わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

18きっぷで中央本線走破! 名古屋→東京を8時間かけて移動してみた

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みなさんこんにちは! わたかわです。

みなさんは普段、名古屋から東京まで移動する時に何を利用するでしょうか。

おそらく多くの人が、速くて便利な東海道新幹線を選択することでしょう。

時間に余裕があって少しでも安く移動したいと考えるなら、高速バスという選択肢もあります。東名間ならば夜行も昼行も充実した本数が設定されており、時間帯を問わず利用できるという点でこれまた便利な手段ですよね。

また、春・夏・冬の青春18きっぷを利用すれば、東海道線普通列車のみを乗り継いで格安で移動することもできます。これはお世辞にも”楽な移動”とはいえず、どちらかというと旅行中級者向けかもしれません。

しかし、東海道線普通列車乗り継ぎよりもさらに過酷なルートがあります。それが、中央線普通列車乗り継ぎのルート。実は名古屋~東京間は東海道線の他に中央線でも結ばれているのです。

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Googleマップを元に作成、路線記号はWikipediaより引用

地図で示すとご覧のような位置関係。距離は中央線の方が30kmほど長く、また運賃はわずかですが中央線経由の方が高めになっています(東海道線経由は6,380円、中央線経由は6,600円)。

現在手元に青春18きっぷが余っているということで、今回は名古屋から東京まで特急を利用せず、普通列車だけで中央線を乗り通してみることにしました。

 

2021年3月29日(月)

というわけで、今回はやっとかめ駅…ならぬJR東海名古屋駅からスタートです。

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桜が咲き誇る名古屋駅

名古屋から東京まで、東海道新幹線「のぞみ号」ならば所要時間は1時間40分程度。大変な高頻度運転でとても便利な乗り物ですが、決して安くはありません。しかし今回はあえて時間をかけて、中央線の普通・快速列車のみを乗り継いで移動していくことになります。これならばお財布にも優しいですね。

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1本目は”中央線快速”?

改札をくぐり、中央線のホームへと上がります。まず乗車するのは、名古屋15:24発の快速 中津川行。途中の停車駅は、金山、鶴舞、千種、大曽根、勝川、春日井、高蔵寺、多治見、土岐市瑞浪釜戸、武並、恵那、美乃坂本です。多治見まではかなり飛ばしますが、その先は各駅に停車していくことになります。「中央線快速」と表現するといかにも首都圏のE233系オレンジ帯を思い浮かべますが、一方でこちらも「中央線快速」で間違いはありません。

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引退が噂される”にちょんちょん”

使用される車両は、JR東海でおなじみの211系。新型車両315系の発表によって引退が噂される、名古屋地区でもかなり古参の車両です。前面の青い「快速」の表示が何ともカッコいい!

名古屋駅は始発駅ですが、私は乗車するのがギリギリだったこともあり車内は大混雑。まだ夕方のラッシュアワーには少し早いですが、大都会名古屋というだけあって時間帯を問わず車内は混雑するのでしょう。

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名古屋の市街地を疾走する

15:24、列車は定刻通り名古屋を出発。次の金山で東海道線と分かれ、大きく左にカーブを描いて多治見方面へと向かっていきます。とある白い衣装の方でおなじみの鶴舞駅にも停車していきながら、列車は緩やかに北上していきます。この辺りはまだ駅周辺・駅間を問わずかなりの市街地といった印象で、沿線人口はかなり多そうです。

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急にのどかな風景に

愛知環状鉄道と分岐する高蔵寺駅を出発すると、列車は長いトンネルへと入ります。そしてトンネルを出ると、何とそれまでとは景色が一変し自然豊かな車窓へと様変わり。そう、この愛知県と岐阜県の県境付近は名古屋近郊とは思えぬほどの秘境区間で、途中駅の定光寺駅古虎渓駅ともかなりの秘境駅として知られています。もちろんこの両駅を快速は通過していきます。

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平日夜には「ホームライナー瑞浪」も運行される

つかのまの秘境路線気分を味わったと思ったら、列車は多治見駅へと到着。そしてその後は土岐市瑞浪…と各駅に停車していきます。多治見でまた列車の本数がぐっと減りますが、この区間も名古屋への通勤通学需要がある重要なベッドタウンとなっており、平日朝晩には乗車整理券330円を購入することで着席が保証されるライナー列車も多数運行されています。

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将来はリニアが通る?

中津川の一つ手前、美乃坂本駅にも快速は停車。この駅は近い将来、リニア中央新幹線岐阜県駅(仮称)が設置される予定となっています。恵那と中津川の間に挟まれ、現在は正直そこまで強いイメージがない美乃坂本ですが、じきに岐阜県の玄関口となる日も近いのかもしれません。

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中津川に到着!

名古屋を出てから1時間15分、16:39に列車は終点の津川駅に到着。特急も含め全ての列車が停車する主要駅で、普通列車はこの駅を境に運行系統が変わるため原則として乗り換える必要があります(一部例外あり)。

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まぁまぁ歴史のありそうな地上駅舎

ここまでまぁまぁ長い距離を移動してきたようにも感じますが、まだ名古屋からの距離は80km程度。ということはまだ東京までは300km以上残っています。中津川は栗きんとんで有名だそうですが、聞くところによるとどうやら世間一般で知られるものとはだいぶ風貌が違うそうで…おせちに入るマッシュポテトのようなやつではなく、小籠包のような形をしたスイーツなのだそうです。次に来た時は是非味わってみたいと思います。

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篠ノ井線の松本まで乗り入れる

続いて乗車するのは中津川17:00発の普通 松本行。こちらに乗車して一気に東西の境界である塩尻まで向かいます。塩尻より先は篠ノ井線に乗り入れる列車で、多くの場合は普通列車塩尻どまりではなく篠ノ井線まで乗り入れるようです。

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313系ワンマン運転

2番線に停車していたのは、JR東海のおなじみ313系です。転換クロスシートを主体とした2両編成で、ワンマン運転を行っています。平日の夕方に差し掛かり、車内はかなり混雑。辛うじて窓側を確保できましたが、見たところほぼ全区画に人がいる状況でした。

17:00に列車は定刻通り中津川を出発。これより岐阜県を抜け、列車は長野県の木曽地方に入っていきます。

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トンネルが続く

列車は木曽川沿いに進んでいくことになりますが、もうすっかり名古屋近郊といった様子とはかけ離れ、山間部を縫って走る区間へ入っていきます。途中にはトンネルが続く区間もあり、木曽の険しい自然を実感します。

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寝覚ノ床

上松駅到着直前には景勝地寝覚ノ床」付近を通過。間違いなく中央西線で最も景色の良い区間といえるでしょう。何とか太陽が沈む前にこの地点を通過できたのでよかったです。

その後列車は上松、木曽福島…と主要な駅にも停車していき、車内の混雑は落ち着くことなく松本方面へと向かっていきます。この辺りは中山道の宿場町も連なる場所で、そちらは以前別の旅行でも訪れているので、是非そちらの記事もご覧ください。

watakawa.hatenablog.com

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東西の分水嶺に到着

気づけば辺りもすっかり暗くなり、塩尻駅には18:50に到着。この塩尻駅を境に、東京方面が「中央東線」、名古屋方面が「中央西線」と呼ばれます。尤もこの呼び方は正式な路線名ではないようですが、中央東線中央西線を直通する定期列車は存在せず実質別の路線であるということから、両路線の列車が乗り入れる塩尻駅松本駅では一般的にこの「東線・西線」という表現が用いられるようです。

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スムーズに大月行へと連絡

そしてこの塩尻駅を境に、会社もJR東海からJR東日本へと変わることになります。東海道線で名古屋から東京に向かう際は境界駅が熱海駅ということで、東日本管内に入ればもうゴールは目の前という印象ですが、中央線の場合は全くそんなことはなく、まだまだ東京までは長い道のりです。

名古屋を出てから3時間30分ほどが経過し、既にやや疲れも溜まってくる頃ではありますが、1番線からちょうど良い接続で18:59発の大月行があるということなので、そちらに乗り換えていきます。

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中央東線おなじみの211系

まもなくすると列車が入線。何とこの列車は長野始発で運行される大月行ということで、全区間乗り通すと4時間以上かかるようです。塩尻駅は途中駅に過ぎないということで、急いで乗り込みます。

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北信&甲州縦断鈍行

方向幕はシンプルに「大月」のみの表示です。東日本管内の211系もだいぶ長く走り続けている車両ということで、先はそう長くないかもしれません。ごく一部にセミクロスシート主体の編成もあるようですが、大半はロングシート車両なので山梨県縦断の際には覚悟しなければなりません。

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究極のショートカットルート「塩嶺トンネル」(Yahoo!地図を元に作成)

列車は定刻通り塩尻を発車。塩尻上諏訪駅間では中央東線の線路がS字に波打つように急なカーブを描いていますが、所要時間短縮を目的として1983年に”塩嶺ルート”と呼ばれる新線が建設され、塩尻岡谷駅間を直線的に結ぶことができるようになりました。現在、特急あずさ号の全列車および中長距離を走る普通列車がこの塩嶺ルートで運行されています。

旧線(辰野回り)の線路は今でも残されていますが、中央本線のメインルートではなくなり、短区間普通列車がひっそりと運行されるのみとなっています。

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全列車停車駅

トンネルを抜け、岡谷、下諏訪、上諏訪…と停車していきます。オールロングシートの車内は若干の立ち客もいる程度で、そこまで激しい混雑ではありませんでしたが、岡谷と茅野で一気に下車し、車内はガラガラになりました。茅野ってそこまで印象の強い駅でもないかもしれませんが、実は中央線の特急が全て停車する数少ない一大主要駅なんですよね(中央東線で全ての特急が停車する途中駅は他に八王子と甲府のみ)。

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山梨市で待避

列車はいよいよ山梨県へと入り、小淵沢や韮崎、そして甲府等へ停車していきます。甲府ではまたかなりの数の乗車があり、車内の混雑度合いが一気に増しました。帰宅時間帯真っただ中です。

そして20:45に列車は途中の山梨市駅へと到着。ここでは特急〔あずさ58号〕の待避があり、6分間停車するということでしばらくぶりに列車の外へと出てみました。2面3線で決して小さい駅ではなく「かいじ」は停車しますが「あずさ」はほとんどが通過します。2019年のダイヤ改正で、塩山・山梨市・石和温泉のいわゆる”峡東3駅”に停車するあずさが一時全廃されたことで沿線の人が声を上げたのも記憶に新しいですね。

6分ほど停車し、山梨市を出発。名古屋を出てから既に約5時間30分が経過し、ここまで来るとかなり疲労が溜まってきているのを実感します。

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もうすぐ山梨県も終わり

そして乗車してきた列車は21:26に終点の大月駅へと到着。見慣れた「JC」の駅ナンバリングで、いよいよ東京がすぐそこまで迫ってきたことを実感します。この大月駅からは富士急行線が分岐しており、千葉・新宿~河口湖駅間を結ぶ特急〔富士回遊〕も運行されています。大月以東ではあずさ・かいじと連結して走るため、この大月駅で連結・切り離しの作業が行われます。

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ついに見えた「東京」の文字

電光掲示板を見て、次に乗車する列車を確認。この大月から乗車する列車が、いよいよ最後の1本となります。こちらの大月21:31発の中央特快 東京行で終点の東京へと向かっていきます。

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見慣れたE233系

使用車両はもちろんオレンジ色の帯を纏ったE233系です。東京都心に乗り入れる中央線というと大半が高尾までで、高尾駅で211系とE233系を乗り継ぐという印象がある方も多いかもしれませんが、実は決して少なくない本数のE233系が高尾を越えて大月まで乗り入れています。何と中には大月よりもさらに先、富士急行線の河口湖まで直通する中央線快速電車もあるらしく、このオレンジのE233系はかなり運行エリアが広いのです。

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側面の行先表示はフルカラーに

大月駅での乗り換え時間はわずか5分ということであまりゆっくりすることもなく、定刻通り21:31に列車は大月を出発。途中停車駅は立川までの各駅と、国分寺三鷹、中野、新宿、四ツ谷御茶ノ水、神田となります。東京行の列車でありながら”猿橋””鳥沢””梁川”等の聞き慣れない駅名が並ぶのは何だか不思議な気持ちになります。

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これが噂の「オフ会0人」?

当然といえば当然ですが、大月を出発した時点では車内は超ガラガラ。まぁ平日の夜、東京から大月方面に向かう下り列車ならまだ帰宅途中の人もいるかもしれませんが、これから東京に向かう人などそうそういるはずもありません。

列車は山梨県内の残りの駅を順調に停車していき、上野原を出発するといよいよ神奈川県へと突入。あまり知られていないかもしれませんが、中央線は少しだけ神奈川県も走っていて、藤野駅とその次の相模湖駅の2駅は神奈川県内にあります。

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相模湖駅で長時間停車

その相模湖駅で、列車はまたまた6分間の停車。ここでは先ほど山梨市で待避した特急のもう1本後、〔あずさ60号〕の待避を行います。ちなみにこのあずさ60号は塩尻を20:18に発車した列車ですので、1時間20分も遅く出発しているのですが追い越されてしまいました。まぁ特急とはそういう乗り物です。この誘惑に打ち勝てなければ青春18きっぷの旅は成し遂げられません(何様だよ)。

全く人の気配がなく、しかしホームの明かりだけが煌々ときらめく夜の相模湖駅にしばらく停車した後、列車は22:04に発車。ここから東京まではもう長時間の停車はありません。

高尾からはいよいよ東京都内に入り、八王子駅からはかなりの乗車がありました。その後は流石首都圏の鉄道といった様相で、どの停車駅でも頻繁な乗降があります。立川からは中央特快らしい走りを見せますが、それでも疲れ切った私の体にはこの直線区間が異様なほど長く感じました。

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新宿の大ガードを横目に走る

中野を出ると列車は右に大きくカーブし、いよいよ大ターミナル・新宿へと入線。平日の23時前というのに、街の明かりが賑やかで人の活気もあります。安心感もさることながら、やっぱり東京は凄いなと改めて感じさせられます。

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向こうに見えるのは甲府行の最終列車

22:57、列車はいよいよ新宿駅へと到着です。中央線の特急の場合は大半がこの新宿発着ですが、快速系統の列車は基本的にほぼ全てが東京駅まで乗り入れます。当然この世界一のターミナル駅ですから相当な人の乗り降りがあるわけですが、もっと驚くのは2つ隣のホームに停車するE353系です。この特急、何と新宿を23:00に発車する甲府行の最終列車〔かいじ59号〕で、終点甲府の到着時刻は0:37となります。特急とはいえこれから甲府まで来た道を戻ることも物理的には可能なのか…と思うと、こんな夜遅くまで特急が運行されている中央線は本当に凄いなと感じます。

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丸の内のオフィスビル群を抜けていく

程なくして新宿を出発し、ここからはいよいよ山手線の内側へと入ります。国立競技場を横目に、神田川に沿って走り、いよいよゴールは目の前です。

思えば名古屋を出たのは午後3時過ぎ。まだ多くの人が活動する明るい時間帯でした。木曽の豊かな自然の中を駆け抜け、長大な塩嶺トンネルをくぐり、夜の甲府盆地を抜けてこの東京へとやってきたわけです。次第に日も落ちたので車窓は半分にも満たないくらいの区間でしか楽しめませんでしたが、それでも一つひとつ駅に停車していくごとに東京が近づいていくのを実感しました。中には東海道線にはないような人里離れた静かな駅もあり、本当にこれが名古屋と東京を結ぶ幹線の途中なのかと目を疑う場面もありました。そんな中央線走破の旅も、まもなく終わりが近づいています。

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ついに東京到着!!

23:12、列車はようやく終点の東京駅に到着。名古屋からの所要時間は何と約8時間にも及びました。もちろん乗り継ぎによって所要時間は前後すると思いますが、今回は途中の乗換駅でもさほど長い待ち時間があったわけではないことを考えると、おそらくどんなに早くても7時間を切ることはおそらくないんじゃないかと思います。

東京駅のホームに降り立った瞬間、物凄い達成感がどっと湧き上がってきました。間違いなく疲れ切っていたのは事実ですが、しかし東海道線での移動とは違った楽しみがあり飽きることはありませんでした。今回は中央東線区間がずっと真っ暗だったのでそこは残念ですが、全区間で明るい時間の車窓を楽しめるよう行程を工夫して、みなさんも是非やってみてください!

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本数の少ない区間にご注意を

なお、今回は事前に列車の時刻を調べて移動したため、中津川・塩尻・大月のいずれの駅でもそれほど長い時間待つことなく乗り継ぐことができましたが、区間によってはかなり乗り継ぎが悪かったり、かなり本数の少ないローカル線的な区間もあります。特に中央西線の中津川~塩尻駅間は多くても1時間に1本程度のため、挑戦される際はしっかり列車の時刻を調べて移動されることをオススメします。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!