わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

【今さら聞けない】普通列車グリーン車の利用方法と魅力を徹底解説!

 

2022年12月11日(日)

今回は夜の新宿駅へとやってきました。これからJRで横浜に向かおうと思います。

新宿~横浜駅間の移動といえば、乗り換えなしで最も便利なのはやはり湘南新宿ラインでしょう。2001年に開業し、渋谷・新宿・池袋を経由して北関東と南関東を直通運転しています。

湘南新宿ライン南行列車(北関東→南関東)は主に新宿駅1番線から発車します。発車標を見てみると新宿20時30分発の湘南新宿ライン 快速 国府津があるようなので、これに乗車することにしましょう。

ちなみにこの1つ上に表示されている20時26分発の列車は、横浜方面ではなくお台場方面へ向かうりんかい線直通列車です。また同じ神奈川県方面でも、横浜方面ではなく相鉄本線の海老名方面へ向かう列車もこのホームを使用することがありますので、乗り間違いにはくれぐれもご注意ください

新宿~横浜駅間は35.5キロ離れており、所要時間にして30分少々。

たいしたことないといえばたいしたことない距離ですが…。

1日の終わり、日曜日の夜…ちょっと贅沢したくなる時もありますよね? ね????

そんなあなたにオススメしたいのが、四つ葉のマークでおなじみ普通列車グリーン車です!!

グリーン車」と聞くと、新幹線や特急列車に連結されている上位等級車両を思い浮かべる方も多いかもしれません。もちろんそれも間違ってはいないのですが、何と首都圏の一部路線では新幹線・特急のみならず普通列車にまでグリーン車が連結されているのです!!

運行範囲は上記の通り。関東一都六県および静岡県内で運行されており、かなり広大であることが分かります。北は前橋・宇都宮・高萩から、南は久里浜・沼津・伊東まで…さらに千葉方面へも網の目のように張り巡らされて運行されています。

これだけでも十分多いですが、2023年度末には新たに中央線・青梅線でもグリーン車の運行が開始される予定となっており、東京都西部のほか一部は山梨県まで乗り入れることになります。

乗車にあたっては、乗車券・定期券のほかに「グリーン券」を別途購入する必要があります。改札外の自動券売機で購入することも可能ですが、今回はホーム上にある「Suica専用グリーン券売機」にて購入することにします。

券売機にSuicaを置くと「行先の路線名ボタンを押してください」という自動音声とともに路線図が表示されます。今回は「湘南新宿ライン」に乗車しますので、オレンジ色の「東海道線」もしくは黄色の「横須賀線」のボタンをタップします。

路線名を選択すると降車駅が表示されるので、今回は「横浜」を選択。こうしてSuicaにグリーン券情報が読み込まれ、グリーン料金はSuicaの残高から差し引かれることで決済が完了します。

なお、今回のように改札内(主にホーム上)で購入可能なグリーン券は「Suicaグリーン券」のみとなり、完全チケットレスになっています。紙のきっぷとして記念に持ち帰りたい場合は原則として改札外の券売機やみどりの窓口等で購入するようにしましょう。

グリーン料金については乗車距離により異なりますが、「50キロまで」と「51キロ以上」の2段階制ですので、基本的には長く乗れば乗るほどお得ということになります。ホリデー(土曜・休日・祝日・年末年始)は平日よりも200円安くなっており、これは一般的な新幹線や特急列車の特急料金のシステムとは真逆になっているのが面白いところです。

今回乗車する新宿~横浜駅間は「50キロまで」にあたり、なおかつ日曜日だったので最も安い「580円」が適用されます。

なお、乗車前にグリーン券を買いそびれてしまった場合でも車内精算が可能です。ただし事前に購入するよりも一律260円増となりますので、極力乗車前に買っておくようにしましょう。

グリーン券の購入が完了したら、「グリーン車乗車口」の案内がある位置に並んで列車を待ちましょう。

グリーン車の両数は、編成両数にかかわらず2両(4号車・5号車)となっています。新幹線・特急のグリーン車とは異なりこちらは全車自由席ですので、列車・号車・座席の指定等はありません。グリーン券購入当日であればいつでも利用可能となります。

そこへ、いよいよ私の乗る列車が入線してきました。首都圏でおなじみのE231系で、10両編成以上での運行の際には必ずグリーン車が連結されています。

この車両の運行エリアは幅広く、先ほどお見せした路線図のうち常磐線方面、千葉県方面、横須賀線(逗子以南)を除く全ての路線で運行されています。

正しい乗車位置で待ち構えていると、目の前にご覧のような車両がやってきます。

首都圏の普通列車グリーン車ダブルデッカー構造となっており、2階・1階どちらでも好きな方を選ぶことができます!

また車端部は平屋席となっており、座席数は限られますが天井が高く隠れた人気があります。

今回は2階席を利用することにします。モケットの柄や色はご覧の通りで、新幹線や特急のようにリクライニングする快適な座席を手に入れることができます。

各席頭上には、ご覧のようなグリーン券読み取り機があります。空席の場合は赤色ですが、前もってグリーン券情報を読み込ませたSuicaをここにかざすことでランプの色が緑色へと変わります。

なお、紙のきっぷの場合はここにかざしてもランプの色は変わりません。「グリーンアテンダント」と呼ばれる係員の方が検札に来ますので、その際にグリーン券を提示しましょう。

列車は定刻通り、20時30分に新宿駅を発車。2階席は天井に向かって丸いドームのような形をしており、窓がカーブしているのが特徴的です。

湘南新宿ラインの快速は、新宿を出ると渋谷、恵比寿、大崎、武蔵小杉に停車して横浜へと至ります。湘南新宿ラインには「特別快速」「快速」「普通」「普通(宇都宮線内快速)」という4種類の停車パターンがありますので、くれぐれも注意しましょう。

車窓に宮益坂の交差点が見えてきたら、まもなく列車は渋谷駅へと到着します。

年の瀬の夜、次の日は平日ですが渋谷の街は多くの人で賑わっています。

各座席には背面テーブルが備わっており、お弁当を食べたりパソコン作業をしたり…と思い思いの使い方ができます。残念ながらこの車両にコンセントやWi-Fiの設備はありませんが、横須賀線総武線快速で運行されている最新型車両「E235系」の場合にはグリーン車の各席にコンセントが備え付けられており、フリーWi-Fiも整備されています。

乗車中はグリーンアテンダントさんが随時車内を巡回しながら、車内販売を行っています。ただしタイミングが悪いとなかなか車内販売に巡り合えないこともありますので、今回はあらかじめ新宿駅構内でお菓子を買っておきました。

大崎を出ると、山手線から離れ列車は大きく右にカーブを描きます。車窓右手には広大なJR東日本の東京総合車両センターが見えてきます。

快速なので西大井駅は通過し、次に停車したのは神奈川県に入ってすぐのところにある武蔵小杉駅。2階からの視点は新鮮で、駅名標もより近くにあるように見えます。

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武蔵小杉駅では、2022年12月18日より新たな下りホームの使用が始まりました。12月11日時点ではまだ供用開始前だったため右側のドアが開いていますが、現在武蔵小杉駅に到着する下りの横須賀線湘南新宿ライン相鉄線直通列車は全て左側のドアが開くようになっています。

武蔵小杉を出ると、次がいよいよ横浜です。快速なので新川崎は通過となります。

武蔵小杉~横浜駅間ノンストップも十分長い距離ですが、横須賀線武蔵小杉駅が開業する2010年よりも前は湘南新宿ラインの速達種別が大崎~横浜駅間をノンストップで結んでいたというから驚きです。

やがて遠くの方に、明かりの灯るビル群が見えてきました。横浜はもうすぐです。

湘南新宿ラインは高速でかっ飛ばしますが、その横には京浜東北線の鶴見、新子安、東神奈川、さらに京急本線はもっと細かく駅が設置されています。グリーン車はあくまでも中・長距離以上の区間で利用されることを想定されていますから、京浜東北線のような停車型の通勤路線には連結されていないというわけです。

21時02分、横浜駅に到着。快適で贅沢な32分間の移動となりました。

みなさんも是非、グリーン車で快適なおでかけをお楽しみください!

 

▼そのほか詳しい情報につきましては、JR東日本の公式HPをご確認ください。

www.jreast.co.jp

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。