中。よく見てみると左が仙石線、右が仙石東北ラインの列車です。

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後発列車の方が早く仙台駅に着くが…

私が乗車するのは18:30発の仙石線 あおば通ですが、後から発車する18:59発の仙石東北ラインの方が圧倒的に仙台までの所要時間は短いです。ならば仙石東北ラインの方に乗ればよいではないか…と普通なら思ってしまいますが、そんな普通の思考は成立しないのがこの最長片道切符の旅仙石線本塩釜多賀城回り)の方が距離が長くなるため、今回は18:30発の方に乗車していきます。

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行先には「仙台」も併記

列車は定刻通りに石巻を発車。こちらでもちょうど帰宅時間帯にあたり、ロングシート205系車内はたちまち混雑していきます。途中の駅ではところどころで列車の行き違いもありながら、仙台に近づくにつれて車内の混雑はさらに増していきます。

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杜の都に到着!

石巻から何と約1時間20分もかけ、19:51に仙台駅へと到着。8日目の移動はここまでとし、この日は仙台にて泊まります。

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最高の夕食!

そしてまだ夕食を食べていなかったので、エキナカで夕食とします。「日本の食」34品目はもちろん牛タンです。仙台駅の新幹線改札階に「牛たんストリート」と呼ばれる飲食店街があり、数々の牛たん店が軒を連ねます。今回はその中の一つに入り、牛たん定食(1,820円)をいただきました。程よい塩気が牛たんの旨みを引き出していて、最高に幸せな気分です!

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綺麗なキャビン

この日の宿は「駅前人工温泉とぽす」。仙台駅からすぐのキャビンタイプの宿泊施設で、大浴場(温泉)に入れて1泊1,980円にて泊まることができました。施設もかなり綺麗なので、今後も仙台に泊まる機会があれば候補に入れていこうと思います。

 

次回からは9日目の様子をお届けしていきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

(15)新幹線なのか在来線なのかよくわからない乗り物に乗ったお話【最長片道切符の旅2021】[山形→横手]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅の8日目の様子をお届けしていきます。

 

2021年8月10日(火)8日目①

さて8日目の朝は、山形駅前のホテルをチェックアウトし遅めのスタート。

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運休や遅延が各地で発生

この日は台風9号から変わった温帯低気圧の影響で朝から東北地方でも各路線に遅れや運休が生じていたようですが、幸いにも最長片道切符のルート上にある路線はどれも平常通り運行していそうなので、予定通り出発していきます。

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在来線特急のような感覚(というか実際そう)

まずは山形から奥羽本線で横手へと向かい、その先北上線で東側へ抜けていきます。途中の新庄までは、10:08発の山形新幹線〔つばさ123号〕新庄行を利用することにしました。

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1番線は山形どまり

山形新幹線は通称「ミニ新幹線」なので普通列車と同じ線路を使用して運行されており、多くの停車駅では普通列車と同じホームを発着するのですが、山形駅では何と新幹線専用ホームが設けられています。1・2番線のうち1番線は頭端式になっており、山形を始発・終着とする東京方面の新幹線のみ発着できるようになっています。そのため新庄まで直通する列車は上りも下りも2番線を発着するということになります。横須賀線横須賀駅とちょうど同じような構造です。

10:08発の新庄行のわずか6分前にも新庄方面からやってきた東京行の新幹線が2番線から発車していったということで、うまく時間がぶつからないように調整されているみたいです。

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2番線へ入線

そして東京からやってきた〔つばさ123号〕が山形駅へと入線。停車時間はわずかですので速やかに乗り込みます。山形新幹線E3系は現在のような紫を基調とした奇抜なカラーリングよりもかつてのシルバーを基調としたシンプルな塗装の方が鉄道ファンからの人気が高いようですが、個人的にはこれもそんなに嫌いじゃないです。というか山形新幹線は今回が初めての乗車なので、どのみち新鮮な体験です。

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新幹線普通車だが2+2列

列車は定刻通り山形を出発。この先天童、さくらんぼ東根、村山、大石田と停車して終点の新庄に至ります。

列車は7両編成で、前寄り17号車と16号車が自由席となっています。すなわち山形新幹線には1~10号車というものは存在しないわけで、これは東北新幹線内で10両編成のやまびこ号と連結して運行されるためです。東京~福島駅間では〔やまびこ〕+〔つばさ〕が堂々の17両編成にて運行され、福島駅で連結・解結作業を行っています。

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コンセントも備えた立派な座席

ミニ新幹線ということで在来線区間を走行中に関しては「在来線特急」に分類されるのですが、客室内のデザインは新幹線そのもの。ホームに入ってくる姿を見ると在来線の特急車両よりはだいぶ大きいなぁと思わずにはいられません。ただしフル規格の新幹線車両と比べるとこれでも車体がやや小さめのため、普通車でも2+2列の座席配置となっています。コンセントがあるかは編成により異なるようですが、今回私はたまたま運良くコンセントつきの編成に乗ることができました。

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景色は奥羽本線

しかし走っている線路は奥羽本線と同じですから、窓の外に流れる景色は普通列車と大して変わりません。最高速度は多少異なるのでしょうが、それでもフル規格の新幹線に比べれば半分程度の速さでしょうから、イメージとしては「気持ち早く走る在来線列車」くらいの感覚です。

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各駅在来線ホームに発着

やはり山形駅以外の各駅には新幹線専用のホームや改札口というものはないようで、在来線普通列車と同じホームに新幹線車両が入線していきます。また駅間では普通列車とのすれ違いがあったり、踏切を通過したりということでなかなか新幹線車両の中から見られる景色ではありません。

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気づいたら新庄

快適すぎるあまり車内で爆睡してしまいましたが、気づくと列車は終点の新庄へと到着していました。山形からわずか45分程度ということで、1時間以上かかる普通列車と比べると確かに少しですが時間短縮効果はあるようです。

この先は奥羽本線普通列車へ乗り換えとなるため、列車を降りていきます。

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必ず乗り換えが必要

この新庄駅では、奥羽本線の列車の運行系統が完全に分断されているため、新幹線だろうと在来線だろうと必ず乗り換える必要があります。これは新庄以南の奥羽本線の線路が新幹線に対応した標準軌(1,435mm)なのに対し、新庄以北では新幹線の乗り入れがないため狭軌(1,067mm)であるためです。もちろんかつては線路が繋がっており、福島方面から奥羽本線経由で秋田・青森へと抜ける在来線の長距離列車もありましたが、現在そのような列車は物理的に運行が不可能となっています。

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4方向に線路がのびる

福島方面、秋田方面、余目方面、小牛田方面の4方向に線路がのびる重要な運行拠点ともなっている新庄。乗り換え時間は決して短いわけではありませんでしたが、外はかなりの雨だったようなので駅から出ることはせず、淡々と乗り換えをしていくことにします。山形駅では晴れていて暑かったんですがね…。

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またも秋田行に乗り込む

新庄から乗車するのは、11:22発の普通列車 秋田行です。今回もちろん秋田まで乗車するわけではありませんが、それでも数日前に通った秋田の方向にもう一度向かっていくというのは、頭がこんがらがってきます。

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悪天候の中を走る

列車は定刻通り新庄を発車。心なしか、先ほどまでよりも山深い地域へと入っていくような気がします。

この地域では、先ほども述べた通りかつては優等列車の運行がありました。上野から福島・山形・新庄・大曲を経由して秋田方面へと向かう夜行列車は1992年の山形新幹線開業時まで存在していたものの、新幹線乗り入れに伴う改軌により高崎・長岡・新津経由へとルート変更されています。

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越後じゃない湯沢

現在、新庄~大曲駅間は普通列車のみの運行となっています。途中には院内湯沢といった主要駅もあるため、もし山形新幹線が延伸するようなことがあればこれらの駅が停車駅になりそうだなぁという気がしますが、今のところそのような計画はあまり聞いたことがありません。

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横手に到着!

新庄から約1時間半ほど列車に揺られ、12:53に途中の横手へと到着。最長片道切符のルートはこの先北上線へと入るため、ここ横手で乗り換えとなります。

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立派な駅だけど

横手は街としてもそれなりに大きく、立派な駅舎を構えてはいるものの、この駅には新幹線も特急も1本たりともやってきません。せめて新庄~秋田駅間に特急でも走ったらよいのに…と思ってしまいますが、そのような運行がないというのはやはり特急列車を走らせるだけの需要が見込めないということなのでしょう。何だか物寂しくなります。

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横手焼きそば

そして横手に来たら、是非とも食べたいのがこちら。「日本の食」33品目は横手焼きそば(550円)です。何といっても目玉焼きがのっかっているのが大きな特徴で、ソースはあっさりめです。また、ひき肉が使われている焼きそばというのもあまり他では見ない気がします。

横手駅周辺には横手焼きそばを提供するお店がいくつかありますが、今回は駅から最も近い「食い道楽 横手駅前支店」さんでいただきました。とっても美味しかったです!

 

ということでこの先は北上線へと乗り継いでいくことになりますが、その様子はまた次回にしたいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。