わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

ダイヤ改正2020 完全密着の旅(4)

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 みなさんこんにちは。わたかわです。

今回はいよいよ首都圏ダイヤ改正密着旅の最終回となります!

2020年3月13日(金)~14日(土)の足掛け2日間、春のダイヤ改正に合わせて首都圏のラストランや一番列車の出発を見届ける旅を複数回に分けて記事にしております。前回までの様子をまだご覧になっていない方は、以下のリンクからお願いします!

watakawa.hatenablog.com

 

高輪ゲートウェイ駅の開業初日の午前中の様子を見届けた私は、続いて京浜東北線で東京駅へと向かいます。

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見慣れた京浜東北線LCDにも「高輪ゲートウェイ

東京駅では2種類の列車の出発を見届けていく予定でやってきました。東京10:00発の特急〔踊り子7号〕伊豆急下田と、東京11:00発の特急〔サフィール踊り子1号〕伊豆急下田です。

東京10:00発の踊り子は、E257系で運行される踊り子の東京発下り一番列車となります。前回の記事で、山手線遅延の影響で「E257系踊り子下り一番列車」を新宿駅にて惜しくも見送ることができなかったというのがありましたが、踊り子「全体」ではなく「東京発」に絞ればこの10:00発が一番列車となります。また新宿8:30発の〔踊り子1号〕は概ね土曜・休日のみ運行される多客臨のスジなのに対し、毎日運行の定期列車としてのE257系踊り子に限定すれば、始発駅に関わらずこの〔踊り子7号〕が下り一番列車となります。

まぁとにかくそういうわけで、とにかくE257系踊り子を見てみたい! と思い、東海道線ホームへと向かいます。

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9両って新鮮…!

9番線の発車標には、10:00発の踊り子と10:30発の踊り子が並びます。10:00発は9両編成、つまり元々中央線特急〔あずさ〕〔かいじ〕で活躍していたE257系0番台基本編成の内外装をリニューアルし、E257系2000番台としてこの春より〔踊り子〕で運用されています。一方で10:30発は12両編成、つまり185系7+5両の編成で、7両が伊豆急下田行、5両は修善寺行となります。この10:30発の踊り子9号も土曜・休日のみ運行される多客臨ということですが、それにしても発車標にこのように2つ並んでいて、その見た目や乗り心地は大きく異なるというのは面白い光景です。やがてはすべての〔踊り子〕がE257系での運行になるのでしょうが、現在のところは伊豆急下田発着の一部の列車に限定され、修善寺発着の編成を含む便については当面の間引き続き185系で運行されるようです。

また東海道線沿線民でもある私の感覚としては、踊り子の号数が1桁からスタートするというのも違和感たっぷりです。ダイヤ改正前までは、踊り子は下り101号、上り100号からのスタートで、3桁が基本でした。ダイヤ改正後も一部の臨時〔踊り子〕で3桁号数は残るようですが、基本は1桁~2桁の号数になるということで、これも慣れるまでには時間がかかりそうです。

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E257系特急〔踊り子〕 東京発下り一番列車

こちらが、E257系の〔踊り子〕です。白を基調としたボディであることに変わりはないですが、中央線特急時代の武田菱模様ではなく青のラインが車体前面や側面に入り、伊豆の海をイメージしたものと思われます。先頭はかなりごった返しているのであまり長居はしませんが、それにしても本当に驚きです。というのも、私は小さい頃から中央線特急に乗る機会が多く、E257系の〔あずさ〕〔かいじ〕にはたくさんの思い出があります。何十回も〔あずさ〕〔かいじ〕に乗車してきた中で、きっとこの編成にも一度くらい出会ったり乗ったりしているはずです。それが今、こうして〔踊り子〕の名を背負って、東海道線で第二の人生を歩み始めようとしているのです。たかがリニューアル、されどリニューアル。踊り子に新たな風が吹いたことを実感しました。

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東京駅に映える青いラインのE257系

そして10:00。特急〔踊り子7号〕は定刻通り東京駅から伊豆急下田に向けて走り始めました!

次なる、そして今回の大トリを飾る列車は、11:00発の特急〔サフィール踊り子1号〕伊豆急下田行です。

前日にラストランを迎えた特急〔スーパービュー踊り子〕に代わる新たな伊豆のフラッグシップトレインとして、東京・新宿~伊豆急下田駅間で運行されます。新型特急車両E261系が新造され、座席はグリーン車の他にプレミアムグリーン車やグリーン個室といった超豪華仕様。だいたいいちばん等級の低い座席がグリーン車とかどうなってるんですかね(誉め言葉)。また、車内でラーメンが食べられる「ヌードルバー」まで連結されており、「東海道の特急に食堂車が復活!」ということで話題にもなりました。

私はこの後午後に大学で用事があるため、東京駅を10:59に発車する中央線に乗らなければなりません。サフィールの発車の瞬間までは見れないのですが、東京駅は始発駅なので停車時間はあるだろうということで、見送りまでできなくてもせめてその姿だけでも見たい…と思い、東京駅に留まります。まだ朝から何も食べてなかったので、東京駅地下のグランスタにあるフリースペースでNewdaysのおにぎりをかじります。

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東海道線の発車標。サフィールの文字はあるが何かがおかしい…?

再び東海道線のホームに戻ると、先ほどの踊り子7号と同じ9番線の発車とのこと。しかし発車標を見ると、何かがおかしい…ようで。

どうやら、列車に遅れが発生しているようなんです。6行表示できる東海道線の発車標でも、列車順序が入れ替わっていてレイアウトがおかしなことになってました。

どうやら、京浜東北線で異音を感知したとのことで、並走する上野東京ラインにも遅延が発生しているようなんです。

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サフィール踊り子…なぜやってこない…?

ホームに上がって見ると、サフィール踊り子を待つ鉄道ファンは集結していますが、いっこうにサフィール踊り子はやってきません。普通列車の発車順序がどんどん入れ替わって、発車標の表示がめまぐるしく変更されていきます。

サフィール踊り子は東京始発ですが、回送列車であっても今は定刻通りに東京駅に入線できないようで…焦りが募ります。

10:39発予定だった快速アクティーが20分の遅延ということで、これは流石に大学の用事に遅刻してしまうと思い、敢え無くサフィール踊り子を諦めて東京駅を10:59発の中央線で離れることにしました。この目でサフィール踊り子の一番列車を見れなかったのは本当に残念です…。

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時空が歪んだ東京駅発車標

しかし! 嬉しいこともありました。

サフィール踊り子来ないかな~とホームの端で待っていると、何やら私の視界前方に見覚えのある方の姿があったのです。

その方こそ、YouTubeで「ひろき / 鉄道Channel」を運営する鉄道系YouTuberのひろきさんだったのです!

おそるおそる話しかけてみると、気さくに対応してくださいました。

私は緊張しすぎて、もはや何を話したのか全然覚えていないんですが、とても謙虚な方だったことははっきりと覚えています。

そして、ひろきさんは当時は大学4年生の終わりということだったので自分と2歳違いということになると思うのですが、まぁ…良い意味で鉄道オタク感がないというか、ギターやられてて高学歴でおしゃれでイケメンで…いやぁ同じ大学生としてかっこよすぎましたね。私も残り2年間の大学生活ですが、是非ともひろきさんの姿を見習っていきたいなと心の底から思いました。

サフィール踊り子の一番列車は、帰宅後もちろんひろきさんの動画を拝見して、何とか画面越しではありますが見ることができました! すばやく動画をアップロードされていて本当にすごいなと思います。

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251系スーパービュー踊り子は、24時間後にはE257系踊り子に…

そんなわけで、足掛け2日間に渡るダイヤ改正密着の旅はこれにて完結です。

いろいろとハプニングあり感動ありの、すごく充実した一昼夜でした!

是非他の記事も読んでいっていただけると嬉しいです!

 

おまけ

用事の帰りがけに武蔵小杉駅で、18:37発の特急〔踊り子18号〕池袋行がやってきました。

”踊り子18号”っていうだけでもパワーワードなのに、それが池袋行で、そもそも踊り子が武蔵小杉にやってくるとはすごい時代になったなぁ…と思っていたんですが、後続ですぐに成田エクスプレスがあるのでハッと気づいたんですよね。

そう、昨日までこの踊り子18号のスジは「スーパービュー踊り子10号」が運行されていたのです。

同じスジを使って同じ池袋行で、前日多くの人に涙ながらに見送られた、その24時間後のこの日の夜、E257系踊り子18号は武蔵小杉駅のホームを静かに発車していきました。