わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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衝撃!全車指定席の快速「弥彦山ナイトクルーズ号」で弥彦山山頂からの夜景を眺める旅【2019夏の新潟&南東北3】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2019年8月11日~13日に出かけた新潟・南東北の旅の第3弾記事となります。

前回までの記事では、1日目のお昼に新津に到着し、新津駅周辺をサイクリングして夕方新津駅へと戻ってきました。今回はその続きとなります。

 

2019年8月11日(日)③

新津駅から乗車するのは、この日3種類目の臨時列車です。

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デザインに凝ったLED発車標

新津16:15発の快速〔弥彦山ナイトクルーズ号〕弥彦行です。全車指定席で運行されるこの日限りの臨時列車で、新潟~弥彦駅間を新津・東三条経由で1往復します。始発駅である新潟駅を発車した後、我々はこの新津駅から終点の弥彦まで乗車することになります。そして弥彦山に登って、頂上から雄大な夜景を眺めようではないか! と考えたのです。

さっそくホームに降りると、列車がやってきました。車両は何とこちら!

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新津16:15発 快速〔弥彦山ナイトクルーズ号〕弥彦行

115系の弥彦色、通称”レモン牛乳”がやってきました! 普段は普通列車としての運用ですが、この日は何と3両すべてが指定席。前面にはオリジナルヘッドマークを掲げています。

ドアを開け、乗り込んだはいいものの、普段指定席列車として運用されることがまずないため、列車の内外に号車番号が書かれていないんですよね。なので車掌さんに「ここ何号車ですか?」と聞くことになります。座席番号はあらかじめ割り振られているのでそれにしたがって座れば大丈夫です。

車内はボックスシートが主体で、ドア付近はロングシートになっています。見たところロングシート部分は発売されていないようでしたが、それでも車内はガラガラでした。

新潟~弥彦駅間で1往復運行されるこの列車の途中停車駅は、亀田、新津、加茂、東三条燕三条、燕、吉田となります。新津駅を出るとすぐに、新潟大学天文部による星空解説の講座が始まります。車両の中央部で、天体模型を用いて星座の解説等をしてもらいました。乗客には星座マップが配布されます。

また、車掌さんからは乗客限定で「弥彦山ロープウェイ」の割引券が配布されます。弥彦駅に到着後、弥彦山の山頂に向かうためにロープウェイを使いますが、その往復が通常1,300円のところ乗客限定で1,200円になるという割引券です。たかが100円、されど100円です。

それにしてもこの列車、「全車指定席」の雰囲気ゼロでしたね。そりゃまぁ普段は普通列車として運用されている上、車内も終始ガラガラです。単なる普通列車だと思って途中駅からふらっと乗り込んでくる人もいておかしくないレベルです。これで検札が回ってきたら乗客は「どこにも指定席なんて書いてないじゃない!」って怒っていい(笑)。

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東三条駅で20分もの停車

東三条駅では何と約20分間も停車し、ここから先は弥彦線へと直通していきます。弥彦線には途中に上越新幹線との乗換駅である燕三条を通りますが、今さらここから乗ってくる人など大していませんでしたね…。まぁ燕三条から弥彦なんてこの列車でも30分くらいで着けますから。

そして列車は、弥彦線越後線の交点にあたる吉田駅に到着。

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吉田駅でも15分近く停車

吉田駅まで来てしまえば、もう終点の弥彦は目と鼻の先なのですが、ここでも何と15分間停車します。4方向に線路が延びる駅なので。新津駅のように駅名標の両端が分岐しています。吉田駅では、隣のホームに停車する東三条行の弥彦線普通列車115系、通称”キムワイプ”と呼ばれる編成が停車していました。115系どうしがホームで並ぶ光景なんて、もう何度も見れるものではないでしょうね…。この辺りの普通列車は近いうちにすべてE129系のハムタマゴになってしまうのでしょう。

そして列車は吉田駅を発車し、終点の弥彦には17:37に到着です。

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荘厳な造りの弥彦駅

弥彦線の終点であるこの弥彦駅の駅前では、地元の人たちによる和太鼓の生パフォーマンスがありとても賑やかな様子です。

弥彦山に向かうには、ここからまずロープウェイの乗り場まで向かう必要があります。大した距離ではないので歩きました。

弥彦は古くからの温泉街で、それも何だかとても高級そうな旅館が立ち並びます。鬼怒川や箱根のように観光地化されているというより、知る人ぞ知る○○氏の奥座敷的な雰囲気が漂います。

彌彦神社の前を通ってしばらく進むと、ロープウェイ山麓駅までを結ぶシャトルバスの発着場所があります。ここからロープウェイの乗り場までは無料の送迎バスで向かうことになります。

ロープウェイ山麓駅で往復のチケットを購入し、山頂までは約5分。そして山頂駅へと到着です。

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越後もち豚カレー(870円)

まずはお腹が空いた! ということで、山頂のレストランで夕食です。注文したのは「越後もち豚カレー」(870円)。結構いい値段するなぁとは思いましたが、まぁ美味しかったので良いでしょう。大きくカットされた豚肉がゴロゴロ入っているのでとても食べ応えがありました。

お腹も満たされたところで、いよいよ展望台へと向かっていきます。気づけば辺りは真っ暗です。

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越後平野を望む

遮るものが何もない空、そして越後平野に点々と広がる家や建物の明かりがとても神秘的です。カメラはそんなに性能が良いわけではないので、この夜景の美しさが伝わるかどうかわからないのですが、生で見ると本当に綺麗な景色でした。

また先ほど列車内で星空解説講座をしてもらった新潟大学天文部の学生も展望台に待機していて、星座のことなどについて聞いたり話したりできるようになっています。星座のことについては私はあまり詳しくないですが、好きな方が行ったらとても楽しいんだろうなぁ…と思います。

山頂に1時間半ほど滞在し、下山していきます。帰りは来た道を戻るように、ロープウェイ→送迎バス→徒歩、で弥彦駅に戻ることになります。

今夜の宿は新潟市内に取ってあるので、これから新潟駅まで戻ることになるのですが、復路の弥彦山ナイトクルーズ号は何と弥彦21:45発。遅すぎるよぉぉぉ…と思いながら、地域の縁日に参加したり、ファミマのイートインスペースで時間を潰したりします。

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彌彦神社は流石に怖すぎて行くのやめました

復路も当然ながら全車指定席で、同じように115系レモン牛乳の編成が使用されるのですが、復路は往路以上に乗客がおらず…。まぁ冷静に考えればこの列車を待つよりもっと早い弥彦線普通列車で弥彦を脱出する方が時間効率が良いですからね。

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風情はあるが乗客はほとんどいない

往路以上にガラガラな弥彦21:45発の快速〔弥彦山ナイトクルーズ号〕新潟行で、一路新潟を目指します。弥彦駅には発車標などはないため、指定席券をもっていないお客さんでも誤乗してしまいそうです。往路と同じく弥彦線東三条まで向かい、そこから信越本線です。単純に距離でいったら越後線経由の方が近いでしょうが、主要都市集中しているのが信越本線なためこのようなルートで走るのでしょう。

人のいないボックスすら目立ち、新潟大学天文部のみなさんはどっと疲れていらっしゃいました。これはもはや指定席にする意味とは…?という思考が一瞬頭をよぎりましたが、見方を変えれば、昔ながらの夜行鈍行に乗るような雰囲気もあってとても良いものです。

新津駅では10分間の停車時間がありましたが、ここでは何とホームにキハ40系が停車していました!

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キハ40系が!

どうやら羽越本線普通列車のようですが、今となっては見られない貴重な光景ですよね…。

そして終点の新潟には23:04に到着。遅い、もう新潟の街は寝静まっているよ…。

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昔懐かしい新潟駅地上ホームに入線できたので許す

今回予約してあった宿は、新潟駅から1kmちょっと離れた「樋口旅館」。お盆ということで駅周辺のビジネスホテルはどこも満室or価格高騰していて、空室があったとしても1人1泊素泊まりで1万円近くしてしまうということで、この旅館を予約しておきました。電話予約の昔ながらの個人経営の旅館で、1人1泊素泊まりで何と4,000円。お盆にこの価格で宿泊できるというのは貧乏大学生にもありがたいです。旅館への到着が夜遅くになることも電話でお伝えしておき、快く対応してくださいました。写真等がないのがちょっと惜しいのですが、予め敷いていただいたふかふかの布団に広々としたお風呂もあり、最高の旅館だったので、是非みなさんも新潟へ行かれた際は泊まってみてください。リンクを貼っておきます。

www.higuchiryokan.com

 

今日はここまで。

次回は、2日目の旅の様子をお届けしていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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