みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は、2020年9月に出かけた九州旅行の第15弾記事ということで、いよいよ最終回となりました!
博多から新横浜へ、新幹線で戻る途中の様子をご紹介しております。
今回は新大阪~新横浜駅間で、最新の新幹線「N700S」に乗車してきましたので、その様子をご紹介します!
前回の記事は以下のリンクから是非ご覧ください!
4日目 2020年9月14日(月)④
新神戸から1駅だけ〔こだま858号〕に乗車し、終点新大阪には20:12に到着しました。
前回のブログ記事が日中の新神戸駅到着で終わっているので、ここまでの数時間は何をしていたんだっていう話になると思うのですが、実は兵庫県に住む高校時代の友人と久しぶりに会い、神戸の街を散策していました。ただまぁその様子はプライベートな部分でもありますのでブログでは割愛させていただきますね(笑)。
東海道新幹線の終点であると同時に、山陽新幹線の起点でもある新大阪駅は、平日の夜も多くのビジネス客や観光客で賑わいます。
4日間に渡る九州旅行、その締めくくりは、ここ新大阪駅から東海道新幹線の最新車両「N700S」に乗車していきたいと思います!
2020年7月にデビューした東海道新幹線「N700S」は、一見するところ従来のN700Aと似ておりながら、実は様々なポイントが新しくなっていて、東海道では2007年のN700系登場以来13年ぶりのフルモデルチェンジとなっています。
まだまだ運用本数が少ないため、7月~8月にかけては公式Twitterで毎日運用を発表していくということが行われていましたが、9月に入りこのサービスは終了。電話で問い合わせるとその日の運用を教えてくれるということで、私も実際にこの日の早朝に博多から電話をかけ、運用を確認して乗ることにしたというわけです。
電話では、乗車区間とおおよその時間帯をオペレーターの方にお伝えし、その時間帯にN700Sで運用される列車を答えてくれるというもの。デビュー初日は山陽新幹線にも乗り入れ、東京~博多駅間の運用に入りましたが、最近ではなかなかそういったことはないようで、東京~新大阪駅間の運用に留まっているとのこと。オペレーターの方に「夜、新大阪から東京方面に向かいたい」と伝えると、新大阪20:45発の〔ひかり668号〕と新大阪21:00発の〔のぞみ468号〕が立て続けにN700Sで運行されるとのことで、それに合わせて新大阪駅にやってきた形です。
どちらに乗ろうか迷いましたが、少しでも長い時間N700Sへの乗車を楽しみたいという理由から、先発のひかり号をチョイス。新大阪始発で、京都、名古屋、浜松、静岡、小田原に停車し、新横浜には23:09に到着します。
24番線で待っていると、ようやく入線してきました! こちらが「N700S」です。
それではここから、N700SがそれまでのN700Aと異なる11のポイントを一つずつ解説しながら進めていきたいと思います。
①デュアルスプリームウイング型
何といっても新幹線の顔、この先頭車両の形状が従来の新幹線とは異なります。「え、N700Aと一緒じゃん」と思われるかもしれませんが、いえいえそんなことはありません。
隣のホームにちょうどN700Aも停車したので、こうして見比べてみると違いがわかりやすいと思います。N700Aの方は運転台の窓から斜め前方にストンと落ちるようなイメージですが、N700Sの方はニュ~っとしなやかな伸びをするように湾曲して前に鼻が伸びています(語彙力)。この独特の形状を「デュアルスプリームウイング」というそうで、新幹線としてのカッコよさも増している気がします。
②車体前方に青の隈取がある
また、上の写真をよく見比べていただくとわかるのですが、N700Sの運転台の斜め下付近に青い隈取のような色が入っているのがわかるかと思います。車体側面の帯とはつながっておらず、N700Aにこのようなデザインにはなっていません。
③車体側面にオリジナルロゴマークがある
一番わかりやすいのはこれかもしれませんね。ドア付近に、金ピカの「N700S」のロゴがあしらわれています。このロゴからもわかる通り、N700Sの"S"は”Supreme”(最高)という意味だそうで、今最高の新幹線を出してしまったら今後開発する新幹線は何と名付けるのでしょうか(笑)。Sの字が崩しすぎてほとんどSに見えませんが、誰が何といおうとSです。
それではさっそく車内へと入っていきます! ひかり号の自由席は後寄り5~1号車ですので、今回は5号車に入っていきます。
④車内にフルカラーの大画面ディスプレイがある
ドア上部には、次の停車駅や広告等各種情報を流すスクロール型のディスプレイが設置されていますが、これまでのドット表示のものよりサイズが大きくなり、”モニター”という感じになりました。従来のものも明るくて見やすく、特に不便なものではありませんでしたが、これが時代の変化というものでしょうか。
このように比較してみると、それぞれの違いがよくお分かりいただけるでしょう。N700Sでは縦横ともにディスプレイがギリギリまで拡張され、二行表示も可能となっています。
そしてすぐに発車時刻となり。20:45に定刻通り新大阪駅を発車。ひかりということでのぞみよりも自由席が多めだからというのもあるのか、比較的座席には余裕があるようでした。平日夜の東海道はやはりビジネス客が多い印象です。
⑤シートモケットが富士山柄
シートモケットは鮮やかな青色で、よく見ると小さく富士山がたくさん描かれています。車窓からも見えるニッポンの象徴「富士山」をあしらうというセンスはさすが日本を代表する高速鉄道だなぁ…と思います。また、N700Aのモケットの青よりもだいぶ鮮やかで明るい印象があります。
⑥窓の周りに楕円形のフレームがある
これもちょっと言葉で表現するのは難しいのですが、N700Sでは窓一つひとつに楕円形のフレームがあります。機能的な違いというよりはあくまでもデザインの違いにすぎないと思いますが、何となくより「未来の乗り物」感があります。
見比べてみると、N700Aの方はただ「壁に窓が取り付けられているだけ」といった印象ですが、N700Sの方は一つひとつの窓がドアのようなデザインをしていて、今にも開きそうです(もちろん開きませんが)。
⑦全席コンセント完備
これは既に広く言われていることですが、N700Sは普通車も含めすべての座席にモバイルコンセントが設置されています。N700Aでは壁側にあるのみで、通路側の人や3人がけの中央の人はコンセントが使えない配置でしたが、N700Sでは壁に備え付けのコンセントは廃止され、すべての座席の肘掛けに1つずつコンセントがあるという配置です。当然ですがこれはとっても便利。高速バスとの競合においても重要なメリットになりそうです。
⑧座面が沈み込む
これもN700Aにはなかった機構で、N700Sではリクライニングをするとお尻の辺りが連動して沈み込むようになっており、より深くもたれることができます。また背もたれの倒れる角度も非常に大きく、想像以上の快適さです。
画像でお伝えできるかわからないのですが、本当に本当に深く倒れます。もう座席というより寝台に近いんじゃないかってくらい(それは言い過ぎですが)。真後ろに人がいなかったので限界まで倒してみましたが、頭の部分が20cmくらい後ろに倒れるので、ゆったり腰掛けて横を向くと1列後ろの座席の人と目が合います。混雑していると限界まで倒すのは憚られそうですから、空いている時間に乗れてよかったです。
⑨シェードを下ろしても窓の部分にモノを置ける
N700Sの窓は、シェードを下ろしてもその横にモノを置くだけの十分なスペースがあり、ペットボトルやスマホが置けるようになっています。インアームテーブルのないN700Sでは、「ちょっと何かを置きたいのだけど、背面テーブルを出すほどではない」という時にとっても役立ちます。
⑩各座席にフック完備
各座席の背面には、1つずつフックが備え付けられています。これもN700Aにはなかった設備で、駅弁やおつまみ等を袋に入れて引っかけるのにちょうど便利です。東海道新幹線以外の日本全国の新幹線・特急ではこのフックが完備されている列車はもちろんたくさんありますが、東海道新幹線では初めてのようです。
というわけで、ここまで一気にいろんなポイントをご紹介してきましたが、少し疲れたのでここで夕食とします。新大阪駅で購入してきた駅弁とハイボールを取り出します!
もう夜遅かったので、新大阪駅構内の駅弁屋さんではほとんど売り切れてしまっていたのですが、まだ残っていたこちらの「牛カルビ焼肉重」(920円)を選択。大阪のどこかのブランド牛などというわけではないようですが、まぁ牛肉系の駅弁は基本的にハズレが無いと思っておりますので。
ハイボールをプシュッと開け、ガ~ッと流し込んだ後、お肉とご飯を口いっぱいに頬張ります。う~ん幸せ! 最新型の新幹線の車内で至福のひと時です。
この4日間、なかなかのハードスケジュールではありましたが、最後にこんな快適な車内で優雅な時間を過ごすと、やっぱり鉄道旅って最高だなと思わせてくれます。
列車は静岡県に入り、少しずつこまめに停車していくようになります。ただ、あまり5分とか10分のような長時間の停車は行わないのでスムーズに進んでいきます。
ちょうど大物鉄道系YouTuberのひろきさんがライブ配信を行っていましたので、拝見しておりました。これはN700Sに限ったことではないですが、東海道新幹線ではWi-Fiがしっかり整備されているので、車内でのインターネット接続も問題なし。30分ごとに再接続する必要があることを除けば、フリーWi-Fiとしてはかなり優秀な方なんじゃないかと思います。
そんな風にのんびり過ごしていると、列車はあっという間に神奈川県へ突入。そしてまもなく新横浜が近づいてきました。
⑪駅到着時に荷物棚の光の色が変わる
最後のポイントは、駅到着時の車内の変化です。荷物棚の部分にある間接照明の色が変わり、忘れ物がないよう注意を促しています。
見比べてみるとその差は一目瞭然で、白い光がオレンジ色っぽい暖色系の光へと変わっていることがよくわかります。乗客に対し、荷物棚に注意を向けてもらうという目的の他に、寝ている乗客が降り遅れないように目を覚まさせるという効果もありそうです。
そんなわけで、23:09に列車は定刻通り新横浜に到着。新大阪からひかりで2時間24分での到着となりました。
いやぁもう本当にあっという間の2時間余りで、本当に快適でした。今はまだN700Aの方が圧倒的に主力車両ですが、今後N700Sが普及して山陽方面でも活躍してくれるでしょうから、今後に期待したいと思います!
そしてこれにて、4日間に渡る九州旅行はついに完結しました!
リアルタイムでのTwitterのつぶやきや長崎からのライブ配信に参加してくださったり、このブログ記事のシリーズを最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。
是非とも記事や旅行そのものへの感想・アドバイスを、コメント欄やTwitterでお寄せいただければ幸いです。また、ブログ更新ツイートは宜しければ是非拡散の方もお願いします!
最後に、今回の4日間の行程をまとめておきますので、是非みなさんも参考にしてみてください!
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