わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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【快適】1人1.5席使用可能! 10席だけの特別な「普通車指定席」に乗ってみた[京都→新横浜]

 

2024年1月2日(月)

今回は京都駅にやってきています。これから東海道新幹線で、新横浜へ帰りたいと思います。

本日はちょうど年末年始のUターンラッシュがピークを迎えており、駅構内は家路を急ぐ人々で大変な混雑です。果たして新幹線に乗り込むことはできるのか…?

ご存知の通り、東海道新幹線では12月28日~1月4日にかけて〔のぞみ〕全列車を全車指定席として運行。それにもかかわらず、何と驚くことに東京方面へは〔のぞみ〕〔ひかり〕とも全列車が例外なく満席という恐ろしい事態です。

一応〔ひかり〕には自由席の設定がありますが、始発駅でもない京都からですと着席はおろかまともに乗り込めるかすら怪しい状況。ここは何としてでも座りたかった私、何か方法はないものか…としばらく頭を悩ませていましたが、こんな状況でも何とかして指定席を押さえることができたのです。

というわけで、乗車するのは京都19時36分発の〔ひかり664号〕東京行。〔のぞみ〕と比べ停車駅が多く時間はかかりますが、座れるのであれば致し方ありません。

〔のぞみ〕の圧倒的な運行間隔、そして「全車指定席」の文字がずらりと並ぶ光景は、今後の最繁忙期ではおなじみの景色となりそうです。

11番線には、ちょうど先行する19時33分発の〔のぞみ456号〕東京行が停車中。次々に乗客が乗り込みますが、その傍らお隣12番線ホームでは早くも接近放送が流れ始めています。怒涛の「のぞみ12本ダイヤ」、ここに〔ひかり〕〔こだま〕も追加すると1時間あたりの運行本数は16本ほどに上ります。乗降に時間を要する新幹線では、とても1つの乗り場だけで捌ける数ではありません。

程なくして、12番線に〔ひかり664号〕東京行が入線。この先の停車駅は米原岐阜羽島、名古屋、浜松、新横浜、品川、終点東京です。

今回乗車するのは7号車。運用上は「普通車指定席」としての扱いですが、実は他の指定席車両と少しだけ異なる特徴があるのです。

それが…こちら。「Swork Pシート」です!!!

見ての通り、3人がけの座席の中央は座面が取り払われ、代わりにカップホルダー付きの半透明の仕切りが取り付けられています。

列車は定刻通り、京都駅を発車。発車直前の駅の空席案内では普通車指定席に名古屋まで「×」の印がついていましたが、今のところは比較的空いています。この先米原岐阜羽島での乗降も多数予定されているものと思われます。

東海道新幹線では、現在7号車を「Swork車両」とし、いわばビジネス客向けの”優先指定席”として発売しています。EXサービス上でのみ発売されているため、駅の自動券売機やみどりの窓口で7号車を予約しようとしても空席は表示されません。

その7号車の中でも、6~10番のA・C列のみが「Swork Pシート」として発売されています。この区画のみ、中央のB席は発売できないようになっており、その部分に先ほどお見せした仕切りが取り付けられているというわけです。

カップホルダーは窪みが深く、熱い飲み物や不安定な容器の飲み物であっても安全に置いておくことができる造りになっています。上の画像はひじ掛けを下ろしている状態ですが、上げた方が占有スペースを広く感じることができそうです。

テーブルは一見何の変哲もないように見えますが、よく見るとA・C列のテーブルのみ少し厚みがあるように見えます。実際に引き出してみると…。

何とグリーン車のように、手前側にスライドすることができるのです!

さらにこの状態から少し手前側に傾けることもでき、パソコン作業を楽な姿勢で行えるような工夫がなされています。

この号車では、客室内でのWebミーティングや通話も可能とされています。一方でそうした乗客への配慮か、会話は原則禁止となっています。言うなれば「ビジネス客優先席」といったところでしょうか。平日ならまだしも、最繁忙期でもこうした設定があるのは東海道新幹線ならではという感じがします。

19時54分、列車は米原駅に到着。ここでは金沢方面からやってきた米原止まりの特急〔しらさぎ64号〕からの乗り換え客が多数乗り込みます。〔のぞみ〕と比べ影が薄いように思われがちな〔ひかり〕ですが、このように〔ひかり〕でしか果たせない役目をしっかりと果たして東京へ向かいます。

夕食は「東海道新幹線弁当」と抹茶味の生八ッ橋。発車間際の京都駅構内で急いで買いました。売店の方の手際がよく、流石は東海道新幹線の駅の売店だなと驚くばかりです。

Swork車両でも他の車両と同様に飲食を取ることが可能です。ただし、利用人数にかかわらず座席を転換しての利用は禁止されています。

余談ですが東海道新幹線弁当は沿線のご当地グルメを一気に味わえるオススメの一品。東京の深川めし、浜松のうなぎ、名古屋のみそカツ&エビフライ…等々だったかと思いますが、蓋の裏の説明書きが省略されていたのであくまでも推測です(前は説明書きがあったような気がする)。

気づくと列車は岐阜羽島も発車、まもなく名古屋へ到着します。

名古屋からは〔のぞみ〕にも見劣りしない速達運転が行われます。日中の”速達ひかり”は名古屋~新横浜駅間において「豊橋」「小田原」のいずれか片方のみ停車するというものが一般的ですが、この〔ひかり664号〕はそのどちらでもなく「浜松」にのみ停車します。

さて、この「Swork Pシート」のお値段ですが、何と通常の普通車指定席に「+1,200円」で乗ることができます。今回私は「京都→新横浜」でお値段14,380円でしたが、これは〔ひかり〕の普通車指定席(繁忙期)13,180円に+1,200円をした金額です。

新幹線の料金は種別・曜日・期間により異なりますが、Pシートの加算額は一律1,200円となっています。

21時59分、横浜駅に到着。〔のぞみ〕で移動するよりも20分ほど多くかかりましたが、広々と使えて快適でした。

 

一人旅で少し広い環境を使いたいという方、是非ご利用ください!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。