わたかわ 鉄道&旅行ブログ

一歩踏み出すから、見える景色がある。

[4]温泉に浸かり美味しいカルグクスとパンを食べる! 大田に宿泊【2026GW韓国ひとり旅】

 

▼前回の記事

watakawa.hatenablog.com

 

2026年5月3日(日)

大邱市内の散策を経て、東大邱駅に戻ってきました。

次なる目的地は、人口約150万人を擁する主要都市「大田(テジョン)」です。

東大邱駅の発車標、一見するととてつもない高頻度運行のように見えますが、よく見てみると「釜山(Busan)行」と「ソウル(Seoul)行」が混在しています。つまり、上下線をまとめて一つの画面内で案内しているのです。

しかも、高速線経由の列車と在来線経由の列車を区別して表示するわけでもありません。言うなれば新大阪駅の1枚の発車標に「のぞみ東京行」「みずほ鹿児島中央行」「サンダーバード敦賀行」「くろしお新宮行」等がごちゃまぜで表示されているような状態です。

乗車するのは、東大邱11時54分発のITXマウム1006列車 ソウル行です。釜山~ソウル駅間を全区間在来線経由で約5時間かけて結んでおり、東大邱から大田までも約1時間40分を要します。KTX・SRTなら40~50分程度で結べる距離であることを考えるといかに鈍足であるかを感じずにはいられませんが、まあ東京~熱海間を東海道新幹線ではなく踊り子号で移動するようなものと考えればそこまで辛くもないでしょう。

釜山方面より列車が入線。2023年にデビューした「220000系」という新しい車両で、戦隊ヒーローのようなキリッとした顔つきが特徴的です。

発車標には「Delay 0」(=定刻)と表示があったものの、東大邱駅での乗降に時間を要したのか3分ほど遅れて出発。背面テーブルはお決まりの下から上に引き出すスタイルです。隣の人は大きなスーツケースを足元に抱えており狭そうではあったものの、一応それでも何とか足が入るくらいには座席の前後間隔に余裕があります。

東大邱を出て数分で、次の大邱に停車。決して主要駅でないということもないですが、KTX・SRTは当駅に停車しないため、現在は大邱市の玄関口としての機能を東大邱に譲っています。鹿児島駅よりも西鹿児島駅の方が栄えている、みたいなものです。

座席は満員で、デッキにも人が溢れるほどの大混雑。日曜日だからなのか、それとも四六時中こんな様相なのか…いずれにしても今後の輸送力の増強に期待したいところです。

なお前回同様、私は日本にいる時に前もってインターネット上で予約をしており、チケットレスで乗車しています。運賃は15,400ウォン(約1,640円)。日本では考えられないほどリーズナブルです。

西大邱駅を通過するとすぐに高速線と分かれていきます。

東大邱~大田駅間の途中停車駅は大邱、亀尾、金泉です。高速線が山を貫くように直線的に走行するのに対し、在来線は地形に沿ってくねくねと線路が敷かれているのはまさに日本とよく似ています。

昼食は旅気分を味わうべく、列車の中で…ということで、東大邱駅構内の売店で乗車前に購入した「チーズキンパ」(5,500ウォン)。キンパの専門店みたいなところで、いろいろな味のキンパが並んでいたのですが、商品名が全てハングル文字で全く解読できず、ショーケースをGoogleレンズにかけてうまく翻訳できたのが「チーズ」だけだったのでこれにしました(笑)。

チーズと他の具材がよく合い、なかなか絶品。恵方巻並みの太さと長さがありますが、細切りにされており箸で掴んでいただきます。

また食後には、前回ご紹介した大邱名物のあんパン(2,500ウォン)。大きさの比較ができず申し訳ないのですが、日本の一般的なあんパンとは比べ物にならないくらい大きいです。中には粒感の残るあんこがぎっしりと詰まっています。甘すぎず素朴な味わいで、ふわふわのパンとよく合います。

金泉は高速線の一部列車も停車する駅で、駅を出たところでだんだんと高速線の高架が離れていく様子も見えました。

定刻13時36分着予定のところ、4分ほど遅れて大田駅に到着!

当駅からも大変多くの乗車があるようですが、乗車口付近は四方八方から一斉に人が集まり混雑。日本では新幹線でも在来線でも整列乗車が浸透していますが、もしかするとそのような文化は韓国ではあまり浸透していないということなのかもしれません。

大田駅も釜山駅等と同様に、空港のような高い屋根をもつ開放的な構造です。待合用のベンチが無数に並んでいるようですが、人が多すぎて座れるスペースなどほぼ残っていません。

そんな駅構内の一角に、何やら行列を発見。左側に見える階段を降りた先にあるパン屋さん「聖心堂」に続いているようです。なんでも韓国を代表する超有名ベーカリーのようで、そういえば駅構内にいる乗客の多くが「聖心堂」と書かれた紙袋を持って歩いています。食べてみたい気もしますが、この列に並ぶのはなあ…調べてみると本店が駅から少し歩いたところにあるようなので、そっちも見てみることにします。

大田駅の現駅舎は2003年に竣工したものとのことで、背後の高層ビルと調和するスタイリッシュなデザインです。

まだ昼過ぎではありますが、本日は大田市内に宿泊予定なので、これから市内を散策・観光しつつのんびりと過ごしたいと思います。

大田駅のすぐそばから広がるのは「中央市場」。韓国中部最大の市場とも呼ばれ、生鮮食品から乾物、衣料品まで何でも揃う充実ぶりです。

中はとても広く活気があり、日本の商店街のアーケードに近い雰囲気もあります。パッと食べられる美味しそうな屋台グルメなどもありましたが、キンパとあんパンでお腹いっぱいになってしまいあいにくスルー。次に大田に行く時はお腹を目いっぱい空かせて行こうと固く誓いました。

駅の西側を流れる大田川に架かる「木尺橋」は、その奇抜なデザインから大田のランドマークの一つとなっています。

川を渡ると、その先に聖心堂の本店が見えてきました…が…。

お店の前には幾重にも折り返す行列。お店の中も大変混雑していそうで、先ほどの大田駅構内の店舗の比ではない長さです。

まあでも並べばそのうち入れそうだし…せっかく大田まで来たのだから並んでみるか…。

そう思った矢先、ふと後ろを振り返ると…衝撃の光景が広がっていました…。

道路の反対側に、店舗前の何倍もの長蛇の列が広がっていたのです…。

数百人、いや千人以上はいるかもしれません。流石にこの最後尾に並ぶ気にはなれませんでした。というかどこが最後尾かもよく分からず、どこからどのように列が繋がっているかも確認できない様相でしたので、まともに並んだところでお店の中へはいつまでも入れない気がしたためです。

聖心堂は諦め、地下鉄に乗車して移動します。EZLカードの残高が残りわずかだったためチャージをしようと試みましたが、どうやら駅の券売機ではチャージできない様子。係員に尋ねると、コンビニでならチャージできるとのことでしたので、いったん地上へ上がり、近くのセブンイレブンで10,000ウォンをチャージしてきました。

チャージが完了し、改めて駅へ。大田駅の一つ隣、「中央路駅」から乗車し向かうは「儒城温泉」です。

大田市内ではS字を描くように地下鉄が1路線だけ走っており、中央路駅から儒城温泉駅までは約20分の道のりです。日本国内の旅行ではあちこち温泉に行くのが私にとっての楽しみの一つになっていますが、さて海外の温泉はどんなもんなのか…?ということで向かってみます。

車内では多言語表記による案内もなされていますが、日本語については現地の読み方を直接カタカナで表記するストロングスタイル。儒城温泉は「ユソンオンチョン」と読むようですが、それよりもその左側の中国語表記の方が日本人にとっても分かりやすいです。

そんなわけで15時29分頃、儒城温泉駅に到着。駅は普通の地下鉄の駅ですが、さて地上に上がるとどんな光景が広がっているのか…?

普通に都会。交通量多すぎ。

「温泉」とは言っても、周辺はあくまでも市街地。ビジネス街ともなっており、高層ビルもあちこちに見えています。山あいの温泉街とか想像していると、拍子抜けしてしまいます。

幹線道路の交差点にそびえる半円状のアーチは、どうやら儒城温泉の玄関口を示すシンボルとなっている様子。温泉にまつわるキーワードがハングル文字でたくさん書かれています。

余談ですが、このアーチを撮影していると、傍から謎の学生団体的な人が近づいてきました。何を話しかけられたのかは全く分かりませんでしたが、政治か宗教かその類でしょう。ハリボーのグミをスッと渡されそうになりましたが、どう考えても怪しいのでスルーし逃げました(笑)。

儒城温泉に来たら是非とも体験していただきたいのが、無料の足湯です。「温泉路」と呼ばれる幹線道路の中央部分が細長い公園となっており、その公園の園内に設けられています。

かなり広い足湯ですが、多くの地元の方で賑わっていました。観光客らしき装いの人はあまりいなかったように思います。

基本的な楽しみ方はだいたい日本の足湯と同じですが、入る前にまず足を洗う必要があるので注意しましょう。足湯のそばに足を洗う専用の水道があるので、そこを利用します。

お湯の温度は熱すぎずぬるすぎずでちょうどよく、長時間でも入っていられそうです。この日は雨上がりでややじめじめとしていましたが、冬の寒い日などはさらに気持ちよさそうです。

また、足湯から上がったら先ほどの水道の近くに強烈な空気が噴射されるノズルがあるので、それで足を乾かしてから靴下を履きます。足ふき用のタオルを持っていく必要がないということで、よく考えられた造りです。

儒城温泉駅周辺には、立派なホテルもいくつか建ち並んでいます。「温泉旅館」という風貌とは程遠いですが、日帰り入浴のできる温泉ホテルがあるとのことなので、せっかくならば体験してみたいと思います。

こちら「鶏龍スパテル大温泉」。敷地内ではありますがホテルの建物とは別のところにあり、足湯の公園からも歩いてすぐです。

入ってみるとすぐのところにタッチパネル式の券売機があり、ここで入浴券を購入します。ただ全てハングル文字のみで、日本語も英語も一切ありません。Googleレンズを画面に向けて何とか翻訳しながら、何となくの雰囲気で操作。ちなみにこの券売機は現金が使えないようで、クレジットカードにて決済しました(2枚持っていたうちの1枚が読み込めず焦りましたが、2枚目で何とかうまく決済できました)。

入浴料は大人8,800ウォン(約940円)。このレシートのようなチケットをもって券売機の左側奥へと進んでいくと男湯の番台があるので、そこでチケットを渡して鍵と引き換えます。靴箱の番号とロッカーの番号は共通のものを使用します。

海外の温泉文化にもいろいろありますが、ここは日本と同じく裸になって入る大浴場です。構造や仕組みは日本とだいたい似ており、中は少し年季の入った銭湯という雰囲気でした。ただ泉質はアルカリ性ラジウム温泉ということで、浴場全体に独特の温泉の香りが漂います(臭いとかではない)。

日本の多くの温泉施設と異なるポイントとしては、料金にタオルが含まれており、脱衣室内で山積みになっているので自由に取って使える点です。その代わり小さなタオルは浴場内に持ち込まないのが正しいマナーのようなので、前を隠さずに堂々と入ります。

洗い場には固形石鹸のみが置いてあり、シャンプーボトルなどはなさそうでしたので、私は持参したものを持ち込みました。この辺は比較的自由みたいで、まさに銭湯の雰囲気です。

露天風呂はありませんが、サウナが2種類あります。片方が47℃くらい、もう片方は70℃くらいと表示されていました。私は普段日本でもサウナに入ることはほぼないのですが、せっかくなので体験価値として47℃の方に少しだけ入ってみました。初心者の私でもこれなら入っていられそうです。

日曜日の夕方、浴場内は親子連れからお年寄りまで幅広い年代の方で混雑していました。脱衣室にはドライヤーのほか化粧水や乳液などもあり、なかなか充実しています。ただやはり現地の方の利用が多いようで、浴場内も含めハングル文字以外の表記は一切ありませんでした。海外からの観光客はやはり少ないのでしょう。

儒城温泉駅から再び地下鉄に乗り、来た道を少し戻るように政府庁舎駅で下車。乗車時間は6分ほどです。

本日の宿は「東横イン大田政府庁舎前」。釜山に引き続き、こちらもフロントで日本語が通じるので安心です。ただ釜山の時とは異なり、やはり日本人観光客の姿はほぼ見かけませんでした。チェックイン時に少し並びましたが、聞こえてくる言葉は韓国語ばかり。自分の番が回ってきても不安になり「日本語でも…いいですか…?」と尋ねたところ、快く対応してくださいました。感謝。

釜山よりもさらに安く、今回は1泊55,480ウォン。内装は相変わらず日本の東横インとほぼ同じで安心感があります。

荷物を置いてひと段落したら、夕食を食べに街へと繰り出します。

と言っても、ホテルの周りは政府機関に関する高層ビルが立ち並ぶエリアで、東京の霞が関や永田町に近い感覚。お店らしいお店はあまりないので、整然と区画整理された道を南に数百メートルほど歩いていったところ、ちょっとした繁華街へ出ることができました。

ネオンサインの光り輝く一角に、韓国名物「カルグクス」のお店を発見したので、今夜はここでいただきます。いろいろなメニューがありましたが、一番オーソドックスっぽいやつを注文。お値段は6,900ウォンでした。

細い平打ち麺を使った料理で、こちらのお店ではきざみ韓国のりや白菜、しいたけなどが入っていました。スープは鶏だしの風味を感じる優しい味わいで、辛味はありません。とても日本人好みの味かと思います。

各席には注文用のタブレット端末があり、この端末にカードを通すことでクレジット決済まで可能という優れもの。お店の広さ的にも、何だか日本で言うところの松屋のような”現地の方の普段使いの飲食店”という雰囲気でした。一人で食べている方もいらっしゃったので、かなり入りやすいタイプのお店です。

ホテルへの帰り道、セブンイレブンに寄ってお酒とお菓子を購入。「カスビール」は韓国で有名な地ビール(?)のようで、355mL缶で2,500ウォンでした。また「7-SELECT」と書かれたチョコレート菓子はセブンのPB商品的なものでしょうか。まあまあ大きめの袋で、2,000ウォンでした。

またこのタイミングで、ホテルのランドリーを使用。洗濯2,000ウォン、乾燥1,000ウォンでかなり安かったです。洗剤は別途500ウォンで、ランドリー横の自動販売機にて購入可能ですが、その自動販売機が現金不可のようだったので注意。

 

2026年5月4日(月)

大田で迎えた朝。気温は10℃、快晴です。

ホテル共用部分の窓からは、遠くの方に何やら塔のようなものが見えます。これは1993年に開催された大田国際博覧会(大田エキスポ)の跡地だそうで、川を挟んだ広大な敷地は現在公園として整備されています。体力に余裕があれば滞在中にここも訪れたかったのですが、連日歩きすぎて足に疲労が蓄積しておりあえなく断念。

こちらでも定番の無料朝食をいただきます。2日前に釜山で食べたものと比べるとメニューは大きく異なっており、日本人観光客にとって馴染みの薄い料理が並んでいました。やはり日本人の宿泊は少なく、現地の人の口に合うメニューが中心となっているということなのでしょう。これはこれで美味しかったです。

チェックアウトし、地下鉄で政府庁舎駅から大田駅へと向かいます。

平日の朝とあって、政府庁舎駅周辺では通勤途中の方々とすれ違います。ビジネス街というか官公庁の街というか、やはりそういった雰囲気がとても強いです。

15分ほど乗車して大田駅へ到着。時刻は朝の8時前です。

ここからはソウルへと向かいますが、その前に…! 前日のリベンジを果たさねばなりません。

そう、聖心堂! 駅構内の店舗は朝7時から営業しており、平日の朝のためか行列はゼロ。

店内はかなりの人で混雑していましたが、レジの数も多くスムーズなのでストレスはほぼありません。焼き立てのパンがずらりと並び、目移りしてしまいます…!

いろいろ悩んだ挙句、一番人気の「ソボロパン」を購入。お値段1個たったの1,300ウォン…安すぎる!!

外側はさくさくで中はふんわりとしており、甘い菓子パンです。見た目がメロンパンと似ていますが、それよりは甘さ控えめといったところでしょうか。

ちなみに店舗内ではみなトレーに次々と大量のパンを取って行ったり、人気の詰め合わせボックスを何箱も大人買いしていたりと「爆買い」が当たり前となっている様子。パンってそんなに日持ちするものでもないと思いますが、たくさん買ってどうするのでしょうか…?

そしてこの聖心堂の紙袋。大田駅構内ですれ違う人はみなこれをいくつも持ち歩いています。たった1個しか買っていない私にも無料で紙袋を付けてくれて、ホント有難い限りです。

 

この後はKTXでいよいよソウルへと向かいますが、その様子はまた次回。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

【ブーム再来】2026夏に運行予定の夜行列車まとめ。東北・信越・東海道・山陽・山陰・九州方面など多数!

 

かつて日本国内では、昭和~平成にかけ全国各地で寝台列車・夜行列車が多数運行されてきました。

しかし時代が進むにつれ、航空機・新幹線・夜行バスなど長距離移動の手段は多様化。特に2000年以降は大幅に数を減らしていき、毎年のように往年の名列車が廃止される世の中となりました。

2010年以降もその勢いは留まることを知らず、寝台特急〔カシオペア〕・急行〔はまなす〕が廃止された2016年以降に国内で唯一定期運行を行う夜行列車は寝台特急〔サンライズ瀬戸・出雲〕のみとなりました。

このまま気軽に乗れる夜行列車は過去のものになってしまうのか…。

そう思っていた矢先、2020年にJR西日本は新たな長距離列車〔WEST EXPRESS銀河〕の運行を開始。主に関西~山陰・山陽・紀南方面を結び、その一部は夜行にて運行されています。

また先日、JR東日本は2027年より新たな特急列車〔ルナ・アズール〕の運行を開始することを発表しました。往年の寝台特急〔あけぼの〕とほぼ同じルートで品川~青森を結ぶ夜行列車が、約12年ぶりに復活することとなります。

近年、改めて”夜行列車”の存在が注目されている鉄道界。

鉄道各社が様々な工夫を凝らし、今年の夏は全国各地でロマンあふれる夜行列車の運行が予定されています。

というわけで、今回は2026年7~9月に運行予定の夜行列車をまとめました。なるべく頑張って探し尽くしたつもりですが、忘れているものがあったら是非教えてください。

 

※運行日は始発駅基準です。午前0時以降に始発駅を出発する列車にご注意ください。

 

 

1.【寝台特急】サンライズ瀬戸・出雲

運行日:毎日

運行区間:東京~高松・出雲市

使用車両:285系

言わずと知れた国内唯一の定期夜行列車。1998年に運行を開始し、高松発着の〔サンライズ瀬戸〕7両と出雲市発着の〔サンライズ出雲〕7両が連結し、東京~岡山駅間は14両編成で走ります。

 

2.【寝台特急】サンライズ出雲91・92号

運行日:(91号)8/11,16,9/19 (92号)8/10,15,9/18

運行区間:東京~出雲市

使用車両:285系

〔サンライズ出雲〕は定期便のほか、2014年頃より出雲号単独での臨時便を繁忙期に運行しています。夏の運行は例年お盆のみでしたが、2026年は新たに9月の連休にも設定されることになりました。

 

3.【特急】WEST EXPRESS銀河(紀南コース下り)

運行日:毎週月・金曜日 ※お盆期間を除く

運行区間:京都→新宮

使用車両:117系

2026年夏のWEST EXPRESS銀河は紀南コースを走ります。下りは夜行、上りは昼行となるため、ここでは下り便のみご紹介します。

京都を21時13分に発車し、新大阪、大阪、和歌山、串本、古座、太地、紀伊勝浦に停車したのち、9時35分に終点新宮へと到着します。和歌山駅・串本駅では長時間の停車が予定されており、tabiwaにて事前予約しておくことで夜食の和歌山ラーメン・朝食のマグロカツバーガーをそれぞれいただくことができます(一部当日購入可能メニューもあり)。

 

4.【特急】アルプス

運行日:7/17,8/7,9/18

運行区間:新宿→白馬

使用車両:E257系(8/7のみE353系)

2024年夏に運行を開始し、今年で3年目。新宿を23時58分に出発し、翌朝5時40分に白馬へ到着します。各方面への登山・ハイキング需要のほか、信濃大町でバスに乗り継ぐと「立山黒部アルペンルート」へもアクセスが可能です。

かつては急行〔アルプス〕として定期運行が行われていたものの2002年に廃止となり、その後継として臨時快速〔ムーンライト信州〕が設定されるも2018年を最後に消滅していました。この特急〔アルプス〕もまた、最近の夜行列車ブームの火付け役の一つとされています。

 

5.【特急】ナイトエクスプレス信州

運行日:7/24,31

運行区間:新宿→長野

使用車両:E257系

こちらは今夏初めて設定される夜行列車。特急〔アルプス〕と同じく新宿を23時58分に出発し、松本から先も引き続き篠ノ井線を走行して翌朝5時40分に長野へ到着します。こちらも登山・ハイキングのための足として利用可能なほか、長野駅では始発の北陸新幹線(6時11分発〔はくたか591号〕金沢行)に接続。東京を始発で出るよりも早く富山・金沢・福井方面へアクセスが可能です。

 

6.【特急】諏訪湖花火大会号

運行日:8/16

運行区間:上諏訪→新宿

使用車両:E353系

毎年8月に開催される「諏訪湖祭湖上花火大会」。中央東線ではイベント終了後に上諏訪を出発し、時間調整を行いながら早朝に新宿へ到着する夜行列車を運行するのが毎年恒例となっています。2018年までは快速〔ムーンライト信州〕として運行されていましたが、2019年に快速〔諏訪湖花火大会号〕へと名称を変更。2020年~2022年は運行がなく、2023年より種別を特急に格上げして現在の運行形態となっています。今年は上諏訪を日付が変わって0時30分に出発し、新宿には5時00分到着予定となります。

 

7.【特急】熊野花火大会号(上り)

運行日:8月17日

運行区間:熊野市→名古屋

使用車両:HC85系

こちらも毎年恒例、諏訪湖花火大会の2日後に三重県で開催される熊野花火大会終了後の臨時列車です。今年は終了後当日に4本の臨時特急が設定されており、運行時間的に夜行列車と呼ぶかはやや微妙なラインですが…一応全部載せておきます。

  • 特急〔熊野花火大会2号〕熊野市21:10→名古屋0:57
  • 特急〔熊野花火大会4号〕熊野市22:01→名古屋1:41
  • 特急〔熊野花火大会6号〕熊野市23:09→名古屋2:47
  • 特急〔熊野花火大会8号〕熊野市23:50→名古屋3:33

辛うじて最後の8号のみ「夜行列車」と呼ぶこともできなくはないか…といった運行時間。2024年頃までは特急のほかに名古屋までの快速列車等もありましたが、2025年からは特急に一本化されているようです。

 

8.【特急】谷川岳山開き(下り)

運行日:7/4

運行区間:上野→土合

使用車両:E257系

例年7月初旬に山開きを迎える、群馬県の谷川岳。上野を23時43分に出発し、明け方3時10分に上越国境手前の土合へ到着します。いかにも山岳夜行らしい運行時間帯です。

2021年までは快速として運行されてきましたが、2022年より特急へ格上げされました。

なおこれとは別に上りの便もあり、上りについては7/5の昼過ぎに土合を出発する昼行特急となっています。

 

9.【特急】「ひなたフェス2026」臨時列車

運行区間:宮崎→小倉

運行日:9/5,6

宮崎県の「ひなた宮崎県総合運動公園」・「ひなたサンマリンスタジアム宮崎」で開催される日向坂46のイベント「ひなたフェス2026」に合わせ運行される臨時特急列車です。宮崎からは3本運行される予定となっており、このうち最も遅く宮崎を「23時半頃」に出発する小倉行が夜行列車として運行される予定になっています。小倉到着時刻は「翌6時頃」と発表されており、詳細な運行時刻や使用車両、列車名等は今後追って発表されるものと思われます。

 

10.【団体】東海道ルミエールエクスプレス

運行区間:東京→新大阪

運行日:8/8

使用車両:新幹線N700AまたはN700S

ついにこの夏…東海道新幹線で夜行列車の運行が決定!!!

東京を22時00分に出発し、乗車専用駅として品川・新横浜に停車。新幹線が営業運転を行わない0時~6時頃にかけては岐阜羽島で運転停車を行い、翌朝は降車専用駅として京都に停車したのち終点の新大阪へは6時59分に到着します。

JR東海ツアーズにて発売される旅行商品ではありますが、価格は東京→新大阪を普通車利用で15,000円と発表されており、定期列車で移動する場合とほぼ大差なし。宿泊費の高騰が叫ばれる昨今、最繁忙期の輸送力向上も目的の一つとなっていそうです。

プレスリリース上ではあくまでも「当日出発・翌朝到着」という文言のみで「夜行列車」という言葉は使われていませんが、いざ乗ってしまえば夜行列車も同然でしょう。客室内は一晩中明るいままで、岐阜羽島駅停車中も駅の外に出ることはできないなど様々な制約はあるものの、鉄道ファンから大変な人気を集めています。

 

11.【団体】V編成で一夜を過ごす、500系新幹線

運行区間:新大阪→博多

運行日:7/31

使用車両:新幹線500系

な、な、何と…山陽新幹線でも夜行列車の設定が!!!

こちらは2027年引退予定の500系新幹線を用いた企画で、tabiwaトラベルより発売されます。新大阪を22時15分に出発し、23時43分に”途中停車駅”へと到着。東海道ルミエールエクスプレスと同様に朝まで運転停車を行い、6時02分に再び動き出したのち7時50分に終点の博多へと到着します。

お値段は基本プランで1人26,800円となっており、こちらは東海道ルミエールエクスプレスと比べるとより「鉄道ファン向け」の性質が強い旅行商品となっています。551蓬莱の豚まんがセットになったプランも用意されているとのことで、”合法的に”新幹線車内で豚まんをいただくこともできる貴重な機会です。

 

12.【団体】尾瀬夜行23:45

運行区間:浅草→会津高原尾瀬口

運行日:主に金・土曜日(設定がない場合もあり)

使用車両:東武500系

東武鉄道の夏の定番、尾瀬夜行が今年も運行されます。列車名の通り浅草を23時45分に出発し、北千住、新越谷、春日部で乗車の取り扱いを行ったのち野岩鉄道へと直通し、3時08分に終点の会津高原尾瀬口へ到着。列車内で仮眠を取ったのち、連絡するバスへと乗り換えて沼山峠へ向かう東武トップツアーズの旅行商品となります。

 

13.【団体】713系で行く!日豊本線夜行列車の旅

運行区間:鹿児島中央→門司港(日豊本線経由)

運行日:8/7

使用車両:713系

JR九州トラベルデスクより発売される旅行商品。鹿児島中央を20時46分に発車し、宮崎、大分、小倉を経由して7時00分に終点の門司港へと到着します。乗車駅は鹿児島中央または宮崎となっており、鹿児島中央よりベンチシートを利用する場合の料金は1人18,000円となっています。全区間で10時間以上とはなりますが、これほどの長い時間で座席夜行を味わえるのは今やとても貴重な体験です。

 

14.【団体】ミッドナイトひのとり

運行区間:近鉄名古屋~大阪難波

運行日:7/19,8/15

使用車両:近鉄80000系

2025年4月に初めて設定された、近鉄特急ひのとりの夜行列車。今夏も近鉄名古屋発と大阪難波発がそれぞれ運行されます。

  • 近鉄名古屋23:32(出発日当日)→大阪難波6:16
  • 大阪難波0:01(出発日翌日)→近鉄名古屋7:02

途中停車駅は近鉄名古屋発が桑名、近鉄四日市、(名張、)鶴橋、大阪上本町で、大阪難波発が大阪上本町、鶴橋、(名張、)津、白子、近鉄四日市、桑名。通常であれば同区間は約2時間で結んでいることもあり、それぞれ名張では約4時間の運転停車が予定されています。名張駅出発時には軽朝食として「伊賀牛しぐれ煮弁当」が配られるようです。

 

15.【団体】夜行E257系「新宿発 村上行」

運行区間:新宿→村上

運行日:8/28

使用車両:E257系

JR東日本びゅうツーリズム&セールスでは、往年の夜行列車「ムーンライトえちご」を彷彿とさせる夜行列車を旅行商品で発売。新宿を23時11分に出発し、上越線・羽越本線経由で6時26分に村上へと到着。途中新潟で下車することもでき(4時56分)、まさに2014年までのムーンライトえちごとほぼ同じ時間帯での運行となります。食事などのサービスはないようなので、車両は新しいとはいえ往時を偲ぶ夜汽車の旅となりそうです。

 

16.【団体】長岡まつり大花火大会号

運行区間:長岡→上野

運行日:8/3

使用車両:E653系

8/2・3に開催される毎年恒例の「長岡まつり大花火大会」。1日目の終了後、日付が変わって長岡を1時10分に出発する旅行商品です。終点の上野には6時26分の到着で、朝ラッシュと重ならない時間帯にホームへ滑り込みます。大宮での降車も可能です。

 

17.【団体】E653系大曲の花火満喫号

運行区間:上野→秋田/大曲→上野

運行日:(上野発)8/28 (大曲発)8/30

使用車両:E653系

8/29に開催される、こちらも毎年恒例の花火大会。JR東日本びゅうツーリズム&セールスでは、往復ともに団体夜行列車を仕立て「0泊2日」という狂気のような旅行商品を発売しています。

往路は8/28の21時58分に上野を出発し、翌8/29の8時06分に秋田へ到着。日中は市内観光を楽しんだのち、大曲へ移動して花火を鑑賞。復路は日付が変わり8/30の1時29分に大曲を出発し、終点上野には11時53分に到着することになっています。何だか復路で時間がかかりすぎのような気もしますが、定期列車の合間を縫って走ったりするとこの時間になってしまうのでしょうか。

 

18.【団体】ムーンライトながら部分復刻 373系で行く「おおがき市場夏まつり」

運行区間:三島→大垣

運行日:8/9

使用車両:373系

な、な、何と…ムーンライトえちごに続きこの夏は「ムーンライトながら」も復活!!!

JR東海が「おおがき市場夏まつり」に合わせた団体臨時列車を設定。三島を1時00分頃に出発し、大垣には7時30分頃に到着します。

JR東海自ら銘打つ通り、ムーンライトながらの”部分復刻”が実現します。本来の運行区間は東京~大垣で、終点の大垣に6時前には到着していたことを考えると、当時よりは少し後ろにずらした時間帯での運行となっているようです。ムーンライトながらは2020年春を最後に廃止となっていましたので、今回約6年ぶりの復活となります。

なおこの旅行商品、お値段は驚愕の37,500円。かつて青春18きっぷ+指定券530円ほどで乗車できていたことを考えると隔世の感がありますが、逆にそれほどこの旅程に価値があるということも表れでもあります。

 

 

2026年7月1日時点で発表されている夜行列車の情報は概ねこの辺りでしょうか。

あまりにも数が多すぎるので、まだ何か抜け洩れがあるかもしれません。逆に抜け洩れを心配しなければいけないくらいたくさんの夜行列車が全国各地を走り回る時代が再びやってくるとは、誰が予想したでしょうか。

もちろんサンライズ以外は運行日が限られており、特に1日や2日ほどしか運行をしないような列車も多数ありますので、昭和の全盛期と比べればまだ足元にも及びません。しかしながら、こうして夜行列車に対する人気が年々高まっていくことは、鉄道ファンとしてはこの上ない喜びです。時流も鑑みて旅行商品での発売が多いところではありますが、いつかまた定期運行やそれに近い形で高頻度運行を行う夜行列車が復活してくれないものかと願ってやみません。

 

【外部リンク】

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

[3]高速鉄道KTX山川で大邱へ! ドミトリーに宿泊&漢方薬の歴史を学ぶ【2026GW韓国ひとり旅】

▼前回の記事

watakawa.hatenablog.com

 

2026年5月2日(土)

あっという間の釜山観光を終え、釜山駅へと戻ってきました。

続いては釜山から少し北へ進んだ街「大邱(テグ)」へと向かいます。

大邱は人口約250万人を擁する内陸部の主要都市。釜山からは130kmほど離れており、今回は高速鉄道を利用して向かいます!

釜山駅構内は天井が高く、まるで空港のような開放的かつ近代的な造りをしています。待合用の椅子がたくさん並べられているものの、夕方のこの時間帯は大変混雑しており、ほっと一息つくのも大変…というところは東京や大阪のターミナル駅とよく似ています。

発車標は韓国語と英語を交互に表示。ハングル文字は読めないので英語が表示された瞬間に自分の乗る列車を確認します。

今回乗車するのは、釜山17時20分発のKTX山川(Sancheon)52列車 ソウル/幸信(Seoul/Haengsin)行です。KTXと名の付く列車で当駅から発車するものはほとんどがソウル行のようですが、私の乗る便はソウル駅よりわずかに足を伸ばして幸信という駅まで向かいます。特急あずさのほとんどが新宿行でありながら、わずかに東京行や千葉行が存在しているような感覚です。

そして驚くべきことに、韓国の鉄道駅には基本的に改札口がありません(地下鉄等は除く)。

これは有名な話なので私も分かった上で渡韓しましたが、いざ目の当たりにすると不思議な感覚です。いや日本でも地方のローカル線の駅で改札口のない駅はたくさんありますが、ターミナル駅はワケが違います。一応ホームへと続く階段があるこのドアの先のエリアへは「発車時刻の15分前から入場開始」となっているようではありますが、これはそれ以前の時間からの立ち入りが禁止されているというよりは、発車の15分前からでないと発車番線を確認できない(=どのホームに降りればよいのか分からない)ためというのが理由のようです。

こちらが今回私の乗車するKTX山川。110000系という形式のようです。

韓国の鉄道駅のホームは日本よりもかなり低く、ホームから車両を見ると大迫力を味わえます。何となく、ロシアやヨーロッパのような大陸の鉄道らしさを感じることができます(知らんけど)。

釜山~ソウル間は約400km離れており、この便はソウルまで約2時間40分で結びます。

チケットは当日に駅で購入することも可能ですが、釜山~ソウルを結ぶ京釜線は韓国で最も主要な大動脈で、満席になりやすいとのことで予め日本にいる時にネット予約しておきました。今回は釜山から東大邱という駅まで、運賃はわずか17,100ウォン(約1,830円)です。日本の新幹線の感覚からするとかなり安く感じます。

ホームの低さゆえ、乗降口はバリアフリーとは対極。大きな段差があり、ミニ新幹線のようなステップが出てくるので階段状に上がっていくことができる構造です。スーツケースなどを転がしながら乗るのはかなり大変ですし、車いすの人はどうやって乗るのか…? 気になります。

座席は2+2の配列で、この点に関しては日本の新幹線というよりは在来線特急のような雰囲気があります。背面テーブルはスライドして下から上に持ち上げるようにして取り出します。コンセントはありますが、どうも2席で1口のようでした。

客室内のモニターは多言語に対応しており、日本語でも案内がありました!

17時20分、定刻通りに釜山を出発。この時点ではまだ地上を走る在来線の線路ですが、すぐにトンネルへと入り、在来線と分かれて高速線へ入ります。

車内は満席近い混雑で、案の定大盛況です。

「KTX」と名の付く列車は基本的にソウル~釜山間を結ぶ高速鉄道の列車ですが、時間帯や区間によっては一部列車が在来線経由で運行されることもあるようです。私の乗るこの列車は全て高速線経由での運行で、途中蔚山、慶州、東大邱、大田、天安牙山、光明、ソウル、終点幸信へ停車します。一方で、例えば釜山~東大邱駅間を在来線経由で進んでその先は高速線経由だとか、釜山~大田駅間は高速線経由でその先は在来線経由だとか、もう運行パターンがはちゃめちゃに多いです。

高速線は日本の新幹線と同じように高架で整備されているところが多く、見慣れない街の景色を見下ろします。

日本で新幹線に乗っていると大抵の景色は一度くらい見たことがあるものですが、今回の旅は出会う景色全てが初対面。新鮮な体験が続きます。

こちらは高速線の慶州駅。在来線の京釜線は大きく離れたところを走っているため慶州駅へは立ち寄りません。2010年に開業した当駅は慶州の市街地から大きく離れており、かつて市内中心部にあった旧慶州駅は東海線の新線切替に合わせ2021年に廃止されてしまったとのこと。「本庄早稲田駅を作ったので高崎線の線路はそちらに寄せて、本庄駅は廃止にしましょう」的なことをやっているらしいです。えぇ…!?

駅に改札口がないものの、車内では車掌さんが巡回をしており、ちゃんと不正乗車はできない仕組みになっています。KORAILの公式サイトから予約するとチケットレスで乗車できるので、なくす心配もありません。

そんなこんなで18時11分、東大邱駅へ到着。小一時間の高速鉄道の旅、なかなかに快適でした。

東大邱駅は大邱市を代表するターミナル駅で、在来線と高速列車の両方が停車します。他に大邱駅、西大邱駅もありますが、この2駅には高速列車は停車しません(高速列車が東大邱以西を在来線経由で運行する場合は西大邱駅にも停車)。

本日は大邱市内へ宿泊しますので、まずは予約している宿へと向かうことにします。東大邱駅には地下鉄も乗り入れているので、その地下鉄へと乗り換えたいのですが…。

乗り場が分からん。完全に迷いました。

駅の外の横断歩道をいくつも渡り歩いて、ようやく地下鉄への入口らしきものを発見。翌日分かったことですが、もちろん実際には駅の中を伝って乗り換えることができます。

大邱の地下鉄でも釜山市内で購入したEZLカードが使用できます。

ただ、方面別改札なのでよく確認して入場しなければならなかったところ、よく見ずに逆方面の改札口へ入ってしまいました。あいにく有人通路がなく、改札口横のインターホンで係員の人を呼び、何とか正しい方面のホームへ移動することができました。

7分ほど乗車し、中央路駅で下車。運賃は1,500ウォンでした。

大邱の地下鉄車内では、駅によって英語表記すら出ないこともあるので、目的地の駅のハングル文字を何となくでも形で覚えておくとよさそうです。主要駅は多言語での表示・アナウンスがあります。

今夜の宿は「ミッドタウンホステル テグ」。繁華街の一角にあり、アゴダにて1泊2,756円で押さえることができました。

清潔感のあるドミトリーで、チェックイン時にレンタルタオル2枚・耳栓・水が渡されます。今回私は上段を案内されたのですが、鍵付きの荷物ロッカーが下段のベッドの下のみにあり、ちょうど下段の方が荷物を広げていた関係で自分のロッカーを開閉することが出来ず、仕方なく大きな荷物をベッドの上に直接置いて外出することにしました。パスポートや貴重品は身に着け、しかしそれでも防犯面でやや不安だなとは思いつつ…皆さんはあまり真似しない方がよいかと思います(結果的に何事もなかったです)。

さてと…大邱の街に繰り出します。やってきたのは「西門市場」。宿から1.2kmほど歩きました。

ここは大邱を代表する市場で、古くから市民の生活を支える重要な役割を果たしています。

夜市が始まったのは2016年からとのことで、いざ中へ入ってみると大変な人混みです。

釜山の街との大きな違いは、観光客の少なさです。確かにこの西門市場もガイドブックに掲載されてはいるのですが、実際にはほとんどが地元の方のようで、夜市の屋台もハングル文字ばかり。英語すらごく一部にしかなく、歩いていても日本語は一度も聞こえてきませんでした。

何とか屋台の列に並ぶことができ、片言の英語と身振り手振りで注文。キンパの屋台では何とクレジットカードを使うことができ、しかもほとんど全員がクレジットカードで決済をしていたのでつられて私もクレジット決済をすることにしました。屋台でクレジットカードが使えるとは驚きで、キャッシュレス文化の強い韓国ならではという気がします。

肝心のお味はというと、キンパは具材たっぷりでボリューム満点の美味しさ! 豚肉と野菜がたっぷり入っており、量的には2~3人でシェアするくらいがちょうど良いかと思います。自分はシェアする相手もいないので、全部ひとりで美味しく頂きましたとさ。

たまごパンも韓国で定番の食べ歩きメニューらしく、熱々でとても美味しかったです。

この後は翌朝の朝食をコンビニで買い込みつつ、宿へ帰還。シャワーを浴びて寝ることにします。

男性用のシャワーブースは3つほどありましたが、何とブースの扉を開けると脱衣スペースがなく、いきなりシャワールームになっている仕様(昨年の台湾・九份のドミトリーでも遭遇したパターン)。シャンプー・ボディーソープの備え付けがあったものの、ポンプを押してみると明らかにシャバシャバで、これは水で薄められているに違いない…と思い、日本から持参した自前のシャンプー・ボディーソープで代用しました。

また洗面台は何とフロア内に1つしかなく、混雑必至で歯磨きやドライヤーをするのにも一苦労。この洗面台はトイレ後の手洗い場も兼ねての1つなので、本当に不便でした。でもこういった面白さもまた、見知らぬ異国の地での貴重な体験なのかもしれません。

 

2026年5月3日(日)

韓国滞在3日目の朝がスタート。

昨晩コンビニで買った、マヨキムチおにぎり(1,400ウォン)とスイートポテトパン(2,000ウォン)をいただきます。マヨキムチおにぎりですが、キムチは具というよりご飯全体に混ぜ込まれており、海苔をめくると真っ赤なご飯が現れます。美味しいことは美味しいですが、朝から食べるにはちょっと重たかったかもしれません。パンの方は想像通りの味って感じです。

共用スペースにはキッチンや冷蔵庫などもあり、ある程度は自由に使える様子。いろいろな宿泊者の方が利用していましたが、見る限りでは日本人の方は一人もいませんでした。

宿をチェックアウトし、いざ大邱の市内観光へ。本日はあいにくの雨模様で気温も12℃ほどと低く、肌寒い朝を迎えています。

まずやってきたのは「大邱薬令市韓医薬博物館」。宿泊地から徒歩1~2分ほどの至近距離にあり、何と入館は無料です。

薬令市とは様々な漢方薬材を取り扱う市場のことで、大邱では約360年前から春と秋にそれぞれ1か月ずつ開催されてきました。各地から集められた漢方薬材はここ大邱の薬令市で取引が行われ、国内および世界各地に供給が行われていました。

館内では薬令市の歴史を紹介するパネルや薬令市の様子を再現した模型など、入館無料とは思えない充実した展示が行われています。体験型コンテンツ「大邱薬令市の旅」では、タッチパネル式の巨大スクリーンに薬草を採取してから薬令市に向かうまでのアニメーション物語が放映されており、鑑賞するだけでなく物語に参加しながら楽しむことができます。

その他、館内では「漢方足湯体験」「漢方せっけん作り」など体験プログラムも充実しています(有料/各5,000ウォン)。よく調べずに行ってしまったので開催時間にうまく合わせることができず、参加できなかったのが悔やまれます。

なお館内の展示物の説明文は基本的に韓国語と英語のみで、日本語はありません。ただ入ってすぐのところに音声ガイドサービスを提供するスマホアプリ(無料)の案内があり、こちらは日本語にも対応しているとのことでインストールして使わせていただきました。とても便利なので利用することをオススメします!

博物館に面したこの通りには、漢方薬局や薬問屋などが立ち並び、大邱らしさを表す景色が続きます。曜日と時間帯の都合なのか営業していないお店が多かったようですが、歩いているだけでも日本にはない独特の雰囲気を感じることができます。

薬令市の出入口を示す門、ここは西の出入口のようです。周辺は近代的な建物に囲まれていますが、ここは昔ながらの雰囲気を残す遺構として残っているということでしょう。

ぶらり散策をしていると、立派な煉瓦造りのパン屋さんを発見。「特産品 あんぱん」と日本語でも書いてあり、気になったので入店してみました。中には美味しそうな焼き立てのパンがずらりと並んでおり、あんぱんが名物のようなので購入。広々としたイートインスペースもありましたが、やや混雑していたのでこの後列車の中でいただくことにします。

半月堂駅から地下鉄1号線に乗車し、東大邱方面へと戻ります。その途中、東大邱の手前にある「七星市場」という駅で下車しました。

駅から地上に出てすぐのところに広がるのは、昨晩訪れた西門市場と並び大邱の2大市場と称される「七星市場」。最近はこちらでも夜市が開かれるようですが、日中だったため人はかなり少ないように見えます。

観光客向けというよりも、地域の台所として生鮮食品を扱う区画がちらほら。観光客の姿はなく、たまにすれ違う地元の人が店主と言葉を交わす程度ですが、現地の日常の光景に触れることができたのもまた貴重な体験です。

朝なら地元の方、夜は観光客で賑わっていそうですが、日中なので営業していないお店の方が多いように見えました。次は是非夜にリベンジしたいと思います。韓国の旅、胃袋がいくらあっても足りない…。

そんなわけで、東大邱駅へと戻ってきました。

ちなみに今回は地下鉄からKORAILの構内までちゃんと最短ルートで乗り換えることができました。

この後は在来線の「ITXマウム」に乗車して大田へと向かいますが、その様子はまた次回お届けします。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

[2]海辺のまち釜山を1日観光! 予約困難の観光列車に乗車&絶景とグルメを堪能【2026GW韓国ひとり旅】

 

▼前回の記事

watakawa.hatenablog.com

 

2026年5月2日(土)

釜山市内の東横インよりおはようございます。

朝の気温は17℃。多少雲はあるものの晴れており、部屋からは釜山タワーも見渡せます。

一日の始まりは良い朝食から…ということで、韓国の東横インでも日本と同じく無料朝食を実施しています。ただしそのラインナップは日本とは大きく異なり、プルコギ、キムチ、ニラチヂミ、どんぐりの豆腐など韓国料理ばかり。日本人観光客にとっては、この韓国の東横インの朝食も大きな楽しみの一つといえるでしょう。

実際、今回自分が宿泊していた「東横イン釜山中央駅」は日本人の宿泊者も非常に多く、あちこちから日本語が聞こえてきていました。こうしたことも踏まえてか、日本人受けの良い韓国料理が多かったのではないかという気がします。

チェックアウトし、いざ釜山観光へ。本日は夕方に釜山駅を発車するKTXへ乗車しますので、それまでの約9時間でできる限りあちこち巡っていきたいと思います。

宿泊していた「東横イン釜山中央駅」は地下鉄1号線の釜山駅と中央駅のほぼ中間に位置していますので、まずは中央駅へ。

まずは昨晩コンビニで購入した交通カード「EZLカード」にチャージを行います。改札近くにあるチャージ機は日本語が選べるので、日本でSuicaやPASMOをチャージするのとだいたい同じ感覚で行えます。

改札口の形状は日本とやや異なり、右側の部分にカードをかざすとバーが回転する仕組みになっています。入場時に初乗り運賃として1,600ウォンが引かれ、降車駅での出場時に乗車区間の運賃との差額が引かれるようです。

韓国の地下鉄の駅はフルスクリーン式のホームドアが普及しており、今回の旅で訪れた全都市の地下鉄がこのようになっていました。鉄道ファンからすると少々残念な部分もあるでしょうが、安全性ではフルスクリーン式の右に出るものはありません。

ホーム上での時刻表の掲出もありますが、頭上のモニターを見れば今列車がどの辺りを走行しているのか確認できる仕組みです。この辺りは日本と同じ感覚で利用できます。

本日まず向かうのは「海雲台ブルーラインパーク」。市街地から程近く海に面した人気のリゾート地で、海岸沿いを走る観光列車「ビーチトレイン」も運行されているようです。

ビーチトレインの乗車駅である「松亭」駅を目指し、地下鉄1号線にて8時頃に中央駅を出発。土曜日のためか車内の混雑はそれほどでもなく、余裕で着席できました。

釜山駅、西面、蓮山などを経由し、8時22分頃に教大駅(釜山教育大学)へと到着。ここでKORAIL東海線へと乗り換えます。地下鉄の改札を出て乗り換えるということで、出場時に追加で200ウォン引かれました。中央駅から教大駅まで合計1,800ウォン(約190円)、日本の地下鉄よりもやや安いと思います。

少し乗り継ぎに余裕があったので駅の外に出てみると、幹線道路と交差するようにKORAIL東海線の高架ホームが位置していることが分かります。韓国全土に路線網をもつ「KORAIL」はいわば日本のJRのような存在ですが、その中でもソウルや釜山などの都市圏では比較的高頻度で近郊電車を運行しているようで、これから乗車する東海線もその一つです。

改札口は方面別となっているので、入る際はよく確認しましょう。ここでも地下鉄と同様にEZLカードが利用できます。ちなみに入場時は残高から引かれなかったような記憶ですが、これはもしかして地下鉄と運賃を通算してくれていたりするのでしょうか…?(記憶違いだったらすみません)

乗車するのは教大8時45分発の東海線 太和江行。「太和江」より先も線路自体は続いていますが、近郊電車が走るのはこの太和江までのようです。

近郊電車のホームにも、地下鉄と同様にフルスクリーン式のホームドアが設置されています。東京でも、例えば山手線や京浜東北線等には多くの駅でホームドアが設置されていますが、韓国と異なり人の背丈を上回る高さで設置されているわけではないので、この光景はとても新鮮です。

定刻通り列車が入線。いざ乗車し、松亭へと向かいます。

駅と駅の間隔は地下鉄と同じかやや広いくらいで、JRで例えると東海道線や横須賀線よりは京浜東北線に近い感覚。途中の新海雲台駅は主要駅で、同じ線路を使用して走るITXセマウル号・ITXマウム号などの優等列車も停車します。

9時6分頃、松亭駅に到着。出場時に追加でさらに200ウォンが引かれたものの、地下鉄と近郊電車合わせて45分ほど乗車してたったの2,000ウォン(約215円)はいくら何でも安すぎでは…?

東海線の松亭駅と海雲台ビーチトレインの松亭駅は1kmほど離れているため、歩いて向かいます。自動車が右側通行で進む光景はやはり違和感があります。

そして到着、こちらが海雲台ビーチトレインの松亭駅です。

海雲台ビーチトレインは、2016年まで運行されていた東海南部線の廃線跡を利用して運行されている観光列車です。例えるならJR嵯峨野線の近くを走行する嵯峨野観光トロッコのような関係性でしょうか。

かつて東海南部線の松亭駅として使われていた旧駅舎がそのまま現在はビーチトレインの終着駅となっており、ここでチケットを購入します。ビーチトレインは尾浦~松亭駅間を約25分かけて結んでおり、概ね毎時3本程度運行されているのですが、これが人気のあまり予約困難となっており、9時20分頃の時点で既に午前中の便はほぼ満席という事態。一応ネット予約もできるのですが、公式サイトでの外国人観光客の予約は困難(韓国の電話番号が必要)なので現地調達に賭けた結果…。

残りわずかとなっていた11時30分発の便を何とか1人分確保することができました!

運賃は片道10,000ウォンです。

本当はもっと早い時間の便を予約できればよかったのですが、軒並み「残席なし」表示となっている中で日中の便を押さえることができたのはもはや奇跡かもしれません。

思いがけず松亭で2時間弱の空き時間が生まれたので、とりあえず周辺を散策してみることに。旧松亭駅のすぐ近くは砂浜が広がっており、午前中から行楽客でにぎわいを見せています。

海岸沿いにはカフェやレストラン等のお店も立ち並んでおり、その一角に「松亭洞ホットドッグ」という名物らしいお店を見つけたので入ってみることに。

「ホットドッグ」と聞くと切れこみを入れたパンにソーセージや野菜を挟んだ料理をイメージしますが、こちらはいわゆる”チーズハットグ”等の名称で日本でもよく知られている韓国の名物メニュー。いくつも種類があるようで、どれが人気かはよく分からなかったので何となく雰囲気で注文しました。

スイートコーンドッグ(4,200ウォン)とチョコレートアイスラテ(3,800ウォン)です。「コーンドッグ」という名前は、その名の通り表面が焼きとうもろこしの粒で覆われているからかと思います。

中にはソーセージが入っており、外側には砂糖かシナモンか何かがまぶしてありました。出来立てサクサクで美味しいのはもちろん、ボリュームがあり大満足です。

ひと段落したところで、改めてビーチトレインの松亭駅へと戻ってきました。ちなみにこの駅舎は2006年に登録文化財に指定されている貴重なものだそうです。

駅舎をくぐり、旧ホーム跡地を進んだ先にビーチトレインの乗車ホームがあります。東海南部線の廃線後、ビーチトレインとして運行を開始したのは2020年のことなのでまだ比較的新しい観光名所ということのようです。

ちなみにあくまでも定員制で指定席ではないため、眺望のよい席を確保したい場合は早めに並んでおくとよさそうです。

ホームに入りしばらくすると、茂みの向こうから列車が接近!

路面電車のようなお洒落なデザインです。

座席は全て海側を向くようになっており、海に向かって大きな窓から景色を眺めることができます。家族連れやカップルが多く、ぼっちでの乗車はややアウェーな空気を感じます(笑)。

25分の道のりの途中にはいくつか駅があり、途中下車して海にせり出した展望台からの眺めを楽しむということもできるようです。

海のかなりキワを走る区間では景色も抜群! あいにく”雲一つしかない天気”であることが悔やまれます。快晴ならなお良い景色が期待できることでしょう。

所要時間25分と言いつつ、20分少々で終点の尾浦駅に到着。頭上を走っている乗り物は「スカイカプセル」で、ビーチトレインと並走するように少し高いところを走ります。眺めはさらに良いでしょうが、あちらはやや割高なうえ、尾浦~青沙浦駅間のみの運行のようなので今回はスルーします。

尾浦駅近くにある「海雲台」は、広大な海水浴場の広がるリゾート観光地。その規模と人気は先ほどの松亭以上のようで、まだ本格的な海水浴シーズンではないものの多くの観光客で賑わっています。日本の感覚だと海水浴場の周辺はのどかな景色が広がるイメージですが、ここではすぐ近くに高層ビル群が林立しており、日本ではなかなかみられない光景です。

そのビル群の中でもひときわ目をひく「BUSAN X the SKY」へ上ってみます。2020年に開業したばかりの新しい建物で、展望台入場料は通常29,000ウォンのところビーチトレインのチケットを提示することで25%OFF(21,750ウォン)になりました。

98~100階が展望台となっており、釜山市街地中心部を一望できます!

目の前に見えている砂浜が先ほど見ていた海雲台のビーチで、その奥には「センタムシティ」と呼ばれるエリアが広がります。センタムシティは大型商業施設や展示場・国際会議場などが密集する場所のようで、いわばみなとみらいのような場所かと思います(今回の旅で立ち寄りたかったのですが、スケジュールが押した結果立ち寄れませんでした…)。

内陸側に目を向けると、こちらも高い建物が所狭しと建ち並びます。しかしそのすぐ奥は青々とした山が広がっており、釜山の中でも限られた平地に人々が集まって暮らしている様子が見て取れます。

99階には通称「世界一高いスタバ」(地上約400m)もあり、多くの観光客で賑わっているようでした。

さて、地上へ降りてきた後は海雲台伝統市場へ。レストランや食べ歩きグルメを楽しめるお店が軒を連ねています。

韓国らしい食べ歩きグルメを発見し、合計11,000ウォン。こちらの「ホットク」は先ほど松亭で食べた「ホットドッグ」とはまた別物のようで、もちもちとした熱々の生地の中にはちみつとチーズがたっぷり入っています。チヂミ屋さんでは軒先にいろいろな種類のチヂミが並んでおり、注文後に改めて鉄板の上で焼き直して熱々の状態でカットして提供してくれます。

問題は3品目の甘辛チキン。甘辛いたれがチキンとトッポギにたっぷりかかっています。店頭では「スイートチリ」と書いてあったので高をくくっていたのですが、これが結構普通に辛い。もちろん美味しいことは美味しいのですが、水なしでは食べられないほど辛いです。そして観光地での6,000ウォン(約640円)なのでそれほど量は入っていないだろうと思っていると、実際には想像を絶する量のチキンとトッポギが入っており、胃が破裂するかと思いました。

ヒリヒリする口を押さえながら、地下鉄2号線の海雲台駅へ。ここからは釜山市街地の方面へ戻ります。梁山方面へ向かう列車に乗り込み、13時57分頃に海雲台を発車。

30分ほど揺られ、地下鉄1号線と交差する西面駅へ到着。本日最初に乗車した1号線に再び乗り込み、いったん釜山駅を通り過ぎてさらに先へと進みます。

14時50分頃、1号線で土城駅へ到着。釜山観光でもう一つだけ訪れておきたい場所がありますので、そちらへ向かいます。

駅を出て右手に大きな大学病院を望むと、その先は緩やかな上り坂になっていることが分かります。この坂道を上った先にあるのが「甘川文化村」です。

甘川文化村は、カラフルな家々が集まるビュースポットとして有名な釜山の定番観光地です。土城駅からは1km少々離れており、バスもあるようですが乗り場を探して待っているうちに着けてしまいそうな気がしたので歩くことにしました。

歩き進めていくうちにどんどん急になってきて「これはバスに乗るのが正解か…?」という後悔が頭をよぎりかけました。確かにバスに抜かされる瞬間もありましたが、しかしそのバスの車内を見てみると東京の通勤ラッシュ以上に大勢の観光客が詰め込まれており、しかも近づくにつれ渋滞が酷くなっていたので、これなら歩く方がまだマシなのかもしれません。歩いていく場合、スーツケースを転がしていくことはかなり困難かと思います(坂が急すぎて歩道が階段になっているところもある)。

30分ほど歩き、ようやく甘川文化村に到着!

メインストリートには飲食店や土産物店などが軒を連ねており、多くの観光客でごった返しています。

そして展望台へ向かうと…斜面に所狭しと建ち並ぶカラフルな屋根の家々を一望!

この集落は1950年代、朝鮮戦争の際に避難民の方々が移り住んだことが始まりとされています。2009年以降、アートプロジェクトが始動し現在のような景観へと生まれ変わりました。

「韓国のマチュピチュ」等とも呼ばれる景色を細かく見てみると、狭い路地が入り組んでいることが分かり、歩いているだけでもとても楽しい街並みです。観光客向けのお店も多数点在する一方で、現在もなお多くの人々が暮らす集落となっているため、地元の方へ配慮をしながら楽しみましょう。

そんなわけで土城駅へ戻り、地下鉄1号線に乗って釜山駅へと戻ってきました。

本当はもっとあちこち釜山観光をしたかったですが、次の目的地・大邱へと移動するため今回はここまで。

続きは次回お届けします。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

[1]飛行機禁止! 東京→釜山を21時間かけて移動してみた【2026GW韓国ひとり旅】

 

2026年4月30日(木)

本日は夜の東京駅へとやってきました。

タイトルにもある通り、これから向かう先は…韓国です!

今からちょうど1年前、2025年のGWに「初めての海外一人旅」として台湾へ出かけたのを皆様は覚えていらっしゃいますでしょうか。

往復の航空券や宿を全て自分一人で手配し、現地の情報を入念に調べ、不安もありながら期待で胸を膨らませて足を踏み入れた台湾。3泊4日の滞在の中で大きなトラブルもなく、結果的には大満足の状態で日本へと帰ってきました。

訪れる場所、見る景色、食べ物など全てが新鮮な海外の旅。当然昨年1回きりで終わりにできるはずもなく、2026年はその”第2弾”として韓国の地を選んだわけです。

韓国への飛行機は日本全国各地から直行便が設定されており、おそらくほとんどの人がソウルの仁川空港や金浦空港等を目指して日本を出国することでしょう。

しかし…そんな当たり前の方法で渡韓してもなあ…。

ということで、まずは東京から釜山まで飛行機を使わずに移動してみたいと思います!

乗車するのは、東京21時26分発の寝台特急〔サンライズ瀬戸・出雲〕高松・出雲市行。2026年3月のダイヤ改正でそれまでの「東京21時50分発」から24分の大幅な繰り上げがあったことでも話題となりました。

東京駅の発車番線は変わらず9番線。21時00分発の特急〔湘南15号〕が発車したのち、すぐに品川方から回送列車として入線してきます。

今年のGWは、カレンダー上だと4月29日・5月2~6日が土休日。中日となる4月30日・5月1日は平日のため、今夜のサンライズ瀬戸号の琴平への延長運転はないようです。

しかし今やサンライズは、平日・週末・繁忙期を問わず一年中予約が困難になっていることでも話題です。今回は瀬戸号のソロ(2階)の寝台券を何とか確保することができました。欲を言えばシングルの方が間取りに余裕があって快適なのですが、まあこのGW期間中に寝台券を押さえることができただけでも相当ラッキーなはずです。

東京発のサンライズは前から順に1~7号車が瀬戸号、8~14号車が出雲号となっており、両者で車内設備に違いはありません。寝台個室で最も安く乗ることができる「ソロ」は東京発の瀬戸号の場合だと3号車になっており、シングル2階に相当する高さのベッドからの景色は上の画像の通りです。入口の扉を開けると目の前に急な階段があるため、スーツケースを持っていたりすると運び入れるのは極めて困難かと思います。

ちなみに東京駅での停車時間は20分ほどあるので、乗車時点でたまたまデッキに車掌さんがおり、個室に入る前に検札をしていただけました。途中駅からの乗車だとなかなか検札が来ず就寝態勢に入れない…なんてこともよくある話ですが、これは始発駅から乗車することの大きなメリットかもしれません。

21時26分、列車は定刻通り東京駅を出発。ひとまず韓国・釜山までの長い長い旅路が、ついに始まりました。

列車はこの先横浜、熱海、沼津、富士、静岡、浜松の順に停車。以前のダイヤでは浜松駅の発車時刻が深夜1時を過ぎていましたが、現在は0時54分発に繰り上げられています。

サンライズの客室は大部分が2階建てになっており、2階部分の大きな魅力の一つは天井に向かって湾曲した大きな窓から眺める車窓です。平日21時台とあって、東京都心の街はまだまだ煌々と明かりを灯しています。

夕食は乗車前に食べておりましたので、こちらでは軽くお酒とおつまみを。

東京駅のNewDaysはどこも遅い時間までやっているので、乗車間際にパッと購入することができてとても便利です。お酒もおつまみも豊富ですが、一人旅でのおつまみは迷ったら「4種おつまみセット」をオススメします。

21時52分、横浜駅を発車。私は横浜市民なので本当はわざわざ東京まで一度出る必要もないのですが、横浜駅での停車時間の短さゆえバタバタとした出発になることを考えるとやはり東京駅からの乗車を選んでしまいます。

ちなみに今回乗車している東京~岡山駅間にかかる金額は20,680円(乗車券10,780円+寝台券9,900円)となっています。新幹線の普通車指定席よりも少し高いくらいで貴重な寝台特急に乗車できるとなれば、近年の人気の高まりにも納得がいくものです。

なおサンライズにはシャワー(330円)もありますが、シャワーカードは瀬戸号・出雲号それぞれ20枚ずつの発売のみ。東京駅では入線前の時点でシャワーカード購入の長い列ができており、争奪戦になることは目に見えていたので、私は乗車前にあらかじめスーパー銭湯へ立ち寄ってあります。最近ではこのシャワーカードの転売が問題となっており、1人あたり1枚までとする注意喚起がJR各社からもなされているようです。

大船駅で先行の普通列車を追い抜き、次第に車窓からは街の明かりが少なくなっていきます。22時30分過ぎ、小田原駅を通過するタイミングで「おやすみ放送」がかかりました。緊急時を除き、次に車内放送が入るのは翌朝の岡山駅到着前。つまりこの先停車する静岡県内の各駅で下車する場合は自分で窓の外を見て確認しなければならないということです。尤も、東京や横浜から乗車して静岡県内で下車するという”夜を明かさない”使い方をする人はそう多いとは思えませんが…。

熱海駅では乗務員の交代が行われ、22時57分に静かに発車。万が一東京駅でサンライズに乗り遅れても、新幹線ホームへ移動し21時45分発のこだま号に乗車すれば先回りして22時26分に熱海駅へ到着することが可能です。ただし、2026年のダイヤ改正で東京~熱海駅間の新幹線(JR東海)と在来線(JR東日本)が別線扱いとなり、在来線で移動するはずだった区間を新幹線で移動することになれば乗車券も含めて買い直しとなりますので注意が必要です。

3・10号車にはラウンジがあり、実は今回の私の寝台個室はこのラウンジのすぐ隣。夜遅くまでお喋りが続いていたらどうしよう…と思っていましたが、23時を過ぎる頃には無人となっていました。

また同じ号車内には飲料の自動販売機もあり、いろはす・綾鷹・コカコーラ等が販売されています。小さいペットボトルや缶で価格は110円~140円くらいなので、街中の自動販売機と比べて超割高ということはなさそうです。

丹那トンネルを抜け、列車は沼津駅に到着。ただこの時間帯でも下りは静岡行、上りは三島行の普通列車がまだあるようで、ホーム上にはちらほらと列車を待つ人の姿もありました。

23時57分、静岡駅に到着。流石にこの時間からの下り普通列車はもうないようで、ホームはがらんとしています(後から追うように走る静岡止まりの下り最終列車があります)。

 

2026年5月1日(金)

ふと、列車が停車したことに気づき窓の外を見てみると…。

この景色は…そう、大阪駅です。

4時25分頃、大阪駅にてわずかながら運転停車があります。朝早くということもあって客扱いは行わず、ドアは開きません。

しかしホーム上の発車標には、宝塚方面へと向かう列車の発車案内が既に準備されていました。まだホーム上にお客さんの姿は見当たりませんが、1日の始まりに向けて着々と準備が進められています。

5時25分、朝になって最初の停車駅となる姫路駅へ到着。向かいのホームには接続する岡山行の普通列車がほぼ同時に入線してきました。ただこの接続、以前は黄色い国鉄車両だったところが、今や新型車両227系「Urara」へと置き換えられていたのには驚きました。

なおこの姫路駅到着時にも車内放送は流れないため、当駅で下車する場合は注意が必要です。

6時27分、岡山駅に到着!

空はしっかりと明るくなっています。

岡山駅では前7両(瀬戸号)と後7両(出雲号)の切り離し作業が行われるため、連結部分付近には凄まじい人だかりができます。瀬戸号は6時31分発、出雲号は6時34分発となっており、岡山駅で下車する人だけでなくまだこの先も乗車し続ける乗客もいったん車外へ出て切り離し作業を見物する光景が名物となっています。

ただし瀬戸号については、この切り離し作業が完了すると同時に発車していくため、瀬戸号に乗車し続ける場合は作業を最後まで見学することはできません。

東京から9時間かけて岡山までやってくることができ、韓国までの直線距離はだいぶ縮まりましたが、まだもう少しだけ陸路での移動が続きます。

続いて乗車するのは山陽新幹線。岡山6時51分発の〔みずほ601号〕鹿児島中央行へと乗り込み、博多を目指します。

ゆっくりと奥の方からやってきた車両は、日本が世界に誇るN700系。ただし東海道新幹線内で見られるものとはいろいろと仕様が異なっており、こちらは16両ではなく8両編成での運行です。

この列車、岡山駅でうまくサンライズから接続するというだけでなく、関西圏を朝一番に出発する山陽・九州方面の列車となっており、混雑が常態化していることで知られています。16両ならまだしも、その半分の8両編成での運用というところがまた混雑に拍車をかけているとも言えそうです。

定刻通りに岡山駅を出発。今回は4号車の普通車指定席を利用します。

この先の山陽新幹線内の停車駅は広島、小倉、博多のみ。みずほ号は新大阪~鹿児島中央駅間で最速達列車として運行されており、停車駅が極限まで絞られています。

また東海道でみられるN700系との大きな違いとして、普通車指定席が5列ではなく4列での座席配置となっている点が挙げられます。同じ普通車でも自由席と指定席で座席に違いがあるという文化は首都圏・東日本ではあまりみられないので、とても新鮮です。

ここでお待ちかねの朝食。岡山駅の新幹線改札内にあるセブンイレブンで買ったおにぎりとパンです。

…いや、てっきり改札内の駅弁屋が営業しているだろうと高をくくっていたのですが、どうも最近は早朝だと営業していないようで…。

せめてもの思いで、セブンではご当地感強めのものを選びました。「笠岡ラーメン」は岡山県笠岡市、「骨付鳥」は香川県丸亀市のご当地グルメです。また「白バラ牛乳」は山陰地方で親しまれている大山乳業の看板商品で、3つともとても美味しかったです(朝から3つはちょっと多すぎた…)。

広島貨物ターミナル駅と、その奥にマツダスタジアムが見えてくると列車は広島駅へ到着。広島からも多数の乗車があり、車内はほぼ満席の状態です。

また山口県に入り、徳山駅付近で車窓左手に目をやるとコンビナート群が見えてきます。周南市の市街地と近い位置にあるため、ちょうど徳山駅通過のタイミングで車窓に注目してみるとよさそうです。

新関門トンネルをくぐって九州へ上陸し、8時28分に定刻通り博多駅へと到着!

列車はこの先南下して熊本・鹿児島中央方面へと向かいますが、私はここで下車します。

余談ですが、実は私、博多駅へ来るのは2023年夏以来約3年ぶり(おそらく)。2020~2023年頃にかけては年に何回も頻繁に来ていたのですが、最後の来訪からもう3年近く空いていたとは驚きです。

博多駅のすぐ近く、福岡空港からも韓国へと向かう飛行機は多数就航していますが、今回はあいにく飛行機禁止の縛りを(勝手に)設けていますので利用することはできません。

ならばどうするか…そう、島国日本を脱出する方法は、船(フェリー)しかありません。

博多駅からほど近い「博多港国際ターミナル」から、韓国の釜山へと向かうフェリーに乗るべく、まずは博多港までバスで移動します。博多駅前正面の道路を渡った先にある「F」乗り場へ向かうと、「中央埠頭」「博多埠頭」とよく似た行先のいろいろなバスがずらり。

釜山へと向かう船が発着するのは「中央埠頭」の方なので、こちらを目指します。いくつか系統はありますが、「BRT」は毎時00,15,30,45分発で分かりやすく、かつ停留所も少ないのでオススメです。

やってきた博多駅9時30分発の便は、前面に「Fukuoka BRT」とステッカーがあるものの、車体自体は通常の路線バスと同様。また画像からは分かりにくいですが、前面上部には「Cashless only」の文言もでています。

博多駅は始発のバス停のはずですが、なぜか7分ほど遅れて出発。車内は立ち客も出るほどの混雑ぶりです。

乗客のうち、日本人の方は大半が終点よりも手前までに降りていかれました。終点の博多港まで利用する乗客は大半がフェリーへ乗り継ぐ外国人となっているようです。

15分ほど乗車し、10時前に博多港国際ターミナルへと到着!!

何となく空港と似た雰囲気もありながら、もちろん付近に滑走路はありません。

まずは正面のカウンターにて乗船手続きを行います。既にインターネットにて予約・決済を済ませているので、ここではパスポートを提示するのみで乗船券を発券してもらえます。通常は10時30分より受付開始とのことですが、今回は繁忙期のためか繰り上げて10時ちょうどより受付が始まりました。

乗船するのは、博多港12時30分発のカメリアライン〔ニューかめりあ〕釜山港行。博多港~釜山港間で1日1往復設定されている定期旅客航路です。釜山発は夜行便、博多発は昼行便となっています(一部例外あり)。

発券を済ませたら2階へ上がり、続いては出国審査(11:00~12:00)。思いのほかスムーズに乗船手続きが進んだため、出国審査までは30~40分ほど待ち時間がありましたが、地球の歩き方を読みながら待ちます。

パスポートの出国スタンプには”HAKATA”の文字。福岡空港であれば”FUKUOKA”となるでしょうから、これは地味にレアなスタンプかもしれません。

出国審査後は、いよいよ乗船口へ。驚いたことに、手荷物検査や身体検査の類は一切ありませんでした。液体物の持ち込み等について航空機よりも制限が緩いというのは何となく知っていましたが、まさか検査自体が一切存在しないとは…!

出国審査後のエリアには免税店もあり、食料品やお土産品等を購入できます。大きな空港のようにずらずらとたくさんお店があるわけではないですが、もし乗船前に何か買い忘れがあればここで買っておけます。

なお、この免税店付近は待機スペースがあまり広くなく、今回のような多客期にはかなりの混雑となります。乗船客は日本人と韓国人のどちらが多いのか…と気になっていましたが、意外にも多かったのが欧米系の方々。なぜわざわざ便数も少なく時間のかかるフェリーを…?と思いましたが、何週間も休暇を取って東アジアの国々を周遊するように旅する場合など、それほど時間的制約もないので先を急がないということなのかもしれません。なお日韓では日本人の方が多いように見えましたが、これは恐らくGWだからという理由もありそうです。

11時30分頃より乗船開始。今のところパスポートを所持していて出国審査を通過している以外は、日本国内で完結するフェリーに乗船する時とほとんど変わりません。

客室は3~5階の3フロアとなっており、船体中央には大きな階段があります。とりあえずまずは客室へと向かいます。

私が利用するのは最もグレードの低い「2等室」。いわゆる雑魚寝形式の大部屋ですが、サンライズのノビノビ座席のように頭の部分だけは仕切りがあり干渉しないようになっています。上部には荷物置き場がありますが、ロックなどはありません。

夜行便を想定して布団などの寝具が用意されていますが、まあ今回はあってもなくてもといったところでしょう。色あせていたり使い込まれていたりする様子があり、”新しく綺麗”とは対照的ですが、まあ最低限の清潔感は何とか保たれているようです。

船内の自動販売機コーナーは、ソフトドリンク・アルコール・アイス・冷凍食品・カップ麺など一通り揃っている印象。基本的に全て日本円での決済となりますので、出国前に所持金を全て韓国の通貨「ウォン(₩)」に両替してしまっていると詰みます。

デッキ部分に出ることもでき、博多港国際ターミナルを一望できます。ここはあくまでも”国際ターミナル”なので、壱岐・対馬をはじめとする周辺の離島へ向かう船が出港するターミナルとは少し離れた別の位置になっています。こちらの国際ターミナルから出港する定期旅客船はこのカメリアラインくらいで、そのほかは主に貨物輸送がメイン。埠頭にはたくさんのコンテナが積まれているのが分かります。

さて、時刻は12時30分。いよいよ出港…かと思われましたが、どうも動いている様子はありません。5分、10分…と待ってみても、やはり出港する様子はありません。

出港の瞬間をデッキで見届けたいと思い、強風の吹き荒れるデッキでしばらく待ってみたのですが、一向に動く気配がないので、とりあえずご飯を食べようと思いいったん船室内へ戻ってきました。

この船にはレストランがあり、「営業中」の文字も掲げられています。しかし実は食事の提供は夜(20:10~21:10)と朝(6:30~7:30)のみで、日中はフリースペースとして開放されているにすぎません。

昼間のレストラン営業をしていないことは前もって調べて知っていたので、私はあらかじめ博多駅構内の駅弁屋で「焼き鯖めんたい弁当」(1,080円)を買っておきました。脂ののった鯖が明太子・高菜の塩気とよく合っていてとても美味しいです!

ちなみに朝・夜のメニューが掲示されていたので見てみましたが、朝は1種類、夜は2種類のみで一律1,000円。以前はもっと豊富だったのかもしれませんが、現在は極限までコストカットを行っている印象です。

乗船客のほとんどが船内で購入したカップ麺や冷凍食品を食べており、船内には電子レンジや給湯器が複数設置されていました。

いつ出港するのか…と思いながら待っていると、ここでようやく船内放送が。

どうやら出港時、船体が強風にあおられて岸壁に接触し損傷したため出港を見合わせていたとのこと。調べた結果、運航の安全性には支障がないと判断されたため、関係官庁への出港の許可が下りたとのことでした。

そんなわけで定刻よりも50分ほど遅れ、13時20分頃に博多港を出港!

50分の遅延とはなかなか…しかし出港できないということにならなくて本当に良かったです。

出港後すぐ、博多湾内にて対向の「フェリーちくし」に遭遇。対馬の厳原を8時50分に出港し、壱岐を経由して13時25分に博多へと入港する便かと思われます。遅延がなければ遭遇できていないので、今回ならではの光景です。

進行左側には、福岡タワーやみずほPayPayドームなどが見えます。「ももち浜」とよばれ、観光・商業で大きく賑わうエリアとなっています。

真後ろを振り返ると、もう既にかなり港からは離れてきました。まだまだ電波は入りますが、これからどんどん弱くなっていくことでしょう。ちなみに船内にWi-Fiはありません。

レストランの横には売店もあり、日韓両方の商品を取り扱っています。お菓子や飲料、お土産などいろいろとありますが、営業時間が限られている上、今回ほどの多客期だと開店後しばらくで品薄気味でしたので、やはり必要なものはなるべく乗船前に市内のコンビニ等で買っておくのが賢明です。

また、船内には大浴場も備わっています! この辺は完全に日本式です。

博多→釜山の場合、乗船できるのは16時までです。タオルはあらかじめ持参するか、売店で購入するかしましょう。石鹸類やドライヤーは備え付けられています。

夜行便ならば時間帯によっては混雑するのかもしれませんが、昼にわざわざ入る人はやはり少ないようでほぼ貸切状態。九州の海を眺めながら、ジャバジャバと揺れる湯舟に浸かるのも非日常感があってよいものです。

湯上り後は自動販売機でモナ王を購入。お値段は210円でした。

割高であることは知りつつも、やっぱり買ってしまいます。

あとは何をするか…というと、海を眺めたりしながらひたすらぼーっとします。

気になるのは船体の揺れですが、思ったほど激しくはない印象です。太平洋に出るフェリーよりはだいぶ穏やかで、今回の乗船で私は一度も酔うことはありませんでした。もちろん天候にもよると思いますが…。

2等室は1部屋あたり11名ほどが入れるようになっており、私の利用した440号室は自分を含め9名ほどの乗船客がいました。昼間の運行ですが布団を広げて横になっている人も多く、最下等船室ながらごろごろとくつろげるのはある意味とても贅沢なのかもしれません。

17時過ぎ頃、進行左側には大きな陸地が見えてきました。いよいよ韓国…!? かと思いきや、ここはまだ日本。この見えている陸地こそ、長崎県の対馬です。

対馬といっても縦に長く、厳原港などがある対馬市中心部は島の南側であるのに対し、今見えているのは島の北側、どちらかというと比田勝港に近いエリアとなります。

時刻は18時を過ぎ、本来であればそろそろ釜山港が近づいてくる頃。所定であれば18時30分入港ですが、遅延の回復はどうも難しいようです。船内放送が入り、「下船時間は19時45分予定」とアナウンスされました。

再びデッキに出てみると…遠くの方にうっすらと釜山の街並みが見えてきました!!

人口約5,000万人、国土面積約10万㎢を有する大韓民国(韓国)。中でもこれから上陸する「釜山」は、韓国第二の都市として大きく発展しています。

湾内に入り、波も穏やかになってきたところで船は「釜山港大橋」の下をくぐります。東京・竹芝桟橋を発着する船がレインボーブリッジをくぐるのとよく似ています。

起伏が激しく、限られた平地に高層ビル群が林立する釜山のような光景はあまり日本では見ない気がします。初めての朝鮮半島、異国の地にやってきたことをじわじわと実感します。

結局遅延の回復などはなく、定刻よりも50分ほど遅れて19時20分頃に釜山港に入港。

そして入港後すぐに下船できるというわけではないので、3階の下船口付近で待機します。入港のだいぶ前から長い列ができていたので、到着前から早め早めの下船準備がオススメです。

アナウンス通り19時45分頃に下船し、長い通路を歩いて入国審査へ。事前に入国カードまたはK-ETAのオンライン申請が必要で、私はK-ETAを利用しました。釜山港国際旅客ターミナルの設備は博多港以上に立派で、まさに空港と同じようなスケールでした。

無事に入国を果たし、時刻は20時20分頃。あ、ちなみに今さらですが韓国と日本の間に時差はありません。

ここから今夜のうちにやるべきことは大きく分けて①両替(JPY→KRW)、②SIMカード接続、③夕食、④ホテルへチェックイン、の4つ。

②のSIMカードについて、昨年の台湾の際は入国後に空港のカウンターでプリペイドSIMカードを購入しましたが、今回は前もってトリファのeSIMを購入しておきました。釜山港国際旅客ターミナルのWi-Fiに繋いで接続作業を行い、すんなりとインターネットが使えたのでこれは問題なし。

問題は①の両替でした。釜山港の国際旅客ターミナルにも両替所がありますが、有人カウンターは夜遅くのためか営業しておらず、辛うじて稼働していた自動両替機はあれこれとポチポチ操作してみましたがJPY→KRWの両替に対応するメニューが見当たりません。

ターミナルでこれ以上試行錯誤してもどうしようもなさそうなので、とりあえず宿の方向へ向かっていきます。最悪クレジットカードはあるので、宿泊できないということはないでしょう。

釜山港国際旅客ターミナルから徒歩5~10分ほどで釜山駅へ。博多駅~博多港よりも遥かに至近距離に位置しており、利便性は抜群です。

釜山駅構内のインフォメーションカウンターで両替できる場所を教えてもらおうとしましたが、あいにく時刻は21時前とあってカウンターも営業終了。絶望感に打ちのめされそうになります…。

藁にも縋る思いで、釜山駅の正面にあるセブンイレブンに入り、拙い英語で店員さんに両替できる場所を尋ねたところ、どうやら駅前の繁華街の中に両替できるお店があるらしく…! 教えていただきありがとうございました!!

案内されたそのお店は、いかにも怪しげな雰囲気の個人商店。明かりがついており営業はしているようですが、何を売っているのかもよく分からず、海外旅行経験の少ない日本人であれば大半が入るのを躊躇してしまう店構えでした。しかし中に人がいるようなので、意を決して入店してみると…。

無事に両替できました!

おじさんに¥40,000を渡し、電卓でポチポチと計算し、無言で渡されたのは₩360,000。どんぶり勘定的に¥1=₩9で計算しているようで、そのほかの手数料等はかかりませんでした。5月上旬時点でのレートをググってみると¥1=₩9.3~9.4程なので、やはり若干レートは悪いですが、それでも現金が手に入らないよりはよほどマシです。パスポートを提示する必要もなく、レシートや領収書のようなものも特に発行されませんが、現地通貨が手に入ったことでとても安心したのをよく覚えています。

その後は本日の宿へ直行。釜山駅から1kmほど歩き、やってきたこちらは…そう、東横インです!

日本でおなじみの東横インは海外へも進出しており、韓国国内では現在13店舗が営業しています。釜山市内だけでも4店舗営業しており、今回宿泊するのは「東横イン釜山中央駅」です。

チェックインの列に並ぶ宿泊客は大半が日本人のようで、フロントの方も日本語に対応しています。

部屋の内装もほぼ日本の東横インと同じ。自分のような海外旅行初心者にとっては安心感があります。料金は61,000ウォン(約6,500円)でした。

また日本と韓国ではコンセントの形が異なりますが、客室内には両方の形の差し込み口がありました。

荷物を部屋に置き、いざ夕食を食べに向かいます。

時刻は21時30分を過ぎ、フェリーの遅延に加え両替できないハプニングもあってクタクタ。当初の予定では国際市場へ向かおうと考えていましたが、夜遅くで営業していなさそうな上、歩くとまあまあな距離がありそうなので断念。どこか良い店を適当に探しながら歩きます。

建物の間から見えるのは釜山タワー。ホテルへチェックイン後、まず上ろうかと考えていましたが今回は下から眺めるだけにしておきます。

ふらふらとさまよい歩き、飲食店らしきものを発見。一面ハングル文字のみで一切分かりませんが、「24」とあるのは24時間営業のことでしょうか。入店してみます。

有難いことにタブレットでの注文式で、しかも私が外国人観光客であることをお店の方がすぐに察してくれたので、タブレットの言語選択の画面を見せてくださいました。日本語があったので、何とか注文完了。何があるのかはよく分かりませんでしたが、とりあえずスープの色が真っ赤になっているものは避けました。

運ばれてきたのは、釜山名物の「テジクッパ」。豚肉の入ったスープで、ご飯や小皿の具材と一緒にいただきます。お値段は9,500ウォン(約1,000円)です。

スープは薄めの味付けですが、そのままでも絶品。途中からキムチやカクテキで味変しながらいただきました。(食べ方あってるのか…?)個人的に辛いものはあまり得意ではないのですが、何よりも本場のキムチの美味しさに驚きました。

右も左も分からないながら無事に韓国の名物料理にありつくことができ、大満足で宿へ帰着。部屋の窓からの夜景もなかなか良いものです。

帰り道の途中で、韓国のコンビニ大手「nice to CU」に立ち寄り、水(1,000ウォン)と交通カード(2,500ウォン)を購入。交通カードは日本のSuicaやPASMOのようなもので、釜山近郊では主にこの「EZLカード」が主流のようです。

 

長くなりましたが、今回はここまで。

次回は釜山観光の様子を詳しくお届けします!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

[3]川と同じ高さに温泉が! 満願寺温泉で癒される【2026春の九州横断湯めぐり】

 

2026年3月23日(月)

束の間の駅周辺散策を終えて、再び豊後竹田駅へ。

ここからはJR豊肥本線で熊本方面へと移動していきます。

豊後竹田駅の駅舎は、この近くの観光名所である「岡城跡」をイメージした武家屋敷風。熊本~大分駅間を結ぶ豊肥本線の全列車が停車する主要駅です。

乗車するのは、豊後竹田13時12分発の九州横断特急4号 熊本行です。大分から熊本までを約3時間かけて走破する特急で、今回は途中の阿蘇まで乗車します。

列車は2両編成で、前(2号車)が自由席、後ろ(1号車)が指定席。さほど長時間の乗車ではないものの、念のため指定席を予約しておきました。

定刻通りに豊後竹田駅を発車。この先豊後荻、宮地、阿蘇、立野…と停車していきます。

1号車の車内は50%ほどの乗車率で、平日ということもあってか混み過ぎている様子はありませんでした。週末や最繁忙期ともなると恐ろしいことになりそうです。

豊肥本線では、この九州横断特急が熊本~大分駅間で1日3往復設定されている(うち1往復は別府発着)ほか、熊本~宮地駅間では特急〔あそぼーい!〕が1日2往復設定されています。「あそぼーい!」もかつて大分方面まで乗り入れていたことがあったようですが、現在はその名の通り熊本県内で完結する運用になっているため、県境を跨ぐ特急はこの「九州横断特急」のみとなります。

熊本県に入り、宮地駅を過ぎると進行方向左手には阿蘇山が見えてきました(違っていたらすみません)。

13時55分、阿蘇駅に到着!

ここからバスへと乗り換え、この旅最後となる温泉地へ向かいます。

言わずと知れた熊本県内トップレベルの人気を誇る観光エリア「阿蘇」。当駅はその重要な交通拠点ではあるものの、肝心の観光地は駅から離れたあちこちに散らばっており、駅自体は街外れのようなところにあるみたいです。

阿蘇駅に隣接するバス乗り場より、14時09分発の九州横断バス 別府行へ乗り込み「満願寺温泉」を目指します。先ほど乗車していたJRの九州横断特急と似たようなコンセプトで運行されている高速バスですが、途中の経由地は異なっており、満願寺温泉も鉄道の線路からは大きく離れています。

九州横断バスは阿蘇駅前で10分間の休憩を取るダイヤとなっているため、14時09分発の便は本来であれば13時59分頃に到着しているはずでした。しかし少々の遅延が発生していたため、約8分遅れて14時07分頃に到着。

阿蘇駅前からは阿蘇山上ターミナルへ向かう別の高速バスが設定されており、ちょうどそちらが14時10分発とのことで九州横断バスからの乗り継ぎを想定したダイヤとなっている様子。九州横断バスの遅延によりやや慌ただしい乗り継ぎとはなっていましたが、乗車を確認し阿蘇山上ターミナル行は定刻で阿蘇駅前を発車。

一方の九州横断バスもすぐに出発したいところですが、この10分間の休憩時間をむやみに削ることはできません。

定刻よりも14分ほど遅れ、14時23分頃に阿蘇駅前を出発。座席定員制で事前予約が推奨されているため私も予約をしておきましたが、空席があれば飛び乗りもできます。この先の黒川温泉へ向かう乗客が多いようですが、私はそれよりも手前で降りるので前方の座席に着席しました。

阿蘇駅前を出てしばらくは、遮るものがほとんどない道を進んでいきます。この先の「阿蘇内牧温泉」にも立ち寄りたかったですが、今回は時間の都合上スルーさせていただきます。

阿蘇内牧温泉を離れると次第に山岳区間へと入ります。途中には「大観峰」と呼ばれる景勝地がありますが、残念ながらこのバスは完全に通過してしまうようです。

山越えを経て、見えてくるのは南小国町・小国町です。これから向かう満願寺温泉も南小国町にあります。

所定14時50分着予定のところ、15分ほど遅れて15時05分頃に「満願寺入口」停留所へと到着!

ここから10分ほど歩いたところにあるのが満願寺温泉です。

周囲は山林ですがここは小さな集落のようになっており、民家が立ち並びます。民泊のも数軒あるようですが、基本的に大きな温泉ホテルや観光客の集まる温泉街はありません。

そして…到着! こちらが共同浴場「満願寺温泉館」です。

もちろんこの共同浴場もとても楽しみ…なのですが、それ以上の今回のお目当ては…。

こちら「満願寺温泉 川湯」!

満願寺川に面して設けられた混浴の露天風呂で、目の前の道路から丸見えの状態。「日本一恥ずかしい露天風呂」として知られています。

湯舟の裏手に脱衣スペースがあり、足元にはすのこが敷かれ、台の上に荷物が置けるようになっています。この脱衣スペース自体にも目隠しなどはなく、横から簡単に覗くことができてしまいますが、幸い正面の道路からは死角になっています。

料金箱が設置されているので、入浴前に200円を投入します。

素っ裸になり、いざ入浴!

お湯は透明感があり、底はぬめぬめしていて少し滑りやすいので注意が必要です。川とほぼ同じ位置に水面がありますが、川は冷たいのに対しお湯はしっかりと温かく、長く浸かっているとやや汗ばんでくるくらいです。

目の前の道路は県道で、思いのほか車通りが多くなっています。しかし露天風呂が車の目線よりも少し低い位置にあり、かつ一瞬で通り過ぎてしまうのでほとんど気になりませんでした。歩いている人はほとんどいませんが、この川湯目当てで来た方が1~2名ほどいらっしゃいました。

なお混浴とは言いつつも、おそらく男性客がほとんどかと思われます。人通りが少ないとはいえ、民家が立ち並ぶ環境で裸になることは女性にとってはかなりハードルが高いでしょう。ただ人通りのせいか、午前中に浸かった長湯温泉の「ガニ湯」の方がさらにハードルが高い気がしました(ガニ湯に湯浴み着なしは危険だが、こちらなら特に抵抗はなかった)。

もちろん、先にお話しした満願寺温泉館(内湯)へも浸かります。なお川湯と一体となった施設というわけではないので、川湯との行き来の際は必ず服を身に着けましょう。こちらの入浴料は別途200円です。

中はこじんまりとしていますが休憩スペースもあり、地元の人の憩いの場ともなっているようです。

浴場内には洗い場がありますが、石鹸類の備え付けはありません。壁に大きく入浴手順が書かれているので、その通りに入ってみるとよいでしょう。

ちょうど私が入った時は地元のおじいさんが1名いらっしゃっており、とても会話が弾みました。昨晩の長湯温泉もそうですが、こうした温泉での地元の方とのコミュニケーションというのもとてもよいものですね…!

ちなみに満願寺温泉自体はこんな様子。おそらく遠方からの来客のほとんどは車で来ることでしょう。

再び「満願寺入口」停留所へと戻ってきました。ここからは再び九州横断バスに乗車し、来た道を戻って阿蘇駅方面へ向かいます。阿蘇駅では降りずにそのまま乗車すると、何と直接阿蘇くまもと空港まで行けるらしい…!

満願寺入口16時32分発の九州横断バス 熊本行が定刻で到着。もちろん当停留所からの乗車は私一人のみでした。

満願寺入口から阿蘇くまもと空港までは2時間弱、運賃は2,400円。秘境感がありますが、実は空港からのアクセスはかなり良い方ではないでしょうか。

阿蘇駅前ではやはり約10分間の休憩を挟みます。

その後は国道57号に沿って西へ進み、こちらは豊肥本線の肥後大津駅。大きく「阿蘇くまもと空港駅」と掲げられており、一瞬ここが空港かと錯覚してしまいますが、おそらくこれは当駅から空港までの無料シャトルバスが運行されているためでしょう。

今回の旅、本当は杖立温泉や天ヶ瀬温泉も巡る2泊3日の予定だったのですが、直前にいろいろとあって急遽予定を短縮しなければならずこのような移動になりました。帰りの飛行機は福岡空港からの予定でしたが、キャンセルして図らずも初の熊本空港利用となります。

18時20分頃、阿蘇くまもと空港へ到着!

飛行機まではまだ2時間ほどあるので、ゆっくり過ごします。

熊本空港で見られる国内線の行先は東京(羽田/成田)、名古屋(中部/小牧)、大阪(伊丹)、静岡、天草、那覇。また国際線としてソウル、台北、台中、台南、高雄等もあるようで、特に台湾各地への直行便が充実しているようですね。

チェックインを済ませ、保安検査場を通過した先に土産物・飲食店ゾーンがありますので、ここで搭乗開始を待つことにします。

今回の旅は大分の滞在が多めでしたが、せめて熊本らしいものも何か食べたいと思い、フードコートにて名物の「あか牛丼」を注文。お値段2,475円でした(良いお肉だから高いのか空港だから高いのか不明)。

見ての通りですが本当にお肉がやわらかく、レアな焼き上がりでとってもジューシー。まろやかな半熟玉子ともよく合います。

それではいよいよ搭乗。熊本空港20時25分発のJAL638便 羽田空港行です。

直前の予約ということで運賃は37,290円。大奮発ですが、急遽の予定変更ですので仕方ありません。

特にANA派・JAL派などのこだわりはありませんが、当ブログでは初のJAL搭乗。JAL便に自分で予約して乗り込むのは初めてです。

20時38分頃、いざ離陸!

眼下には熊本の市街地の夜景が広がります。

機内では「本日当便は満席」とのアナウンス。私も最初は通路側の座席しか取れませんでしたが、直前でキャンセルが出たので窓側席を抑えることができました。

機内サービスでは、前々から気になっていた「スカイタイム」を飲んでみることに。ももとぶどうのミックスジュースで、これはかなり好きな味でした!!

気づけば一気に高度を下げ、関東上空へ。東京の眩い街明かりに照らされながら、着陸態勢へと入ります。

21時56分頃、東京・羽田空港に着陸!!

ほぼ定刻通りのフライトとなりました。

この後は京急でいつも通り横浜方面へと帰ります。

1泊2日の短い旅程ではありましたが、初めて訪れることのできた場所が多く、とても充実した旅となりました。

まだまだ日本全国は知られざる温泉で溢れている…! ということで、今後もあちこち足を運んでは浸かっていきたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

[2]しゅわしゅわ炭酸泉を満喫! 大分・長湯温泉に宿泊【2026春の九州横断湯めぐり】

 

2026年3月22日(日)

湯布院散策を終え、由布院駅へと戻ってきました。

ここからは次の温泉地へと移動していきます。

乗車するのは、由布院15時16分発の久大本線 大分行。JR九州らしい(?)真っ赤な車体に乗り込みますが、終点の大分駅までは乗り通しません。

久大本線はその名の通り「留米」と「分」。両端の数駅(久留米~善道寺駅間・向之原~大分駅間)では交通系ICカードが利用できるものの、観光客がどっと押し寄せそうなこの由布院からは利用できないため、きっぷを買いました。

2両編成の気動車はゆっくりと由布院駅を発車。車内はロングシートで空いており、靄のかかった山間部を進んでいきます。

40分ほど乗車し、15時56分に向之原(むかいのはる)駅へと到着。

下車したのは私一人だけ。ホーム上の屋根は列車から離れており、本降りの雨に打たれながらも何とか駅舎へ駆け込みます。

当駅は大分の市街地と山間部の狭間にある駅で、ここより東側は建物や民家が比較的多く、開けた土地となっているようです。

しかし今回は都市観光ではなく「湯めぐり」がテーマ。別の交通機関へと乗り継ぎ、さらに内陸の山あいへと進んでいくことにします。

続いて乗り込むのは、駅舎の正面に停車していたこちらのハイエース。何らかの送迎サービスかと思いきや…何と正真正銘「路線バス」なのです。

向之原駅16時10分発の大野竹田バス向之原線に乗り込み、これから向かうのは「長湯温泉」。向之原駅~道の駅ながゆ温泉間では1日3往復が設定されており、この16時10分発は最終便となります。なおおこの最終便のみ、道の駅ながゆ温泉を経由して久住まで運行するロングラン便となっています。

定刻通り、向之原駅を発車。乗客は私一人のみで、実質タクシー状態でした。

座席数は通常の路線バスよりも少ないながら、ドア付近には整理券発券機、運賃箱、運賃表が設置されています。また座席付近には降車ボタンもあり、1日3往復のみの路線にしてはかなり設備が充実している気がします。

乗車時間は約1時間、距離にして30kmほど進み、17時14分に「山脇」というバス停で下車。道の駅ながゆ温泉からさらに2停留所進んだところにあり、運賃は400円でした。乗車時間の割には安いのでは…?

とにもかくにもすさまじい雨なので、まずは本日の宿へ。

今回宿泊するのは「長湯温泉かじか庵」さんです。

日帰り入浴およびレストランがメインの施設のようですが、10室ほどの和室を備えており宿泊も可能。じゃらんからの予約で1泊8,500円のところ、クーポン利用により7,500円(朝食付)で宿泊しました。予約時には「WC無」と記載されていたのですが、実際見てみるとちゃんとお部屋の中にトイレもついていました。

荷物を置いて、周辺散策へ。由布院のような食べ歩きが並ぶ観光地化された温泉街とは異なりますが、いくつか訪れたいところがあるので今晩および明日にかけて巡っていきます。

まずやってきたのは「ラムネ温泉館」。かじか庵から徒歩数分のところにあり、個性的なデザインの外観も特徴的です。入館料は大人500円ですが、近隣施設宿泊者は300円とのことで、宿の鍵を見せて300円で入館できました。予約時のメール等でも良いようです。

「日本一の炭酸泉」というキャッチコピーもあるこの温泉施設は、その名の通りしゅわしゅわとした炭酸ガスを多く含む露天風呂が最大の特徴です。この炭酸泉の温度は32℃ほどでかなりぬるく(というか冷たく)、お湯というよりは水風呂に近い感覚ではありましたが、これが本当に気持ち良い!

内湯は42℃ほどでとても温かく、この内湯と炭酸泉露天風呂を交互に浸かるのが楽しみ方なのだそうです。内湯もまた鉄分の香りが漂う源泉かけ流しで、こんな贅沢な体験をたったの数百円程度でさせてもらえることに驚きを隠せません。

なお、露天風呂にはシャワー室もありますが、石鹸類の備え付けはありませんので、必要な場合は持ち込んでおきましょう。

ラムネ温泉館を出ると、すっかり辺りは真っ暗に。雨ということもあり街の中を出歩いている人はおらず、足早に宿へと戻ることにします。

夕食は別料金となりますが、かじか庵に併設されている「食事処せり川」にていただくことができます。メニューがとても豊富なので悩みますが、今回は「長湯名物とり合わせ御膳」(2,000円)をいただきました。とり天、だんご汁、エノハ(ヤマメ)料理がセットになった贅沢なセットです。

とり天は昼間に続き2連続となりましたが、美味しいものは何度食べても美味しいものです。軽い衣をまとっており、食べやすい大きさでこれまたとても美味しかったです。

エノハは唐揚げか塩焼きかを選ぶことができるので、今回は唐揚げにしました。香ばしくサクサクで、頭から尻尾まで丸ごといただくことができ絶品です!

だんご汁は短いほうとうのような麺が入った具沢山の汁でした。だんご汁単体でも定食のメインになりそうなくらいボリューム満点です。

宿泊者のお食事代は部屋につけてくれるので、チェックアウト時にまとめて支払えばOKなのも便利です。チェックインした頃(17時台)の食事処は日帰り入浴利用者で大変混んでいましたが、そこから少し時間を空けると宿泊者メインになるので空いており快適に利用できるようです。

また、もちろんかじか庵自体にも立派な大浴場があるので、こちらに入らないわけにはいきません。泉質はラムネ温泉館の内湯とよく似ており、湯の花が浮かぶ源泉かけ流しの贅沢なお風呂です。

こちらは当然ながら石鹸類の備え付けもあり、また21時過ぎともなると人もまばらのようでした。常連と思われる日帰り入浴の方が話しかけてくださり、とても良い思い出です。なお露天風呂もあるので楽しみにしていましたが、こちらは完全にキンキンに冷えた水風呂状態となっており、入浴は実質不可能ということで断念。またの機会に訪れたいと思います。

 

2026年3月23日(月)

良い1日は、良い朝風呂から。昨晩に引き続き大浴場へ浸かり1日がスタート。

朝食は宿泊料金に含まれており、会場は昨晩と同じ「食事処せり川」で。野菜が豊富な豪華メニューで、朝から大満足です。

朝食会場の様子を見るに、この時の宿泊者は3~4組程度のようでした。

荷物をまとめ、チェックアウト。昨晩からの大雨はやみ、2日目の朝は何とか曇り空で持ち堪えています。

これからバスで豊後竹田駅方面へと向かいますが、その前に長湯温泉でどうしても訪れたい場所がもう1か所…!

旅館や共同浴場が立ち並ぶ川沿いを歩いていくと、何やら川のほとりに露天風呂が…!

見てみると、しっかりとお湯も張られているようです。

ここは知る人ぞ知る露天風呂「ガニ湯」。湯舟の周囲に壁や目隠しなどは一切なく、そのあまりの開放感に「入るのに勇気がいる」温泉の一つとして有名です。男女で分かれているわけでもなく、湯舟はこの一つのみです。

橋の下の部分が脱衣スペースとなっていますが、それでも川の向かいの旅館からは見えてしまう位置にあります。

時刻は午前9時、他に入浴者はおらず、また街を歩く人もまばら…。せっかくはるばる来たので、入ってみることにしました!

なお、「過度に身体を露出しての入浴はお控えください」との貼り紙もあるので、今回は水着を着用して入浴します。さすがに一人ですっぽんぽんで入る勇気はありませんでした…が、夜の暗い時間帯で周囲の視線が気にならない状況等であればすっぽんぽんでも入れるかもしれません。ネット上では、わずかながら全裸で入浴されている方もいらっしゃるようです。

ちなみに水着への着替えはこの橋の下で行いましたが、これについて個人的にさほど周囲からの視線は気になりませんでした。

いざ浸かってみると…やはりぬるい(笑)。ラムネ温泉館の炭酸泉と同じくらいか、それよりほんの少し温かい程度でしょう。ぬるめのプールと思えば何とか耐えられますが、この日の午前9時の現地の気温は9℃ほど。この気温で長時間の入浴は寒さ的にやや厳しいものがありました。

実際やはり真冬の時期の入浴はほぼ不可能のようで、「せっかく来たが湯温が低すぎたため断念」というケースも少なくないようです。逆に真夏の暑い日に入るととても気持ちよさそう…!

なお、入浴料は無料です。簡易的な料金箱でもあればお気持ちを入れさせていただくところですが、どこを見てもそのようなものはありませんでした。

こちらは道の駅ながゆ温泉へと続くメインストリートですが、人通りはまばらです。車は通らないことはないですが、観光客で賑わう由布院とは対照的な様子が窺えます。

時間的には道の駅ながゆ温泉付近からバスに乗ることもできましたが、せっかくなので前日からの続きということで山脇バス停へ。10時14分発の大野竹田バス高伏~直入線 玉来行に乗車します。豊後竹田駅方面へは向之原駅と比べると比較的バスの本数が多く、乗車時間も短めのようです。

私のほか数名の乗客がいたものの、それでも車内は空いていました。なお交通系ICカードは利用できません。

35分ほど揺られ、10時49分に竹田駅前へと到着。

豊肥本線の「豊後竹田(ぶんごたけた)駅」は特急も停車する主要駅です。

ガニ湯で若干体が冷えていることもあり、本日早くも2湯目へ。豊後竹田駅すぐのところにある温泉施設「竹田温泉 花水月(はなみづき)」へとやってきました。午前11時開館とのことで、ほぼ開館と同時での入館です。

入館料は大人600円(竹田市民は500円)。2年ほど前まで石鹸類の備え付けがあったようですが、現在は撤去されています。露天風呂はなく内湯のみですが、とにかく浴槽が大きくて広く、のびのびとくつろぐことができます。

泉質はナトリウム塩化物泉ということで、無色透明で強い香りはないものの、体の芯から温まります。平日ということもあってか地元の方が多く来られているようでしたが、目の前は高速バスの乗り場になっているので、観光客にとっても便利な立地です。

昼食は、駅近くの「竹田丸福」さんへ。鶏料理専門店で、名物の「もも定食」(990円)を注文しました。

運ばれてきたのは…想像を超える巨大な骨付き鶏もも肉の唐揚げ!! 見た目通りサクサクで、お肉本体もとてもやわらかく絶品です。そのままでもしっかりと味がついていますが、卓上調味料で味変するもよし。

お昼時ということで、周辺で働くサラリーマンらしき方などで店内は大混雑していました。平日のためか観光客らしき人はあまり多くないようでしたが、店内飲食だけでなくテイクアウトのお客さんもひっきりなしに訪れており、地元の方々からとても愛されているお店であることが分かります。

食後は少しばかり、豊後竹田駅周辺を散策。

竹田は、かの有名な作曲家「滝廉太郎」が少年時代を過ごした町としても知られています。この「廉太郎トンネル」は、人が通るとセンサーに反応して代表作「荒城の月」をはじめ数曲が流れる仕組みになっています。

さらにその近くには「滝廉太郎記念館」があったので入ってみることに(300円)。滝廉太郎本人が約2年半暮らした旧宅です。

1879年に東京で生まれた廉太郎は、12歳の頃に一家そろって豊後竹田へ転居。ここで暮らした年月はそう長いものではありませんでしたが、この豊かな自然に囲まれて暮らした経験はその後数々の名曲を生み出すもとになったとされています。23歳という若さでこの世を去った廉太郎の代表作「荒城の月」は音楽の教科書にも掲載され、後世に語り継がれる名曲となっています。

 

この後は豊後竹田駅より豊肥本線に乗車して次の目的地へと移動していきますが、その様子はまた次回お届けします。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。