わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

【東急東横線】わずか350円の課金だけで渋谷~横浜を快適に移動できる列車がありました!

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は渋谷~横浜を安く快適に移動する方法についてご紹介します。

 

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地下化されて久しい東横線渋谷駅

みなさんは普段渋谷から横浜へ移動する際、何線を利用するでしょうか。おそらく多くの人が「湘南新宿ライン」または「東急東横線」を選択すると思います。

しかし実際に利用したことがある方なら分かると思いますが、この渋谷~横浜駅間は両路線とも時間帯や曜日を問わず混雑しています。湘南新宿ラインは渋谷を始発とする列車が1本もなく、そもそも着席すらも困難。東急東横線も2013年以降多くの列車が副都心線からの直通列車となり着席は困難で、仮に座れたとしても立ち客がたくさんいますから窮屈なことこの上ないでしょう。

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見慣れない「S」のロゴ

そんな時にオススメしたいのが「S-TRAIN」という列車です。これは東急東横線内を走る唯一の有料着席列車(全社指定席)で、西武40000系という車両を使用しみなとみらい線西武池袋線方面を結んでいます。ちなみに西武線~渋谷・横浜方面への運行は土休日のみで、平日は西武線豊洲方面(有楽町線)へのライナー列車として運行されています。

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S-TRAIN指定券券売機(ホーム上)

S-TRAIN座席指定券は駅構内またはホーム上の券売機にて購入することができます。ただしホーム上の券売機はICカード専用ということで注意が必要です。まさにJRの普通列車グリーン車と同じような買い方ですね。なお日時を指定して購入するため、発車間際になると発売を終了する点にも注意しましょう。

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西武の車両がみなとみらい線まで直通

座席指定券を購入してホームで待っていると、副都心線方面から列車がやってきました。渋谷10:18発〔S-TRAIN2号〕元町・中華街です。渋谷駅で東京メトロから東急へと会社が変わり、乗務員の交代が行われるためこの列車は渋谷駅に3分ほど停車します。

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2号は飯能始発

このS-TRAIN2号は西武池袋線の飯能を始発として東京メトロ副都心線東急東横線を経由し、最終的にみなとみらい線元町・中華街まで運行する驚異の4社直通列車です。もっともこの列車でなくとも「Fライナー」と呼ばれる無料の速達列車が飯能~元町・中華街駅間では多数運行されていますが、満員状態では決して快適とはいえないのが正直なところかと思います。

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各車両1ヵ所だけドアが開く

西武40000系は4ドア10両編成の車両ですが、実際にドアが開くのは各車両前寄りの1ヵ所のドアのみ。それ以外はホームドアも開きません。場所によってドアが開いてたり開いてなかったりする光景は何だか新鮮です。ただ、湘南ライナースーパービュー踊り子等とは異なり、乗車口で座席指定券の確認はしないので、当該列車に有効な座席指定券を持っていればどの乗車口からでも乗車可能です。

発車時刻となり、列車は定刻通り渋谷を発車。

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代官山の手前までは地下を走る

車内はご覧の通り、特急列車のようなクロスシートが並んでいます。この西武40000系の座席はロングシートにもクロスシートにも転換できるという、最近の私鉄で流行りのタイプが採用されています。S-TRAINとして全車指定席で運用する場合はクロスシートにしますが、無課金列車で運行する際はロングシートに直すというわけです。

車内の混雑はというと、各車両10~15名程度が利用しており、思っていたよりも盛況に見えます。4連休でお出かけする人も多いのかなという印象です。ただそれでも全く人のいない区画というのもたくさんありますから、直前に購入しようとしても「満席で座れない」ということは特に起こらないでしょう。

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リクライニングはしない

ここで少しばかり座席を見ていきます。座席は一般的なロングシートに比べると進行方向を向いていてとても快適ではありますが、その特殊な機構ゆえリクライニングできないのがやや残念なところです。また背面テーブルやインアームテーブルもありません。車内で飲食をするのはちょっと一苦労しそうです。

ただし各区画の窓側にはコンセントが設置されており、また車内ではフリーWi-Fiも利用できます。

座り心地はというと、これは個人的な感想ですが、座面はそこそこ柔らかいものの背もたれがやや硬いかなという印象を受けました。最長運用だと元町・中華街西武秩父駅間113.8kmを2時間以上かけて走破するものもあり、この座席で2時間というのは旅慣れた人でないとややきついのでは…?という気がしました。

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東急東横線内は座席指定料金350円

さて今回の座席指定券ですが、東急東横線内のみで完結するということでお値段は1人350円となっています。30分足らずの区間でこの価格を安いと見るか高いと見るかは人それぞれだと思いますが、少なくとも私は渋谷~横浜駅間の課金額としてはかなり安いのではないかと思いました。

というのも、東急東横線で渋谷~横浜駅間を移動すると運賃は280円。座席指定券と合わせると630円となります。この区間湘南新宿ラインで移動すると運賃だけで400円、その上普通列車グリーン車を利用すると自由席にも関わらず580円(土休日)がかかります。合計すると980円で、しかも着席保証がないと考えるとだいぶ湘南新宿ラインの割高感は否めません。

もちろんS-TRAINの運行本数は極めて少ないので時間を合わせる必要はありますが、しかし逆に時間さえ合わせればこんなにリーズナブルに渋谷~横浜駅間を快適に移動できるのです。

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渋谷の次は自由が丘

そして何といっても面白いのが、S-TRAIN東急東横線内の途中停車駅が自由が丘のみなのです。渋谷を出ると次が自由が丘、その次は何と横浜まで客扱いを行いません。ただしその他の特急停車駅である中目黒、武蔵小杉、菊名では運転停車を行います。

自由が丘には10:26に到着し、発車は10:29。過密ダイヤで知られる東急東横線において、優等列車でありながら自由が丘に3分間も停車するというのはなかなかない経験のような気がします。特急との待ち合わせを行うために各駅停車が側線で数分間停車するということならあると思いますが。

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車端部はロングシート固定

また車端部を見てみると、座席は随分豪華なもののロングシートで固定された部分があります。ここにも「E席」として一応座席番号が振り分けられていますが、券売機で座席指定券を購入する際にここが割り当てられることはあるのでしょうか。私が買った際には任意の号車や座席位置を選択することはできなかったので真偽のほどは不明ですが、もし購入時に表示される座席番号が「E席」となっていたらロングシートを覚悟しておいた方がよさそうです。

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ドアボタンは東急東横線には新鮮

各ドアの部分にはドアボタンもあり、また編成内にはトイレも設置されています。東急東横線の車両には搭載されていない設備が目白押しなのもこの西武40000系の面白いところです。

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高架区間が多い

列車は武蔵小杉の運転停車の後、いよいよ横浜市へと入り高架区間を爆走していきます。高架区間と言っても特に風光明媚な車窓が広がる観光路線などではありませんので、とりわけ皆様にご紹介したいような景色があるわけではないのですが、住宅地の中をまっすぐ突き進んでいく地域密着感は東急東横線ならではという感じがします。

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菊名でも運転停車

菊名での運転停車の際は、中線のホームを使用していました。ホームで列車を待つ人が珍しそうにこちらを覗いているのが印象的でした。お客さんをのせた列車がホームで停車しているのにドアが開かないというのは、なかなか菊名で見れる光景ではないですからね。

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横浜に到着!

そして10:45に列車は定刻通り横浜に到着です!
渋谷から27分ということで所要時間は特急とほぼ同じですが、350円多く支払うことでこれほど快適な時間を過ごせるのなら安い話です。

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横浜は「降車専用」

元町・中華街行のS-TRAINは、横浜では「降車専用」となっており、みなとみらい線内のみの利用はできないようになっています。それならば発車標に発車時刻や行先等を表示せずに、単純に「降車専用」の文字のみ表示しておいた方が誤乗防止につながる気がするのですが…そうできない理由が何かあるのでしょう。

横浜は主要駅ですが、すぐ後ろに各駅停車が迫っているので足早に発車していきました。

 

ということで、今回は渋谷~横浜駅間を安く快適に移動できる「S-TRAIN」についてご紹介しました。

長距離で乗車してももちろん面白い列車ではありますが、短区間でリーズナブルに利用するというのも悪くない利用方法のような気がします。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

東京のど真ん中でブルトレに宿泊! 東京・馬喰町「Train Hostel 北斗星」に行ってきた

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2015年に廃止された寝台特急北斗星〕を再現した宿泊施設「Train Hostel 北斗星」に宿泊してきましたので、その様子をご紹介していきます。

 

2021年7月23日(金)~24日(土)

さて、今回やってきたのはJR総武線快速の馬喰町駅。東京駅から2駅のところにあり、都営浅草線東日本橋駅や都営新宿線馬喰横山駅とも近接しています。

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簡易宿泊所の多い街

馬喰町は東京都内でも浅草や上野と並び簡易宿泊所の多い街で、主に外国人観光客に向けたゲストハウスやホステル等が多数立ち並びます。その中でも今回利用するのが「Train Hostel 北斗星」。2016年にオープンし、往年のブルートレイン北斗星」をコンセプトにした特徴的なホステルです。

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馬喰町駅4番出口よりすぐ

Train Hostel 北斗星馬喰町駅4番出口を出てすぐ目の前にあり、もはや建物と駅が一体化しています。出口さえ間違えなければ迷うことはまずなく、正面の大きなヘッドマークを見れば心躍る鉄道ファンも多いはず!

なぜこのタイミングで今回宿泊しようと思ったかというと、実はこのTrain Hostel 北斗星は2021年7月末をもって営業休止となることが先日急遽発表されたためです。2020年の新型コロナウイルス感染症流行に伴い外国人観光客は激減し、東京2020オリンピックに伴うインバウンド需要が見込めなくなったこともあり、全国各地で経営状況の厳しい宿泊施設が増えています。こちらのホステルの休止理由がコロナによるものかは定かではありませんが、経営の傾きに少なくない影響を与えたことはまず間違いないものと思います。

あくまでも「休止」ですので今後営業再開してくださる可能性にもちろん期待したいところではありますが、後悔しない選択として今回宿泊することにしました。

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受付がもう既に北斗星カラー全開

玄関を入ると、まずは正面に受付があります。ホステルなので一部を除きアメニティ類は宿泊料金に含まれていないということで、必要なものはここで購入することができます。またオリジナルのグッズも販売されており、壁一面に飾られている光景はもはや鉄道博物館ミュージアムショップのような雰囲気さえあります。

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方向幕を模したデザイン

受付上部の看板は24系客車の方向幕を再現したものとなっており、かなり忠実に再現されている気がします。

チェックインを済ませたらすぐ目の前にあるエレベータでフロアへと向かいます。

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フロア案内

館内はご覧の通りとなっており、”旅客スペース”は1階から6階までとなっています。エレベータの中に貼られているこちらのフロア案内のプレートも独特のフォントと相まって、寝台客車の車内に取り付けられているものとどこか似ているような気がします。

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車両形式のプレートや号車札も

今回宿泊するのは5階「オロハネ24-554」「オロネ25-504」です。フロアの入口には形式や番台を記したプレートに号車札まで取り付けられていて、鉄道ファンにとってはめちゃくちゃテンションが上がります。「ロ」と「ハ」があるということで、このフロアにはA寝台とB寝台がどちらも備わっているということになります。

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開放B寝台が並ぶ!

中へ入ると…そこにはたくさんの開放寝台が並んでいます! いや~まさにこれが私の見たかった光景です。無機質な構造でありながらも非日常感を味わえるこの開放寝台、いつか乗ろうと思いながら結局2015年までに一度も乗ることはできませんでしたが、約6年の歳月を経て今ここでようやく追体験することができます。

ご存じの方も多いと思いますが、こちらは北斗星の中で最もグレードの低い「開放B寝台」というもので、見ていただければ分かる通りカーテンで仕切ることのできる2段式のベッドが並んでいます。北斗星のB寝台は他にも1人用の「ソロ」や2人用の「デュエット」がありましたが、開放寝台とこれらの個室寝台はいずれも現役当時の1人あたりの寝台料金が一緒だったということで、開放寝台よりも個室寝台の方が人気があったように記憶しています。

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現役当時の開放B寝台(2015年2月撮影)

参考までに、こちらは2015年2月に一度だけ北斗星の下り列車に乗車した際に撮影した開放B寝台の様子です。窓の外に広がる夜景や狭い通路等はどうしてもホステルでは再現しきれない部分ではありますが、それでもベッドの配置の仕方等をなるべく現役当時に近づけてくれているということで、さながら旅をしているかのような気分が味わえます。

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区画によってはあの見慣れたハシゴも

細かなベッドの造りやハシゴの形状等は区画によって若干異なりますが、おそらくは実際に車内で使われていた部品をなるべく多く使用しているものと思われます。壁に取り付けられたハシゴも何だか懐かしくなります。

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コンセントやWi-Fiもある

私は下段のベッドを利用しました。枕元にはライトやハンガーのほか、コンセントまで完備されていて現役当時のブルートレインからの技術の進歩を感じます(笑)。また壁には茶色のモケットのようなものがあり、これは日中運行時に簡易的な座席として利用できるように背もたれとして取り付けられているものになります。肘掛けを引き出すこともでき、腰掛ければ窓の外に流れる景色を眺めながらの旅も味わえたことでしょう。

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一応灰皿もある

また、ベッドの脇には灰皿も設置されていますが、今回禁煙で予約していてフロア内のたばこ臭さも特になかったので、おそらく飾りだと思います。かつては喫煙可能な寝台が多数設定されていたことを今に伝える貴重なアイテムです。

また館内各フロアではWi-Fiも安定して利用することができ、この辺りも現役当時のブルートレインとのギャップを感じられる場面ではないでしょうか。やはり外国人観光客にとってみれば、Wi-Fiに接続できるかは快適性を判断する上で大きな目安になりますからね。

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1部屋だけA個室も

また、5階には1ヵ所だけ周囲と区切られた”A個室”も用意されており、入口のところに「オネ」と書かれていた「ロ」の正体はこの部屋のことなのでしょう。このホステルでは個室とはいっても上部が空いているのでどのみち声は筒抜けになってしまいますが、中では当時のA個室が忠実に再現されているのでしょうか。気になって覗いて見たかったですが中に宿泊者の方がいらっしゃる可能性もあるのでもちろんやめておきます(笑)。

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鍵付ロッカーも完備

各フロアには鍵付のロッカーも完備してありますので、貴重品はここに入れておくのがよさそうです。よく考えてみれば現役当時の北斗星にはこうした貴重品ボックス的なのはなかったと思いますから、あのような開放寝台も日本という治安の良い国だからこそ普及したものなのかもしれませんね。防犯面で言えば、現在も運行されているサンライズノビノビ座席なんかは開放寝台に近いものがあると思いますから、貴重品の管理には気をつけたいものです。

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水回りは最新設備

なおトイレやシャワー等の水回りに関しては、客車内にあったものではなく最新のものが完備されています。建物自体はかなり古いのですが、水回りに関してはおそらくホステル開業に際して全面的にリニューアル(?)したものと思われます。各フロアに洗面台とトイレがあるほか、6階に男女別のシャワーブースがあります。

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2階は「グランシャリオ」

そして2階はラウンジスペース「グランシャリオ」となっています。もはや説明不要だと思いますが、かつて北斗星の食堂車の名称として使われていたものをそのままラウンジの名称として掲げているわけです。

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雰囲気そのままに

中へ入ってみると…ライトやテーブル、椅子等の調度品がそのまま使われていて、まさに当時の雰囲気を見事に再現しています! ホステルなのでレストランではなくあくまでもフリースペースということで、料理が運ばれてくるわけではありませんが、 ディナーのコース料理とかではありませんからもちろん予約は不要です。共同で利用できるキッチンもあり、常にたくさんの人で賑わっていました。座席は15席くらいなので、混雑時には譲り合って利用するという感じです。

ここでは他の宿泊者の方もいらっしゃるわけですが、見ていると鉄道ファンとそうでない人が半々のようでした。営業休止目前ということで大量の鉄道ファンでごった返しているのを覚悟していたのですが、私の宿泊した5階も20人くらいが泊まれるフロアでありながら宿泊者は私の他に1~2名程度だけということで、コロナ禍ということもあり総じてガラガラだった印象です。やはりホステルというのは維持費がかかりますし、特にここの場合はあえて古い調度品や設備を随所に導入しているわけですからなおさらでしょう。今回私はじゃらんからの予約で1泊3,100円で利用しましたが、現役当時なら乗車券・特急券・寝台券合わせて数万円はかかることを考えれば破格の安さと言えます。

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営業再開の日を待ちたい

往年の鉄道ファンとしてその雰囲気を存分に味わうもよし、鉄道仲間と共に宿泊して旅の思い出に語り合うもよし。様々な利用ができるからこそ、営業を再開したらまた是非訪れてみたい場所でした。

次から次へとやってくる! 4連休初日の「のぞみ12本ダイヤ」を新横浜駅で見物

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みなさんこんにちは! わたかわです。

本日は、東海道新幹線で繁忙期に実施される驚異の「のぞみ12本ダイヤ」についてご紹介します。

 

2021年7月22日(木)

東京2020オリンピック大会の開会式を控えた4連休の初日、今回は東海道新幹線横浜駅にやってきました。2008年のダイヤ改正より最速達の〔のぞみ〕を含む全列車が停車するようになり、駅は今なお発展し続けています。

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全列車が停車する主要駅

今回はこの新横浜駅で、繁忙期に実施される「のぞみ12本ダイヤ」を見ていきたいと思います。

これは2020年のダイヤ改正以降行われているもので、行楽や帰省等につき膨大な需要が見込まれる繁忙期の一部時間帯においてのぞみを通常ダイヤよりも大幅に増発し、のぞみを1時間あたり12本運行するというものです。このほかに定期列車で〔ひかり〕と〔こだま〕がそれぞれ1時間あたり2本ずつ運行されていますから、(のぞみ)12本+(ひかり)2本+(こだま)2本で1時間あたり合計16本もの新幹線が次々に発車していくということになります。

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基本は交互に入線

ちょうど11時を過ぎたところなので、これから新横浜駅の新幹線下りホーム(3・4番線)に約1時間張り込み、次々に新幹線が発車していく様子をご覧にいれようと思います。

発車標を見ると、11:07発ののぞみ号を皮切りに、おおむね2~3分間隔で次々に列車が入線してくることが分かります。

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11:07発〔のぞみ325号〕新大阪行

まずは4番線に11:07発〔のぞみ325号〕新大阪行が入線。新大阪行ののぞみの場合、200号台ならば定期列車、300号台ならば臨時列車ということで、この325号については臨時列車ということになります。

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自由席にも次々に人が乗車していく

臨時列車といっても東海道新幹線の場合には特に定期列車と何か設備上の違いがあるわけではなく、全列車がN700AまたはN700Sで運行されます。のぞみ号の場合には定期・臨時を問わず前寄り1~3号車が自由席となります。

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既に次の列車の接近放送が!!

そして「♪乙女の祈り」を奏でホームドアが閉まったのもつかの間、列車が動き出すかどうかくらいの時には既に次の列車の接近放送が流れ始め、ホーム上の電光掲示板にも「列車がきます。ご注意ください」との表示が。

そう、これこそが「のぞみ12本ダイヤ」の恐ろしさであり、面白さでもあります。

すなわち、新幹線は在来線の列車と比べても編成が長く入線に時間を要するということもあって、2~3分間隔の運行を維持するためには否応なしに3・4番線の両方のホームを使って交互に発着させるしかないのです。

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11:10発〔のぞみ87号〕広島行

瞬く間に3番線に11:10発〔のぞみ87号〕広島行が入線。つい3分前にのぞみ号が1本行ったばかりなのに、既にこちらののぞみ号の自由席乗車整列位置にもかなりの人が並んでいます。こののぞみ87号は毎日広島まで運行されている定期列車です。

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5分後には同じホームに列車が入線する

各乗車口の頭上にも列車の発車標のようなものが付いているのですが、見てみるとこの3番線には10分発の広島行が発車した5分後に次の新大阪行のこだま号が同じホームに入線してくるということになっています。新幹線の編成の長さと入線にかかる時間を考えれば、何だかこれだけでも本当に凄いことですよね。

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4番線には既に次の列車が停車目前

3番線でのぞみ87号のドアが閉まり、いざ発車…と思いながらふと4番線に目をやると、既に目の前に次の11:13発〔のぞみ327号〕新大阪行が入線。いやいや間隔詰まりすぎですって。よく線路上でぶつからないよなとつくづく思います。前の列車がホームから姿を消す前に、接近放送どころか既に列車本体が入線してきてますからね。

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上は臨時列車、下は定期列車

この13分発ののぞみ号も300号台の新大阪行ということで臨時列車。ちなみに5分後に同じ4番線のホームにやってくるのぞみ号も同じく新大阪行ですが、こちらは200号台ということで定期列車です。もっとも繰り返しになりますが、定期列車であるか臨時列車であるかは利用者にとっては何ら関係ありません。

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張り込み開始後初の〔こだま〕が入線

そしてその2本ののぞみ号に挟まれて運行されているのが、11:15発〔こだま719号〕新大阪行です。言わずもがな各駅に停車するタイプの新幹線ということで、新横浜から乗車するお客さんは静岡県内までの比較的短区間での利用が多いものと思われます。東海道新幹線の下りこだま号は、日中には名古屋行と新大阪行が30分おきに交互に運行されていますが、号数は全て700号台で、臨時列車が設定されることはほとんどありません。

「1時間あたりのぞみ号が12本も運行されているというのにこだま号はわずか2本しかないのか!? 少ないだろ!と感じるかもしれません。確かにいつでも待たずにすぐ乗れるというわけではありませんが、しかしあまりにものぞみ号が多過ぎるために相対的にこだま号の本数が少ないように見えるというだけの話で、よく考えれば東京~静岡・浜松方面の各駅に停車する新幹線が30分に1本の間隔で運行されているのならばそれで十分なのではという見方もできます。

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もう何も驚かない

そしてこだま号が発車したと思ったら、すぐさま4番線には11:18発の〔のぞみ225号〕新大阪行が入線。前を走るこだま号を次の小田原で追い越すものと思われます。

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静岡県内停車タイプの〔ひかり509号〕

続いて3番線側に入線してきたのは11:21発〔ひかり509号〕岡山行。もはや3分間隔に慣れてしまって驚きが薄れつつありますが、ひかり号もこだま号と同じく1時間に2本しか運行されておらず、のぞみ号と比べると圧倒的に本数が少ないです。また臨時列車が運行されることもめったにありません。

ひかり号の場合は大きく分けて「静岡県内にこまめに停車する代わりに名古屋~京都駅間ノンストップ」か「新横浜~名古屋駅間で小田原or豊橋のみに停車する代わりに名古屋以遠各駅停車」のどちらかとなっており、いずれにしてものぞみ号より少し停車駅は多いですがある程度の通過駅が設定されているという運行形態です。行先については、東京からの場合はほとんどが新大阪行または岡山行となっています。

この〔ひかり509号〕の場合は静岡県内で三島・静岡・浜松の3駅に停車し、その後京都~岡山駅間で各駅に停車していきます。

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この後はのぞみ5連発

21分発のひかり号が出発すると、その後はしばらく列車の間隔が開くことになります。とはいってもわずか8分間ではありますが…。

いったん改札階に降り、フルカラーLCDの発車標を見てみると、この後は何と5本連続でのぞみ号が発車していく模様。行先は新大阪、広島、博多と多種多様です。

しばらく列車の発車がないこの隙に、ホーム上では駅員さんによりアナウンスがなされています。

「本日、大変多くの列車が運行されております。およそ3分間隔で列車がやってきます。お手持ちの切符をお確かめの上、お乗り間違えのないようご注意ください」

「のぞみ号の新大阪行」だけでも短い時間にかなりの本数が発車していきますから、「余裕をもって早めに駅に着いたはいいけど間違って予約していた列車よりも早い列車に乗ってしまった」なんてことがあると、名古屋までは止まりませんから大惨事です。

「列車の出発後、車内で通り抜けができます。お近くの空いているドアよりご乗車ください。」

これも東海道新幹線ならではと言えるかもしれません。東海道新幹線は全て16両固定編成での運行ですから、先頭車両どうしの併結面というものは存在しません。これが例えば東北新幹線の場合、E5系E6系の連結やE2系E3系の連結ということになると車内での通り抜けができない箇所が出てきますので、「どこから乗ってもいい」とは言い切れないわけです。

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11:29発

再びホームに戻ると、4番線には11:29発〔のぞみ27号〕博多行が入線。首都圏と九州を結ぶ1000km超のロングラン運用です。「のぞみと言えば東京~博多直通」というイメージの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそのような列車は意外に多くなく、新大阪での乗り換えが必要となる場合も少なくありません。今回の張り込みにおいても、実は博多直通の新幹線はこれが1本目だったりします。

ホーム上はかなりの混雑。実際首都圏から九州へ行く人の多くが飛行機を利用しますから、この中に終点の博多まで乗車する人がそこまでたくさんいるとは思えませんが、しかし岡山や広島といった山陽の主要都市まで高速で移動できるということでこの辺りは飛行機と新幹線が良い勝負をしているのではないでしょうか。

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2分後にもう1本博多行が…!

29分発の博多行が発車したのもつかの間、お隣3番線のホームに目をやると何とこちらにも博多行ののぞみ号が入線しているではありませんか!

こちらは11:31発〔のぞみ147号〕博多行。100号台なので臨時列車です。ちなみに号数が1桁・2桁の博多行なので、2分前に発車していった方は定期列車です。

ついさっき博多行が1本発車していったばかりなのに、こちらの31分発博多行にも大勢の人が乗り込んでいきます。おそらく29分発で運びきれない需要を拾う目的で定期列車の直後に続行するスジが設定されているものと思われますが、その目論見は確かなようです。

なお臨時の博多行については、運行日によっては広島どまりとなっている場合もあるため注意が必要です。

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N700S!

その後は少し時間を置いて(笑)37分発、39分発、43分発…と続きます。11:37発〔のぞみ331号〕新大阪行は最新型車両のN700Sが充当されていました。300号台ということで臨時列車ですが、臨時列車にもN700Sが充当されることってあるんですね…。2021年春のダイヤ改正より固定運用となったため、運用は市販の時刻表等で確認することができます。

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39分発も臨時列車

続けて3番線に入線する11:39発の〔のぞみ149号〕広島行も臨時列車です。先ほどの31分発臨時博多行も100号台でしたが、広島行も臨時の場合は100号台ということで、ここは通し番号になっているようです。

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ここから怒涛のラッシュが再び

4番線には11:43発〔のぞみ335号〕新大阪行が入線。もはや定期列車よりも臨時列車の方が多いのでは…?とさえ思える本数ですが、これほど多くの本数が運行されていても各列車にたくさんのお客さんが乗っているというのが東海道新幹線のレベルの高さでもある気がします。

ちなみに連休初日のこの時間の混雑ですが、〔のぞみ〕〔ひかり〕〔こだま〕のいずれの列車とも乗車率は極めて高く、コロナ禍で2年前までより需要が少ないとはいえ各列車とも自由席の窓側はほぼ満席の状態で新横浜を発車していく様子が見て取れます。通路側や3人掛けの真ん中であれば辛うじて空席があるようですが、相席の気まずさを感じる人もいるのかデッキで立席乗車をする人の姿もちらほら見受けられました。また編成中程に自由席があるひかり号・こだま号については、やはり編成の端の自由席よりも混雑している印象があり、こだま号の編成後方(東京寄り)の自由席はかなり空いているように見えました。

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名古屋どまりのこだま号

3番線には11:45発〔こだま721号〕名古屋行が入線。東京~名古屋駅間のみで運行される比較的短区間の列車です。2分前に臨時のぞみ号の新大阪行が発車していますが、それとはどんどん差を開けながら名古屋まで走ります。もっとも、終点の名古屋までこだま号で乗り通す人はあまりいないでしょう。

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こだま号の直後ののぞみ号は定期列車

その3分後の11:48に発車する〔のぞみ29号〕博多行は定期列車。やはりこだま号の直後に続行するのぞみ号は次の小田原での追い越しがデフォルトということで、定期列車になるようですね。

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名古屋まで速達で運行されるひかり号

3番線から11:51に発車する〔ひかり641号〕新大阪行。もうお忘れかもしれませんが、30分前に発車したひかり号は509号なので号数が連番になっていないことが分かります。このひかり641号は先ほどとは異なり、小田原のみに停車した上で名古屋へ至り、その先は各駅に停車するというタイプになっています。次の小田原で後続ののぞみ号を待避することはなく、何と名古屋まで逃げ切るということで新横浜~名古屋駅間の所要時間はのぞみ号とほとんど変わりません。指定席の場合はのぞみ号とひかり号・こだま号で特急料金が異なりますので、少しでも安く、かつ早く東京方面から名古屋へ行きたい場合は600号台のひかり号を利用するのをオススメします。

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ほとんどのぞみ号

そして51分発のひかり号が発車した後は、再び約7分間に渡り列車の発車がない状態となります。間髪おかずにのぞみ号を続行させてしまうと小田原の先で列車が詰まってしまうのだろうと思います。

ホーム上では「この後のぞみ号が短い間隔で続けて到着いたします」「危険ですのでお子様を柵から話してあげてください」等の放送が続きます。連休ですから家族連れも多く、スーツケースを引いて歩く数人程度のグループが目立ち、平日のビジネス需要メインの東海道新幹線とはだいぶ様子が異なります。

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58分発と12時ちょうど発がどちらも臨時

そして11:58発〔のぞみ337号〕新大阪行12:00発〔のぞみ151号〕博多行が立て続けに発車していき、これをもって1時間に渡る張り込みは終了です。号数からもお分かりの通り、この2本はどちらも臨時列車です。

こうして無事にのぞみ12本を含む合計16本もの新幹線が、全て定刻通りこの新横浜駅を発車していきました。

これまで何度も東海道新幹線を利用してきましたが、これほどの高頻度で列車が立て続けに発車していく光景はなかなか見たことがなく、私自身童心に帰ったかのようにテンションが上がりっぱなしでした。もちろん今回見届けた列車は全て東京駅を始発として運行されている列車ですが、東京駅の東海道新幹線ホームは14~19番線の合計6線もあり、一つあたりのホームから発車していく本数の多さという意味では若干臨場感が伝わりづらいことがあると思いますから、少ないホームでこれだけの新幹線が発車していく臨場感は品川駅や新横浜駅ならではの光景と言えそうです。

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今回張り込みした1時間で発車していった列車(Yahoo!乗換案内より引用)

最後に、今回の張り込み中に発車していった16本もの列車の一覧を掲載しておきます。着時刻は名古屋駅のものですがあまり気にしないでください(笑)。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

横浜駅に行ったら是非見てみてほしい! 面白ポイントを次々ご紹介

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は私の地元の一大ターミナル「横浜駅」の面白ポイントを10個ご紹介していこうと思います。

今後横浜へお越しになる方は、是非注目していただけると嬉しいです!

 

①日本で最も多くの鉄道事業者が乗り入れる

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路線数ではなく「会社数」が日本一

横浜駅にはJR東日本」「京急」「東急」「相鉄」「横浜高速鉄道」「横浜市交通局横浜市営地下鉄)」の合計6社局が乗り入れており、これは単一の駅としては日本一の多さを誇ります。

首都圏の他の主要駅で比べてみると、例えば東京駅は「JR東日本」「JR東海」「東京メトロ」の3社のみ、新宿駅でも「JR東日本」「小田急」「京王」「東京メトロ」「東京都交通局都営地下鉄)」の5社局で、横浜駅の6つにはわずかに及びません。横浜駅の中央通路の頭上を見上げてみますと、実に様々な鉄道会社名が並んでおり、だいたいそのそれぞれに改札口がしっかりと設けられているため(東急と横浜高速鉄道は共同)、そもそも乗車する鉄道会社の改札口までたどり着けるかがまず最初の分かれ目と言えそうです(何の)。

 

②東口に残る国鉄時代の遺産(?)

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古い書体

横浜駅には大きく分けて「東口」と「西口」があり、商業的に発展しているのは西口の方です。一方で東口には高速バス・夜行バスのターミナルや高速道路の出入口等が至近にあり、鉄道とバスを乗り継ぐお客さんで日々賑わいます。

そんな横浜駅東口を出てすぐの場所に、何やら気になる看板が。中央通路へ降りる階段のところに、古めかしい書体で「JR横浜駅」と書かれています。正確にいつ頃設置されたものかは不明ですが、恐らく30年以上前から取り替えられることなくここに設置され続けている貴重な代物ではないでしょうか。

その証拠に、「JR」の文字が何やら上から切り貼りされているように見えます。これを剥がすと、その下にはかつて「国鉄」「国電」「E電」等の文字が書かれていたものと思われます。駅構内の案内サイン類は時代の移り変わりとともにどんどん新しいものに更新され続けていますが、こんなところに今でも長く使われ続けるサインがあるというのは何とも面白い話です。

 

横須賀線を下から覗く!? 最近誕生した新たな鉄道スポット

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週末の西口は多くの人で賑わう

2020年夏にNEWoManやJR横浜タワーが開業し、今なお発展を続ける横浜駅西口。その際にできた、中央通路へとつながるこの出入口からは何と「横須賀線を下から覗く」ことができます。

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横須賀線上り列車が見える

それがこちら。中央通路へと降りる階段の真上に横須賀線の線路とホームがあり、ガラス張りの部分から横須賀線の上り列車を見上げることができます。10番線には他にも湘南新宿ライン成田エクスプレス等が入線してきますので、眺めているだけでも飽きないスポットです。

なお10番線に列車が停車していない時はホーム上の人と目が合いそうになります。少し気まずいです(笑)。

 

④自動改札機がずらり並ぶ「相鉄1階改札」

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ずらりと並ぶ自動改札機

横浜駅は神奈川県内に路線ネットワークを広げる「相鉄」の運行拠点となるターミナルでもあります。

相鉄の横浜駅には、主に「1階改札」と「2階改札」がありますが、何といっても注目すべきは1階改札の自動改札機の数。ずらりと横一列に並び、その数何と驚愕の23台。柱を挟まずひと続きに並ぶ自動改札機の台数としては、阪急の大阪梅田駅(24台)に続き日本で2番目に多いのだとか。ちなみに相鉄1階改札では、かつてご案内カウンターが設置される前まではもう2台多く25台の自動改札機が並んでいたとのことで、もしかするとここが日本一だった時代もあるのかもしれません。

ひとたび列車が到着すると、この1階改札にも人がどっと押し寄せてきます。過酷な朝のラッシュ客をすさまじい勢いで捌く光景も一度見てみたいものです。

 

⑤無料の鉄道博物館!? コンコース上のギャラリーが面白い

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「南」と「中央」をつなぐ通路

JR線南改札・相鉄1階改札があるエリアと中央通路をつなぐ湾曲したコンコースも、日々多くの人が行き交います。主にJR・京急・東急・みなとみらい線⇔相鉄を乗り換える人が多く利用する通路です。

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なかなか興味深いギャラリー

その壁を見てみると、「記憶の散歩道」として横浜周辺の鉄道史が往年の貴重な画像とともに紹介されたギャラリーが展開されています。各時代ごとの横浜市中心部の路線図のようなものもあり、さながら「ミニ鉄道博物館」状態。もちろん通りすがりに無料で見ていくことができます。

 

⑥東急ホームの真上にある謎の広大なスペース

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横浜駅構内とは思えない人通りの少なさ

2004年に東急東横線横浜駅が地下化され、同時に横浜高速鉄道みなとみらい線が開業して東急東横線との相互直通運転が開始されました。しかしそのホームの真上に、何やら巨大な地下空間が広がっています。

見たところ特にコンビニや売店等があるわけでもなく、2020年に開業した駅ビル「シァル」への連絡口のみが設置されています。さらに奥へ進むと「ザ・ロイヤルラウンジ横浜」というカフェがあるものの、その他のほとんどのスペースを余らせているように見えます。あまり人通りも多くなく、中央にはテーブルと椅子が4組ほど置かれているのみ。長居すると迷惑になってしまうかもしれませんが、人を待つ間のわずかな時間など利用してみるのもいいかもしれません。

 

⑦2004年に廃止! 東急東横線高架橋の跡

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緑が生い茂る東横線高架跡

先ほど述べた通り東急東横線は2004年に地下化されましたが、それまでは地上にホームがあり、横浜駅のさらに南側にある桜木町駅まで線路がのびていました。廃線から17年が経過した今も、随所にその遺構が残っています。

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右下にまっすぐ走るのが旧東横線

駅の南側には、桜木町駅方面へとのびる高架橋が途中で切れた状態で今も残っています。JR東海道線のホームからでも確認はできますが、西口にあるジョイナスの駐車場から見下ろすとよりはっきりと確認できます。線路こそ剥がされているものの、確かにここにかつて2本の線路が走っていたことがわかります。

この他にも駅の北側には地上に線路があった頃の線路の位置とほぼ同じ場所が「JR横浜鶴屋町ビル」へ続く連絡通路として使われていて、廃線探訪も楽しめますので是非注目してみてください。

 

⑧広くなった横須賀線ホーム

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ヨーロッパの駅のように広いホーム

横浜駅9・10番線は横須賀線湘南新宿ラインが発着するホームで、一日を通じ多くの列車の発着があります。

このホームに一度降り立つとわかるのですが、他の路線のホームと比べ異様に広いのです。まるで西欧のターミナル駅のように広く、また屋根も高いのが特徴的です。

実はこのホーム、かつてはもっと狭かったのですが、2004年の東急東横線地下化に伴い駅西側のスペースに余裕ができたことで10番線側に大きく拡幅されたという歴史を持ちます。それまではもっと狭いホームだったのですが、混雑緩和を目的として2010年まで工事がなされ、現在のような広いホームとなりました。

増設された部分は既存のホームと繋がれており、足元には金属のつなぎ目の線が入っています。また屋根の構造が9番線側と10番線側では大きく異なり、古い9番線側の屋根に対して白くカーブを描いたやや新しめの10番線側の屋根が後から増設されたものだということがわかります。

今でこそ横浜駅の9・10番線ホームの広さは当たり前になりましたが、かつてこのおよそ半分の幅しかなかったと考えると危険もあり恐ろしいです。

 

エキュートエディションのベンチに”ひと工夫”

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本格的な改札内エリアがオープン

2020年にJRの中央南改札と南改札をつなぐ改札内エリアとして「エキュートエディション」がオープン。それまでJR横浜駅には乏しかった「エキナカ」の商業施設ゾーンですが、今ではすっかり定着しました。

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エキュートエディションのフリースペース

そのエキナカエリアの途中には、ベンチの並ぶフリースペースもあります。フリーピアノも置かれていて、たまに誰かが演奏しているのを見たりしますが…今回はそこではないんです。ベンチによ~く注目してみてください…。

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レールの形!

そう、何とベンチの足がレールの形をしているのです! いやこれはもはや形というか恐らく実際にどこかで使われていたレールなのでは…という気もするのですが、正確なところどうなのか気になります。

至近距離で見てみるとレールって大きいですよねぇ。かなり安定感もありそうです。

 

赤羽駅でおなじみのモニターが横浜にも登場

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大宮駅先着列車の案内

横浜から大宮までは、大きく分けて上野東京ライン湘南新宿ラインの2通りのルートがあります。どちらも所要時間としては大差ないのですが「大宮駅に一番早く着く列車に乗りたい!」という人のために、先着列車を表示するモニターが2015年に設置されました。ちょうど上野東京ライン開業のタイミングです。

この「大宮駅先着列車のご案内」に関しては、以前から赤羽駅に設置されているものが有名です。赤羽~大宮駅間は宇都宮線高崎線上野東京ライン)・湘南新宿ライン埼京線の3ルートがあり、どの列車が最も早く大宮に到着するかは素人には判断がつかないのでこうした案内がなされていますが、ついに6年前に横浜駅にも同様のものが設置されたのです。

しかし赤羽からならまだしも、横浜~大宮駅間は60kmほど離れています。どちらのルートでも1時間程度かかり、この区間を日常的に移動している人がどれほどいるのかは疑問が残ります。また、後発の上野東京ラインが先発の湘南新宿ラインを途中で追い越し大宮駅に先着するという事例もあることにはあるのですが、おおむね発車順序通りで大宮に先着するということも多く、また先着するにしても1~2分の違いということも多いので、そこまで厳密さを求める人でなければあまり意識して使うことはないかもしれません。

 

というわけで、今回は横浜駅の面白ポイントを10個ご紹介してきました。

この他にも駅構内を歩き回ってみると様々な発見があると思いますので、横浜駅にお越しの際は是非見つけてみてください!

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

【激安きっぷ登場】まぐろを食べるためにわざわざ三浦海岸へ行ってきた

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みなさんこんにちは! わたかわです。

さて関東でも梅雨が明け、いよいよ夏本番といったところですね。連日猛暑となっておりますが、今回はそんな夏にふさわしい小旅行をしてきました。

 

2021年7月19日(月)

さて、今回はいつもの横浜駅にやってきました。言わずもがな非常に多くの路線が乗り入れる神奈川県の一大ターミナル駅ですが、今回はその中でも京急を使っていきます。

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京急で最大の乗降客数を誇る

物流の発達した近頃では、首都圏に住んでいながら全国各地のご当地グルメを味わえるようになりました。しかし本当にそのグルメの美味しさを実感するためには、やはり現地に行ってこそというもの。ドラえもんの物語の中で、スネ夫が味噌ラーメンを食べるためだけに放課後北海道にひとっ飛びしたという話もあったと思いますが、今回はまさにそれに近いことを実現してしまおうというわけです。

すなわち今回は「まぐろ丼を食べるためだけに三浦半島へ行く」というテーマでお届けしていきます。

(厳密に言うとまぐろ丼を食べた”だけ”ではないのですが、主目的がまぐろ丼なので許してください)

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快特は日中10分に1本

横浜から三浦半島方面へは、最速達種別の「快特」が10分に1本とかなりの高頻度で運行されています。今回は1番線から11:46に発車する快特 三崎口に乗車して、終点の一つ手前にある三浦海岸を目指したいと思います。

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イエローハッピートレイン

程なくして、湾曲したホームに京急新1000形イエローハッピートレイン」の快特が入線してきました。京急といえば赤い車両のイメージが強い方も多いと思いますが、実は1編成だけ黄色い車両があり、今回は事前に運用を調べてこれに乗ることにしました。このほか青い「ブルースカイトレイン」をはじめ、各種特別塗装車両の運用についてはこちらから確認することができます。

停車時間もわずかなのでさっそく乗り込み、定刻通り横浜駅を発車。三浦海岸までは約40分の道のりです。

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上大岡という要塞(?)に入線

京急快特は、横浜を出ると上大岡、金沢文庫金沢八景、横須賀中央、堀ノ内とその先久里浜線内各駅に停車していきます。日ノ出町の辺りでは線路が大きくカーブしていることもありあまりスピードは出しませんが、南太田で先行する普通列車を追い越してからは一気にスピードを上げてきました。そして最初の停車駅である上大岡に到着。京急百貨店の2階部分に組み込まれるように設けられたホームはまるで要塞のようです。

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「みうら夏色きっぷ」を使用

今回の小旅行では、2021年7月16日より使用開始となった京急の「みうら夏色きっぷ」と呼ばれる企画乗車券を使用しています。これは京急の任意の発着駅~三浦海岸駅間の往復乗車券と、三浦海岸駅周辺で利用できる「みうらときめき券」がセットになっており、この「みうらときめき券を使って三浦海岸駅周辺で美味しいまぐろを食べよう!」というのがズバリ今回の企画になっております。みうらときめき券は必ずしも飲食物に限るというわけではなく、海の家やお土産物、果ては日帰り入浴等様々な特典の中から一つを選ぶことができます。

www.keikyu.co.jp

京急でまぐろに関する企画乗車券といえば「みさきまぐろきっぷ」が有名ですが、それよりも効力を抑えめにした代わりにリーズナブルな価格で発売されており、横浜発着では何と1,600円、品川発着でも何と1,800円と破格の安さであります。ただし注意点として三浦半島内の鉄道・バス等の乗り放題は含まれておりませんので、それらも含めて三浦半島であちこち遊びつくしたいという場合には他の企画乗車券を利用してみてください。

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都営浅草線の車両も見える

そんなことを言っているうちに、乗車中の快特は次の金沢文庫を発車。ここで運転士さんが交代し、列車は金沢文庫金沢八景駅間にあるわずかな複々線区間を進んでいきます。車窓左手には車両基地も見え、都営浅草線の車両も留置されていました。地下鉄車両の乗り入れは多くが羽田空港方面で、横浜方面に来ることはあまり多くないのでこれは新鮮な光景です。

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右側2線が逗子線

次の金沢八景で先行する普通列車との接続を取り、その先も引き続き本線を進んでいきます。右側に分かれていく2本の線路は新逗子…ではなく逗子・葉山方面に向かう逗子線で、日中は全列車がエアポート急行での運行となっています。

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トンネルの連続

横須賀市内に入ると、特に頻繁にトンネルが連続するようになります。起伏の激しい地形に比較的直線的に敷かれたレールの上を走る快特はかなりのスピードを出しますが、この辺りで取り立てて景色の素晴らしいという車窓はあまりありません(笑)。機能性重視で生活路線としては素晴らしい出来です。

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久里浜線に進む(右側)

堀ノ内では、本線(浦賀方面)から久里浜線三崎口方面)が右側に分岐していきます。京急では最速達種別である快特が堀ノ内~浦賀駅間よりも長い堀ノ内~三崎口駅間を走るため、三崎口方面が本線と思われがちですが、実際はこっちが支線なのです。ただ京急の路線図でも三崎口方面がまるで本線かのように描かれていますから、そう思ってしまうのも無理はないでしょう。堀ノ内駅の配線を見てみると、浦賀方面はまっすぐ進むのに対して三崎口方面が右側に枝分かれしていくようになっていることがはっきりとわかり、後者が支線であることは明らかです。

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久里浜線は単線区間が多い

京急久里浜を過ぎると、路線の大部分が単線になります。一部区間では複線化のための用地のようなものも確保されているように見えますが、本当に一瞬なのでこの用地を用いて本当に複線化される日が来るのかは定かではありません。尤も各駅では列車交換が可能となっており、単線区間を含みながらも10分間隔での運行が可能となっています。

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いよいよ次が三浦海岸!

そして津久井浜を出発すると、次がいよいよ「三浦海岸」となります。単線ですが高架区間が多く、車窓には一瞬ですが海も見えてテンションが上がります!

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三浦海岸駅に到着!

そして横浜を出てから44分、12:30に三浦海岸駅へと到着です! 三崎口の一つ手前の駅ですが、行楽や観光の拠点になる駅ということでかなり多くの下車がありました。

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かつてたくさんの海水浴客を捌いていた

三浦海岸駅は2面2線の対向式ホームが設けられていますが、何といっても特徴的なのはそのホームの広さではないでしょうか。私の推測ですが、これはおそらくかつて三浦海岸が海水浴客でにぎわった時代に大量のお客さんを捌くためにこのような広いホームになったのではないかと思います。三浦海岸駅ができたのは1966年のことで、実は戦後しばらく経過してからのことなので当時は夏になると大量の海水浴客がこの駅に押し寄せていたものと思われます。

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かつてはもっと長いホームだった

その証拠に、品川寄りの部分には元々長かったホームの一部に柵を立てて短くしたような跡がありました。何と最盛期にはこの三浦海岸駅で海水浴客を運ぶ都市部からの列車が縦列停車をしていたこともあるようで、つまりそれだけ大きな需要があったということです。

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有人改札のラッチもある

改札口には、自動改札機の他にそれと同じくらいの数の臨時有人改札口が設けられています。こちらはそれほど古くないように見えますが、おそらく2月の河津桜が見頃を迎え多くの観光客が押し寄せる際に使用されるのかもしれません。その証拠に青いカバーが被せられているのはおそらくICカード簡易タッチ機か何かで、間違いなく昭和の時代の海水浴需要とは異なる場面で使われていそうです。

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まぐろを食べに来たのですから

というわけでだいぶ快特の実況に熱が入ってしまいましたが、今回三浦海岸にやってきた最大の目的はまぐろですから、さっそく美味しいお昼ご飯を食べに向かうことにしましょう。三崎のまぐろといえば城ヶ島周辺を真っ先に思い浮かべますが、ここ三浦海岸駅から歩いていける範囲にもたくさんお店があります。

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海わ屋さん

今回はその中でもみうらときめき券が利用可能な「海わ屋」さんでいただくことにしました。駅から海岸に向かって4~5分ほど歩いた場所にあり、このお店の真向かいにはまさに三浦海岸が広がります。

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落ち着いた店内

事前の調べでは、平日でもかなり混雑していることもあるらしいとのことで覚悟していたのですが、店内は思いのほか空いていてすぐに席へつくことができました。落ち着いた店内の中央には囲炉裏のようなものがあり温かみがあります(半透明のコロナシールドであまり見えませんが)。

みうら夏色きっぷを利用して注文できるメニューは決まっているので、注文時に「みうらときめき券」をお見せの方にお渡しし、あとはお任せします。

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「まぐろ&湘南釜揚げしらす丼」

しばらくすると料理が運ばれてきました! うわぁぁぁ美味しそう!!

このお店では「まぐろ&湘南釜揚げしらす丼」に味噌汁と小鉢3種のついたセットが対象のメニューとなっています。まぁ説明不要かとは思いますが、もちろんとっても新鮮でおいしかったです! お刺身やねぎとろとふっくらしたしらすをご飯とともに口いっぱいに頬張るという、月曜日の昼からこんな幸せなことがあって良いのでしょうか。

ちなみにこのメニュー、通常何と税込1,650円とのことで、既にこれだけでみうら夏色きっぷの値段をオーバーしています。美味しい海鮮丼を食べるだけで既に元が取れているのに、さらに京急の往復運賃もセットになっているこの「みうら夏色きっぷ」恐るべし…。

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会計はないのでこのカードを渡す

ちなみに補足ですが、今回お会計はいらないので、その代わりにこちらのお店では食べ終わったらお店を出る際にこちらのカードをお店の方にお渡しするというシステムでした。ごちそうさまでした!

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夏!!(語彙力)

食後はせっかくなので海岸沿いを歩いてみます。海の家の開設は21日以降とのことでまだ本格的な海水浴シーズンはこれからのようですが、平日の割に砂浜にはそこそこ多くの人がいました。まぁしかしこれは平日ということも考えれば少ない方なのでしょうかね。これから本格的な海水浴シーズンに突入し、週末ともなれば大盛況になりそうです。2020年は新型コロナの影響で海の家も全面閉鎖だったようで、今年は2年ぶりに三浦海岸に夏がやってくるみたいです。

そういえばこの日は7月の第3月曜日ですから、例年ならば海の日ということになりますね。今年は平日ですが、もし祝日だったら混雑はこの比ではなかったと思います。

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海を見ながらフロートをいただく!

そしてみうら夏色きっぷとはあまり関係ありませんが、海岸沿いにある「南風COFFEE」というオシャレなカフェにて、アイスフロートをいただきました! 同行者の方におごっていただきまして、本当にありがたい限りです。清涼感のある爽やかな見た目で、夏をたっぷり感じることができました。

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駅に戻ってきました

というわけでたっぷり三浦海岸駅周辺で夏を満喫し、駅に戻ってきました。改めて見てみるとかなり駅前が広いですが、これはおそらくかつてバスのロータリーとかだったのでしょうか。数十年前はこの駅前も多くの海水浴客で賑わっていたと考えると、時代の流れを感じます。いや、別に海水浴って消滅したわけではないですけどね。以前に比べるとやはり京急を使って来るという人は相対的に減ったのだろうと思います。

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帰りは2100形

帰りはおなじみの赤い車両、その中でも貴重な2ドア車両の2100形に乗車していきます。車内はオールクロスシートで、平日朝晩に運行される座席指定列車にも充当されていますが、今回は料金不要の快特での運用なので当たりの運用です。

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気づけば横浜はもうすぐ

無事に着席することができ、お腹いっぱいでウトウトしていると気づけば車窓にはランドマークタワーも見えてきました。本当に三浦海岸というのは近く、また快特は速いなぁとしみじみ感じます。

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横浜に帰着!

そして45分ほどの乗車で、横浜に到着。これにて今回の小旅行はおしまいです。

是非今年の夏は、みなさんも「みうら夏色きっぷ」でお得に三浦海岸の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

【なぜ?】特急は停車するのに急行は通過してしまう駅がありました!

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は相鉄で設定されている驚きの種別についてご紹介していきます。

 

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先日快活CLUBも開業したらしい二俣川

というわけで、現在二俣川駅に来ています。相鉄本線相鉄いずみ野線はこの駅で分岐し、海老名方面・湘南台方面に分かれていくという重要な駅です。

今日はこれから、2駅隣にある西谷駅へと移動したいと思います。西谷駅といえばかつては各停しか停車しなかった小さな駅ですが、2019年11月の相鉄・JR直通線開業を機にこの西谷駅がJR線方面と横浜方面に分かれる運行上の重要な拠点駅となり、停車する列車が一気に増えました。

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●とか▲とかよくわかんないけど(フラグ)

相鉄はその運行区間の短さの割には、かなり豊富な種別が設定されています。全種別全列車が停車する二俣川から2駅横浜寄りに進んだところにあるのが西谷で、路線図を見てみると「西谷」の文字の下には全ての色の部分に記号が書かれていますね。まぁ丸とか三角とかいろいろあってよくわかんないけど、これならどの種別に乗っても大丈夫そうですね!!(フラグ)

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先発は急行

4番線の発車標を見ると、先発列車は急行の横浜行。以前相鉄に乗った時に、JR線に直通する特急が西谷に停車していたような記憶があるので、まぁ特急が停まるなら急行も停まるっしょ!ということでこれに乗り込みます。

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相鉄最古参の8000系

やってきたのは、デビューから30年以上が経過している相鉄の古株車両「8000系」です。あまり古い車両には見えないかもしれませんが、スーパービュー踊り子と同い年と考えると不思議な感じがします。

停車時間もわずかということで急いで乗り込み、定刻通り二俣川を出発。次の瞬間、驚きの光景が目に飛び込んできました…。

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次は「横浜」…!?

何と、次の停車駅は「終点の横浜」だと言うのです。えええ!?

そう、西谷駅は特急が停車するにも関わらず、何と急行が通過してしまうトラップが仕掛けられているのです。

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あっけなく西谷を通過…

その表示の通り、列車はあっけなく西谷を通過していきます。いやこの光景、2年前までなら何も不思議に思わなかったと思います。しかし新宿方面と横浜方面を分かつ重要な拠点駅である今の西谷駅を通過する列車が、まさか存在していたとは思いもしませんよね…。

タイミングによっては、もしかしたら新宿方面のホームに「特急」の表示を掲げた列車が停車しているにも関わらず、その隣を横浜行の急行が通過していくということもあるかもしれません。相鉄に詳しくない人からしたら意味不明だと思います。

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あっという間に横浜到着

そしてあっという間に列車は終点の横浜へと到着。二俣川からの所要時間はわずか10分程度でした。駅間が短いというのもありますが、8駅を通過して所要時間10分というのはなかなかの俊足ぶりだと思います。

では改めて、なぜ「特急が停車するのに急行が通過する」という不思議な事態が起こってしまったのか。

さっきも少し話しましたが、相鉄・JR直通線が開業する前までは西谷は各停のみが停車する小さな駅でした。特急急行は横浜~二俣川駅間驚異の8駅連続通過、快速も星川~鶴ヶ峰駅間ノンストップで運行されていました。

しかし2019年11月の相鉄・JR直通線開業時、新宿方面~海老名駅間を結ぶ直通列車について相鉄線内では「特急」と「各停」の2通りの種別が割り当てられることになりました。これまで西谷を颯爽と通過していた特急ですが、西谷でJR線直通列車と横浜方面の快速が接続を取るダイヤとなったことで、JR線直通の特急が西谷に停車しなければならなくなり、「同じ種別なら」ということで横浜方面の特急までも西谷に停車するようになったと思われます。

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急行は横浜方面のみ

では一方で急行はというと、相鉄・JR直通線開業後も引き続き横浜方面のみで運行されることになりました。すなわち運行区間が変わらないということで、それならば引き続き西谷は通過のままで良いということになったようです。もし快速のように急行にも西谷でJR線直通列車との接続を取る役割が与えられれば当然西谷にも停車することになったでしょうが、その役割は快速に一任されたことで急行はこれまで通り二俣川横浜駅間ノンストップでの運行を維持できるようになったのです。

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通勤急行なら西谷にも停車する

さらにややこしいことに、何と平日朝の上りのみ運行されている通勤急行・通勤特急ならば鶴ヶ峰と西谷にも停車します。どちらも湘南台方面から横浜方面へと運行される列車で、通勤特急は現在いずみ野線で唯一通過駅の設定がある列車種別となっています。

 

というわけで、今回は「特急が停車するのに急行が通過する」不思議な現象についてご紹介しました。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

【日本一周1.1万キロ】最長片道切符を発券してきました!

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は「最長片道切符」発券の一部始終をお話していく記事となります。

 先日Twitterで情報解禁させていただいた通り、私はこの夏「最長片道切符の旅2021」へと出発することにいたしました。

「最長片道切符」とは、簡単に言えば「日本国内で発券可能な最も経路の長い片道乗車券」です。既に複数の鉄道系YouTuberの方々が挑戦されていることもあって、一度くらいはこの言葉を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

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距離に応じた運賃が適用される

今さら説明するまでもないと思いますが、JRの乗車券というのは出発地と目的地だけでなくその乗車経路を自由に指定することができます(大都市近郊区間を除く)。例えば東京~名古屋駅間を移動したい場合に、東海道本線経由(366.0km)と中央本線経由(396.9km)のどちらでも移動することができます。もちろん距離が異なるため運賃も異なります。

これを活かし、日本国内に張り巡らされた数多のJR線を最も長い距離となるよう遠回りしながら進んでいくのが「最長片道切符」ということです。同じ駅・同じ線区を複数回通らなければ、いくつの路線を乗り継いでもその乗車経路は1枚の「片道乗車券」として発券されるため、このようなことが可能になります。

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環境保護のためスライドを再利用しています

今回の旅では、稚内から肥前山口まで北海道・本州・九州を通る約1.1万キロのルートに加え、途中四国にも立ち寄る予定となっています。四国は本州とJRの線路(本四備讃線)で繋がっていますが、1本のみということで一度本州から四国へ入るとルートの重複なしには四国から出られなくなってしまうというわけなのです。そこで稚内肥前山口駅間のルートに組み込まれていない四国については途中に立ち寄ることにしました。

 

みどりの窓口で申し込み

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乗車経路を書いた紙と学割証を持って横浜へ

というわけで、7月5日(月)のお昼頃に横浜駅へとやってきました。まずは最長片道切符の申し込みをするため、中央通路にあるみどりの窓口へと向かいます。

通常みどりの窓口で何かしらの切符を買う場合、事前に連絡や予約をせずともその場で支払いをして受け取ることができます。例えば東京から新大阪までの新幹線のチケットを買いに窓口へ行ったのに「受け取りは1週間後になるのでまたその時に来てください」なんて言われたことはないですよね。

しかし今回のこの最長片道切符、あまりにも経路が複雑なため、その場では購入することができません。そこで事前に乗車経路を書いた紙と学割証の2点を用意し、窓口へと向かいました。

平日の昼間ということで空いていると思っていましたが、何と長蛇の列が。ちょうど7月上旬ということで定期券更新の時期にあたり、また数日前に発生した熱海の土砂災害の影響で新幹線や特急の払い戻し・乗車変更を受けている人が多かったようです。

わたかわ「学割で乗車券を作っていただきたいのですが…(記入済の学割証を渡す)」

窓口の担当者さん「はいかしこまりました。お日にちはいつからですか?」

わ「8月3日からです。あと経路がちょっと複雑で、このような経路で作っていただきたいのですが…(乗車経路を書いた紙を渡す)」

窓「えーとこれは…(おもむろに時刻表を開く)稚内から宗谷本線で…」

(20秒ほどの沈黙)

窓「すみませんちょっと本日すぐには用意できない切符になりますので、一度コピーを取らせていただきますね。」

わ「もちろんです、大丈夫です。」

(コピーを取るため数分間離席)

窓「お待たせいたしました。本日すぐには発券できないので、準備でき次第こちらから後日ご連絡させていただきます。余白にお名前と電話番号、それから電話に出にくい時間帯をご記入ください。」

わ「(記入)」

窓「ありがとうございます。非通知でかかりますので、出れるようにしておいてください。」

わ「わかりました。お手数おかけします、ありがとうございます。」

窓口の担当者の方は戸惑いながらも、スムーズにご案内してくださいました。

ちなみに余談ですが、学割証に日付の記入欄がないのって何か理由があるんでしょうかね…? いつも学割証を使う時に、わざわざ日付だけは口頭でお伝えしなければならないのでJRの方にとっても日付の記入欄がないのは不便だと思うのですが…。

 

②JRから電話

そして6日間ほど待ち、7月11日(日)の午前中。見知らぬ電話番号からの発信履歴があることに気づき、折り返し電話してみるとJRの方でした。

電話の担当者さん「先日お申込みいただいた多経路の乗車券について、有効日数と価格の確認が取れ、上の者にも発券可能であることの確認が取れましたので、準備ができました。受け取り日時はいつ頃が宜しいですか。」

わたかわ「ありがとうございます。では早速ですが明日の14時頃でお願いできますか。」

電「かしこまりました。ご存じかとは思いますが(苦笑)手書きのきっぷになりますので、実際にお越しいただいてから作成という順序になります。少しお時間をいただきますが宜しいですか。」

わ「わかりました。もちろん大丈夫です。」

まさか1週間かからずに準備していただけるとは思ってもいませんでしたので、かなり早い段階で連絡が来て驚きました。”最長片道切符”という名称はあくまでも鉄道ファンがそのように呼んでいるだけで、実際にそうした名称の乗車券がJRから発売されているわけではありませんから「多経路の乗車券」と呼ぶのが適切かと思います。

ただ、電話越しのJRの方が苦笑いしながら「ご存じかと思いますが…」とおっしゃったのを見るに、やはり私が鉄道ファンであることは察しがついたのでしょうね(笑)。そりゃあれほど遠回りをしながら北海道から九州へ移動する人は一般人ではまずいないですから当然のことです。

 

みどりの窓口で受け取り

7月12日(月)の14時頃、再び横浜駅みどりの窓口へ来訪。ついにきっぷを受け取る瞬間がやってきました。前回窓口に来た時はめちゃくちゃ混んでいましたが、この受け取りの時は運よく待ち時間ゼロですぐ案内していただけました。

”多経路の乗車券”を受け取りに来た旨を伝えると、いったん後方で確認を取り、その上で「有効日数56日間、お値段が75,190円です」と告げられ、支払いを済ませます。”有効日数56日間”なんてなかなか耳にする言葉ではありませんから、この旅がいかにぶっ飛んでいるかを改めて実感しました。

支払いが完了すると、再び担当者の方はいったん後方へ戻ります。きっぷを作ってくるというわけですね。通常乗車券類を購入する時は、窓口にある端末で情報を入力して機械で発券となるわけですが、今回はあまりにも経路が多過ぎるので「出札補充券」という様式で作っていただくことになります。

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画面に収まりきらないほどの経路の多さ

そして実際に作っていただいたきっぷがこちら。鉄道に詳しくない人からすると「これがきっぷなの!?」と仰天すると思いますが、この手書きで作るきっぷがまさに出札補充券(出補)と呼ばれます。おおよそスマートフォンくらいのサイズで、その真ん中あたりには「経由」を書く欄があるものの、どう考えても入りきる量ではないので、別紙で印刷したものをホチキス留めしていただくという対応になりました。出補の一番下の欄には「入鋏・途中下車印」を押す欄もありますが、この旅の中で数えきれないほど多くの途中下車をすることを考えると到底収まりきる大きさでないことは明らかです。

【最長片道切符の乗車経路】(IGR版)稚内肥前山口

稚内(宗谷本線)新旭川石北本線)網走(釧網本線東釧路根室本線富良野富良野線旭川函館本線岩見沢室蘭本線)沼ノ端(千歳線)白石(函館本線新函館北斗北海道新幹線新青森東北新幹線盛岡(IGRいわて銀河鉄道好摩花輪線)大館(奥羽本線)川部(五能線東能代奥羽本線)秋田(羽越本線)坂町(米坂線)米沢(奥羽本線)横手(北上線)北上(東北新幹線)古川(陸羽東線)小牛田(石巻線石巻仙石線)仙台(東北新幹線)福島(東北本線)岩沼(常磐線)いわき(磐越東線)郡山(磐越西線)新津(信越本線)長岡(上越新幹線)新潟(越後線)柏崎(信越本線)宮内(上越線越後川口飯山線)飯山(北陸新幹線上越妙高北陸新幹線糸魚川大糸線南小谷大糸線)松本(篠ノ井線篠ノ井信越本線)長野(北陸新幹線)高崎(上越新幹線)越後湯沢(上越線)新前橋(両毛線)小山(東北本線安積永盛水郡線)水戸(常磐線)新松戸(武蔵野線南浦和東北本線)赤羽(赤羽線)池袋(山手線)田端(東北本線秋葉原総武本線)佐倉(成田線)松岸(総武本線)成東(東金線)大網(外房線安房鴨川(内房線蘇我京葉線)東京(東北本線)神田(中央本線)代々木(山手線)新宿(中央本線)西国分寺武蔵野線武蔵浦和東北本線)大宮(高崎線)倉賀野(八高線)拝島(青梅線)立川(南武線)武蔵小杉(東海道本線)品川(東海道本線)川崎(南武線)尻手(南武線)浜川崎(鶴見線)鶴見(東海道本線)横浜(根岸線)大船(東海道本線国府津御殿場線)沼津(東海道本線)富士(身延線甲府中央本線)八王子(横浜線新横浜(東海道新幹線)小田原(東海道本線)熱海(東海道本線)三島(東海道新幹線)静岡(東海道本線豊橋飯田線辰野(中央本線)岡谷(中央本線塩尻中央本線)金山(東海道本線)名古屋(関西本線)亀山(紀勢本線新宮(紀勢本線)和歌山(和歌山線)高田(桜井線)奈良(関西本線新今宮大阪環状線)京橋(片町線)木津(関西本線)柘植(草津線草津東海道本線)山科(湖西線近江塩津北陸本線米原東海道本線)岐阜(高山本線)猪谷高山本線)富山(北陸新幹線)金沢(北陸本線敦賀小浜線)東舞鶴舞鶴線)綾部(山陰本線)京都(東海道本線)新大阪(山陽新幹線西明石山陽本線)神戸(東海道本線)尼崎(福知山線)福知山(山陰本線鳥取因美線東津山姫新線)姫路(山陽本線)岡山(津山線)津山(姫新線)新見(伯備線)倉敷(山陽本線)三原(呉線海田市山陽本線)広島(芸備線備中神代伯備線伯耆大山山陰本線)益田(山口線新山口山陽本線宇部宇部線)居能(小野田線)小野田(山陽本線)厚狭(美祢線長門市山陰本線)幡生(山陽本線門司(鹿児島本線)西小倉(日豊本線都城吉都線)吉松(肥薩線)隼人(日豊本線)鹿児島(鹿児島本線)川内(九州新幹線新八代鹿児島本線)久留米(久大本線)夜明(日田彦山線田川後藤寺後藤寺線新飯塚筑豊本線)折尾(鹿児島本線吉塚篠栗線桂川筑豊本線)原田(鹿児島本線)博多(九州新幹線新鳥栖長崎本線諫早大村線早岐佐世保線肥前山口

今回の最長片道切符の乗車経路は上記の通り。ちなみに函館本線の森~大沼駅間は渡島砂原回りで乗車予定ですが、運賃は大沼公園回りで計算されます。また同様に山陽本線の三原~海田市駅間は呉線の方が距離が長いため呉線経由で移動しますが、運賃は山陽本線経由で計算されています。

また今回は学割を利用しているため2割引になっていますが、定価で購入すると75,190÷0.8≒約94,000円ほどになると思われます。学割のおかげで2万円近く安くなるというのは何ともありがたい話です。

何よりも今回、このような煩雑な乗車券の申し込みに対し嫌な顔一つせず(内心とても面倒だったと存じますが)旅客営業規則等を照らし合わせながら発券作業にあたってくださったJR社員の皆様に深く御礼申し上げます。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。