わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

(20)「いいかわ」も「いいそら」もほとんど見えない真っ暗な飯山線の旅【最長片道切符2021】[宮内→上越妙高]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅10日目の夜の移動の様子をお届けしていきます。

 

2021年8月12日(木)10日目②

柏崎方面からの上越線の列車にて、宮内駅には17:49に到着。ここから少しだけ上越線に乗車していきます。

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「越後中里行」はあまり乗ったことがない

長岡方面からゆっくりと入線してきたのは、宮内18:02発の上越線 越後中里行です。こちらに乗車して、飯山線との分岐駅である越後川口まで向かっていきます。

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東京でもありそうなフルカラーの行先表示器

越後中里というのは、ざっくり言うと水上と越後湯沢の間にある駅で、ギリギリ上越国境を越えることなく新潟県内に収まる位置にあります。上越線自体は私もこれまで青春18きっぷ北海道&東日本パスで何度も利用してきましたが、ほとんどの場合単なる通過利用に過ぎなかったので水上~長岡駅間を直通する列車しか利用する機会はなく、今回越後中里行というのは初めての乗車になります。18きっぱーにはあまり馴染みの薄い行先ですが、やはり夕方ということでこの列車もかなり多くの高校生で混雑していました。

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飯山線に乗り換え

18:20に越後川口へと到着。ここからは飯山線に乗り換え、飯山方面を目指します。

乗車するのは越後川口18:25発の飯山線 十日町です。全長96.7kmもある飯山線では、全区間を直通する列車というのはあまりなく、大半は途中1~2駅で乗り換えが必要となります。今回乗車するこの18:25発は、当日中に飯山・長野方面まで抜けられる最終列車となっており、何としてもこれに乗らなければならないというわけです。

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いいかわ、いいそら…?

たった1両のキハ110系は、定刻通りに越後川口を出発。まずは十日町まで約30分の道のりです。だんだんと空が暗くなってくる時間帯ですが、それにしてもまだ何とか日は沈み切ることなく外の景色を楽しめます。「いいかわ、いいそら、いいやません」というキャッチフレーズをもつ飯山線ですが、残念ながら小雨が降る中で空もどんよりとしていて、しまいにはもうすぐ日が沈むとそれらすらも見えなくなってしまいます。

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北越急行との乗換駅

18:51に終点の十日町へと到着。飯山線のホームは地上ですが、隣には何やら新幹線のような高規格の線路が…。

この高規格線路は北越急行ほくほく線で、一瞬十日町駅に新幹線が通っているのではないかと錯覚してしまいます。かつては特急はくたかも走り、高速走行が可能な路線ですが、こちらは最長片道切符のルートには含まれていないので乗ることはできません。

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またもキハ110

十日町から乗車するのは、19:03発の飯山線 戸狩野沢温泉。やはり先ほどまでと同じくキハ110系の単行運転で、そこそこの混雑を見せていた先ほどまでと異なりこちらの列車の乗客はまばらでした。

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長野県に突入

列車はすっかり暗くなった夜の飯山線信濃川に沿って進んでいきます。とは言っても車窓には本当に何も見えず、明かりが見えると駅に着いたことを実感する程度。スマホはほとんど圏外なのでやることもなく、暇を持て余します。

十日町を出て約40分、森宮野原駅からはいよいよ長野県となります。そして同時に私の乗車している1本後の列車はこの森宮野原どまりなので、ここからはいよいよ本当にこの列車が終電となるわけです(電車じゃないけど)。

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ラクラク着席

飯山線には観光列車「おいこっと」という列車も運行されており、お盆のこの時期ともなれば日中はそれなりに観光客が沿線を訪れ列車内も混雑することでしょう。しかし景色をウリにしている路線ですから、日が沈んだこの時間が観光客で賑わうはずもありません。磐越東線などではかなり着席に苦労したこのボックスシートも、この時間ともなればラクラク着席することができます。

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虫の量が凄いんじゃ

20:23に終点の戸狩野沢温泉駅に到着。周囲は特に大きな建物があるわけでもなく真っ暗なので、明るい駅のホームには虫が大量に集まってきます。

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最後はまさかの2両

ここから乗り継ぐ車両ももちろんキハ110。何だかデジャヴですが、しかし1両→2両にパワーアップしています。もっともそこまでの需要があるわけではないようですが…。

対面乗り換えにて、20:28に戸狩野沢温泉を発車。外はかなり本降りの雨となっているようですが、列車は順調に進みます。

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あっという間に飯山到着

この3本目の列車に関しては乗車時間はちょこっとだけで、20:40に飯山駅へと到着。列車はこの先しなの鉄道北しなの線を経由して長野まで走る列車となります。

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ガラガラ

近年優等列車の発着はなかったものの、2015年の北陸新幹線開業により東京から乗り換えなしで来れるようになったことでアクセスが格段に向上した飯山駅ですが、やはりこの時間ともなると人の気配はなく本当にガラガラです。みどりの窓口(営業時間外)や指定席券売機・自動改札機等、新幹線駅に必要な設備は一応一通り揃ってはいるものの、停車タイプの「はくたか」ですら通過する便もあるような駅ということで、北陸新幹線では安中榛名と並ぶ「ローカル新幹線駅」かもしれません。

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この時間でもまだまだ列車がある

そんな飯山駅から乗車するのは、21:02発の北陸新幹線はくたか575号〕金沢行。長岡→新潟に続きこの日2度目のE7系です。相変わらず外は本降りの雨で、駅の中とはいえ真っ暗な中で大雨の降る見知らぬ土地に一人でいるのは何だか心細くなってきます。

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カッコいい!

まもなくすると長野方面からの列車が入線。闇夜を照らすライトが眩しい…ですが、駅に入る瞬間に風圧(?)で大量の雨水をホームにまき散らすようで、1号車付近で待っておられた方が大量の水を浴びてました。大丈夫だったかなぁ…。

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自由席はかなり混雑

列車は定刻で発車。2つ先の糸魚川までが最長片道切符のルートですが、宿泊場所の関係でこの日の夜は一つ隣の上越妙高で降ります。

先ほどの飯山線とはうって変わって、こちらはかなり混雑している様子。特に自由席の窓側席はかなり埋まっており、この時間でも需要があるのだということには驚かされました。

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今日はここまで

わずか10分ほどの乗車にて、21:13に上越妙高駅へと到着。10日目の移動はここまでとします。

上越妙高駅周辺にはアパホテル東横インといった有名なホテルがいくつかありますが、今回の旅ではそんな立派な場所に泊まれるほどのお金はありません。いや、お金はあるにはありますが、こんなところで奮発してしまうと後の行程を進めていくのが厳しくなります。

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えちごトキめき鉄道に乗り換え

そこで別途運賃を支払い、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインへと乗り換え、直江津の一つ手前の春日山まで移動。画像からも伝わってくると思いますが、本当に凄い雨なんです。

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快活CLUB上越市役所店

春日山駅から800mほど歩き、本日の宿である「快活CLUB上越市役所店」へと到着。迷わず歩ければそこまで遠い距離でもないんですが、駅周辺は真っ暗な上に折り畳み傘では耐えきれないほどの土砂降りの大雨で道に迷い、全身ずぶぬれの状態で到着…。午後はずっと乗り換え尽くしでまともなものも口にできておらず、空腹に襲われていました。

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快活でようやくご飯にありつく

何とかここで塩唐揚げ&焼き鳥丼にありつくことができ、空腹をしのぐことができました。それにしても持っていたカバンや中身はどれもびしょびしょで、靴下も絞れるほどの酷い状態でしたが、何と最長片道切符本体だけは辛うじて濡れることなく一命をとりとめていました! これにはホッとしました。

今後の行程でもこうした土砂降りの大雨に出くわす可能性は大いにあります…とはいえ、長い傘を持ち歩くわけにもいかず、折り畳み傘に背負ったカバンを覆えるほどの大きさはありません。今回は宿泊場所までの徒歩ということでやむを得ない部分はありましたが、今後このように大雨に出くわした際は駅周辺の散策や観光等の予定を潔く取りやめ、駅構内に留まることにしようと思います。

長旅の最大の敵は雨だと痛感した日になりました。

 

次回は11日目の様子をご紹介していこうと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。