みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は「IBEXエアラインズ」という航空会社を利用して仙台から福岡まで空路にて移動してきたので、その様子をご紹介していきます。
2020年12月9日(水)
というわけで、今回は東北の空の玄関口である仙台空港にやってきました。
仙台空港は、仙台駅から「仙台空港アクセス線」に乗車して約20分の距離にあります。仙台市の隣の名取市というところにあり、市街地からは離れていますが鉄道でのアクセスが可能なため比較的便利な立地といえそうです。
太平洋沿岸部に位置しており、10年前の2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では大津波が仙台空港へも押し寄せました。黒い濁流が滑走路を飲み込んでいく様は当時小学5年生の私の脳裏にはっきりと刻まれ、テレビの画面越しに衝撃を受けたのを今でも覚えています。
本日はこの仙台空港から「IBEXエアラインズ」を利用して福岡空港へと飛び立ちます。出発案内のディスプレイを見ると、ビビッドカラーのIBEXのロゴがとても目立ちます。今回搭乗するのは、仙台空港14:25発の福岡空港行の便です。
みなさんは「IBEXエアラインズ」という航空会社をご存じでしょうか。少なくとも私は、この時初めて知りました。札幌(新千歳)・仙台・福島・新潟・名古屋(中部)・大阪(伊丹)・広島・松山・福岡・大分・鹿児島の各空港で就航し”リージョナル航空”と呼ばれ、LCCと大手(JAL・ANA)のどちらにも分類されない航空会社ようです。
このIBEXエアラインズは首都圏に就航していないため、首都圏民には知名度が低いのかもしれません。
さっそくチェックインをすべく、IBEXのカウンターを探しますが…見当たりません。ANA、JAL、AIRDO、peach等首都圏でも見慣れた文字は並びますが、何とIBEXは専用のカウンターがなく、ANAのカウンターにてチェックインが可能となっています。
無事にチェックインが完了し、搭乗券を受け取ります。今回10日前に公式サイトから予約し、運賃は16,340円ということでした。LCCほど安くはありませんが、大手の航空会社だともっと値段が張る上、LCCでは仙台-福岡で就航している便は存在しないため、これがおそらく最も安く両都市間を移動する手段なのではないかと思います。
保安検査を通り抜けて、5番ゲートの前で搭乗開始を待ちます。実はこの日の朝、上野を8:00に出る仙台行の特急ひたち号で仙台にやってきたばかりなのですが、わずかな滞在時間でこの仙台を離れるという行程だったため、少々名残惜しさがありました。
そして時間となり、いよいよ搭乗していきます。どうやら機体は小型機のようですが、しっかりとボーディングブリッジで繋がれていますのでらくらく機内へと入ることができます。
客室内は2+2列の座席配置で、まるで在来線の特急列車のようです。天井も低いように感じますが、しかし荷物棚や背面テーブルはしっかりと備わっています。
座席数が少ないためすぐに全員の搭乗が完了し、定刻より少し早く14:19頃には機体がゆっくりと動き出しました。機内には緊急時の脱出方法を案内するモニターがないため、客室乗務員の方が全て実演しながら目の前で説明してくださいます。
そしていよいよ離陸です! 機体はまず海に向かって飛び立った後、西日本へと向かうため洋上を大きく旋回し再び陸の方向を向きます。眼下には仙台空港周辺(名取市・岩沼市)の田畑や工場が広がり、10年前の大津波の映像が再び脳裏をよぎります。
程なくすると、窓の外には山々の尾根が見えてきました。方角的に蔵王の辺りかなと思いますが、間違ってたらすみません。少し雲もかかり、幻想的な風景です。
そして15時を過ぎ、窓の外には多数の陸地が見えてきました。地図から推測するにこの辺りは能登半島の付け根付近とみられ、ちょうど上の画像の右下1/4程度を占める島が「能登島」とみられます。和倉温泉方面と中島方面の2方向に橋が架かっているのが上空から確認できます。能登半島自体はわずか5分ほどで横断してしまいました。
その後は山陰地方へと進み、スーパーおきもびっくりのスピードで山陰を横断していきます。おおむね海岸線に沿って進んでいるようで、同じフライトの中で太平洋と日本海を両方望むことができるのは何だか貴重な体験のように思います。
そして16時を過ぎ、早くも陽が傾いてきたところで、再び陸地が見えてきました。いよいよ福岡の市街地へと入っていきます。たくさんのビルや線路等が見え、空港が市街地のど真ん中にあることがよくわかります。
そして16:36頃、おおむね定刻通り福岡空港へと到着です。繰り返しになりますが福岡空港は福岡市内の中心部に位置することで知られ、博多駅まで地下鉄でわずか5分程と非常に便利な場所にあります。
というわけで今回はIBEXエアラインズを利用して仙台から福岡まで移動してきました。首都圏民にとっては航空会社選びの際になかなか第一候補に挙がることは少ないかもしれませんが、就航都市間の移動で機会がありましたら是非利用してみてください!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。