わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

狭い?安い?サービスは? LCCを初心者目線で徹底解説! 成田→長崎の旅【2020-09九州2】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は2020年9月11日(金)~14日(月)に出掛けた九州一周旅行の第2弾記事です!

前回はアクセス特急で成田空港へとやってきたので、航空機を利用しいよいよ九州へ向けて飛び立ちたいと思います!

前回の様子をご覧になっていない方は、以下のリンクからご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

1日目 2020年9月11日(金)②

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成田スカイアクセス線の空港第2ビル駅

横浜から特急 成田空港行に乗車し、終点の一つ手前「空港第2ビル駅」には10:53に到着。

ここから今回利用する「成田第3ターミナル」へと向かっていきます。

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いったん屋外に出る

今回はLCC(格安航空会社)peach aviationを利用して、ここ成田から長崎へと飛び立ちます。大手航空会社は羽田を拠点に全国各地へ国内線の便を充実させていますが、LCCは多くの場合、東京の拠点が羽田ではなく成田となります。peachでは1日1本だけ、成田12:00→長崎14:15の便があるということなので、今回はそれを利用することにしました。

peachには「シンプルピーチ」「バリューピーチ」「プライムピーチ」の3段階の運賃があり、それぞれ運賃に含まれるサービス内容が異なりますが、今回は最も標準的な「バリューピーチ」で予約。諸手数料等込みで成田→長崎は7,150円でした。LCCとしては決して安くない価格かもしれませんが、金曜日にこの金額で関東から長崎に移動できると思えば許容範囲かなと思います。

成田空港では、数年前にLCC専用のターミナルである「第3ターミナル」ができ、鉄道駅の最寄りは「空港第2ビル駅」となっています。ただ、実際には空港第2ビル駅から成田第3ターミナルへと向かっていきます。

第3ターミナルへは、空港内を運行する無料シャトルバスもありますが、歩いていくことも可能ということで、今回は歩きます。

空港内各所を結ぶターミナル間連絡バスが発着する乗り場を横目に、青と赤の2色の陸上トラックのような道を進んでいきます。おそらくですが右側通行で、青は第2ターミナル→第3ターミナルへ、赤はその逆という意味だったと思います(違っていたらごめんなさい)。

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運命の分かれ道

少し進むと、青い道が二手に分かれます。左へ行けば第3ターミナル行バス乗り場、右は屋根付きの連絡通路が続きます。足元には「500m」の文字。京葉線の東京駅を彷彿とさせます。

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まるで洞穴のようなマップ

連絡通路は空港敷地内の屋外を歩きますが、ずっと屋根があるので雨でも安心です。というか私が実際に利用した際も強い雨が降っていましたが濡れることはありませんでした。かなりうねうねと蛇行する通路ですが、一本道で足元には青と赤のラインがずっと続くので迷うことはないかと思います。

そうして歩くこと約10分、ついに成田空港第3ターミナルへと到着です!

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青いラインは保安検査場の方へと続く

ターミナルビルに入ると、まずは各航空会社のチェックインカウンターが並びます。第3ターミナルに就航する航空会社は、Jetstar/peach/春秋航空などなど。現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため国際便はほぼ欠航となっているようで、ターミナルビル内に外国の方の姿はあまりありません。ターミナル内のにぎわいとして、果たしてこの人の量がいつもより多いのか少ないのかなどはわかりませんが、特に人混みで前に進めないとかそんな混雑していたわけではありませんでした。

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鉄道とは違った面白さがある

チェックインカウンターの前で改めて出発時刻等を確認します。長崎行は12:00に出発ということで、チェックインは出発30分前の11:30までに済ませる必要があります。私は今回、peachの公式サイトから予約をし、送られてきた確認メールに添付されているQRコードをチェックインの機械で読み取るだけなのでとってもシンプル。チェックインは一瞬で終わりました。

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フードコートもある

ターミナルビル内には、フードコートや土産物屋など、一通りの設備が揃っています。ただ、あくまでもLCCを使う人向けのターミナルですから、湯水のごとくお金を使うというよりは必要分だけ物を買ったり食事をしたり、という人が多いのではないかなと思いました。勝手な偏見ですが。

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いざ保安検査場へ!

それでは、保安検査場へと向かっていきます! 左へ進むと国内線、右は国際線ですが、このご時世なのでほとんどの人が国内線利用者です。

この保安検査というものが私はなかなか苦手で、持っている荷物や身に着けているものを一度取ってカゴの上に載せなきゃいけないというのが何とも面倒だなと感じてしまいます(笑)。もちろん必要でやっていることではありますが、あくまでも鉄道ファンとして、鉄道を利用する機会の多い私には何度やっても慣れない検査です。

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ツッコミどころ満載

無事に保安検査場を抜け、今度はその先のモニターで搭乗ゲートを確認します。12:00発の長崎行は150Dというゲートから搭乗するようなので、そこへ向かうことになります。

初めてのLCCで、今までJALANAにばかり乗ってきた私にとってはこのモニターはとても新鮮です。というのも、複数の便の備考欄に「バス」と書かれています。つまり搭乗ゲートから直接ボーディングブリッジがのびて機体へ繋がっているわけではなく、機体がターミナルビルから離れているために搭乗ゲートをくぐった後にバスで機体の横まで乗りつけるのです。昨今の大手航空会社ではめったに行われない搭乗方法のようですが、LCCではこれが珍しくありません。

また、私が乗る便とは関係ありませんが、12:40発の高知行の備考欄をご覧ください。「引き返すことがあります」との文字がありますが、これはどうやら高知空港周辺の天候が安定しないようで、もし高知到着時に天候が荒れていて高知に着陸できないと判断した時は成田まで戻ってくるのだそうです。別に成田まで戻らなくても、関西空港とかあるじゃん…(笑)と思うのですが、そういうわけにもいかないのでしょうね。LCCならではかどうかはわかりませんが、なかなか興味深いものでした。

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牢屋のような搭乗ゲート

私が利用するゲートは150Dというところなので、150A~Dの4つの搭乗ゲートが並ぶエリアへと進んでいきました。この場所に、出発の20分前、すなわち11:40までに来る必要があります。もちろん余裕でしたが。

見てみると、ゲートの位置と形が明らかに普通のそれとは異なっています。大手の場合はボーディングブリッジですから、ゲートはガラス窓のそばにあり、その先長い通路が続きます。しかしここでは、建物の中央に牢屋のような箱があり、その下へと続く先の見えない階段が続いています。まるで底なしの牢屋のようです(笑)。

これはつまり、ゲートを通った後、牢屋内の階段を下りて地上に向かい、そこでバスに乗車するということになります。こんなゲートは初めて見たのでなかなかに新鮮でした。

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こういう景色がやっぱり面白い

ゲートの付近で、椅子に腰かけながら搭乗開始を待ちます。窓の外には、いくつもの機体がずらり。しかしその尾翼に描かれたロゴは「JAL」「ANA」ではなく「Jetstar」「peach」。第3ターミナルらしい光景かもしれません。

しかしここで問題発生。11:40を過ぎても、搭乗開始されません。既にゲートには、私と同じく長崎行に搭乗する予定の人が多数待機しています。どうやら、この成田空港周辺で雷雨となっており、航空機への搭乗を一時的に見合わせているとのこと。

窓の外を見てみると、確かに雲は多いですが、雨は降ったりやんだりといった様子。突発的にザーッと夕立ちのように降ったかと思えば、次の瞬間にはやんでいるような光景を繰り返しています。「LCCだから」ということではないかもしれませんが、天候に大きく左右されやすいのは航空機の難点かもしれませんね。

その後待つこと約40分、12:20頃より遂に搭乗が開始されました。いや、ここ一瞬で書きましたが、エライ待ち時間でしたからね(笑)。幸いコンセントのあるスペースにいることができて、電源は確保されていましたが、それでもなかなかです。どうやら天候が安定してきたということで、ようやく搭乗開始できるようになったみたいです。

ゲートをくぐり、階段を下って滑走路へ。そこでバスに乗り込み、機体へと向かいます。

バスは路線バスのような大きさですが、ドアは前・中央・後と計3つあります。長崎行の乗客は、バス2台に分乗して、機体へと向かっていきます。

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成田空港ってかもはや芝山千代田

バスの乗車時間は10分かそこらですが、この間に空港内を大移動していました(笑)。写真の一番上のあたりに見切れているのが第3ターミナルビルですが、そこから第2・第1ターミナルをもかすめて空港の南側へ。機体がこちらの辺りに置かれているということで、芝山千代田駅が目と鼻の先というところまで移動してきました。こんな大移動も、大手ならまずないことですね。

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フライングホヌ?

ところがここで、さらなる問題が。バスを降りようとしたまさにその時、再び大雨が降りだしてしまったのです。バスとタラップの間はわずかですが屋根のない滑走路を歩きます。ですから再度降り出した雨がやまない限りは搭乗できないということで、機体を目前にしてさらに30分ほどバスの車内で待つことになりました。隣にとまっているANAのフライングホヌの微笑みすら皮肉の笑みにみえてきます(笑)。

そして13時を過ぎ、今頃は遥か彼方の関西地方を飛んでいたであろう頃、ようやく雨と雷がやみ、搭乗できるようになりました。合計1時間以上も待っていたわけですから、待ちに待った搭乗です。とりあえず欠航とかにならなくてよかったと心から思いました。

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そこまで狭くはない機内

乗客全員の搭乗はわずか数分で完了し、キャビンアテンダントから各種案内や注意事項等の説明がなされました。

座席は3+3列で、紫や黒を基調とした革張りのシートが並びます。大手航空会社と異なりビジネスクラスやファーストクラスの座席はなく、すべてがエコノミークラス相当の座席となっています。前後左右の間隔は思いのほか大手のエコノミークラスと変わらず、特にこの座席でいえば足元のスペースが広いなという印象を受けました。普段私は荷物を前の座席の下にしまうことが多いので、これはありがたいです!

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依然として雲は多い

13:16には機体が動き出し、滑走路を走り始めます。そして13:31、ついに離陸! 成田の空を飛び立ち、一路長崎を目指します。定刻より1時間以上の遅延をもっての離陸となりました。これもLCCならではなのでしょうか…? わかりませんが。

すぐに成田の街は小さくなっていき、窓から入る光がまぶしすぎるためシェードを下ろしておきました。上空は雲が多く、一面真っ白といった様子です。雨こそ降っていないものの、やはり依然として天候は微妙のようです。程なくしてベルト着用サインは消えました。

peachLCCなので、JALANAと異なり、サービス面において可能な限りのコストカットを図っています。通常なら航空運賃に含まれる機内食やドリンクのサービスも有料で、キャビンアテンダントの方から「ご希望の方は…」等という案内がありますが私が見たところ注文している方はいらっしゃらないように見えました。

また、各座席にコンセントやモニター等はなく、機内で利用できるWi-Fiサービスもありません。これらについては、大手の航空会社でも設置されていない場合があるでしょうが、LCCにおいてもこの辺りのコストカットは徹底して行われています。「機内で少しでも快適に過ごそう」というよりは「とりあえず安全に移動できればいい」といった程度のものとみてよさそうです。

機内では徒にスマホをいじったり、また少し窓の外を覗いたりして時間を潰します。新型コロナ対策か、3列あるうちの真ん中の座席には人がいない列が多く、みな機内での密着を避けて搭乗しているものと思われます(もしくは発売制限?)。

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長崎の島々が見えてきた!

適当に過ごしているうちに、再びベルト着用サインが点灯。もうすぐ目的地に到着する証です。窓の外を見てみると、広い海とそこに浮かぶ大小さまざまな島々が見えました! 長崎がもう近づいているのだと実感します。

そして海面すれすれを飛行しながら、15:08に長崎空港の滑走路へと着陸しました。長崎空港海上の埋め立て地に造られているため、着陸の直前まで陸が見えずなかなかスリルがあります。15:13に機体が停止し、こちらではボーディングブリッジでターミナルビルと直接繋がりました。わずかながら遅延を回復させ、約1時間遅れでの到着です。

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地方空港は新鮮

長崎空港は、長崎市内からはかなり離れた大村市内にあります。九州ではどの県にも空港がありますが、私はそうした地方空港を利用した経験があまりないので、こうした地方空港の規模感がとても新鮮でした。ターミナルビルはわりかしコンパクトですが一通りの商業施設等は揃っていて、ターミナルビルを出ると広大な駐車場があります(地方の空港はだいたいこんな感じかと思いますが)。

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空港から各方面へのバスの発車標

長崎空港からは、長崎県内各方面へ路線バスや高速バスのネットワークが整備されています。大きく分けると「長崎市内方面」「ハウステンボス佐世保方面」「大村方面」といったようなところでしょうか。長崎市内方面や佐世保方面へは大型バスとなりますが、大村の市街地へは非常に近いため路線バスでの運行となっています。

今回は長崎市内方面へと向かうので、4or5番のりばから出るバスに乗ろう…と思った矢先、何と次のバスは17:00までないことが判明。まだ15時過ぎですから、2時間近く待つはめになってしまいます。おそらく、飛行機が定時での運行ならバスが接続していたのでしょうが、飛行機の遅延によりバスのダイヤと噛み合わなくなってしまったものと思われます。

これはさすがにタイムロスなので、15:50に3番のりばから発車する大村・諫早方面行の路線バスに乗り、大村駅で長崎行のJR大村線シーサイドライナー」に乗り換えようとしました。

しかし、3番のりばで大村方面のバスを待っていると、どうやら長崎市内方面行の臨時増発バスが出るらしいことが判明。慌てて5番のりばに並び直します。

程なくして大型バスがやってきました。成田からやってきたたくさんの乗客をのせ、バスは15:48頃に長崎空港を出発です。

長崎空港から長崎市内へは、通常複数の停車パターンがあるようですが、今回乗車している臨時バスがそのどれに属するかはよくわかりません。ただ、途中停車地がいくつか設定されており、長崎空港を出ると試験場前、桜馬場、植松東、大村木場、諫早インター、バイパス多良見、昭和町、長大東門前、大橋、平和公園、浜口町、浦上駅前、ココウォーク茂里町、宝町に停車していきました。大村IC~川平IC間で長崎自動車道を利用しましたので、おそらく高速バスと呼んで差し支えないのかな…? とも思いますが、その割には停留所が多く、バスの車内には運賃表モニターや降車ボタンといった路線バス的な設備も整えられていました。諫早インターは降車専用のバス停のようで、降車ボタンが押されない場合は通過となるようです。

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当初予定より1時間半遅れで到着

長崎空港を出てから約1時間、バスは最終的に16:46頃、終点の長崎駅へと到着しました。運賃は1,000円となかなかのお値段で、長崎空港は決して長崎市内から近くないことがよくわかります。当初組んでいたスケジュールよりも約1時間半の遅れをもって到着しました。

というわけで、なかなか大変な道のりでしたが、何とか長崎に到着することができたということで、今回はここまでにさせていただきます。

次回の記事では、わずかな時間ですが長崎市内観光などをしてきたので、その様子もご紹介できたらと思います!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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