みなさんこんにちは。わたかわです。
今回は、2020春のダイヤ改正で首都圏のラストラン&一番列車を見送る第3弾記事です!
2020年3月13日(金)~14日(土)にかけて足掛け2日間東京都内を駆け巡りました。
今回の記事は3月14日(土)の朝からになります。
3月13日(金)の動きをご覧になりたい方は、下記リンクから(1)(2)をご覧ください!
2020年3月14日(土)
Smart Stay SHIZUKU 上野駅前で迎えた2日目の朝。
時間はあまりありませんでしたが、朝も大浴場へ行き、優雅に過ごし、そして7時半頃にチェックアウト。
滞在時間7時間程度でしたが、本当に居心地の良いカプセルホテルでした。
また泊まらせていただきます。
歩いてすぐ、上野駅から、いよいよダイヤ改正巡りの旅2日目がスタートです!
まずは何といっても、記念すべき「常磐線9年ぶり全線運転再開」そして「仙台直通ひたち復活」です!
みなさんもご存じの通り、常磐線は東京都内から茨城県・福島県浜通りを経由して宮城県の仙台に至る路線(正式には日暮里~岩沼駅間)を走る路線です。2011年3月11日の東日本大震災とその後の福島第一原発事故の影響で原発周辺の市町村では深刻な放射能汚染が発生し、一部地域では現在でも帰還困難区域に指定され人の立ち入りが厳しく制限されています。
海のすぐそば、原発のすぐそばを走る常磐線も例外ではなく、運行区間の一部が帰還困難区域に指定されたことを受け、長らく不通区間がありましたが、作業員の方々の懸命な除染作業のおかげで、今回ついに全線再開にこぎつけることができました。
今回最後まで不通となっていた富岡~浪江駅間については、線路沿い等の最小限のエリアを徹底的に除染し、鉄道が運行できるくらい線量の数値が下がったということで、9年ぶりに運行が再開されます!
また、震災前には上野~仙台駅間で特急〔スーパーひたち〕の一部列車が常磐線経由で直通運転をしていました。この「東京都心~仙台直通特急」も、何と今回のダイヤ改正で復活することになったのです!
2015年の上野東京ライン開業により常磐線が東京・品川まで乗り入れるようになりましたから、仙台直通ひたちも多くが品川まで乗り入れることになり、運行区間は震災前よりもさらに拡大されたということになります!
これは鉄道ファンとしても嬉しいですし、地元の人にとっても大変喜ばしいニュースだと思います。
直通特急再開の一番列車は、上野8:00発の特急〔ひたち3号〕仙台行となります。仙台直通ひたちは1日3往復設定され、この朝の下り1本を除くすべての列車が品川発着となりますが、この1本だけは上野始発です。つまり、上野駅地上ホームからの発車となるのです。
ホームに向かうと、発車標にカメラを向ける鉄道ファンや乗客を出迎える駅員さんで完全にお祝いムード。令和の時代に入って、北の玄関口である上野駅在来線ホームに「仙台行」の特急が表示されることなど、いったい誰が予測していたでしょうか。本当に嬉しく、喜ばしい限りです。
新型コロナウイルスの影響で華々しい出発式は中止となりましたが、各乗車口では一番列車の乗客に運行再開の記念品が配られているようでした。また上野駅出発後、数ヵ所の車窓でJRの方が列車に向かって手を振ってくれるということで、そのポイントを示したチラシも配っていました。
盛大な出発式は中止となったものの、列車の先頭付近では、横断幕が用意されていました。なるべく3密を作らないように意識しながら、先頭付近で見送ります。
そして時刻は8:00。「特急ひたち3号仙台行、発車します」のアナウンスとともに、ドアが閉まり、定刻通り17番線を出発して杜の都・仙台へと走り出していきました。いやぁ~本当に感動ものです。未だかつてこんなに感動したドアの閉まり方があったでしょうか。そして令和の時代を生きる自分が、この目で東北最大の都市・仙台に向かう特急を見られる日が来るなんて…。E657系の出発など幾度となく見ていますが、いつもに増して力強い走りだしに感じました。
なぜこんなにも感動しているか。もちろん運転再開自体ものすごく嬉しい事なんですが、実は以前から鉄道ファンの間では「仮に常磐線が全線再開しても都心~仙台直通特急の復活はないだろう」という見方が強かったのです。というのも、実はJR東日本は震災から1年半後の2012年秋に、常磐線特急をいわきで系統分割する予定でした。上野からの特急〔スーパーひたち〕はすべていわきまでとし、いわき~仙台駅間は別に特急を仕立てる、というものです。いわき~仙台駅間の特急にはかつて特急〔フレッシュひたち〕で使用されていたE653系を使用することが決定しており、震災が起こる直前の2011年2月に列車名の公募が行われていました。
しかし東日本大震災の発生により、計画は頓挫。皮肉にもスーパーひたちの全列車いわきどまりは1年半早く実現しますが、いわき~仙台駅間は普通列車と代行バスを乗り継いでの移動のみとなります。
その後、行き場を失ったE653系は新潟~酒田・秋田駅間を走る羽越本線の特急〔いなほ〕や、2015年の北陸新幹線開業に合わせ新潟~上越妙高・新井駅間で運行を開始した特急〔しらゆき〕に転用されることになります。
その結果、というかそれだけが理由だけではないと思いますが、2020年春に品川・上野~仙台駅間で10両編成の直通特急が走ることになりました。
この直通運行がいつまで維持されるか、もしかしたら利用率が低迷したら早々に運行とりやめになってしまうということもあり得ると思います。コロナが収束したら、私も是非一度乗りたいと思います。
さてさて。続いては、山手線外回りと中央線快速を乗り継いで新宿に行き、新宿8:30発の特急〔踊り子1号〕を見届けたいと思います。東海道線の特急〔踊り子〕は長らく185系のみで運行されてきましたが、今回のダイヤ改正により元中央線特急〔あずさ〕〔かいじ〕で使用されていたE257系が一部の〔踊り子〕に転用されることになりました。その運行開始一番列車が新宿8:30発の〔踊り子1号〕となるということで、山手線で神田へ、そこから中央線快速に乗り換え新宿へ向かおうとしたのですが…。
上野で山手線を乗り間違えました。
何を勘違いしたのか山手線外回りに乗らなければならないところを山手線内回りに乗ってしまい、発車してから勘違いに気づく始末。ひたち3号を見送ってから踊り子1号の発車時刻までは30分しかなく、この間に上野から新宿まで移動するには山手線内回りでは間に合わないため神田乗り換えで行こうと思っていたのですがそれをすっかり忘れていました。とはいえ山手線内回りであっても定刻通りの運行であればギリギリ何とか新宿での踊り子1号の発車に間に合う可能性はあったのですが、ここで何と山手線が遅延。新宿まで粘って乗り続けましたが、惜しくもあと数分のところで踊り子1号に逃げられてしまったのです。
肩を落としつつ、そのまま山手線内回りに乗車していきます。そして新駅「高輪ゲートウェイ駅」に向かうことにしました。
テレビやSNSでも大きな話題となった山手線・京浜東北線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」。今回のダイヤ改正で仮開業となりました。山手線では西日暮里駅に次いで49年ぶりの新駅、京浜東北線ではさいたま新都心駅に次いで20年ぶりの新駅となります。
「山手線30番目の駅」としてテレビやSNSで大きく取り上げられ、駅名が発表された時には「山手線には似つかわしくない」「シンプルに『高輪』だけで良い」といった声や、公募でありながら130位のこの駅名を採用したことに疑問の声が上がっていました。しかしそうした話題性もあいまってか、世間の注目が非常に高かったように感じます。
新駅が設置されたのは品川~田町駅間。かつて山手線最長駅間距離2.2kmを誇っていましたが、この駅間には東京総合車両センターが広がっています。しかし2015年の上野東京ライン開業を機に、東京駅で折り返しこの車両センターに回送される列車が激減したことで以前ほど広大な用地はいらなくなり、余った用地で山手線新駅を建設するとともに、その周辺を「グローバルゲートウェイ品川」と名付けて再開発していくことにしたのです。
品川を出ると、まもなく次の「高輪ゲートウェイ」に到着。いざ、開業間もない新駅のホームに降り立ちます!
開放的で明るい造りの駅舎です!
真新しいホーム、真新しい階段、真新しいホームドア。何もかもが新品の高輪ゲートウェイ駅には多くの人が詰めかけています。
山手線が1・2番線、京浜東北線が3・4番線となっており、方向別複々線ではなく路線別複々線になっています。ホームは地上で、改札のあるフロアが2階となります。
駅舎内を見て回ると、それはそれは最新技術のオンパレード。案内ロボット的なやつや、QRコードに対応した最新の自動改札機、そしてこの時は準備中でしたがレジを通さず商品を手に取って店を出るだけで自動決済が完了するコンビニもできるとかでしたっけ。もうわけがわからんくらい最先端の技術が詰め込まれています。
改札口の上にある文字は、明朝体で見づらいと開業間際に話題になりましたが、まぁ近くに行けば問題なく見えるかなって感じですね。そしてこんな特徴的な形の駅舎は他にはないですから、離れていてもきっとこの駅が高輪ゲートウェイ駅であることを理解するのはさほど難しくないように思います(笑)。
駅舎の外では、券売機に並ぶ人の長蛇の列が…。何と午前の段階で150分待ち。みなさん「2020年3月14日」の日付が入った入場券を買いたいようで、辛抱強く並んでいらっしゃいました。外は結構しっかり雨が降っていたのですが、屋根のあるところにうまくおさまっています。今と違ってソーシャルディスタンスの考えがあまりなかった頃ですからね…。
また、開業記念の駅スタンプもありました。「駅スタンプ」ですが、押印場所は駅を出て右に曲がりしばらく歩いた所にある特設会場(笑)ということで、傘をさして3分ほど歩き、スタンプも押しました。
駅舎のデザインは、新国立競技場のデザインも手掛けた隈研吾氏。木をふんだんに使った温かみのある駅舎になっています。もっと空が晴れていてくれたら…という感じですが仕方ないですね。
駅前には、無数の大型テントが広がります。実は3月19日より、”どんなワクワクとつながろう”をコンセプトに人と人、モノとコトがつながるイベント「Takanawa Gateway Fest」が開幕する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催延期に。そのため準備が中断した大型テントだけが駅前に残されています。
続いては東京駅に向かい、「アノ」一番列車を狙います! そして偶然にも、鉄道系YouTuberのあの方ともお会いできることに…!
続きは次回お送りします!