わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

【小田急vsJR】新宿で見送ったロマンスカーを特急湘南で追走、藤沢へ先回りすることはできるのか!?

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回の春のダイヤ改正では、新宿~小田原駅間を結ぶ上り〔おはようライナー新宿〕および下り〔ホームライナー小田原〕が廃止され、代わりに東京方面と同じく特急〔湘南〕がデビューしました。

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便利で快適なロマンスカー

ただ、ご存じの方も多いと思うんですが、新宿~湘南地区間は既に小田急ロマンスカーが多数設定されています。朝の上りは〔モーニングウェイ〕、そして夕方以降の下りは〔ホームウェイ〕として、平日土休日問わず運行されています。

そこで私は気になりました。

新宿~藤沢駅間は特急湘南とロマンスカーのどちらが速いのか!? ということ。

藤沢駅を利用されたことのある方ならわかると思うんですが、藤沢駅ではJRと小田急がお互いに広告でバチバチに争っています。「藤沢駅 小田急 JR 広告」で画像検索していただくとこれまでの壮絶な争いの歴史が垣間見えますが、主にJRは東京都心部主要駅への所要時間の短さや乗り換えなしで結ぶ点をアピールし、小田急は多くの列車が藤沢を始発とすることや運賃の安さをアピールしています。

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新宿~藤沢駅間の両者ルート図(Googeマップを元に作成)

今回の特急〔湘南〕運行開始によりこの形勢にどのような変化が起きたのかを検証すべく、新宿駅ロマンスカーを見送り、特急湘南に乗車して藤沢に先回りできるのか?という実験をしてみたいと思います!

 

2021年3月15日(月)

さて、ダイヤ改正後初の平日夜を迎えました。まずはスタート地点となる新宿駅で、先行するロマンスカーを見送るため小田急のホームへと向かいます。

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藤沢行は19:15発

新宿駅を出発するロマンスカーは、18時以降行先を問わず全てが「ホームウェイ」の愛称で運行されます。かつては唐木田行もありましたが、現在は主に小田原方面と藤沢方面の2方向となっています。今回は藤沢への先回りを目指すということで、新宿19:15発の〔ホームウェイ83号〕藤沢行を見送ります。

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何とVSEでの運行

程なくして、ホームにはVSEが入線。展望車のついたロマンスカーは箱根のイメージがありますが、このように帰宅時間帯の列車にも充当されることがあります。ドアが開くやいなやたくさんの人が乗り込み、たちまち車内は満席となったようです。

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縦型の珍しい行先表示器

ホームウェイ83号は、新宿を出ると新百合ヶ丘、相模大野、大和となっています。全員が全員藤沢まで乗車するわけではないと思いますが、しかし藤沢まで乗り通す人は非常に多いでしょう。全車指定席で、特急料金は630円となっています。

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定刻通り発車

たくさんのお客さんをのせて、定刻通り19:15に新宿駅を出発。真っ白な車体が闇夜に消えていきました。

さて、このロマンスカーに追いつける可能性のある列車といえば、そう! 特急湘南しかありません。というわけで、急いでJRのホームへと向かいます。

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新宿に初めて現れた「湘南」の文字

今回ロマンスカーを追いかけるべく乗車するのは、新宿19:30発の特急〔湘南21号〕小田原行です。新宿駅の時点では15分の遅れを取っていますが、果たして巻き返せるのか…!? 他の路線から少し遠い5・6番線(特急ホーム)へと向かいます。

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記念すべき新宿発一番列車

ホームには、既にE257系が停車中。朝に平塚→東京で湘南2号に乗車して以来12時間ぶりとなります。この日がちょうど運行開始初日ということで、新宿発はこの21号が一番列車となります。

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タカシマヤタイムズスクエアが背後にそびえる

先週金曜日まで、新宿19:30発といえば〔ホームライナー小田原21号〕小田原行でしたが、列車名と車両が変わったくらいで、基本的に特急湘南21号もスジは変わりません。ただし全車指定席の特急に変わったということで、ホーム上の指定席券売機には列をなして特急券を買い求める人の姿がありました。

発車時刻も近いので、乗り込みます!

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かなり空席が多い

一応新宿発の一番列車ではあるのですが、既に朝方に上り新宿行の便が運行されておりますので、鉄道ファンの姿はあまりありませんでした。ホームの先端で撮影する人もごくわずか、車内に鉄道ファンの姿はほとんど見られなかったような印象です。新宿を出発する時点ではかなりガラガラでした。

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渋谷へ到着

列車は原宿の竹下通りの目の前を通過し、渋谷の街並みを左手に望みながら最初の停車駅である渋谷に到着。ライナー時代は乗車専用駅としての停車で、一部のドアしか開かなかったのですが、現在は単なる途中停車駅の一つとなりました。なので極端な話、新宿~渋谷駅間のみの特急券というのも発券可能なのですが、しかし一般客でそんな乗り方をする人はいないでしょうね(笑)。

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渋谷からかなりの乗車

意外にも、渋谷駅からはかなりの乗車がありました。新宿駅からなら湘南方面には小田急の選択肢もあるのに対し、渋谷からだと湘南方面に直通する私鉄はありませんからね。湘南新宿ラインの列車にしても、池袋や新宿で既に超満員の状態でこの渋谷へと入線しますから、そう考えると「渋谷からも確実に座れる」という意味でニーズは小さくないのでしょう。

19:36に定刻通り渋谷を出発すると、何と45分間ノンストップとなり、次に停車するのは藤沢となります。あくまでも東京都心対湘南地区間の移動をターゲットにした列車ですから、川崎や横浜は停車しないどころかホームすら通過しません。

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大崎を通過

湘南新宿ライン埼京線の全列車が停車する大崎を通過し、山手線と分かれ短絡線に入って蛇窪信号場からは横須賀線と合流します。この辺りが本当にあっという間で、気づいたら西大井を通過していました。

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多摩川を渡る

多摩川を渡り、まもなく高層タワマンが見えてきたら武蔵小杉となります。もちろんここも通過。武蔵小杉を出ると、横須賀線の線路と分岐しますが、しかし新川崎が見える位置で通過していきます。貨物線に入りましたが、引き続き横須賀線の線路とほぼ同じルートを通って鶴見へと向かうのです。

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地下へ潜る

外も暗いので自分がどこを走っているのか見当もつかないわけですが、Googleマップを見るとちょうど鶴見付近を走行中のようです。京急花月総持寺駅付近を左手に望んだ直後、列車は地下に潜っていきます。相鉄・JR直通線と同じルートを通り、JR貨物の横浜羽沢駅方面へと向かうのです。

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価格は1,020円

湘南号の特急料金は新宿~藤沢駅間で1,020円(普通車)となっています。この区間は57.8kmということで、ギリギリ51km以上となりやや割高感は否めません。ただし前回の記事でもご紹介した通り、新たに導入されたチケットレスシステムなら期間限定で720円ということになり、これならロマンスカーと大差ありません。

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横浜羽沢を通過

トンネルを出ると、車窓左手には多数のコンテナが並びます。こちらがJR貨物の横浜羽沢駅ということで、旅客列車はもちろん全て通過となります。すぐ近くに相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅というのがありますが、あちらは地下ホームなのでこの列車は通りません。羽沢に到着する直前に貨物の線路と分岐し、相鉄は再び地下へ潜ることになります。

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東戸塚駅を通過

広大な貨物の敷地を抜けると再びトンネルに入り、何も見えない区間が続きますが、ようやく外の景色が見える場所へ出るとそこは何と東戸塚でした。横浜駅を通過するどころか、経由すらせずに横浜市南部まで来れてしまうのです。これが貨物線経由のライナー…もとい特急湘南となります。新宿発着の特急湘南は上り3本、下り2本の全列車がこの貨物線経由となります。

東戸塚以降も旅客線と合流することはなく、ひたすらに貨物線の線路を使って走ります。戸塚・大船とも、貨物線上にはホームがないため通過となります。

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藤沢に到着!

そしてようやくドアが開き、神奈川県の藤沢駅に到着です! 時刻は20:21ということで、新宿でロマンスカーの発車を見届けてから1時間以上が経過していますが、果たして先回りはできたのでしょうか…?

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い、いる…

…残念! ロマンスカーは既に藤沢駅に到着済みでした! 既にお客さんを全て降ろし、回送幕となっています。先回りは失敗です。

どうやらホームウェイ83号は、この終点の藤沢に20:20に到着したようで、1分差でこの湘南号の方が遅く到着したようです。本当に僅差ではありましたが、しかし新宿で見送ったVSEの車体が藤沢駅に入線してくる様子を出迎えることはできませんでした。

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やはり特急湘南しか勝たん

しかし、もう一度よく考えてみてください。新宿駅を発車する時点では、ホームウェイ83号が湘南21号に15分先行していたのです。ホームウェイ83号の所要時間は1時間5分なのに対し、遅れをとって発車した湘南21号の所要時間はわずか51分。つまり所要時間で見れば湘南21号の方が14分短いということになるのです。やっぱ特急湘南しか勝たん!(笑)

ロマンスカーも特急湘南も、列車によって微妙に所要時間が異なりますので何とも言えませんが、どうやら見たところロマンスカーはギリギリ1時間を越えるくらい、特急湘南はギリギリ1時間を切ることが多いようです。運賃と特急料金はどちらも小田急の方が安いですから、その面では小田急が有利といえますが、しかし時間は僅差ですから、新宿~藤沢駅間で特急湘南がロマンスカーを追い越せる例はどうやらないようですね。

それでも両者がどちらも便利なことには変わりありませんから、目的に応じてうまく使いわけてみてください!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

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