わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

九州新幹線「さくら」で鹿児島へ! カゴシマシティビュー&市電で巡る王道観光スポットの旅【2020-09九州8】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は2020年9月に出掛けた九州一周旅行の3日目ということで、日曜日の朝の熊本からスタートします。

前回の様子は以下のリンクからご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

3日目 2020年9月13日(日)①

さて、九州滞在もいよいよ3日目の朝を迎えました。土日2日間で使用する「みんなの九州きっぷ」はいよいよ2日目の使用に入ります。

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とっても便利で快適な宿でした

今回宿泊した熊本駅前の「HOTEL HE GATE KUMAMOTO」をチェックアウト(といっても鍵をボックスに投入するだけですが)。イマドキの豪華キャビンホテルって感じでとても快適でした。また熊本に来た際は是非とも利用させていただきたいと思います。

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絶賛再開発中の熊本駅白川口

熊本駅には「白川口(東口)」と「新幹線口(西口)」がありますが、圧倒的に栄えているのは白川口の方です。まぁ栄えているとはいっても高い建物が多めというだけであって、以前も話した通り繁華街自体は熊本駅からかなり離れているので常時あまり人気はない印象です。ちなみに新幹線口の様子を前の晩に一度見てみましたが、想像以上にただの住宅街というか、特段観光客が利用する機会はなさそうな地元民のための静かな街という様子でした。

どちらかといえば発展している方の白川口では、現在工事ラッシュとなっています。今度の冬から翌春にかけて、ビッグカメラアミュプラザが相次いでオープンする予定ということで、熊本駅周辺にも多くの人が集まりそうな商業施設が完成目前となっています。今後は熊本へ来た観光客の流れが大きく変わるかもしれません。

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上野にある美術館みたい

熊本駅川口駅舎も、前の晩は暗くてよくわかりませんでしたが、改めて見てみるとなかなかシンプルで革新的なデザインです。上野にある美術館や博物館みたいですね。

本当は早朝にでも熊本城や熊本電鉄とか見に行けたらよかったのですが、少しでも長く睡眠時間を確保したく、熊本観光はまたの楽しみにとっておきます。

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さくらで鹿児島へ!

さてさて、いよいよ「みんなの九州きっぷ」2日目がスタートします! まずは熊本8:01発の九州新幹線〔さくら403号〕鹿児島中央に乗って、鹿児島中央へ向かいたいと思います!

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少し青みがかった山陽・九州のN700系

九州新幹線〔さくら〕は、主にN700系を使用して運行される準速達タイプの列車で、東海道でいう〔ひかり〕、東北でいう〔やまびこ〕、北陸の〔はくたか〕にあたります。九州新幹線の場合は最速達の〔みずほ〕よりもこちらの〔さくら〕の方が本数が圧倒的に多く、また多くの列車が山陽新幹線新大阪駅まで直通運転を行っています。

今回乗車する〔さくら403号〕は朝早くの便ということもあって博多始発となっており、いずれにしても熊本での停車時間はわずかです。入線してきたのはN700系、ということでこれだけ見ると東海道や山陽と変わり映えのしない列車にも見えるかもしれませんが、よく見ると東海道N700系よりも車体が少し青みがかっています。また側面には「WEST JAPAN/KYUSHU」のロゴが入っており、8両編成を基本編成とする東京では見れない編成なのです。

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伝統ある列車名がフルカラーの方向幕に

「さくら」というと、2005年まで東京~長崎駅間で運行されていた寝台特急を連想される方も少なくないかもしれません。元を辿れば1929年に「富士」と共に日本で最初の列車愛称「櫻」として導入されてから早90年以上、非常に歴史ある列車愛称です。運行開始当時とは比べ物にならないほどのハイスピードで走る名列車へと駆け上がりました。

ドアが閉まり、定刻通り熊本駅を発車。これから鹿児島中央駅まで所要時間は小一時間、自由席を利用していきます。

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基本仕様は東海道N700系と同じ?

自由席は前より1~3号車となっています。中へ入ると、東海道でよく見るN700系と同じように2+3列の標準的な座席が並んでいます。座席の形状や大きさ等の基本仕様は東海道のものと同じようですが、モケットの色が左右で異なり、荷物棚に木が使われていたりと九州らしさも垣間見えます。

列車は途端に時速200km以上のハイスピードで各駅へと停車していきます。熊本以南は各駅停車タイプの〔つばめ〕の本数が少ないため、〔さくら〕の多くが各駅停車になります。長野以北で〔はくたか〕が各駅停車になるのとだいたい同じです。

新八代では、2004年から2011年まで在来線特急〔リレーつばめ〕との対面乗り換えが行われていた跡を見ることができました。今度機会があれば、是非ともアプローチ線の廃線跡なんかもじっくり見てみたいものです。

新八代以南は2004年に開業した区間となりますが、乗り心地や駅の設備について、新八代以北と特に違いはわかりませんでした。現在は完全に博多~鹿児島中央駅間が1本の新幹線としてつながっているのだというのを実感します。ただ、山がちな区間でありながら直線的に線路を敷いているので、どうしてもトンネルが多めです。このため、並行する第三セクター肥薩おれんじ鉄道」がくねくね運転しているところでも九州新幹線ならまっすぐ進むことができます。

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鹿児島に着いたぞ~!

そして8:58、ついに終点の鹿児島中央駅に到着です!

東京からずっとつながっている新幹線の線路は、ここで完全に終わりとなります。この先はもうどこへも伸びていません。新幹線ホームは2面4線で、かなり余裕があるように見えます。

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東口大都会すぎるだろ

駅舎の外に出てみると…いやはや衝撃的ですよこの光景は。鹿児島って想像を絶する大都会なんですね…(笑)。左側の真っ黒な建物が東急ハンズ、右側の観覧車があるのがアミュプラザ鹿児島です。ちなみに駅舎はどこかというと、東急ハンズの方の建物にあるエスカレーターを上りまっすぐ進んだところに改札口があります。エスカレーターはちょうどこの写真でいうとアーバンリサーチのロゴの真下辺りにあります。

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西口はやや穏やか

西口に出てきてみると、先ほどの東口と比べ若干人通りも少なく静かな印象ですが、それでも西は西でビックカメラだのJR九州ホテルだの、そうそうたる施設が並びこちらも決して負けてはいません。JRの駅としては珍しく、新幹線ホームが在来線ホームとちょうど直交するようにT字になっているので、何とも不思議な構造の駅だったりします。

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こちらは鹿児島「中央」駅

この鹿児島中央駅は、2004年の九州新幹線鹿児島ルート開業前までは「西鹿児島」という駅名でした。というのも、実はこの鹿児島中央駅の隣には今でも「鹿児島」といういかにも中心部らしい駅があるのです。この「鹿児島駅」周辺にもそれなりに観光地等はあり、特急も停車する駅ではあるのですが、鹿児島市の中心的な駅といえば昔から「西鹿児島駅」でした。新幹線開業にあたり、中心的な駅が「西」では混乱するだろうと考えたのか、「鹿児島中央駅」と改称され現在に至ります。繰り返しますが、鹿児島市の中心は「鹿児島中央駅」であって「鹿児島駅」ではありません。

鹿児島では、少しばかり時間を取ってあるので、ここで観光をしていきたいと思います! 福岡、大分、佐賀、熊本どれもほとんどめぼしい観光はしていないので、長崎以来久々の本格的な観光ができます。

www.kotsu-city-kagoshima.jp

今回は、鹿児島市内の市電・市バスが1日乗り放題になる1日フリーパス(600円)を購入。数時間程度ですがサクサク回ればこれでも元が取れます。

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レトロなバスがやってきた!

ということで、まず鹿児島中央駅から乗車していくのはこちらの「カゴシマシティビュー」という周遊バスです! 路線バスや市電だけではなかなか網羅しにくい鹿児島の主要な観光地を効率よく巡ることができます。

鹿児島中央駅からは日中のみ、毎時00分と30分に出ていて30分間隔の運行ですが、私が乗ったこの9:30発は私のほかに1人しかお客さんがいませんでした。

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路線バスとは明らかに違う車内の雰囲気

定刻通り駅前を出発。バスの内装・外装ともとってもレトロでおしゃれな雰囲気で、きっと一般的な路線バスの車両を改造したのだろうと思います。

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カゴシマシティビュールートマップ(http://www.kotsu-city-kagoshima.jp/

この「カゴシマシティビュー」の運行ルートの最大の特徴は、主要な観光地や観光拠点にのみに停車していくため、路線バスと違ってバス停間の距離が不均等な点にあります。区間によっては所要時間2分程度のところもあれば、最大で7~8分停車しないような区間もあり、観光に特化したバスといえるでしょう。運行エリアは市内中心部の他、東は遠く鹿児島駅よりもさらに向こうまで走るということで、今回全ルートは回れないのですが、とりあえず鹿児島中央駅から24分ほど乗車して「城山」というバス停で下車します。ここは市街地といえば市街地なのですが、小高い山を登るため、路線バスなどは乗り入れておらず、徒歩で延々登山する以外にはこの「カゴシマシティビュー」がほぼ唯一の訪問手段と思われます。

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素晴らしすぎる眺め!!

というのも、鹿児島に来たら一度は見てみたかったこの「城山展望台」からの眺めです! 鹿児島市街地から東側、桜島方面を一望できます。この日はあいにく雲の多い天気でしたが、それでも桜島雄大さは存分に伝わってきます。

そして眼下に広がるのは、鹿児島の市街地です。こうしてみてみると、とにかく大きな建物が密集していることがよくわかると思います。その中には歴史的な建造物も多く、見ていて飽きません。

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さっきとちょっと違うデザインの車両

城山からの絶景を楽しんだ後は、再びカゴシマシティビューに乗り市街地へ下りていきます。徒歩で下山できないこともないのですが、かなり大変な道のりになりそうなので楽々バスで山を下りていきます。カゴシマシティビューは基本的に片方向のみでの環状運転なので、同一方向へ進むことになりますが、城山へ上る道と城山から下りる道は同じ道路を走るため、山を下り切ったところでバスを降りました。10:24発の便に乗車です。

5分ほどで一気に山を駆け下り、「薩摩義士碑前」で下車。ここからはしばらく市街地を歩いて散策します。

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鶴丸城

城山公園のすぐ麓に位置する国道10号線は通称「磯街道」と呼ばれるそうで、文化的な史跡が集結するエリアとなります。時間がないので一つひとつ丁寧に見て回ることはできませんでしたが、鹿児島城跡(鶴丸城跡)に鹿児島市立美術館・県立博物館、西郷隆盛銅像照國神社等々、好きな人なら何時間でも過ごせるような面白いエリアになっています。

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上野の銅像とはだいぶ雰囲気が違う?

西郷隆盛銅像は、団体旅行の記念撮影スポットとしても名高いようで、わざわざ道路の反対側の公園に広々と団体用の撮影スペースまで設けられているようですが、しかし上野にある西郷隆盛銅像と比べるとだいぶ雰囲気が異なっているようにも見えました。上野のものは少しデフォルメしているのかな…? 詳しくないので何とも言えませんが。

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山形屋」も見える

そこから少し海側に歩くと、市電が通る道に出てきます。朝日通電停からは、続いて「鹿児島市電」に乗車していきます!

九州には、令和の今も路面電車の走る街が多いですよね。長崎、熊本、そしてここ鹿児島。今回の旅では熊本市電だけ乗れませんでしたが、長崎と鹿児島は乗れるということで、首都圏ではなかなかできない経験を存分に味わえます。

朝日通電停から中央駅方面を見ると、趣ある大通りが続きます。その一角にある「山形屋」は全国的にも非常に歴史のある百貨店のようで、一度足を運んでみたいと思っていましたが今回は叶いませんでした。これもまたの機会に是非訪れたいと思います。

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谷山行に乗車

朝日通を10:44に発車する1系統の谷山行に乗車。イノシシのようなデザインの列車がやってきました。この鹿児島市電も、先ほど鹿児島中央駅で買った一日乗車券で乗車可能です。

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鹿児島市電路線図(http://www.kotsu-city-kagoshima.jp/

鹿児島市電の運行路線図は、上図のようになっています。なかなか複雑にも見えますが、実は系統は2種類のみで非常にシンプル。1系統は鹿児島駅前からスタートし、中央駅を通らずに郡元へ、さらにその先谷山まで運行されます。かたや2系統は、鹿児島駅前をスタートすると天文館通で1系統と分かれ、中央駅を通って郡元までが運行区間となっています。

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鹿児島最大の繁華街「天文館

4分ほど乗車し、天文館通で下車。市電を降りると、目の前には鹿児島最大の繁華街「天文館」が広がります。端的に言えば巨大なアーケード街なのですが、ここで是非とも食べておきたい「絶品鹿児島グルメ」があったので立ち寄りました。

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天文館むじゃき本店

そのお店がこちら、「天文館むじゃき」です。何ともかわいらしい店名、そしてかわいらしい店構えですが、もうお判りでしょう。鹿児島を代表するスイーツ「しろくま」を食べにやってきました!

ここのお店では店内に入り本場の絶品しろくまを味わえるのですが、時間が切羽詰まっていたので、普通のしろくまではなく食べ歩きができる「ハンディしろくま」(450円)を買うことに。普通のしろくまよりもリーズナブルです。

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うぉぉぉぉぉ!!

それがこちら! 山盛りのかき氷にたっぷりの練乳、そして色とりどりのフルーツがたっぷり乗った豪華なしろくまです! いやぁこれが本当に美味しすぎる!! 山盛りなので気をつけて食べないとフルーツが落ちそうになるくらいどっさり乗っていて、いろんな味を楽しめます。普通のしろくまとは違い、傘を裏返したような特殊な使い捨て容器で提供されるので、片手に持ちながら食べ歩きができるというわけです。大きなスプーンがついているのでバクバク食べられるのですが、それでもかなり時間がかかりました。次は是非とも、お店に入って食べてみたいと思います。

それでは天文館通電停に戻り、11:26発の鹿児島市電に乗車。ここ天文館通より線路が二手にわかれるので、乗り間違いには注意です。天文館通電停では系統によって停車位置がわけられているので、正しい場所に並びましょう。

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古い車両もまだまだ活躍

10分ほどの乗車で、鹿児島中央駅前へと戻ってきました。鹿児島市電というのは、車両の色はかなりバリエーションがありますがどれもかなり古い印象です。中には最新型の車両もあるのかもしれませんが、私は今回の鹿児島滞在では見かけませんでした。

さて、この後はいよいよJR日豊本線を利用して宮崎方面へと向かっていきますが、その様子はまた次回ご紹介します!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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