わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

首都圏で地震発生! 予約済みの新幹線「トクだ値」に乗り遅れてしまいました…

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は先日の東北新幹線乗車の際に発生したハプニングとそれに伴う対応についてご紹介していきます。

 

2021年10月8日(金)

今回は地元横浜から在来線で東京まで出て、その先東北新幹線を利用して仙台へと向かいます。

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今回は前もって「新幹線eチケット」を購入。「お先にトクだ値35」を利用し、乗車券と特急券がそれぞれ35%OFFになるサービスを利用しています。

「新幹線eチケット」サービスはその名の通り原則チケットレスでの乗車となり、紙のきっぷとして発券する必要はありません。代わりに手持ちのSuicaを登録することで、在来線に乗るのと同じような感覚で新幹線の自動改札機にいつものSuicaをタッチするだけで乗車することができます。

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しかしこの日の前夜、10月7日(木)の夜遅くに千葉県を震源とする強い地震が発生。最大震度5強の強い揺れが帰宅時間帯の首都圏を襲いました。

幸い津波被害はなかったものの、複雑に絡み合った首都圏の鉄道網は完全に麻痺。都内では帰宅困難者が大量に発生し、テレビ越しに見るその光景は10年前を思い起こさせるものがありました。

一夜明け、東京から各方面へと向かう新幹線が通常通りの運行となったのに対し、在来線各線は始発から大幅なダイヤ乱れが発生。実質運転見合わせ状態となっている路線も多く、首都圏各地で駅の入場規制が行われたり列車の間隔が詰まるなどしてなかなか時間通りに会社や学校に着けないという方も多かったようです。

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いつもは横浜から都心方面へJRを使うことが多い私ですが、今回は辛うじて動いている望みの高い京急を利用。快特ですので普段なら横浜~品川駅間は15~20分程度ですが、この日は約30分ほどかかりました。

そして品川から先、東京駅までは並行する私鉄がないためやむなくJRを利用。京浜東北線に乗り換えましたが、普段以上の大混雑で各駅の乗降にも時間がかかり、列車間隔も詰まっていたため、何と乗車する予定だった東京9:24発の新幹線〔やまびこ131号〕には間に合いませんでした

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えきねっとの公式HP内にある「新幹線eチケットサービス」

https://www.eki-net.com/top/e-ticket/)のページには、上記のような記載があります。

通常「新幹線eチケット」は、指定列車に乗り遅れた場合に後続列車の自由席・立席を利用することができます。ただし今回の私の場合はその中でも「トクだ値」を利用しているため、指定列車に乗り遅れた場合は乗車券部分のみ有効となり、改めて後続列車の特急券を買い直さなければならないことになっています。

しかし今回の在来線遅延に伴う乗り遅れは、元を辿れば天災地変という不可抗力に起因するもの。もちろんより早くに自宅を出発すれば通常より大幅に時間をかけて東京駅に間に合うように到着できた可能性はありますが、地震が発生したのは前日の深夜ですからなかなかそう何時間も予定を早めるのは難しいのが正直なところです。

Twitterのフォロワーさんからのアドバイスもあり、みどりの窓口で特別に発車後の変更が可能か尋ねてみました。

すると…何と追加料金なしで後続列車の指定券を発券していただくことができたのです。

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詳しい解説はまた後程するとして、ひとまず時間が迫っているので改札を通り列車に乗り込みます。乗車するのは東京9:24発改め東京10:00発の〔やまびこ133号〕仙台行です。

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やまびこ133号は東京駅23番線に入線。E2系10両編成の〔やまびこ133号〕の前方にE3系7両編成の〔つばさ133号〕新庄行を連結した、国内最長17両編成の立派な新幹線です。

近頃では「やまびこ」でもE5系の運用に当たるイメージが強いので、今もなお東北新幹線内でE2系の運用に当たるのは貴重な機会かもしれません。

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列車は定刻通り10:00に東京駅を発車。これより途中上野、大宮、宇都宮、郡山、福島、白石蔵王へと停車します。

指定席車両はかなり混雑しており、窓側のみならず通路側のC・D席も高い着席率です。

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繰り返しになりますが新幹線eチケットは紐づけしたSuicaでの乗車が原則となるため、通常多くの人は紙のきっぷで発券して乗車することはしません。しかし一応仕組み上は紙のきっぷとして発券することも可能ではあります。今回まず東京駅の新幹線乗り換え改札にあるみどりの窓口で乗車予定だった「やまびこ131号」の乗車券+特急券を紙で発券していただき、それとは別に改めて乗車する「やまびこ133号」の指ノミ券を発券していただきました。

指ノミ券を自動改札機に投入することはできないので、東京駅の新幹線改札入場時には「やまびこ131号」の一葉券を投入。「やまびこ133号」の指ノミ券は座席番号を確認するためだけのものなので、機械に通したり車掌さんに見せたりすることも特になく手に持っておきます。9:24発の新幹線のきっぷに「9:45」という入場時刻が印字される、世にも不思議な体験となりました。

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ちなみに東京駅の新幹線乗り換え改札を通る際には、新幹線に有効な乗車券・特急券だけでなくここまでに使用した在来線のきっぷも同時に必要となります。新幹線eチケットを紙のきっぷとして発券した場合は、新幹線の紙のきっぷを自動改札機に投入した後、在来線で東京駅までの移動に使用したSuicaを自動改札機にタッチする必要がありますが、今回は乗り換え改札のみどりの窓口にて乗車変更の手続きを行った際に品川~東京駅間の運賃を既に精算しているので、改めて自動改札機にSuicaをタッチする必要はありませんでした。

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上野や大宮といった途中の駅からもかなりのお客さんが乗られてきます。平日の午前中なのでビジネスでの利用が多い印象です。私と同じように「予定していた列車に間に合わず、急遽この列車に変更した」という方も多数いらっしゃることと思います。

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途中の宇都宮ではしばらく停車し、後続の「はやぶさ15号」を先に通します。東京駅を4分遅く出発した仙台行の列車で、はやぶさ単独での運行ながらE5系E6系を連結した17両編成での運行です。

ちなみに今回の乗車変更の件、あらかじめ予約していたのが「やまびこ号」だったため、乗車変更の際も後続の「やまびこ号」となったようです。通常であれば東京~仙台駅間の移動には「はやぶさ号」が速くて便利なのですが、やまびこ号とはやぶさ号では料金体系が異なるため、追加料金なしでのグレードアップはできないということなのでしょう。

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列車はその先郡山へも停車し、福島には11:32に到着。ここでは5分間の停車があり、その間にここまで連結して走ってきた「つばさ133号」を切り離します。また隣の線路では何と後続の「はやぶさ・こまち17号」が颯爽と通過していきました。最小限の停車時間でこれほどのことをこなす緻密なダイヤは、やはり日本の新幹線ならではという気がします。

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列車はその先白石蔵王へも停車。ここは最近何かと話題の「新幹線単独駅」で、一部のやまびこ号のみが停車します。待避設備はありますが、ここでは待避を行わずすぐの発車となりました。

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そして定刻通り12:04に終点の仙台駅へと到着。東京から約2時間をかけての到着です。

乗車予定だった「やまびこ131号」は11:13に仙台駅へと到着しているはずですから、予定よりも1時間近く遅い到着となりました。

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とはいえ、今回旅客の便宜を図り特殊な取扱いをしてくださったJRの方には本当に感謝です。

繰り返しますがeチケットの「トクだ値」で予約した指定列車に乗り遅れた場合、通常今回のような取扱いはありませんので注意が必要です。また、新幹線eチケットに限らずですが通常であれば乗客都合で乗り遅れた新幹線・在来線特急等の乗車変更・払い戻しは原則不可能となっています。

他にも台風等の災害発生時に今回のような取扱いが行われる可能性はあるかもしれませんが、あくまでもJR側のご厚意に甘える形で乗車変更ができたということを忘れてはなりません。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。