2023年8月15日(火)
おはようございます。本日は東海道新幹線の新横浜駅へとやってきました。
本来であればお盆休みも終盤を迎え、Uターンラッシュのピークとなるところ。しかし本日は、だいぶ様子が異なります。
数日前から日本に接近している台風7号が、本日未明に和歌山県潮岬付近へと上陸しました。
この影響で、東海道新幹線では計画運休を実施。本日(8月15日)は名古屋~新大阪駅間が終日運休となり、〔ひかり〕については全列車が運休となります。
〔のぞみ〕は東京~名古屋駅間で折り返し運転を行い、運行本数は毎時4本。また〔こだま〕は東京~浜松・名古屋駅間での折り返し運行となり、運行本数は浜松発着・名古屋発着それぞれ毎時1本。通常よりも大幅に減便された「臨時ダイヤ」での運行となっています。
また山陽新幹線においても新大阪~岡山駅間が終日運休となっており、岡山以西で減便ダイヤが敷かれています。
なお新横浜駅周辺では雨もほとんど降っておらず、首都圏の鉄道各線は台風7号による遅延・運休・混雑等も特になく概ね平常通りの運行となっています。
きっぷうりばの頭上に掲げられた空席案内のモニターです。通常この時期であれば空席状況は「×」がずらりと並び、その周辺に「○○方面は○時頃まで満席です」等と書かれた張り紙もあるような光景が当たり前ですが、本日はモニターも全く稼働しておらず、そのような張り紙もありません。
すなわちこれは、本日の東海道新幹線が「普通車全車自由席」で運行されているためです。表示できない、のではなく「事前に発売可能な指定席が本日の東海道新幹線では1席たりとも存在しない」のです。
これはEXアプリ上においても同様で、どの列車を選択しても表示されるのは「定価」の「普通車自由席」のみ。割引商品や普通車指定席・グリーン車の発売は一切ありません。
のぞみ号の号数にも注目です。発車標を見てみますと「9XX号」という表示になっており、これは通常ダイヤでは一切設定のされていない号数になります。また停車駅の欄は普段であれば博多までを表示するところですが、本日は名古屋までということで大幅にスペースを余らせているのも特徴的です。
ホームへ上がってみますと、とにかく気になるのは「人の少なさ」。臨時ダイヤとはいえ新幹線の運行自体は行われているわけで、東海道新幹線は東京~名古屋駅間のみの運行だとしても十分に需要がある路線のはずです。また先にも述べた通り、首都圏では特に天候が荒れているわけでもありません。
これはやはり、JR東海が事前に8月15日の計画運休について発表したことで、新大阪・博多方面への利用者の大半が昨日までのうちに移動を済ませていることが大きな要因なのではないかと思います。
新横浜駅の新幹線ホームは3・4番線が名古屋方面となっています。最繁忙期であれば「のぞみ12本ダイヤ」が敷かれ、3~5分程度の高頻度で3番線と4番線から次々交互に望み号が発車していくところですが、本日はそれとは対照的です。
4番線にはのぞみ号の発車情報が表示されています。「普通車全車自由席」で運行のはずですが、その旨はなぜか発車標には表示されていません。また停車駅も一応「名古屋」のみを表示して差し支えないはずですが、その表示もありません。かつてこれほどまでに情報量の少ない東海道新幹線の発車標があったでしょうか。
また3番線側にはこだま号の発車情報が出ています。こちらは停車駅の欄に一応「各駅」と表示がありますが、同様に「普通車全車自由席」の旨は表示されていません。またこだま号の号数についても、通常「3XX号」という数字が割り振られることはなく、700号台での運行のはずです。
4番線に8時07分発の〔のぞみ913号〕名古屋行が入線してきました。入線の光景自体はいつも通りですが、ホーム上では「次は終点の名古屋にとまります」というアナウンスがなされています。東京発名古屋行ののぞみは通常ダイヤにおいても終電近い時間帯に一応設定がありますが、明るい時間帯に聞くことはまずできません。
通常よりも大幅に本数が少ないため、さぞ混雑しているのでは…と思いましたが、何と普通車・グリーン車とも車内は大変余裕があります。全くお盆とは思えない光景です。のぞみ号の自由席は通常1~3号車のみですが、本日は1~7,11~16号車となっています。
なおグリーン車は一応指定席として運行されていますが、前もって駅で購入することはできず、車内での発売のみとなります。
少し時間をおいて、お隣3番線に入線してきたのは8時15分発の〔こだま309号〕浜松行。こだま号の浜松行も一応定期列車で設定はあるものの、なかなか見れるものではありません。
なぜ「浜松どまりのこだま」が運行されているのかについてですが、おそらく名古屋駅のホーム容量に限りがあるためと思われます。名古屋駅の新幹線ホームは品川・新横浜・京都等と同様に2面4線しかなく、通常ダイヤにおいても一部折り返し列車はあるものの「全ての新幹線の折り返しを行う」ほどの容量はありません。そこで1時間に1本、〔こだま〕を浜松どまりとすることで名古屋駅での折り返し作業に余裕をもたせているものと思われます。
「のぞみ号、次は終点の名古屋にとまります」 pic.twitter.com/1wIFrK6d39
— わたかわ (@e235yokoso) 2023年8月14日
〔こだま309号〕の発車直後、隣の4番線には8時18分発の〔のぞみ915号〕名古屋行がやってきました。わずか3分差での発車ということで、おそらく次の小田原で先行の〔こだま309号〕を追い抜くのでしょう。号数や発車時刻までも自動放送にてアナウンスがなされており、こうした臨時ダイヤでもしっかりと対応しているようです。
8時18分発の〔のぞみ915号〕が発車すると、次は8時37分発までありません。何と東海道新幹線でありながら、19分間も列車間隔が開いてしまうのです。
それまでも人の少なかったホーム上ですが、よりがらんとした状態になってしまいました。待合室に数名程度乗客がいるようですが、お盆の新幹線駅の光景とはまるで思えません。
しかしそんな少ない乗客の中にもお子さんを連れたご家族などの姿はちらほら見受けられ、帰省シーズンの新幹線の情景をわずかに感じ取ることができました。
ホーム上のみならず、待合室・コンコース・売店等、どこを見渡しても閑散としています。当初Uターンラッシュのピーク予想は8月15日の午後とされておりましたので、今後これよりも混雑する可能性はありますが、少なくとも今朝の時点では大変に空いておりました。
というわけで、本日は台風7号にともなう東海道新幹線の運行状況についてお伝えしました。
特に現在台風が最接近している東海・近畿地方の方は不要不急の外出を控え、安全を第一になさってください。
またそれ以外の地域で移動される方についても、最新の運行状況に注意し、時間に余裕をもって行動されることをお勧めいたします。
以下に現時点での最新のリンクを添付しておきますが、運行計画については変更となる場合がございますのでくれぐれもご注意ください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。