わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

京急は羽田空港だけでなく成田空港へも走っていた!? 便利な直通列車で横浜から成田空港へ【2020-09九州1】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回から、新シリーズ【2020-09九州】がスタートします!

この夏話題の「みんなの九州きっぷ」を使いながら、九州7県を巡る旅に出てきましたので、その旅の模様をお届けしていきます。

おそらく10数回の記事に分けてご紹介するので、かなり小間切れになってしまうと思いますが、長くお付き合いいただければと思います!

 

1日目 2020年9月11日(金)①

 というわけで、今回やってきたのは京急横浜駅

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今回は京急

今回3泊4日の旅行ですが、1日目のこの日はほとんど九州への移動がメインになります。

関東から九州への行き方はいろいろありますが、今回は鉄道ではなく飛行機を利用していきます!(鉄道ファンでなければこれが一般的ですが)

今回利用するのは、LCC(格安航空会社)の筆頭であるpeachが運航する成田-長崎便です。1日1往復のみ、所要時間約2時間少々で結んでおります。

東京には羽田空港・成田空港という大きな2つの空港があります。ANAJALといった大手の航空会社であれば羽田を発着しますが、LCCは都心からのアクセスが少々不便な成田の発着となります。

というわけで、まず旅の最初は横浜から成田空港へと移動していきます。通常横浜から成田空港へ向かう最も一般的な手段はJRの特急〔成田エクスプレス〕ですが、現在は新型コロナウイルス感染拡大に伴い需要が大きく減少していることから早朝・深夜を除き多くの列車が運休となってしまっており、これではタイミングよく成田へ行けません。横須賀線普通列車もありますが、運賃がやや高めです。

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京急の横浜で「成田空港」の文字は珍しい

というわけで、京急横浜駅を8:54に発車する特急 成田空港行に乗車していまいります!

京急というと、羽田空港へのアクセスのイメージが強いと思いますが、実は都営浅草線・京成線・北総線等と相互直通運転を行っている関係で、京急の線路は成田空港へもつながっているのです。

京急線内からの「成田空港行」は通常ほとんどが羽田空港発着で、横浜方面から成田空港まで直通する京急の列車というのは少ないのですが、今回はタイミングよくこの8:54発で成田空港へ行けそうなのでこれに乗っていきます!

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京急の幕車もだんだん貴重になってきた

やってきたのは、京急の600形で堂々の12両編成。しかし前方4両は品川どまりなので、成田空港まで向かう私は後方8両編成に乗車します。京急の車両で「成田空港」の文字を見るのは横浜市民の私にとってとても新鮮で、本当にこの車両が私を成田まで連れて行ってくれるのか半信半疑にすらなるほどでした(行かないわけない)。

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LCDも完備

8:54、列車は定刻通り横浜駅を出発。「特急」と聞くとその路線の最優等種別のように感じるかもしれませんが、実は京急では特急よりも上位の「快特」があるため、特急の停車駅はやや多めです。横浜を出ると神奈川新町、京急川崎京急蒲田平和島、青物横丁、品川、泉岳寺の順に停車していきます。

横浜を出た時点では、満員とはいかないまでも車内はかなり混雑しており立ち客も多数でした。平日の朝ということで、ラッシュのピークは過ぎていたと思いますが、それでも通勤通学の方がそれなりにいらっしゃったのだろうと思います。

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京急蒲田のトラップ

途中の京急蒲田では、羽田空港行の列車へ乗り換えられる旨が案内されていました。発車標を見ると、成田空港行の4分後に羽田空港行が…。これはなかなかのトラップではないでしょうか。まぁホームが違うので、しっかり正しいホームで待っていれば乗り間違えることはないでしょうが、羽田と成田で間違えたことのある人は少し慎重になった方がいいかもしれません。

その後列車は程なくして、品川駅に到着。前方4両の切り離しを行い、それを先に回送列車としてホームから捌けさせることでこの成田空港行が発車できるようになるわけですが、その時間もほんのわずか。品川駅での乗客の入れ替わりは思ったほど多くありませんでしたが、横浜からずっと立ってきた私はここでようやく座ることができました。

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「特急」から「アクセス特急」に(成田湯川駅で撮影)

品川より先は、種別が「特急」から「アクセス特急」に変わります。定刻通り品川駅を発車し、列車は急坂を下って都営浅草線へと入っていきます。

アクセス特急と聞くとものすごく速そうですが、実はアクセス特急を含めほとんどの優等種別は都営浅草線内で各駅に停車します京急線内なら10駅に1駅くらいしか停車しないような快特も、郷に入っては郷に従えということで都営浅草線内は各駅に停車するのです。わかりやすいといえばわかりやすいですが、今回のような横浜~成田空港駅間などという都心を挟んで京急~京成での長距離移動をする際には所要時間の面でネックとなってしまっています。

都営浅草線に入るころにはすっかりラッシュも終わっており、各駅に停車しながら少しずつ乗降があるというような感じです。特段混雑する様子はなく、終始車内は空いていました。

大門、日本橋、浅草、押上などの主要観光地の地下を駆け抜け、列車は都営浅草線の終点・押上駅に到着。しかしここでもわずかな停車時間ののち、そのまま京成押上線に直通していきます。

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京成路線図(https://www.keisei.co.jp/keisei/tetudou/railmap/railmap_200606.pdf

東京都心から成田・千葉方面に路線を展開する京成のターミナルといえば「京成上野駅」ですが、都営浅草線内から直通する列車は押上~青砥駅間でこの「京成押上線」を通り、青砥で京成本線に合流します。押上駅のホームはスカイツリーのほぼ真下で、発車後に地上へと上がってきます。

京成線に入ってからは、「アクセス特急」の名に恥じない走りを見せてくれます。まぁ在来線の他の列車と比べて格段に速いわけではないですが、地下鉄でノロノロ各駅に停車していたのと比べればものすごいスピード感で各駅を通過していくのは気分爽快です。

立体構造の青砥駅京成本線に合流し、そこから地上に降りて次の京成高砂駅へと到着します。京成本線はこの1駅間だけで、これより先は北総鉄道成田スカイアクセス線)へと入っていきます。

ここ京成高砂から成田空港方面へ向かうにあたっては、上の路線図の通り「京成本線経由」と「成田スカイアクセス線経由」があります。今回私が乗車している列車は成田スカイアクセス線経由で、京成本線経由よりも所要時間は短いですが運賃は少し高めに設定されています。というのも、これから走る「北総鉄道」は京成電鉄とは異なる鉄道会社で、新たに初乗り運賃が取られるためです。京成本線経由ならば所要時間は少し長くかかりますが、「京成電鉄」のまま運賃は変わらないので押上で京成押上線に入ってから通しの京成運賃で計算されます。

アクセス特急」は、北総鉄道に入ってからも引き続き停車駅がかなり絞られています。東松戸、新鎌ヶ谷はいずれも東京の外側を取り囲うように走る路線との乗換駅になっており、こうした駅に優等種別を停車させることで効率的な旅客流動を促しています。

その後千葉ニュータウン中央、印旛日本医大に停車すると、再び「京成電鉄」の区間へと入ります。ここから先、空港第2ビルまでの区間は2010年に開業した比較的新しい路線で、ここの区間が「成田スカイアクセス線」と呼ばれます。ただ正直なところ人によって定義は曖昧で、北総鉄道京成グループの傘下であることから、京成高砂以西をまとめて「成田スカイアクセス線」として呼ぶことも少なくないような気がします。2010年まで、北総鉄道は印旛日本医大を終点とする盲腸線だったわけです。

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印旛日本医大から先は急に少なくなる

路線図を見ればわかる通り、2010年以降印旛日本医大は途中駅になったとはいえ、依然として印旛日本医大どまり(=北総鉄道までで完結)の列車は数多く設定されており、印旛日本医大~空港第2ビル駅間で運行されている列車は「アクセス特急」のみです。そのため途中に新設された「成田湯川駅」にはすべてのアクセス特急が必ず停車します。

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LCDがカラフル

私が乗車していたこの列車は、何とこの成田湯川駅7分間も停車するとのことなので、一度ホームに降りてみることにしました。

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京急の車両が成田湯川にいることはそう多くない?

特段主要駅というわけでもなく、2面2線の対向式ホームの駅ですが、実はそのホームの真下でJR成田線と交差しています。JRの方にホームはありませんが、もしここにJRのホームもあれば乗換駅として便利になるかも…?(成田湯川乗り換えとか誰が使うんだろう)

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足元にはこんな警告が

ホームを見ると、「It is not Narita Airport」の文字。「ナリタユカワ」の前半だけ聞き取って、成田空港のつもりでここで降りてしまう外国人がいるのでしょう。英語、中国語、韓国語はもちろんですが、日本語表記がないのは新鮮です。

その後列車は成田湯川を発車し、次が空港第2ビル駅、いよいよ成田空港の地下に入っていきます。成田湯川駅を発車した列車は、イオンモール成田付近ですぐにJRの線路と合流。高架橋をJRと併用する区間に入りますが、この成田湯川~空港第2ビル駅間は案外距離が長く、また途中で列車の行き違いのためにしばらく線路上で停車していたので、何とこの1駅間に約15分もの時間がかかりました。東海道線の横浜~戸塚駅間もびっくりです。

いくつかトンネルを抜けて、列車は地下に入っていきます。そして横浜駅を出てからちょうど2時間後、列車は10:54に空港第2ビル駅に到着です!

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空港第2ビル駅に到着!

成田空港ではJR・京成とも2つの駅があり、利用する航空会社によって終点の「成田空港駅」で降りるかその一つ手前の「空港第2ビル駅」で降りるかが異なるため注意が必要です。駅名だけ聞くと、何だか「成田空港駅」が空港の中心で「空港第2ビル駅」はオマケみたいな感じもするかもしれませんが、全くそんなことはなく、どちらの駅にもすべての列車が停車します。またこの駅名だけではわかりにくいため、成田空港駅には「成田第1ターミナル」、空港第2ビル駅には「成田第2・第3ターミナル」という副駅名がそれぞれついています。多言語表記はこの副駅名を英中韓に翻訳しているので、外国の方も読んで意味がわからないということはないと思います。

私は今回、LCCの利用ということで成田空港第3ターミナルを利用します。最寄り駅はこの「空港第2ビル駅」なのでここで下車しましたが、実は駅からやや離れており、ターミナルビルまでは長い道のりを歩くことになるのです…。

が、その様子はまた次回ご紹介していきます!

次回いよいよ航空機に搭乗し、九州へ降り立ちます!

(九州編なのにまだ九州に入れておらずすみません💦)

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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常磐線を普通列車のみで乗り通す! 東北への思いを胸に感動のフィナーレ 【2020-08北東パス東北一周7】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2020年8月8日(土)~10日(月)の2泊3日で出かけた東北一周鈍行旅の第7弾記事、いよいよ最終回となります。

前回の記事では、盛岡から仙台まで東北本線で移動し、途中には485系快速〔ジパング平泉号〕に乗車する様子をご紹介しました。まだご覧になっていない方は以下のリンクから是非ご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

3日目 2020年8月10日(月)③

早朝に青森を出て、盛岡を通り8時間かけて仙台に到着。美味しい牛たんを食べてエネルギーチャージしたところで、いよいよゴールの横浜駅を目指し、ここからは常磐線に乗車していきます。

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途中までは東北本線

常磐線」と聞くと、首都圏民の我々は上野から水戸方面に走る路線のイメージが強いですが、実際はその先いわき・原ノ町を経由して東北本線と合流し仙台まで続いています。正式な区間としては「日暮里~岩沼駅間」ということになっておりますが、実質的には(品川)上野~水戸~仙台駅間と表現する方が適切かもしれません。

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常磐線の運行ルート図(Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E7%A3%90%E7%B7%9A)より引用)

すなわち、東京~仙台駅間を在来線で移動する際に、選択肢として東北本線常磐線かの2通りのルートがあるわけなんですが、実は所要時間はどちらも互角だったりします。距離としては東北本線経由の方が短いのですが、常磐線の方が平地を走る区間が多いため高速走行が可能で、「本線」の呼称こそ使われないものの東北本線と遜色ない本線の風格があります。かつて夜行列車が数多く運行されていた時代は、同じ上野~青森駅間でも宇都宮経由の寝台特急はくつる〕と水戸経由の寝台特急ゆうづる〕がありました。

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富岡~浪江駅間の列車代行バス(2018年9月撮影)

しかしそんな本線の様相は、2011年3月11日のに発生した「東日本大震災」で一変することになります。

三陸沖を震源とする観測史上最大のM9.0の地震で発生した大津波はこの常磐線沿線にも押し寄せ、駅舎や線路など鉄道設備に甚大な被害をもたらしました。また、震災直後に発生した福島第一原発事故により高濃度の放射能が外部に漏れ出し、沿線の一部自治体は帰還困難区域として立ち入りが厳しく制限されてしまったのです。

しかしそれ以降、多くの方々の懸命な復旧作業が実を結び、2020年3月14日、9年ぶりに常磐線は全線運転再開することとなりました! 震災前に近い状態で、東京都心~仙台駅間を常磐線経由で直通する特急〔ひたち〕も設定され、常磐線は久しぶりに本線の風格を現したわけです。

仙台直通ひたちの下り一番列車出発の様子は以下のブログ記事でまとめておりますので是非ご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

というわけで、前置きが長くなりましたが、今回は仙台から上野方面へ、常磐線経由で普通列車を乗り継ぎ南下していきたいと思います。特急ひたちを使えば4時間ちょっとで結べる距離ですが、普通列車ということでその倍近い時間がかかる見込みですがとりあえず乗っていきましょう。

(というかここまでに既に青森から仙台まで8時間移動している人のやることではないというのは薄々気づいています(笑)。仙台ひたちはまたいつか必ず乗りたいと思っております。)

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仙台14:40発 常磐線 原ノ町

まずは、仙台14:40発の原ノ町に乗車していきます。車両は先ほどまでの東北本線と同じE721系ということで、仙台地区でも特に路線系統ごとの車両というのは用意されていないようです。途中の岩沼までは東北本線で、そこから先は海側へ分岐していくということになります。

列車は定刻通り仙台を出発。4両編成の列車はそこそこ乗車率高めで、仙台を発車した時点では私を含め立ち客が多数いる状態でした。しかし進んでいくごとに空いていき、途中から私も座ることができました。

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一時期終着駅だった浜吉田

岩沼から先はいよいよ常磐線区間に突入していきます。

途中の浜吉田駅には数分間停車していましたので車外に出てみました。この駅より南側は、2016年頃まで不通となっていたという記憶があります(間違っていたらごめんなさい)。

その後高架化された山下駅など新線の雰囲気がある区間を走り、終点の原ノ町駅には16:07に到着です。

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JR初期から使ってそうな駅名標

原ノ町駅は、この辺りでも特に主要な駅で、福島県南相馬市の代表駅となっています。特急もすべて停車し、震災前はこの駅を始発・終着とする上野方面への特急も設定されていました。

9年半前、原ノ町始発の特急〔スーパーひたち46号〕上野行がホームに停車して発車を待っていたところ東日本大震災が発生し、乗客は全員高台へ避難したもののその直後に発生した原発事故により原ノ町駅周辺も人が立ち入れなくなり、乗客の荷物や飲食物が長らく放置されたまま原ノ町駅に5年間留置されていたというのは当時話題になりましたが、その後当該の651系は移設され廃車解体されることとなりました。原ノ町と聞くと私はいつもこの話を思い出します。

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和風の駅舎

原ノ町駅舎はなかなか古風なデザインで、これは武家屋敷か何かがモチーフになっているのかなと思います。白塗りの壁と瓦屋根の駅舎は外国人ウケもよさそうです(笑)。

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原ノ町陣屋

また駅舎内には、「原ノ町陣屋」という展示スペースが設けられています。これは、相馬地区で毎年7月に開かれる「相馬野馬追」という伝統的なお祭りについて紹介する展示スペースで、入場は無料です。列車を待つ間、ここの展示物を見ながら時間を過ごすのもよさそうですね。

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原ノ町駅改札口

改札口は大きくはありませんが、しっかりと自動改札機が設置されています。また特急停車駅ということもあってか、改札上方には発車標モニターが設置されており、列車に乗り遅れる心配はありません。

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原ノ町に特急が来ている!!

ちょうど、原ノ町16:21発の特急〔ひたち13号〕仙台行がやってきました。震災から9年、車両は新しくなりましたが、ここ原ノ町にも特急が来ていることを実感しとても感動です!

この後もう少し待てば品川行の上り特急もやってくるわけですが、今回の私の旅において特急は最大の敵ということで、もちろんそんな敵など待たずに普通列車を乗り継いで行きます(笑)。

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ど逆光ですみません

それでは、ここ原ノ町からは16:27発のいわき行へと乗り継いでいきます。車両は何と首都圏でも現役で活躍する青いE531系が、付属編成の5両のみで運用されていました。原ノ町E531系がいるというのもなかなかに新鮮な光景です。

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2018年9月訪問時の原ノ町駅。右は浪江から原ノ町まで乗車した列車

2018年9月に来訪した際は、富岡~浪江駅間が不通となっていたためこの原ノ町から出る上り列車は浪江どまりでした。浪江~仙台駅間で多くの場合はこの原ノ町での乗り換えが必要だったわけですが、原ノ町以南でも仙台地区の車両が使用されていました。しかし現在はそのようなことは行っていないようで、原ノ町で完全に運転系統が分割され、原ノ町以南は首都圏の車両が運用されているようです。

16:27発のいわき行は、定刻通り原ノ町駅を出発。首都圏の車両に安心感を覚えるとともに、まだまだゴールは遠い、騙されちゃいけないと自分に言い聞かせます(笑)。

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双葉~大野駅

進んでいくと、まもなく列車は浪江を過ぎ、2020年3月に運転を再開した区間へと突入していきます。まだまだ帰還困難区域が完全に解消されたというわけではなく、常磐線の早期の復旧を目指して線路沿いを中心に除染作業が急ピッチで進められたため、車窓にはまだまだ人のいない街が映ります。人の立ち入りを厳しく制限するおなじみの立て看板も見え、まだまだ復興は道半ばであることを痛感させられます。

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片側は道路として整備されている

また、この区間は単線の線路として復旧しました。震災前は複線だったので、特急も走るのに単線とはなかなか意外な気もしますが、これはもう片方の線路を剥がし緊急車両が走行できるような道路として整備するためのようです。JR東日本の土地であることに変わりはないのですが、この付近ではまだ周辺の道路は多くが通行止めとなっていることから、もし線路上や列車内等で緊急事態が発生し消防・救急やその他の緊急車両等が線路沿いに駆け付けなければならなくなった際に速やかに向かえるようにするためだと思われます(違っていたらごめんなさい)。公道ではないため、常時車の往来があるわけではありません。

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ホームが新しい大野駅

今回新しく復旧した各駅では、駅舎やホーム等を新しく造り直したところもあるようで、この点は復旧というよりは新駅の開業のようにも見えますが、双葉や大野などは特急も停車する主要駅として位置づけられています。

そして富岡駅より先は再び乗車済みの区間を走り抜けていきます。車窓を眺めながら震災の爪痕を探すのは、傍から見れば不謹慎な行為かもしれませんが、ある意味では震災の記憶がギリギリ残っている我々の世代がその記憶を次の世代へ受け継ぐために必要なことなのかな、という風にも思っています。好奇心や怖いもの見たさで東日本大震災の被災地を訪問したり、そこで写真を撮ったりすることに未だ賛否両論が巻き起こることは十分理解できますし、私自身も生々しい爪痕に立ち会った際は言葉を失うことすらあります。しかし一見非情とすら思えるその「被災地訪問」「写真撮影」という行為は決して無意味なものではなく、むしろ一人ひとりの防災意識を高めるためにも必要なことなのではないかというのを強く感じています。

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ふりがないらずのシンプルイズベストな駅名標

そして17:45に、列車は終点のいわき駅へと到着です。特急列車の行先として首都圏でもよく見るこの「いわき」という駅には、常磐線の他に郡山方面へとつながる磐越東線も通っていますが、いつもだいたい常磐線の乗り継ぎとしてしか使わないので今度磐越東線も機会があれば乗ってみたいなという感じです。

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夕暮れ時のいわき駅

夏なのでまだまだ外は明るいですが、そうはいっても少し日が傾いてきました。夕暮れ時のいわき駅、ここから先は東京都心方面へ向かう特急の本数がぐっと増える区間に入りますが、それでももちろん特急は使いません。何せ北海道&東日本パスは使えないのですから(笑)。

青森を出てからここいわきまでで、約12時間が経過しました。もう青森や盛岡は遠い過去の記憶となっています。

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フルカラーで見やすい

さて、いわきから続いて乗車するのは、17:55発の水戸行です。乗り継ぎの関係で終点の水戸までは乗車せず、一つ手前の勝田駅で降りることになります(水戸まで乗ってもいいんですけどね)。

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(右)いわき17:55発 常磐線 水戸行

車両は先ほどまでのE531系からやや古くなり、E501系となります。2020年の今も方向幕というのが特徴的なロングシートの車両です。

定刻通りいわき駅を発車し、列車はいよいよ茨城県へと突入です。旅客の流動はありますが、水戸に近づけば近づくほど混雑が増していくなというのを実感します。人口の多い首都圏に戻ってきたのだとつくづく感じます。

じきに太陽は沈み、車窓は真っ暗になりました。青森を出た時点ではまだ昇ったばかりの低い位置にあった太陽が、天高く昇り、そして沈みゆく。太陽と地球の1日の営みを目の当たりにしながら、私は783.3kmの道のりをひたすら南下していきます。

今回のような乗りっぱなし系の鉄道旅行で最もしんどいのは、この太陽が沈んでからの時間帯だなぁと思います。既に10時間以上列車に乗り続けてただでさえ疲労困憊なのに、車窓という楽しみが奪われ、ロングシートでひたすらに耐え抜くというのは決して楽なことではありません。

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写真すらもナナメ

クタクタの状態で、19:27に勝田駅へと到着。ソーシャルディスタンスを保ちながら、急いで乗り換え階段を上がり、隣のホームへと移動します。

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楽園への入口を示す四つ葉のマークが光る

常磐線内で最後に乗車する列車は、勝田19:33発の上野行です。ここでようやく光るのは、緑色に照らされた四つ葉のマーク。そう、ここからは最後グリーン車に課金をしていきます! というか、課金しないともうおしりがしんどすぎて(笑)。

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闇夜にギラギラと光る車体が私を呼んでいる…!

Suicaグリーン券に情報を読み込ませ、いざグリーン車へと乗り込んでいきます! この時間の都心方面の列車はそんなに混んでおらず、2階席でも十分ソーシャルディスタンスを取れる余裕がありました。

定刻通り勝田駅を出発し、いよいよ列車は上野へと向かっていきます。

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段違いに快適な座席

快適な2+2列のリクライニングシートで、夜の常盤路を駆け抜けます。車窓は暗いですが、しかし次第に東京のベッドタウンが連続するようになるので、街の明かりは勝田以北よりは多いような気がします。

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はらこめし(1,350円)

さて、ここで夕食のお時間です。仙台駅で買っておいた駅弁「鮭はらこめし」(1,350円)をいただきます! 持ち運び方が悪かったのか、かなりいくらが荒れてしまいましたが、味は悪くなかったです。ただこれで1,350円はちょっと高いかな…(笑)。どうしても海鮮系の駅弁はお値段が張ってしまうのが悩ましいところです。

次第に街明かりが増え、列車は千葉県に突入。各駅での乗降はそれなりにあるのでしょうが、グリーン車の旅客流動はあまりありません。気づけば列車は北千住、南千住と都内に入っており、降りる支度を始めます。いよいよ常磐線のゴール、上野駅が目前に迫ってきました! 早朝に青森駅を出発してから、ひたすらに普通列車のみを乗り継いできたことを思い返すと、大都会東京が徐々に目の前に迫ってくるその臨場感に、胸が高鳴ります。

そして21:43に、遂に終点の上野へと到着です! (写真がなくてすみません)北の玄関口・上野に、今日は東北地方から普通列車で帰ってまいりました。

もちろん旅はここで終わりではありません。今回のゴールは横浜駅ですから、最後に上野から横浜まで、上野東京ラインに乗り換えていきます!

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熱海と高萩が並ぶ発車標ってすごい

乗り換え時間がわずかだったためかなり慌ただしかったですが、上野21:46発の熱海行に乗り込みます。勝田駅で登録したSuicaグリーン券は横浜までなので、この上野から横浜という大して長くない区間でもグリーン車に課金をしていきます(値段が変わらないので)。

見慣れた湘南色の帯の車体、側面の表示は大きく「熱海」の文字。やっぱり横浜に向かうのはこれでなくっちゃ。定刻通り列車は発車し、新幹線と複雑に交差する高架線を抜けて東京へ。東京駅では発車を待つサンライズが向かいのホームに停車していました。

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遂に見えた「横浜」

多摩川を渡り、川崎を過ぎ、遂に横浜の文字が見えてきました。いつもならば何気なく通り過ぎてしまうこの区間も、今日はヴィクトリーロードにすら感じられます。青森から約17時間をかけて、普通列車だけで横浜までたどり着くということは、それくらい大変なことだということです。

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長かった…本当に長かった…

そして時刻は22:20、ついに783.3kmのゴール・横浜へと到着です!

まぁゴールとは言いましても自己満足でやっているだけのことなので、ホームに降りた途端に誰かが祝ってくれるわけでもありませんし、一人で横浜駅のホームでサライを歌ったらただの変質者ですので平静を装いますが、心の中ではサライがガンガン流れております。

 

これにて青森~横浜783.3kmの普通列車乗りっぱなしの旅、そして2泊3日の東北一周鈍行旅が完結いたしました。

今回あまり沿線観光をガッツリしたりはせず、とにかく普通列車に3日間乗り続けることが中心となったので、ブログ記事でその面白さをお伝えできたかどうかがちょっと不安ではあるのですが、個人的にはとても楽しい3日間でした。東北6県の美味しいグルメを次々に味わえ、初めて乗る列車や路線を次々に乗り継ぐことのできる今回の旅は最高だったと思います。

私はもちろん旅行好きですし、国内旅行業務取扱管理者試験を受験したこともあって全国各地の観光地を知っています。ゆったりと観光したり、温泉に入ったり、その土地のものを食べたり、そういったことが大好きです。

しかし私は旅行好きである以前に、大前提として鉄道が好きなのです。これまでにも青春18きっぷ等を使って、数多くの「普通列車乗りっぱなし旅」を実施してきました。もちろん毎度毎度大変で、疲れがどんどん溜まり、楽なことではないんです。でも最後には底知れぬ達成感に襲われて、そしてまた次もやりたいという中毒性があるからこそ、こんな無謀とも思えるチャレンジを実行できたりします。

きっと歳をとってからでは、こんな無茶な行程での乗り継ぎはできないだろうし、体じゅうが悲鳴を上げてしまうと思いますから、若いうちに何度でも、そしていろんな路線で、普通列車の乗りっぱなし旅を今後も実行していきたいなと思います!

最後に、この2泊3日の行程を掲載しておきます。大変な行程だとは思いますが、興味のわいた方は是非参考にしてみてください~!

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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東北本線の485系最強乗り得列車「ジパング平泉号」で岩手県縦断の旅【2020-08北東パス東北一周6】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回の記事は、北海道&東日本パスを使って2020年8月8日(土)~10日(月)の2泊3日で東北地方を一周してきた旅行記の第6弾記事となっております。

旅はいよいよ最終日、3日目は朝から青森~盛岡駅間を青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道で移動してきましたので今回はその続きとなります。

前回の記事は以下のリンクからご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

3日目 2020年8月10日(月)②

青森からここ盛岡までは”元”東北本線の旅でしたが、ここから先は正真正銘東北本線の旅となります。ここまで東北6県中5県を巡ってきたので、残る1つ「宮城県」の仙台方面を目指していきます!

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盛岡駅の改札口

盛岡駅のJR改札口は新幹線と在来線が隣り合うようになっており、新幹線を利用すれば仙台まではひとっとびなのですが、そんなことはこの北海道&東日本パスが許してくれません。大人しく在来線改札に入ります。

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ジパングって!?

ただ普通列車で行ってもつまらないので、今回は盛岡9:51発の快速〔ジパング平泉2号〕一ノ関行に乗車していきます!

これを見て、「何それ!? 初めて聞いた!」という方も多いかと思います。鈍行街道と思われがちな東北本線なのですが、その中でも数少ないながらこの「ジパング」という観光列車が不定期で走っているのです。今回はちょうどその運行日に合わせた行程が組めるということで、個人的にとても楽しみにしていました。

百聞は一見に如かずということで、列車の解説は後回しにしてとりあえずホームに降りてみましょう!

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盛岡9:51発 快速〔ジパング平泉2号〕一ノ関行

おお~! 真っ黒や!(語彙力)

前面から見ると、大きな窓ととにかく真っ黒な車体が印象的です。そしてこれ、どこかで見たことのある顔だと思いませんか? そう、実はこの「ジパング」は、485系の改造列車なのです!

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485系を改造したジョイフルトレインの仲間

国鉄時代、全国を駆け巡った特急車両「485系」という形式がありますが、その車両が引退後、ジョイフルトレインに改造されている例は他にいくつかあったりします。上に並べている写真がその一例で、この4つはいずれも首都圏を中心に団体列車や臨時列車を中心に運用されている(いた)ものになります。そもそもかなり古い台車を使っている485系を改造した車両なのでそこまで長持ちはせず、既に引退してしまっているものも多いです。

今回乗車する485系ジパング」は、上の写真で並べているような列車とは異なり東北地方を中心に運用されている観光列車です。ただ、観光列車といってもそう頻繁に運行されているわけではないので、とっても貴重な車両となり、そもそも首都圏に来ないということもあってあまり知名度は高くない?ようにも思います。

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側面は金色をあしらった豪華なデザイン

車両側面には金色の正方形があしらわれており、豪華さを感じるデザインです。ただこの列車はあくまでも「快速」なので、北海道&東日本パスで乗車することができます。しかも4両編成のうち2両は自由席ということで、何と乗車券のみで利用できるのです!

それではさっそく、車内に入っていきましょう!

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もはや特急

こちらが、自由席(2・3号車)の車内の様子です。何と驚くべきことに、このジパングの自由席は特急車両と同等のリクライニングシートとなっているのです! これに乗車券のみで利用できるというのは凄すぎます!

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シートピッチも広々

横から見ても、これは特急の座席と遜色ありません。リクライニングが利いて、背面テーブルも設置されています。また荷物棚もあるので、これは観光客にもありがたい設備だと思います。485系自体がかなり古いので、コンセントやWi-Fiはありませんが、それでも普通列車のクオリティを遥かに超えています。

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指定席はペアシート

また、1号車と4号車はペアシートになっています。窓を向いて2人並んで座れるというものですが…正直こちらの方がハズレのような気もしてしまいます。リクライニングはしないですし、1人利用で誰かと相席になったら気まずいですし…(笑)。もちろん自由席の方でも混雑時には相席になる可能性も高まるでしょうが、まだ特急感覚と思えばそちらの方が相席でも耐えられます。

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博物館みたい

また指定席車両の一部分には、このようなきらびやかなモニターが並ぶフリースペースがあります。東北の映像が延々映し出されておりますが、スペースの関係でイス等は設置されていないようで、ここに長居をする人はあまりいないようです。

それでは、定刻通り9:51に盛岡を出発。485系ならではの独特のモーター音を響かせて出発していきました。

この列車の停車駅は、矢幅、花巻、北上、水沢、前沢、平泉、山ノ目となっています。最大のターゲットは世界遺産・平泉への観光客輸送と思われますが、それ以外にもかなり多めに停車駅が設定されているなという印象です。

一応観光列車といえば観光列車なのですが、車内アナウンスで特にこれといった観光案内の放送もなく、また最近のJR東日本の観光列車にありがちな「イベントスペース」「売店」等はありません。「ジパング平泉」という列車名が強烈なインパクトですが、あくまでも盛岡~一ノ関駅間の快速列車として淡々と走り抜けていくといった感じです。

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南部せんべい

車内では、盛岡駅で買っておいた銘菓「南部せんべい」を味わいます。一口に「南部せんべい」といっても、味や硬さなど実にバリエーションが豊富なのですが、今回は写真右側の薄焼きのもの(8枚入432円)を購入しました。するとお会計の際に、左側の厚めのやつを1枚サービスでつけてくれたのです。左側のやつは割れていて正規の商品としては販売できないからみたいです。どちらも美味しかったですが、サービスでつけてくれたやつの方が個人的には好みかな…(笑)。次に行った際は左側のタイプのやつを大袋で買って帰りたいと思います。

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窓の外に広がる田んぼ

南部せんべいの味比べをしているうちにも、列車はどんどん進んでいきます。駅が近づくと建物が多くなりますが、それ以外の大部分の区間では遮るものが何もない田園風景が広がります。2020年の今、東北本線485系で駆け抜けられるというのは何とも感動です。内外装こそリニューアルされましたが、国鉄特急車両独特のにおいみたいなものがしっかりとしみついていて、こんなにも改造されていてもノスタルジーを感じることができるんですよ。

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展望スペース

少し時間があるので、展望スペースにも行ってみることに。列車の最前面の最後面は大きな窓のある展望スペースとなっており、ここは指定席車両ですが乗客誰でも利用することができます。先頭車両のほうは混んでいますが、後方の車両なら人もいないのでオススメです! 車窓に流れる田園風景をたっぷり味わうことができます。

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もうすぐ一ノ関

そしてこの列車に関してもう一つ興味深かったのが、地元民の利用が少なくないということなんですよ。もちろん他の普通列車と比べたら明らかに車両の見た目は違うわけですが、乗車券のみで利用できて、わりかし停車駅も多めですから、列車間隔が開きがちな東北本線では移動手段としても重要な役目を果たしているのでしょう。

そんなこんなで、盛岡を出てから約1時間20分ほどで終点の一ノ関に到着です!

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一ノ関でも映える車体

黒と金の車体は、一ノ関駅でもよく映えます。「ジパング」としてのデビューは2012年ですが、足回りはもう何十年も前から使っていると思うと、もう後先は長くないのでしょうね。

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ホーロー看板も残る一ノ関駅

11:14に一ノ関駅に到着したこの列車は、わずか10分後の11:24に盛岡行の「ジパング平泉1号」として折り返しの運用に入るため、大急ぎで車内整備が行われます。なんでこんなキツキツの運用なのかはわかりませんが…。

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一関温泉郷と平泉を猛プッシュ

一ノ関駅は、東北本線大船渡線東北新幹線が乗り入れる岩手県南部のターミナル駅です。ここから東北本線で1駅南に進んだ有壁駅はもう宮城県なので、本当にギリギリ岩手県といったところなのですが、平泉も近いということで駅舎にそのことが大きく掲げられています。文字が古いようにも見えますが、平泉が世界遺産となったのは2011年のはずですから、この看板が取り付けられたのは最近のことなのかもしれません。ちなみに市の名前は「一関市」ですが駅名は「一関駅」なので少々ややこしいですね(笑)。

東北本線は、基本的にこの駅で乗り継ぎとなります。また、新幹線は〔やまびこ〕の全列車に加え〔はやぶさ〕も一部列車が停車するので、県庁所在地ではない駅の割にはかなり主要な駅として位置づけられているように思います。

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本線…なのに「2両」

それではこの先は、特別な列車があるわけでもないので、普通列車のみで南下していきます。一ノ関から乗車するのは11:53発の小牛田行です。

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東北南部に入ってきた証

駅舎に最も近い1番線に入線し、ほどなくして定刻通り一ノ関駅を出発です。車両はおなじみ701系で、緑の帯になっていたことから、南東北に入ってきたことを実感します。2両編成でオールロングシートということで、18きっぷシーズンにしてはかなり過酷な列車にも見えますが、日中ということもあってラクラク座ることができました。

「2両編成」という短さは本線っぽくありませんが、線形の良さはやはり本線らしさを感じるところでもあります。あっという間に宮城県へと突入し、終点の小牛田には12:39に到着です。

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初見ではなかなか読めない

初見殺しの難読駅名は「こごた」と読みます。この小牛田駅には東北本線のほか、陸羽東線石巻線が乗り入れています。小牛田といえば、私は2018年の東北旅行の際にここの駅前にあるAコープで値引きされたかけうどんとサラダを買って気仙沼のホテルで食べたのを思い出します。

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大きな発車標が個人的には小牛田のシンボル

今回はAコープで昼食を調達するわけでもなく、すぐに乗り継ぎ列車へと急ぐことにします。

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小牛田12:48発 東北本線 仙台行

小牛田から乗車するのは、12:48発の仙台行です。車両は先ほどまでとはうってかわって、南東北エリアの最新主力車両「E721系」が4両編成で運用されています。いよいよ東北最大の都市・仙台へと入って行くということで、古い車両から新しい車両へと乗り換えるこの小牛田駅は、いよいよ仙台が近づいていることを実感させてくれます。

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ついに見えた「仙台」の文字

列車は定刻通り小牛田駅を出発。松島、塩釜など主要な駅にも停車していきながら、車内の乗客もどんどん増えていきます。車内は首都圏のE231系等とそんなに大きく変わらないので、いよいよ満員に近い状態で進んでいくと何だか横浜~東京駅間を移動する東海道線のような感覚にもなってきます。

そして揺られること約45分、13:34に列車は終点の仙台へと到着です!

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ついにやってきたぞ!

青森~横浜のだいたい中間地点に位置する仙台駅ということで、青森を出てから約8時間での到着です。青森からここ仙台まで、400km近い距離を乗車してきました。

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杜の都仙台は東北の最大都市

東北地方最大のターミナル駅である仙台駅は、東北本線のほかに仙石線仙山線常磐線、仙石東北ライン、東北新幹線、そして仙台市営地下鉄東西線南北線が乗り入れています。とんでもなく大きな駅で、私も過去3~4回ほど使いましたがまだまだ人の多さと駅の広さについていけません。もちろん在来線・新幹線とも全列車が停車する駅で、この駅を始発・終着とする列車が多いのも特徴です。

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色の違いが微妙すぎる

仙台にやってきたら、やっぱり牛たんを食べたい! ということで、遅めの昼ご飯はここ仙台で取りたいと思います。

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牛たんの名店「利久」

仙台駅構内には、牛たんの名店が軒を連ねるレストラン街「牛たんストリート」がありますが、誰もが一度は聞いたことのある名店「利久」にお邪魔します。

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牛たん定食(塩味、3枚6切)(1,728円)

注文したのは、最もオーソドックスな3枚6切の牛たん定食。ご飯とテールスープ、小鉢、デザートまでついてきます。かなりボリュームのあるメニューですが、青森から仙台まで普通列車でやってきてお腹ペコペコの私はこれをペロリとたいらげられてしまうのです…(笑)。牛たんは分厚くて食べ応えがあるにも関わらずとってもやわらかくて、めちゃくちゃ美味しい…! 牛たんストリートはどのお店でもハズレがないなと思いますが、やっぱりここ利久の牛たんは特に美味しいですよ。駅弁で牛たん弁当とかももちろんありますが、やっぱりお店で食べるのがいちばんかなって思います。

昼休憩もつかの間、無事に牛たん定食を完食したところで、ここからは本日の後半戦へと入っていきます。ここ仙台からは常磐線経由で南下していきますが、その模様はまた次回ご紹介していきます!

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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立派な走りは今も健在! JRから経営分離された元東北本線「青い森鉄道」&「IGRいわて銀河鉄道」の旅【2020-08北東パス東北一周5】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2020年8月8日(土)~10日(月)の2泊3日で出かけた東北一周旅行の第5弾記事となっています。

今回からは、最終日(3日目)の様子を記事にしていきます。

1日目と2日目のあらすじをざっくり説明しておくと、1日目は横浜から福島まで東北本線経由で下り、福島から山形を通って秋田までは奥羽本線でやってきました。1日目の夜は秋田に宿泊し、2日目はいろいろありながらも奥羽本線で秋田から青森までやってきたというわけです。

前回の記事をご覧になっていない方は、以下のリンクからご確認ください!

watakawa.hatenablog.com

 

3日目 2020年8月10日(月)①

ついにやってきた、北海道&東日本パスでの東北一周旅行最終日。

横浜から福島・山形・秋田を通って青森までやってきたわけですが、本日いよいよ横浜へと戻ります。

最終日のルートは、青森から青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道を通って盛岡へ、その先JR東北本線で仙台へと上り、その先は常磐線を経由していわき、水戸と進み、最後は再び出発地点である横浜に至るという壮絶なルートです。「北海道&東日本パス」は基本的にJR北海道JR東日本のみで使用できるフリーパスですが、第三セクターである青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道もフリーエリアに加えられています(あと北越急行も)。

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総距離は何と783.3km…!

その距離何と783.3km。だいたい東海道・山陽新幹線で東京~福山駅間の距離に匹敵する、とてつもない道のりです。大概の人は新幹線を使うでしょうし、人によっては飛行機を使うかもしれません。青森~横浜というのは、それくらい遠く離れているのです。

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今やほとんど普通列車のみが発着する青森駅

それでは早速、青森から783.3kmの旅を始めていきたいと思います。まず乗車するのは、青森5:41発の八戸行です。4枚並んだ青森駅東口の発車標の、右上のところに表示された「青い森鉄道」となります。

朝5時半頃の青森というと、やはり思い出すのは前の晩に札幌を出発し、青函トンネルを抜けて本州へやってくる急行〔はまなす〕号ですね。私はついに一度も乗ることは叶いませんでしたが、朝早くに起きて青森駅の入場券を買い、入線の瞬間を見たことがあります。当時と違い、早朝の青森駅にゆっくりと入線してくる客車夜行急行の姿はありませんが、その代わり青い森鉄道の最新鋭の普通列車でこの青森駅を発つことにします。

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青森5:41発 青い森鉄道 八戸行

ホームへ降りると、停車していたのは「青い森703系」という形式の普通列車です。仙台地区等で活躍するJR東日本E721系がベースになっているようで、内装も非常に近代的です。

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内装もほとんどE721系

列車は定刻通り青森駅を出発。青森駅を出るとまずは右に大きくカーブを描き、いったん北西方向へぐるっと回りこみます。青森から八戸までは新幹線なら山をぶち抜いて2駅、所要時間は約30分ですが、青い森鉄道だと山を避けて海側へ迂回するため1時間半もの時間を要します。

ただ迂回とはいっても、かつての東北本線というだけあって線形が非常に良いのが特徴です。途中の各駅設備も非常に立派で、もちろん東北本線時代から変わらぬ全線複線。正直なところ、優等列車が全く走らず普通列車の本数も極めて少ない現状で全線複線を保つ必要があるのかはわかりませんが、やはり往年の本線の風格が漂います。

この列車は、青森駅を出発する青い森鉄道の初電ですが、乗客はあまり多くありません。終始ガラガラで、4人がけのボックスシートをずっと1人で独占できました。

途中、かなり霧の濃い区間もありながら、列車は定刻通り7:09に終点の八戸へと到着です。ここから先は、引き続き青い森鉄道ですが、IGRいわて銀河鉄道に直通する盛岡行の列車に乗り換えます。

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八戸ならではの表示が目立つ!

八戸駅での乗り換えは、5番線から4番線という対面乗り換えなので、4分乗り換えでも焦ることはありません。私が乗ってきた列車は再び青森行の列車として折り返すようで、発車標には2本の列車が表示されています。

何といっても特徴的なのは、盛岡行のみに「青春18きっぷではご利用になれません」と書かれていることでしょう。ここ八戸からは、青森方面と盛岡方面のどちらに向かってもJRではなく第三セクターなのですが、実は青森方面のみ青春18きっぷでも利用することが認められているのです。

ちょうどいま乗車してきたこの青森~八戸駅間は、途中の野辺地駅と今いる八戸駅でそれぞれ大湊線八戸線というJRのローカル線が枝分かれしています。これらはもともと「東北本線」の野辺地駅八戸駅から分岐する路線だったわけですが、東北本線のみが経営分離されたためにJRの路線として孤立することになり、そうしたJRの孤立支線への通過利用を認めるために、青い森鉄道の青森~八戸駅間は青森・野辺地・八戸の各駅相互間で利用する場合に限り青春18きっぷで乗車することが認められているのです。

一方で、八戸以南にはそうした特例はありません。青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道の八戸~盛岡駅間はいかなる理由があっても青春18きっぷで乗車することはできないきまりになっています。

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八戸7:13発 青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道 盛岡行

ただまぁそうはいっても今回の私の旅に青春18きっぷなど関係ないので、こちらの列車に乗車していきます。引き続き青い森鉄道の車両での運用ですが、この先盛岡へ向かうにあたり県境付近にある「目時」という駅から先IGRいわて銀河鉄道への直通区間となります。

列車は定刻通り八戸駅を出発。北高岩、苫米地…と各駅に停車していきます。

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半分ボックス、半分ロング

こちらの車両は青い森鉄道の主力車両である「青い森701系」で、外観はJR東日本701系とよく似ています。ただ内装は独特で、JR東日本ではあまり見ないようなデザインのボックスシートロングシートに混じって設置されています。何とも中途半端な数のボックスシートですが、車内はガラガラで、ここでも私1人で4人がけのボックスを陣取ることができました。

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2つの鉄道会社が乗り入れる駅だけど

列車は、途中の目時駅に到着。ここで会社が「青い森鉄道」から「IGRいわて銀河鉄道」へと切り替わります。首都圏でよくある、会社間の直通運転というと、鉄道会社が切り替わる駅は新宿、渋谷などターミナル駅であることが多いですが、この目時駅というのは特に主要駅というわけではありません。というのも、「第三セクター鉄道」というのは、その都道府県が資金を出資して運営しているため、基本的には都道府県境で路線が切り替わるのです。県境に偶然JR時代からの主要駅があれば都合がいいですが(妙高高原がその最たる例です)、なかなかそうもいかないので、大概の場合第三セクター鉄道の切れ目は中途半端な駅であることが多いです(倶利伽羅、市振など)。

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IGRはここまで

八戸を出てから約1時間50分、9:00に列車はIGRの盛岡駅へと到着しました!

言わずもがな岩手県の県庁所在地ということで、これでこの旅では東北6県中5県目の上陸になります。

盛岡駅には、JR東日本東北本線田沢湖線、山田線、花輪線東北新幹線秋田新幹線と、IGRいわて銀河鉄道が乗り入れていますが、花輪線とIGRはそれ以外の路線と完全に改札口が分離されているのがこの駅の大きな特徴です。

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花輪線&IGRの盛岡駅改札口

たった今、「花輪線盛岡駅に乗り入れている」と言いましたが、花輪線の列車が走る区間のうち、盛岡~好摩駅間については経営分離された結果JRではなくIGRに乗り入れているという形になっています。

おそらく、IGRとJRの線路は盛岡駅のどこかでつながっているでしょうから、花輪線やIGRの列車がJRのホームに入線することはできなくはないでしょう。しかし、そうしてしまうと、運賃体系の異なるIGRの運賃を正しく徴収できなくなってしまいます。そのため、盛岡駅で独自に改札口を設けることで、確実に第三セクター区間の運賃を徴収できるようにしているのです。

新幹線の開業による並行在来線の経営分離で誕生した第三セクターというのは、往々にして経営分離後も何食わぬ顔でJR線のホームを発着していることが多い中で、このIGR盛岡駅のようにホームや改札口を完全にJRと分離しているのはすごいことだと思います。

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色合いとフォントが高輪ゲートウェイっぽい気もする()

次の列車まで時間があったので、いったん駅の外に出てきてみました。東北新幹線秋田新幹線の枝分かれする駅で、必ずすべての列車が停車する駅ということで、やはり駅舎は立派です。正直なところ盛岡駅の駅舎はカメラのフレームにおさまりきらないくらい大きいので、是非そのスケールはみなさんも実際に盛岡に行かれた際に確認してみてください。ちなみにこの盛岡駅の駅舎、完成してからそこそこ年月が経過していると思いますが、何となく高輪ゲートウェイ駅に似ているような気もします(笑)。

 

さて、ここから先は再びJR東日本の「東北本線」として運行されている区間に差し掛かってきますが、続いて乗車する列車は…ただの普通列車ではありませんでした!

いったい何に乗ったのか? その模様はまた次回ご紹介していきますのでお楽しみに!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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「連絡船はこちら」「スーパー白鳥自由席乗車口」賑わいの跡が今も残る青森駅を徹底探検!【2020-08北東パス東北一周4】

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 みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は2020年8月8日(土)~10日(月)の2泊3日で出かけた東北一周の旅の第4弾記事となっております。

前回は2日目の午後、秋田から奥羽本線普通列車を乗り継いで青森までやってきましたので今回はその続きとなります。

前回の記事は以下のリンクからもご覧いただけます!

watakawa.hatenablog.com

 

2日目 2020年8月9日(日)②

秋田地区では、大雨の影響でいろいろとありましたが、何とか2日目の宿泊地である青森には17:44に到着しました。

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上野発の夜行列車おりたときから~

私自身、この青森駅にやってくるのはおそらく5年ぶり2度目のことかと思います。前回は2015年の夏に急行〔はまなす〕を見るためにやってきました。

ここ青森駅には、奥羽本線津軽線青い森鉄道の3路線が乗り入れています。青い森鉄道は2010年12月の東北新幹線新青森開業に合わせ、東北本線から経営分離をされたものになります(青い森鉄道自体は2002年から存在していました)。

青森駅といえば、かつては各方面から多数の長距離列車・夜行列車が運行され、青函連絡船への乗り換えれば函館へと渡れる交通の要衝でした。首都圏からは寝台特急はくつる〕〔ゆうづる〕〔あけぼの〕や急行〔八甲田〕〔津軽〕など、また関西圏からは寝台特急日本海〕や特急〔白鳥〕など、そうそうたる名列車たちがここ青森を目指して毎日毎晩運行されていたのです。

しかし時代の流れとともに長距離移動の主体は新幹線や飛行機、値段重視なら高速バスが主流になり、青森駅を発着する優等列車はこの30年ほどで大きく数を減らしました。1988年には青函トンネルの開通により青函連絡船が廃止され、また2016年の北海道新幹線開業により、本州~北海道を行き来する人は青森駅を通ることすらしなくなってしまいました。

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青森駅周辺図

青森駅新青森駅の間は奥羽本線で1駅ですが、やや離れているということもあり、今では遠方へ向かう列車の拠点は完全に新青森駅へと変化しています。ただ駅周辺の発展具合は依然として青森駅の方が勝っており、新青森駅周辺は新幹線開業から10年が経過した今ものどかな風景が残っています。

青森駅は各方面からの線路が1つに収束するようになっていく配線になっていますが、青森駅を跨いで運行される長距離列車も数多くありました。2002年の東北新幹線八戸開業時から運行を開始した青函連絡特急〔白鳥〕〔スーパー白鳥〕は八戸~青森~函館駅間の運行のため、青森駅で方向転換をしていました。また2010年以降はその運行区間新青森~青森~函館となりましたが、変わらず青森駅での方向転換が必要でした。

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今も残る「スーパー白鳥」の乗車口

青森駅のホームには、今も「スーパー白鳥2号車自由席」の文字が残っています。私も何度かスーパー白鳥には乗りましたが、本当に便利な特急でした。新青森駅新函館北斗駅がそれぞれ青森駅函館駅から離れているので、青森~函館駅間の移動であれば、おそらく新幹線より早く、また安く移動できていたのではないでしょうか。

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フェンスが設置されている青い森鉄道のホーム

また、青森駅のホームには、かつては長編成の優等列車が多数乗り入れていたということで、ホームがかなり長く設計されていますが、今ではそこまで長編成の列車が乗り入れることはまずないため、ホームの北側は人気がありません。青い森鉄道のホームに関しては、途中でフェンスが設置され、また線路も車止めが設置されて先へは進めないようになっています。

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「連絡船」の文字が残っている!

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青函連絡船への乗り換え通路が今も残っている!

JR線のホームについては北端部まで歩き進められるようになっていますが、その先はもちろん行き止まりです。ホーム上には「連絡船」という文字が今も残っており、航路廃止から32年が経過した今も確実にこの青森駅青函連絡船が発着していたことがよくわかります。

「連絡船」とは、今の青函フェリー津軽海峡フェリーとは違い、国鉄・JRが運営する「鉄道」扱いの航路なので、列車からそのまま乗り換えられたようです。上野や大阪などの各ターミナル駅から列車に揺られて一昼夜、青森駅に着いたらホームを降りて北側に進むと乗り換え階段がありました。この階段を上り右に進むと、そのまま飛行機のボーディングブリッジのようになっていて、函館行の船に接続していたようです。今では階段の入口は封鎖され、乗り換え通路は通れないようになっていますが、確実にこの駅で32年前まで鉄道と船の乗り換えが行われていたことの証がしっかり残されています。

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青森駅の通路といえばこれ

続いては駅舎等のご紹介です。青森駅といえば、上の写真のような細くて長い通路を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人です。

青森駅には東口と西口があり、その両駅舎をつなぐ唯一の道がこの通路なのです。今では地方のターミナル駅も様々にリニューアルされ、改札内外にいくつもの通路や階段ができているというのはよくある話ですが、青森駅の場合はこの通路のみです。

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青森駅東口駅舎

青森駅の駅舎と言えば、恐らく誰もが思い浮かべるのはこちらの東口駅舎でしょう。緑色の大きな文字で「あおもり駅」と書かれた看板が印象的な東口駅舎の前には、大きなバスロータリーもあり、隣には「ラビナ」という駅ビルもあります。駅前には多数の商業施設や飲食店が立ち並び、青森最大の繁華街が広がります。

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東口改札といえばこの発車標

東口の改札口には、4枚の大きな発車標があります。ただしそのうち1枚は現在全く使われていません。これは何かというと、2016年まで「津軽海峡線」の発車標として使われていたものなのです。青函トンネルを通る列車の発車時刻はすべてここに表示されており、特急〔白鳥〕〔スーパー白鳥〕函館行、急行〔はまなす〕札幌行の文字が毎日ここに光り輝いていました。現在は「津軽海峡線」の文字が黒いテープで覆われていますが、発車標そのものを取り外したり新しくしているということはないようです。「津軽海峡線」は愛称で、「津軽線~海峡線~江差線」を直通運転する列車の路線愛称にすぎないのですが、津軽線とは別に発車標が用意されていたというのが面白いです。

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青森駅西口駅舎

そして何とこちらが、青森駅の西口駅舎です。いや、無人駅かよっ! とツッコミたくなるくらいこじんまりとした駅舎ですよね。もちろん駅ビルや商業施設等は西口には一切なく、駅舎を出ると目の前が住宅街になっています。県下最大のターミナル駅の駅前とは思えないような光景でして、どちらかといえば西口は「地元民の利便性向上のために設置されている」という程度の認識なのかもしれません。観光客やビジネス客の姿は一切ありません。辛うじて改札口に駅員さんはいますが。

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何やら通路のようなものが…?

そして、青森駅の南側には何やら工事中のエリアが…。そう、これは青森駅の新・東西自由通路なのです! 現在の通路の南側に建設されており、どうやらこれは改札外エリアとして整備が進められているようです。改札口は東口のみに集約され、現在の東西通路は東口方向のみから各ホームへの階段へとつながるようになるみたいですが、その代わりにこの通路が造られるということで、現在工事が進められています。

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東口駅舎の裏の謎の空白地帯

現在は更地となっている、東口駅舎の真裏の謎のスペースにも、今後いろいろと造られるのだろうと思います。昔ながらの青森駅を見るなら、今がチャンスといったところでしょうか。

こうして舐めまわすようにじっくり青森駅を見物した後は、早めにホテルへチェックインします。

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アパホテル青森駅

今回の宿は、アパホテル青森駅。素泊まりシングルルームです。じゃらんからの予約で、1泊4,400円のところGoToトラベル適用で2,860円になりました。大浴場があるわけでもなく、特に眺望がすばらしいわけでもありませんが、お盆期間の大手チェーンホテルに1泊3,000円以下で泊まれるのは何ともありがたい話です。GoToトラベルに感謝です。

ホテルにいったん荷物を置き、夕食に出掛けます。新型コロナ対策として、本当は青森の名物なんかをテイクアウトしてホテルの部屋で食べられたらよかったのですが、そういうことができそうなお店は見つからなかったので、感染対策をしっかりとった上で飲食店に入ることにしました。

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味の札幌 浅利

アパホテル青森駅東から歩いて30秒ほどのところにある、「味の札幌 浅利」というラーメン屋さんへ行きました。「えっ!? わざわざ青森まできて札幌ラーメンかよっ!」と思われた方、いいえ違うんです(笑)。写真の黄色い看板にもある通り、ここでは青森名物の味噌カレー牛乳ラーメン」(800円)が食べられるのです!

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味噌カレー牛乳ラーメン」(800円)

「味の札幌」の看板メニューであり、ほとんどの人が注文するこちらのラーメン、スープは味噌とカレーをベースにしているのですが、牛乳とトッピングのバターでコクが生まれまろやかな味わいになっています。これがほんっっっっとうに美味しいのです! 味噌とカレーと牛乳、めちゃくちゃ合うんですよ! 発酵食品と乳製品は一緒に食べると美味しいみたいな話を聞いたことがあるのですが、まさにその通りかもしれません。私個人的には濃い味の味噌ラーメンが少し苦手なのですが、牛乳等でまろやかになっているのでこのラーメンはとても美味しかったです!

お腹いっぱいになったところで、ホテルに戻り、のんびりYouTubeを見て過ごします。ちょうどひろきさん×かんのさん×ゆっきーさん×ほいさっささんのコラボライブ配信があったので、めちゃくちゃ楽しませてもらいました!

 

次回からはいよいよ最終日、青森から普通列車のみで横浜へと帰りますが、その様子はまた次回ご紹介します!

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大雨で秋田地区のJRが全てストップしたので急遽ブルートレインを見に行く旅【2020-08北東パス東北一周3】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2020年8月8日(土)~10日(月)にかけて、「北海道&東日本パス」を利用して2泊3日で東北地方をぐるっと一周してきた旅行記の第3弾記事となっております!

前回は1日目の午後、福島から奥羽本線普通列車をひたすら乗り継いで山形経由で秋田まで至るという旅の様子をご紹介しましたので、今回はその続きからとなります。

前回の様子は以下のリンクからご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

2日目 2020年8月9日(日)①

東北一周旅行、2日目の朝は秋田駅前の「コンフォートホテル秋田」からスタートです。

じゃらんからの予約で、シングル1泊1名6,000円のこのホテルですが、GoToトラベル適用で3,900円とめちゃくちゃ安く泊まれました。

さらに、このプランには朝食もついております。

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特別に部屋食(?)も可能!

朝食はバイキング形式で、現在は新型コロナ対策として特別に使い捨て容器が用意されており、朝食会場ではなく部屋に持ち帰って食べることも可能とのことでした。なるべく他の人と接触することは避けたいので、私は部屋で食べることに。ちなみに朝食会場ではちゃんとした食器で食べることができますが、どちらにしても食べる時以外はマスク着用が必須、そして料理をよそう際は必ず使い捨ての手袋をはめることが利用条件となっています。いろいろと制約はありますが、それでもこのご時世にバイキングを継続されていることがもはや奇跡なのでは…!? コロナの影響でホテルのバイキングは今や壊滅状態ですからね。

食後は荷物をまとめ、ホテルをチェックアウト。10時ギリギリでした。

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秋田駅周辺は曇り

秋田駅は、奥羽本線羽越本線男鹿線秋田新幹線が乗り入れる駅で、県下最大の主要駅となっています。厳密にはここ秋田駅から出ている線路は3方向のみで、奥羽本線の大曲方面と東能代方面、羽越本線羽後本荘方面のみですが、男鹿線奥羽本線の追分駅から分岐する路線で、秋田新幹線は大曲方面からその先田沢湖線東北新幹線へと直通するミニ新幹線です。

上の秋田駅前の様子を映した写真を見るだけでは一見何の異変もないように見えるかもしれませんが、実はこの時秋田では大変なことが起こっていたのです…。

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そして、誰もいなくなった

何とこの日、秋田県内では大雨の影響により、新幹線および在来線がすべて運転を取りやめになっていたのです。これは、前日の段階でJR東日本が計画運休として発表していたもので、私は前日の夕方、奥羽本線で新庄から秋田へ移動している際に情報をキャッチしました。

前日の段階で発表されていた8月9日の計画運休の情報は以下の通りです。

【終日運休】
奥羽本線 新庄~院内
五能線 能代鯵ヶ沢
陸羽西線 新庄~余目
・特急〔いなほ〕1/3/5/6/7/8/9/10/12/14/83号
・快速〔リゾートしらかみ〕全列車

【始発~夕方頃まで運休】
羽越本線 秋田~新屋
奥羽本線 院内~秋田~東能代
男鹿線
秋田新幹線〔こまち〕 盛岡~秋田

【遅れや運休が発生する可能性あり】
奥羽本線 東能代~青森
北上線
田沢湖線

つまりは、9日午前の時点では秋田駅を発着するすべての列車が運転を見合わせているという異例の状態なのです。台風でもないのにものすごい厳戒態勢だなぁ…とは思いますが、安全第一なので仕方ありません。

実は私、今回の東北一周の旅の2日目となるこの8月9日は、五能線の観光列車「リゾートしらかみ」に乗車して、途中下車も楽しみながら、秋田から青森までのんびりと移動する予定だったのです。しかし前日の時点で、五能線の大部分の区間での終日運休が確定し、リゾートしらかみ号は全区間が運休となってしまったため、叶わなくなってしまいました…。

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奥羽本線の上り下りの表現が独特(前日夜撮影)

しかし青森では既にホテルを予約済みなので、何としてもこの日のうちに青森までたどり着かないといけません。直前で宿泊予約をキャンセルするとなると非常に高額のキャンセル料が発生するはずですから、それは何としても避けたいのです。

五能線がダメなら、秋田から青森までの移動方法としては奥羽本線が挙げられます。しかし奥羽本線についても、途中の東能代までは「夕方頃まで運休」となっていますから、午前の時点では秋田から身動きが取れないのです。

このまま秋田駅で立ち尽くしていても仕方ないので、急遽ぽっかり予定が空いてしまった午前中は「秋田港」へ遊びにいきたいと思います!

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秋田中央交通の路線バスに乗車!

秋田港へは、秋田駅の西口からバスが出ているので乗車していきます。秋田駅西口10:40発の秋田中央交通バス、行先の「セリオン」とは秋田港にある道の駅を中心とした観光エリアの名称です。

バスの乗客は5名前後くらいだったでしょうか。定刻通り秋田駅西口を出発し、終点のセリオンまでこまめに停車していきます。直行シャトルバスというわけではないので、秋田駅からセリオンまでは20分以上とそれなりに時間がかかります。

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そこそこ古そう

バスの車両については私は全くわかりませんが、何となく古そうということは乗っていて感じました。首都圏だとかなりバスの車両も新しいですけれども、ここ秋田中央交通ICカード非対応で、運賃表示の方式もなかなかに特殊でした。

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JRバスも来るらしい

11:04、バスは定刻通り秋田港を目の前に臨む観光ショッピングエリア「セリオン」に到着です!

曇り空ですが、何とか天気は持ちこたえてくれています。この天候で本当にJRは運休しているのか…? と疑ってしまうほどです。

ここからは秋田中央交通のバスだけではなく、JRバス東北東京ディズニーランドにも行けるらしく、高速バスの路線ネットワークには本当に驚かされます。

なぜ私がこの「秋田港」に来たかったのかというと、貨物専用駅である秋田港駅に留置されている24系ブルートレインを見たかったからなのです。

ということで、セリオンの中を散策するのは後回しにして、とりあえず秋田港駅まで歩きます。バスを降りてから5分くらいのところです。

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もしや…あれが…!?

横断歩道を渡り、さらにもう少し歩いた所に、秋田港駅の留置線があります。たくさんの線路と車止めも圧巻なのですが、写真の奥に小さく見えるのが…! そう、ブルートレインです!

もっと近くで見れないものかと辺りを見回したところ、写真左側のホーム跡らしき部分に立ち入れそうだったので、立ち入って見てみました!

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大雨がああああぁぁぁぁぁぁ

ご覧ください! こちらが正真正銘、「ブルートレイン」こと24系寝台客車です。天気が悪く、鮮やかな青は浮かび上がりませんが、2020年の今もこれほど至近距離で青い寝台客車を見れるのはとても感動です。秋田港に留置されているということは、おそらくはかつて寝台特急〔あけぼの〕等で活躍していたものでしょうか…? この秋田港に留置されるまでの経緯はよくわからないのですが、どうやら海外に譲渡される予定でこの港まで運ばれたがその予定が変更になった、ということらしいんですよね。

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ざらしの割には、かなり原型を留めているようにも見える…?

海外譲渡の予定が白紙になったために留置されているのだとすると、今後はどうなってしまうのか…? 使うあてがなければ当然ながら鉄道車両はスクラップになってしまいます。しかし運が良ければ、宿泊施設として再利用されたり、博物館に収蔵されるなんてこともなくはないかもしれません。JRの旅客営業規則で、開放寝台に関する料金の規定が何年か前に削除されてしまったようで、残念ながら再び本線上で営業運転をするという可能性はほぼゼロだと思いますが、貴重な車両ですから何とかして有益な活かし方をしてもらいたいものです。

そんなことを考えているうちに、どんどん雨と風が強くなってきました。横殴りの急な大雨で、急いでセリオンの中に避難しようとします。持ち合わせていた折り畳み傘は、風が強すぎるあまり秒で大破しました。ずぶぬれになりながら、セリオンへとダッシュで移動します。途中信号がいつまでも青にならず、その間にも私のカバンはびしょ濡れになっていきました。

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セリオンプラザに急いで避難

終盤は駆け足になってしまいましたが、何とかして来た道を戻ってセリオンプラザに逃げ込み、雨で濡れた体をハンカチで拭います。

セリオンプラザがどんな施設なのかはいまいちよくわかりませんでしたが、天井の高いガラス張りのホールに高い植物がたくさん植えられていました。

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金農フィーバーから2年

また、その館内には、2年前の2018年夏の甲子園で決勝に進出し大きな話題を呼んだ秋田県代表の金足農業高校・吉田輝星投手の直筆サインまでも展示されていました。県民注目の的であったことがよくわかります。

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ポートタワーに潜入~

さてここからは、いよいよセリオンのシンボル「ポートタワー」を上っていきます。秋田港のシンボル、というかもはや秋田のランドマークタワー的な感じかもしれませんが、展望台があるということなので上ってみることにしました。

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エレベーターでぐんぐん上がっていく

何とこのポートタワーの素晴らしいのは、入場料金がタダなんです! 高さはだいたい100メートルほどあるようで、大阪の通天閣と同じくらいなわけですが、こちらは入場無料。こんな太っ腹な展望タワーが世の中にあるのか…! と驚きました。

そして、展望台からの景色がこちら!

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曇ってるけど絶景

おお~! やっぱり上空100メートルからの眺めは素晴らしいです。天気が天気なので遠くまで見渡せるわけではないですが、でもいい眺めです。こうしてみてみると、秋田港周辺はかなり建物が密集しているんだなと感じます。この景色見たら「田舎」って感じはあまりしないですよね。

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秋田港駅がまる見え

方角を変えれば、先ほど間近で見たブルートレインが停車している秋田港駅も見下ろすことができます。線路は奥羽本線の土崎駅の北側で分岐してこちらまで伸びているようで、いくつにも枝分かれしているのがよくわかります。

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けっこうたくさん停車しているなぁ

拡大して見てみると、ブルートレインは合計約20両程度停車しているらしいことがわかります。おそらくどの車両も、かつて上野や東京に乗り入れて多くの人の注目を浴びていたと思うと、今こうして大雨に打たれながら秋田港駅に留置されているのは何とも言えない寂しさがあります。

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秋田港は湾内にある

そこから視点を少し左にずらしてみると、秋田港周辺の地形がよくわかります。秋田港とは、日本海に直接面しているわけではなく、多数の埋め立て地により構成された湾の内部に位置しています。写真右側の大きな浮島にあるのが、北海道や新潟・関西方面へ結ぶフェリーの乗り場かと思われます。

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セリオンキッチンへ~

お腹が空いてきたので、そろそろお昼ご飯とします。

ポートタワーを降り、建物内に併設された「セリオンキッチン」へ。お昼時でしたが、何と客は私一人だけでした。やはりコロナ禍で旅行はみなさん控えているのでしょうか。

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鶏唐いぶりタルタルランチ(900円)

セリオンキッチンは、バイキングがウリのレストランのようですが、現在は新型コロナ対策としてバイキング方式ではなく注文スタイルとなっています。5種類くらいあるメインディッシュの中から1つを選んで注文するというスタイルなので、私は「鶏唐いぶりタルタル」を注文。ご飯、みそ汁、小鉢はセルフサービスです。合計6品で何と900円!! これは安いと思います。おまけにドリンクバーまでついており、各種ソフトドリンクのほかホットコーヒーなども飲み放題です。

メインの唐揚げはとってもジューシーで、ガッツリ食べ応えがあります。またメニュー名にもある通り、この唐揚げの上のタルタルには秋田の名物「いぶりがっこ」が練り込まれていて、ピクルスとも違った独特の風味があります。しっかり具材の食感が味わえるタルタルはとっても美味しいですし、唐揚げともよく合います!

3種類の小鉢もどれも家庭的で優しい味で、何というか心が温まりました。お腹いっぱい食べられて、至福の時間でした! ありがとうございました。

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もしやこれは…!?

食後、JR東日本アプリを開いてみると、何と秋田13:31発の弘前行が運転されるらしいではありませんか! 時刻に横線が引いてあるのはおそらく運休となる列車でしょうから、弘前・青森方面に向かうには13:31発に乗るしかありません。これを逃すと次は15:19になるのだと思います。弘前青森駅間は列車本数が比較的多いですから、弘前まで何とかたどり着きたいところ。14:28の列車は八郎潟どまりなので、おそらくその先の接続はないものと思われます。

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急いで秋田駅へ!

というわけで、急いで秋田駅へと戻ることにします! そこまでバスの便数は多くないですが、偶然にもちょうどよくセリオン13:00発のバスがあったのでこれに乗車していきます。時刻通りの運転ならギリギリ間に合うのですが、少しでも渋滞に巻き込まれたりして遅延したらアウトというところ…さあ果たして…?

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間に合った!

何とか間に合いました秋田駅の発車標には、3時間前とはうって変わって各方面の列車時刻が表示されています。まだ完全に元に戻ったわけでもなく、秋田新幹線は引き続き不通で、動いている路線についても間引き運転といったところではあるのですが、ともかく在来線は当初の想定よりも早くに運転再開できた恰好です。

この時既に発車3分前とかだったので、とりあえず秋田駅の改札をくぐり、4番線へと急ぎます。

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秋田13:31発 奥羽本線 弘前

雨はなおも引き続き降ったりやんだりを繰り返していますが、運行に支障のあるほどではありません。ピンク色の帯を纏った701系に乗り込み、秋田を脱出していきます!

この列車、本日秋田駅から発車する奥羽本線の下り初電ということになるのですが、車内はガラガラでした。首都圏で「○時間ぶりに運転再開」なんていったらそれはそれはホームや列車内に人が大挙して押し寄せるはずですが、こちらはいたって平穏な発車です(笑)。

列車は土崎、上飯島の順に各駅に停車していきます。途中の追分駅で男鹿線と分かれ、小学校でも勉強する「八郎潟」の東側をかすめ、途中の東能代には14:31に到着。ここで対向列車との行き違いのため、約10分間の停車となります。

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発車標がめちゃくちゃ新しい!

東能代駅は、奥羽本線五能線が乗り入れる駅なのですが、何といっても驚きはホーム上の発車標の新しさですね。都道府県を代表するターミナル駅でやっと普及してきたかなというレベルのフルカラーの発車標が、ここ東能代駅には設置されています。個人的には松本駅長野駅のイメージが強いです。

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新旧そろい踏み!

また、駅の北側には広大な留置線があるのですが、そこに五能線のキハ40系とGV-E400系が並んでおりました! 今後順次置き換えが進んでいくということなのだと思われます。

そんな東能代駅を出発し、ここからはより内陸側を進んでいきます。鷹ノ巣で「秋田内陸縦貫鉄道に乗ってみたいな~」なんて妄想を膨らませてみたり、大館で花輪線の「盛岡行」の文字を見ると「こんな駅から盛岡の方に抜けられるのか~」と思ったり、何かと面白い区間です。ただしロングシートなのでその点は限りなくしんどいのですがね(笑)。

そうして終点の弘前に到着です。時刻は16:12ですから、秋田から2時間40分ほどかけてやってきたことになります。これでも五能線経由に比べたら段違いに速いのです。

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青森県に突入!

弘前駅に到着したということで、旅はいよいよ東北4県目、青森県へと突入です! 青森県内でも有数の主要駅であるこの弘前駅には、奥羽本線五能線の他に弘南鉄道弘南線も乗り入れます。また、この弘前駅から少し西側に歩くと、弘南鉄道大鰐線の「中央弘前駅」があります(なぜ同じ「弘南鉄道」なのにターミナルが集約されていないのだろう)。

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駅ナカねぷたを鑑賞

弘前といえば「弘前ねぷたまつり」ですよね。当然ながら今年は中止というわけですが、駅ナカのスペースには「疫病退散」の文字が書かれたねぷたが飾られておりました。

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駅舎は新しめ

弘前駅前に出てきてみると、駅舎はかなり新しめのように見えます。ただ駅周辺にはそこまで人がいないという様子ですかね。弘前城へ行ってみようかとも思いましたが、ものすごく遠そうなので諦めました。

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日英2ヵ国語同時表記はすごい

ここからは、いよいよ青森県の県庁所在地・青森駅へと向かっていきます。先ほど16:12に弘前駅に到着した後、すぐに接続する16:15発の列車を見送り、その後の16:51発に乗車することにしました。

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青森といえばりんごジュースっしょ!

まだ発車まで少し時間があったので、弘前駅の改札外でキンキンに冷えたりんごジュースを購入。いや~これが本当に美味しい! 元々りんごジュースは大好きなのですが、りんご本来の甘みがしっかり味わえて、疲れた体に染みわたります。

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弘前16:51発 奥羽本線 青森行

それではここから、親の顔より見た701系に乗車していきます。今回は3両編成ですが、オールロングシートであることに変わりはありません。定刻通り弘前を出発です。

弘前青森駅間は比較的本数が多く、沿線も全体的に都市部が多い印象です。とはいっても首都圏の各路線には及びませんが、青森県内でも1日を通じてトップクラスの運行本数を誇る区間かと思います。

東北・北海道新幹線と交わる新青森駅を過ぎれば、もう終点は目の前です。たくさんの線路が車窓を埋め尽くします。

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ついに青森へ到達!

そして17:44に終点の青森駅へと到着です!

途中下車を含め秋田から約4時間で到着しました。2日目の移動はだいぶ短めですが、ここまでとして本日は青森に宿泊したいと思います。

 

この後はかなり時間をかけて青森駅を探検していきましたが、その様子は次回ご紹介します!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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初出掲載:2020年9月8日