わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

[#0]100時間で日本縦断! ルール公開&いざスタート地点へ

 

2023年4月30日(日)

本日は羽田空港にやってきました。

今年も待ちに待ったゴールデンウィークがいよいよスタート。昨年は「特急リレー最長片道切符の旅」と題し、仙台駅から宇和島駅まで5日間に渡る在来線特急乗り継ぎ旅を完遂いたしました。

あれから1年、今年はさらにパワーアップさせて、ある特殊なルールを設けた「日本縦断」をしていこうと思います。

それは…政令指定都市を通らずに日本縦断」です。

政令指定都市(せいれいしていとし)は、日本の地方自治法第252条の19第1項に基づき政令で指定された地方公共団体

地方自治法第252条の19第1項では「政令で指定する人口五十万以上の市」と定義されており、法定人口が50万人以上で、なおかつ政令(具体的には「地方自治法第252条の19第1項の指定都市の指定に関する政令」[1])で指定された市のことである[† 1]。中核市と並ぶ都道府県の事務権限の一部を移譲する日本の大都市制度の一つとなっている。

政令指定都市 - Wikipedia

簡単にまとめると政令によって指定された人口50万人以上の自治体」政令指定都市となります。人口が多いということは、すなわち人だけでなく様々な物やお金が集まり、交通もその例外ではありません。鉄道であれば多数の路線が乗り入れたり優等列車も停車したりする大きなターミナル駅が構えられるケースが多いほか、高速バス・路線バスの運行拠点となるバスターミナルも設けられます。しかし今回の企画では、政令指定都市に一歩たりとも足を踏み入れることができない、すなわち政令指定都市の中にあるそうした大きなターミナルも利用できないということになります。

2023年4月1日現在、政令指定都市は札幌から熊本まで全国に20市あります。

特に東海道新幹線沿いに集中していることは言うまでもありませんが、それを差し置いても実は結構いろいろ日本縦断ルートは考えられるのでは…という気がしますよね。

そこで「人口50万人以上の政令指定都市は必ず通らなければならないというルールを付け加えたいと思います。

これは勘違いされやすいのですが、実は人口が50万人に達したからといって必ずすぐに政令指定都市に移行しなければならないわけではありません。その証拠に、2022年10月現在の人口順位を見てみると、21~27位までの7市は人口50万人を満たしていながら現在のところ政令指定都市へは移行していないのです(今後移行する可能性はあります)。

この「政令指定都市ではないけど全国的に見て非常に人口が多い」とされる7市へは、政令指定都市とは逆に「必ず足を踏み入れなければならない」というルールでいきたいと思います。

というわけで、今回の日本縦断企画は以下のルールで進めていきます。

まずこの記事では「プロローグ(序章)」として、スタート地点である旭川駅まで向かう様子をお届けしてまいります。

大型連休2日目の羽田空港第2ターミナルは、旅行客や帰省客でごった返しています。最近、頭上の大型サイネージが撤去されたことでも大きな話題となりました。

保安検査を済ませ、55番搭乗口へ。目的地はもちろん旭川空港です。

11時15分発のAIRDO83便を利用していきます。ANAとの共同運航便で、私はAIRDO公式HPから予約し14,870円で購入することができました。28日前までの割安運賃適用とはいえ、大型連休中にしては比較的リーズナブルです。

現在は空港でのチェックインが不要となり、搭乗24時間前からスマホ上でオンラインチェックインができるようになりました。航空券はチケットレスとなり、スマホの画面に表示された二次元コードを表示して搭乗口を通過します。

使用機材はB767-300「ロコンジェット北海道」。2021年から5年間限定で就航している特別塗装機を引き当てることができました! ポケモンは疎いのですが、どうやら北海道つながりで”きつね”をイメージしたキャラクターがデザインされているようです。

座席は2+3+2列で通路が2本。各座席のヘッドカバーにもキャラクターのイラストがあしらわれています。

やはり大型連休というだけあり、機内は窓側・通路側・中央席を含めほぼ満席。ちなみに私が予約した時点(約1ヵ月前)で既に窓側の空席がなく諦めかけていましたが、搭乗数日前に改めて見てみたところ、わずかながら窓側のキャンセルが出ており押さえることができました。

乗客が多かったことで離陸までに少し時間を要したものの、11時38分頃に離陸!

この機内にいる乗客のほとんどが北海道を「目的地」としているのに対し、私にとってはこの移動が単なる「出発地点へ向かうための移動」にすぎないことを考えると何とも異常極まりない行動です(笑)。

東京湾を大きく旋回して厚い雲の中へと入りながら、進路を北へ取ります。気流の乱れでベルト着用サインの点灯がいつもより少し長い気がしましたが、離陸から約10分後には茨城県の下館付近上空を飛行していました。

各座席には背面テーブルがあり、手前に広げ引き延ばすこともできるようになっています。コンセントは見当たらず、またWi-Fiがあるようでしたが私のスマホではうまく接続することができませんでした。

ドリンクメニューは5種類から選ぶことができ、私はせっかくなので「こんぶスープ」をチョイス。北海道産昆布の旨味を存分に引き出しており、淡い色の見た目に反してやみつきになる味わいです。

関東では雲が厚く地上の様子はほどんどみえませんでしたが、青森県付近では雲の切れ間から十和田湖八甲田山が見え、あっという間にこんな遠く寒い地域までやってきてしまったのだと驚かされます。

下北半島付近から本州を抜け、いよいよ海を越えて北海道の地へと渡っていきます!

北海道に上陸してすぐ、眼下に見えたのは新千歳空港。北海道へ行くとなればまずはここに降り立つことが多いですが、その新千歳空港をスルーしてしまうのは何とも不思議な感覚です。

北海道に多い「蛇行する川」も上空からはっきりと確認できます。こちらは赤平付近上空を飛行中に見えた空知川の蛇行です。

まもなく機体は高度を下げ、着陸準備を行います。降下時に気流の乱れが激しく、まるでジェットコースターのようにふわりと機体が浮くような揺れが何度か繰り返されました。大人でもひじ掛けにしっかりつかまっていないといけないほどの揺れで、赤ちゃんの泣き声も聞こえてきました。

12時51分頃、無事旭川空港に着陸! 離陸が遅れた分、定刻よりも少し遅れての着陸となりました。

機内アナウンスの「北海道の真ん中旭川空港に着陸いたしました」という言い回しがとても印象的でした。

旭川空港はその名の通り「旭川市にある」…かと思いきや、実はその南側の東神楽町というところにあります。旭川市内からのアクセスはバスが基本で、旭川駅から直線距離にして13kmほど離れています。

連絡バスは飛行機の到着に合わせて複数の事業者により運行されており、今回は旭川空港13時20分発旭川電気軌道のバスを利用します。

何やかんやあって、旭川空港を定刻よりも5分ほど遅れて13時25分頃に出発。バスは基本的に到着便に合わせて運行されるので、おそらく手荷物を預けていた乗客の受け取り完了を待って発車したのだと思います。

大きなバスですが、座席は通路側を含めほぼ満席。さすがに補助席までは使われていなかった…と思いますが。

空港周辺は他に高い建物などもなく、北海道らしい雄大な景色が広がります。空港から少し離れた位置に東神楽町の市街地がありますが、このバスはそこを通らずに旭川市内へまっすぐ向かいます。

旭川の市街地へ入るとバス停がこまめに設けられ、路線バスと同じ要領で降車することができます。ただ乗客は観光客ばかりなので、私も含めほぼ全ての乗客が直接旭川駅前へ向かう様子でした。

定刻よりも3分ほど遅れ、13時58分頃に旭川駅へと到着。運賃は750円で、降車時に現金で支払います。あいにくSuicaPASMO等は利用できません。

企画開始は15時ですから、まだあと1時間ほどあります。ちょうど昼食を食べていなかったので、旭川駅前に本店を構える「らーめん山頭火」さんでいただくことにしました。大手食品メーカーと共同開発したカップ麺も展開されるなど、全国的な知名度を誇るラーメン店です。

主力メニューの「しおらーめん」(900円)。濃厚でクリーミーな味わいのスープは一般的な”旭川ラーメン”とは一線を画し、その地位を確固たるものにしています。麺や具材との相性もよく、これから始まる100時間の戦いに向けしっかりとエネルギーチャージをすることができました。

というわけで、次の記事からいよいよ100時間に渡る旅の一部始終を複数回に分けてお届けしていきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。