わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

【大混乱】停電発生で大遅延! 1時間以上遅れ「ひかり512号」に乗車

 

2023年1月22日(日)

本日は静岡駅へとやってきました。これから地元横浜へ帰ろうと思います。

学生時代の私であれば「ここは節約して普通列車で…」となるところですが、疲労を翌日に持ち越さないためにも、今回は新幹線で即決。しかしこんな時に限って、災難に巻き込まれるのです…。

何と東海道新幹線の新横浜~小田原駅間において停電が発生。電気が地下に通り抜ける「地絡」という現象が発生し、一時ほぼ全線で運転を見合わせました。

発生から約2時間後、14時55分頃東海道新幹線はようやく全線で運転を再開。しかしその後も各列車に大幅な遅れが残る事態となりました。

「こだま」および一部の「ひかり」が停車する静岡駅における17時20分頃の運行状況はご覧の通り。列車により遅れ時分は異なるものの、やはり当該区間から列車がやってくる下り(名古屋・新大阪方面)の方が大きいようです。

上りホームへ上がってくると、ちょうど所定16時57分発の〔こだま734号〕が入線するようです。発車標には「おくれ約30分」と表示されています。

しばらくすると、列車が姿を現しました。名古屋始発のはずですが、おそらくこの様子では名古屋を定刻で出発することすらもできていないことでしょう。

自由席を多く備えていることでも有名な「こだま」ですが、本日は日曜日の夜ということもあってか指定席・自由席ともになかなかの混雑です。ホーム上では「東京までこの列車が先の到着となりますー!」という旨のアナウンスも流れていました。

後続の「のぞみ」を待避し、〔こだま734号〕は17時30分頃に静岡駅を発車。結局約34分遅れということになります。

この〔こだま734号〕が発車した直後、新大阪方面に目をやると早くも後続の「のぞみ」の姿が。静岡駅での待避にギリギリ間に合わせることができなかったようです。

いつもならトップスピード近くで静岡駅を通過していくことでしょうが、今日は可能な限りの徐行運転をもって静岡駅を通過。「のぞみだから」とスピードを出し過ぎてしまうとすぐに先行の〔こだま734号〕とぶつかってしまいますから、おそらく次の新富士で待避されるまでは普段よりもゆっくりとした運転になっていたことでしょう。

続いて静岡駅の5番線に姿を現したのは、新大阪始発の〔こだま736号〕。本来であれば静岡を17時25分に出発するところ、約24分遅れ17時49分頃に静岡駅を発車していきました。遅れ時分が先ほどの〔こだま734号〕よりも小さいのは始発駅が当該区間から遠いため…というのもあるかもしれませんが、出せる列車からどんどん出していかなければいけない本日のような状況ではもはやそんなことも関係ないのかもしれません。

こちらに関しては、それほど間隔をあけることなく後続で〔ひかり512号〕が迫って来ていたこともあり、東京へは2番目の到着となる模様。乗車を見送り、ホームで待機する乗客の姿も多くありました。

そしてついに、私が乗る予定の〔ひかり512号〕がやってきました。

岡山始発で、静岡県内停車型の「ひかり」です。静岡~新横浜駅間はノンストップで運行されます。

ドアが開くやいなや、大変な数の人が降りてきました。静岡駅に停車する「ひかり」は1時間に1本しかなく、特に首都圏・関西圏⇔静岡を少しでも早く移動したい人にとっては欠かせない存在です。「のぞみ」の待避はあれど、遅れ時分を拡大させることのないよう、速やかに乗り込みます。

17時55分頃、無事に静岡駅を発車。定刻であれば16時41分なので、実に74分遅れでの発車となります。豪雨・豪雪の影響を受けやすい地方の長距離在来線列車ならまだしも、新幹線ではなかなか目にすることのない遅れ方でしょう。

自由席は後方5~1号車。「のぞみ」と比べれば自由席車両は多いですが、それでも窓側がほぼ全て埋まるくらいには混雑しています。

静岡駅を出発した時点で、次の新横浜駅への到着予定時刻は「18時37分」であると放送されました。果たしてこの通りになるか、それともさらなる遅れの拡大が起こるか、はたまたフルスピード運転で多少は回復するのか…?

今回はいつも通り「スマートEX」を利用。指定席であれば紙のきっぷよりも200円安くなりますが、自由席の場合は紙のきっぷと同額です。

今回のように大きな遅延が発生している場合、この遅延がリアルタイムでアプリの画面上に反映され、本来の発車時刻を過ぎている場合であっても乗車駅を発車する前であれば指定席の購入が可能となっています。ただし遅延状況は刻一刻と変化するため、発車時刻を過ぎている列車の指定席をEXアプリ上で予約する場合はあくまでも自己責任となります。今回は状況と動きが何とも読めなかったので、私は自由席を購入しておきました。

新富士駅周辺の製紙工場群を通過。この列車の6分前に静岡駅を発車した〔こだま736号〕は新富士で追い抜くかと思いましたが、ホーム上に停車する「こだま」の姿はありませんでした。どうやら新富士駅では〔こだま736号〕と〔ひかり512号〕の間を走っている〔のぞみ234号〕のみを待避したようです。

東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」では、令和の今も車内販売の営業があります。こんな大変な遅れをもって運行されている本日でも車内販売は通常通り営業されていたようで、せっかくなのでスジャータのバニラアイス(340円)を購入して車内でいただくことにします。

この車内販売のアイス、実はとっても硬いことで知られています。購入直後だとプラスチックのスプーンがささる気配は全くなく、表面はまるで金属のようにつるつるとしていて硬いのです。

暖房の効いた車内とはいえ、食べ始められるようになるまでには時間を要します。ホットドリンクやカイロがある場合には積極的に活用し、周りを溶かしていきましょう。そしてくれぐれも短い区間での乗車の際に購入しないようにしましょう。地獄を見ます(笑)。

私は20分以上をかけ、何とかして完食することができました!

アイスと格闘しているうちに、三島駅で〔こだま736号〕を追い抜き、熱海を通過して神奈川県内に突入。小田原では特にホーム上で待っている「こだま」がないことから、静岡駅を17時30分頃に発車した〔こだま734号〕は〔ひかり512号〕に追いつかれることなく、東京まで逃げ切ったようです。

そしてようやく、新横浜が近づいてきました。

静岡を出てからここまで、特にスピードを緩めることもなく、概ね普段通りと思われる高速運転でやってくることができました。

18時39分頃、列車は新横浜駅へと到着。定刻であれば17時24分到着予定でしたので、実に75分遅れでの到着となります。変に途中で徐行を強いられることはなかったものの、前後に「のぞみ」が連続して運行されていたこともあってか遅れ時分の回復は儘なりませんでした。

これほどの遅れともなりますと、列車によっては0時を越えて深夜まで運行が続けられる可能性もあります。列車本数の多い日曜日の夜の東海道新幹線では回復運転も容易なことではないでしょうから、運行にあたってくださるJR東海の皆様には感謝してもしきれません。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。