みなさんこんにちは。わたかわです。
今回の記事は、3月頭に出かけた南伊豆の旅の続編です!
まだ1日目の様子をご覧になっていない方は先にこちらのリンクからお読みください!
2020年3月7日(土)
南伊豆の旅2日目にして最終日の朝は、下田伊東園ホテルはな岬の朝風呂からスタート。
なぜか前の晩よりも混んでいましたが、やっぱり朝風呂もいいもんです。
少し寒いけど朝から露天風呂にも入れて、贅沢な気持ちになれます!
朝食は昨日の夕食と同じ会場でバイキング。朝も豊富なメニューが並んでいました。
毎度盛り方が汚くてすみません💦しかしこれまた本当にどれも美味しい! 伊豆らしくまぐろのお茶漬けというのがありまして、写真の右上にあるやつなんですが、おそらく盛り方は間違えた感じしかしない…。でもとても美味しかったです! 下田伊東園ホテルはな岬の食事は、私のように盛り方の汚い人間でも美味しく食べられるくらい、味のレベルが高いということが証明されました。
部屋に戻り、荷物をまとめてチェックアウト。まず向かったのは、「下田港内めぐり」です。
これは、下田伊東園ホテルはな岬のすぐ近くの港を発着する観光遊覧船で、 黒船を模したなかなかインパクトのあるフォルムの遊覧船に乗って下田港内を一周します。朝一の便が9:10に出港ということだったのでこれに乗船することにしました。
運賃は大人1,250円。所要時間は約20分とのことです。
朝早い便ということで客はまばら。しかも外がかなり寒く、我々含め誰一人としてデッキに出たりせず1階の船室でゆったりくつろいで過ごしていました。見かねたスタッフの方がデッキで餌を撒き、カモメを呼び寄せてくださいました。あいにくの曇り空ではありましたが、カモメと並走する姿や広い下田港の様子を眺めることができ、なかなか充実した20分間になりました。
下船後、下田港から駅まで歩きます。2日目は、南伊豆フリー乗車券の東海バスフリーエリアを活用して、伊豆急下田駅から少し離れた南伊豆の観光スポットを何カ所か巡っていきます!
下田駅から、まずは10:00発のバスに乗車。下田市街地を抜けて、40分ほどバスに揺られ、終点の「石廊崎オーシャンパーク」に到着です。
関東民ならテレビの天気予報で一度は目にしたことがある、伊豆半島の南端部に位置する岬「石廊崎」。子どもの頃は「いろうざき」とはなかなか読めなかったものですが、そんな石廊崎周辺の自然豊かなエリアがジオパークとして整備されています。
食事スペースや土産物屋の入る建物を抜けて、石廊崎の先端部まで歩いていくと、そこには絶景が…!
広大な大海原と、自然のままに形成された岩々が織りなす絶景は息を呑む美しさです!
こんな場所が本当に日本にあるのかと思うと驚きです。
以前、北海道のえりも岬に行った時にこれと似た絶景を見ましたが、ここは関東からも近いのでなお驚きです。
少し雲はありますが、晴れてきてよかった! 雨風強かったら地獄でした(笑)。
絶景を目に焼き付け、バスで石廊崎を後にします。滞在時間50分程度でしたが、それなりに楽しめました。
11:30発のバスで、下田駅方面へ。
しかし下田駅までは乗らず、途中の「吉佐美」というバス停で下車します。石廊崎オーシャンパークからは33分の距離。
この「吉佐美」というバス停で「田牛」(とうじ)行のバスに乗り換えます。そして7分ほど乗車し、到着したのはこちら!
伊豆の観光ポスター等でもよく見る「龍宮窟」です!
ごつごつした岩場に囲まれながら、小さな入り江のようになっていて、やわらかい光が差し込む神秘的な光景です。
また、この龍宮窟のすぐそばには「田牛海水浴場」という砂浜があります。
これまた写真では伝えきれないくらいの絶景で、一面に青い空と海、白いさざ波が押し寄せる綺麗な砂浜でした。夏は多くの海水浴客で賑わうことと思いますが、3月はまだ寒いので、より絶景をじっくり味わえます! 下田駅からバスですぐなのでアクセス抜群なのもいいところですね。
砂浜を歩いて、「田牛」バス停から下田駅に戻ります。
そろそろお腹も空いてきたので、ここでお昼ご飯とします。伊豆に来たらやっぱり一度は海鮮メニューを食べたい! ということで、下田駅から歩いて数分の食事処「勝」におじゃましました。下田駅の目の前だとかなり値が張る海鮮丼ですが、数分歩けばだいぶお手頃価格で味わえるみたいです。
注文したのは「下田丼」(1,430円)。下田名産のキンメダイに加え、マグロやサーモン等計5種類のお刺身がのった贅沢な丼。いやぁもうこれが本当にとろけるような美味しさで。ご飯が隠れるくらいたっぷりのせたお刺身はどれも新鮮そのもの。我々が訪れた時はやってなかったのですが、日によっては自分の好きなお刺身を数種類選んでオリジナルの海鮮丼もオーダーできることがあるようなので、今度下田へ行ったらそれも試してみたいと思います。
昼食後は、市内をぶらぶら観光していきます。
本当に下田市内観光も面白くて、今回は時間の関係で行けませんでしたが下田海中水族館や下田城、黒船ミュージアム等面白そうなスポットはいくつもあるので、また何度も伊豆に来たい! と思いました。
さてさて、それでは駅に戻り、電車に乗ることにします。当初の予定では16:07発の特急〔スーパービュー踊り子10号〕で一気に横浜まで戻る予定だったのですが、前日に急遽予定を変更し途中の伊東までは15:20発の快速〔伊豆クレイル2号〕に乗車することにしました!
快速〔伊豆クレイル〕とは、2016年夏にデビューした伊豆の観光列車。週末に小田原~伊豆急下田駅間を1日1往復します。車両は元常磐線特急「スーパーひたち」で使用されていた651系付属編成を改造した全車グリーン車の特別編成で、1・3号車は旅行商品としての発売になりますが4号車のみグリーン車指定席券を別途購入することで乗車可能です。グリーン指定席というと割高なイメージがありますが、伊豆急行線内のみの乗車なので520円です。伊豆急行線内はスーパービュー踊り子の普通車指定席と同じ料金ですので、かかる料金はスーパービュー踊り子のみを伊豆急下田から横浜まで乗り通す当初の計画と変わりません。
さっそく乗り込み、車内へ。4号車はごくごく普通の特急のリクライニングシートという感じで、どこが特別グリーン車的なのかはよくわかりませんが、特急の普通車と同等設備です。旅行商品として発売される1・3号車はのれんのかかった半個室で食事つきのプランがあるようなのですが、南伊豆フリー乗車券との併用はできないので我々は4号車で過ごします。
直前の指定席確保ということで、車端部のボックスシートのみが空いていたようなのでここを割り当てられました。我々は2人なので途中で別の人と相席になるかもな…と思っていたのですが結果的に特にそういったことはありませんでした。ただ伊豆急下田から小田原までの全区間で空席照会をかけると満席で、伊東までにしたことで空席があったという感じだったので、おそらく伊東か熱海辺りからこのボックスシートに乗車された方もいたのだろうと思います。
15:20、列車は定刻通り伊豆急下田を出発。発車と同時に優雅な車内BGMがかかります。
2号車はバーカウンターとラウンジがあり、この号車は4号車の客も自由に利用できます。ここで「紅ほっぺいちごアイス」(330円)を購入し、座席に戻って食べることに。
静岡県産のいちご「紅ほっぺ」を贅沢に使用した濃厚なアイスクリームを頬張りながら、東伊豆海岸線に差し掛かります。ここでは線路上で少し停車し絶景を見渡せるようなダイヤになっています。
新型コロナウイルス感染症の影響で2号車でのミニライブは中止でしたが、伊東までの贅沢な1時間を過ごすことができました。
この「伊豆クレイル」は登場からわずか4年しか経っていませんが、この3月いっぱいをもって小田原~伊豆急下田駅間の運行は終了となってしまい、また6月に予定されている団体ツアーでのラストランもコロナの影響で絶望的だと思いますから、私にとっては最初で最後の乗車となりました。
16:18に伊東駅に到着。この伊東駅では13分間停車しますので、日付入りのパネルを持って友人と記念撮影を撮ってもらいました。
伊東駅から先はJR東日本の伊東線となります。最後に乗車するのは伊東17:00発の特急〔スーパービュー踊り子10号〕大宮行です。
もはや説明不要、東京と伊豆の間を30年間走り続けた名実ともに「名列車」と呼ぶべき伊豆を代表する観光特急です。ご存じの通り、この春のダイヤ改正で引退してしまいましたから、これが私にとって最初で最後の乗車となりました。
基本的な運行区間は東京・池袋・新宿~伊豆急下田駅間ですが、週末には池袋・新宿発着の便が大宮まで延長運転されたり、大宮発着の臨時便が仕立てられることもありました。
我々が今から乗る「スーパービュー踊り子10号」も、平日は池袋行ですが週末は大宮まで延長運転されていました。
そしてゆっくりと3番線に入線してきました!
大きな前面展望の窓にブルーの車体。その姿は幾度となく目にしてきましたが、今回ついに乗車できるのです…! 旅も終盤ですが胸が高鳴ります。
今回乗車したのは普通車指定席ですが、グリーン車かなと思うくらい広々とした室内です。窓が大きいので景色もよく見えます。細かい所を見ていくと年季が入っていて、30年の月日を感じずにはいられませんが…。
車内では、とりたてて何かやることもないので、リクライニングをしてゆっくりくつろぎます。神奈川県に入るとだんだん陽が落ちてきて、辺りが暗くなってきたのでぐっすり寝ていました。気づいたらもう藤沢付近を走っていたので驚きです。
5号車には売店もあり、お菓子やおつまみが販売されていました。スーパービュー踊り子のグッズ等限定商品は特にありませんでしたが、2020年の今でも車内販売に加え売店が営業しているとは驚きです。最近では売店があってもずっとシャッターを下ろしているような特急も多いですからね。
そうこうしているうちに、列車はあっという間に横浜駅に到着です。この先は湘南新宿ラインを走行するため、東海道線ホーム7・8番線ではなく横須賀線ホームの10番線に入線します。
18:24の到着です。伊東から1時間半程度ということで、あっという間の移動でした。
1泊2日の旅はこれにて終了です。
改めてこの2日間を振り返って、短い時間でしたが数々の列車に乗れたり、美味しいものを食べれたり観光地に温泉…と、私が旅に盛り込みたい要素をほぼすべて取り込めたのではないかと思い、満足しています。
今は緊急事態宣言が出ていますので迂闊に外出はできませんし、今月に入ってから私も鉄道旅行を自粛していますが、またいつの日にかこのように素敵な旅ができる日が戻ってくることを願ってやみません。
長い記事になりましたが、伊豆の旅の模様をご覧いただきありがとうございました!
コロナが落ち着いたらみなさんも是非伊豆へ行ってみてくださいね!