わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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【復刻塗装も登場】1991年デビュー! 200系〔りょうもう〕に乗車[浅草→赤城]

 

2023年5月5日(金)

本日は東武鉄道浅草駅へとやってきました。

何だか今年は東武鉄道を記事で取り上げる機会が多いような気がするのですが、気のせいでしょうか。

本日はこれから、両毛方面へと移動していきます。

東京都心から群馬県方面へと移動する場合、まず真っ先に思い浮かぶのが上越新幹線高崎線群馬県最大の都市である高崎方面へ向かうのであればそれが便利なのですが、高崎・前橋よりも東側の地域へ向かう場合は東武の方が便利だったりします。

特急券券売機で確認してみますと、日光・鬼怒川・会津方面とは別にしっかりと両毛方面への特急も表示されており、その存在を確認することができます。本日は大型連休ということもあってか、日光・鬼怒川・会津方面の特急が満席を示す「×」表示であるのに対し、群馬方面の特急は「○」となっており、発車時刻が近づいているもののまだ座席には余裕があるようです。

あらゆる方面を全て足し合わせますと、約10~20分間隔で特急が発車していく一大ターミナルの浅草駅。本日はその中でも、浅草9時40分発の特急〔りょうもう7号〕赤城行に乗車していこうと思います。

ホームへ向かうと、ちょうど列車が入線。〔りょうもう〕に使用されるのは東武200系と呼ばれる車両で、先頭が少し尖った形状をしています。

しかも何と幸運にも、本日この列車はかつて〔りょうもう〕として使用されていた1800系カラーを復刻した特別塗装編成での運用となっています!

また浅草駅のホーム前寄りは大きく右にカーブを描いており、列車とホームの間に広い隙間が開いてしまうことでも知られています。当然ながら〔りょうもう〕も例外ではなく、ご覧の通り隙間に板を渡すことで乗降可能としています。

車内は全て一般席(指定席)で、個室やグリーン車相当の座席等はありません。モケットの色や形状を見るに、明らかに現代の特急車両にはない独特の古さを感じます。

背面テーブルはありませんが、その代わりに窓側の壁から起こすことのできる細長いテーブルが1本あります。またコンセントはありませんが、驚いたことにWi-Fiはありました。もちろんデビュー時にはまだなかったでしょうから、後から備え付けられたものかと思います。

9時40分、列車は定刻通りに浅草駅を発車。東京スカイツリーを横目に、隅田川をゆっくりと渡ります。

赤城までの途中停車駅はとうきょうスカイツリー、北千住、東武動物公園、久喜、館林、足利市、太田、薮塚、新桐生、相老です。浅草~太田駅間は伊勢崎線で、その先太田~赤城間が桐生線となっています。浅草~赤城駅間の営業キロは115.0キロで、これは東海道本線の東京~函南駅間に相当します。

運行時間帯によって若干停車駅は異なるものの、館林以北の停車駅は全てこの通りに統一されています。また赤城発着の列車が大部分を占めますが、太田発着が1日数本存在するほか伊勢崎発着・葛生発着・館林発着もそれぞれ1日1往復限定で運行されています。

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なお200系を使用した〔りょうもう〕のほかに500系「Revaty」を使用した〔リバティりょうもう〕も運行されています。所要時間や停車駅に特段の差はありませんが、〔リバティりょうもう〕の特急料金の方が〔りょうもう〕よりも概ね200円ほど高くなっています。

北千住を発車すると、比較的空席に余裕のあった車内もあっという間に満席近い乗車率となりました。この先の区間複々線の敷かれた高架区間となっており、外側線を走る特急の車窓には足立区・草加市越谷市などの住宅街が映ります。

意外なことに、何と〔りょうもう〕〔リバティりょうもう〕の全列車が東武アーバンパークラインとの接続駅である春日部駅を通過します。もちろん停車すればそれはそれで一定の乗降が見込めるのだろうと思いますが、ここ春日部に停車する特急は日光・鬼怒川・会津方面および平日夜の〔アーバンパークライナー〕のみとなっています。その代わりに〔りょうもう〕〔リバティりょうもう〕の全列車が停車する東武動物公園については、日光・鬼怒川・会津方面の特急は一切停車しません。

また注意点として、東武動物公園・久喜では2号車と5号車のドアのみが開き、それ以外の車両のドアは開きません。これは乗車の際に特急券を確認するためで、不正乗車の防止はもちろんのこと、各方面へ高頻度で特急が運行されている東武ならではという気もします(誤乗防止)。

10時19分、東武動物公園駅に到着。日光線の起点となり、浅草発の列車が二手に分かれていく重要な起点となっています。駅名の通り近くには東武動物公園があるほか、宮代町の中心市街地を形成しています。

日光線はここから3駅先の南栗橋を境に運行系統が分断されており、当駅から発車する列車は全て南栗橋止まりとなっています。

浅草から赤城までの〔りょうもう〕特急料金は1,250円。2023年3月18日に料金が改定されるまでは1,050円でしたので、200円増しとなっています。ちなみにJRの特急〔草津・四万〕を上野~高崎駅間(101.4キロ)で利用した場合の特急料金(通常期)1,890円ですので、改定後であっても距離に対する東武特急の料金はJRと比べ割安であることが分かります。

利根川を渡り、10時45分に館林駅へと到着。ここでは5分間停車します。

館林は熊谷・甲府等と並び、夏の暑さが厳しい街の一つとしても知られています。また、東小泉方面へと向かう小泉線、佐野・葛生方面へと向かう佐野線が分岐していきます。

次に停車する足利市駅では、かなり多くの降車がありました。ちょうど「あしかがフラワーパーク」で藤の花が見頃を迎える季節でしたのでその方面への需要かもしれませんが、JR両毛線足利駅とは若干離れているのであまり乗り換えには向きません。

11時09分、太田駅に到着。館林と並び東武線のターミナルとなる駅で、足利市方面・東小泉方面・伊勢崎方面・赤城方面の4方向からの線路が集まります。

先ほどの足利市に続き、ここ太田もかなり降車が多い印象を受けました。

浅草から続いてきた伊勢崎線とはここで分かれ、「本線」のルートからは外れ桐生線に入ります。しかし特急の運行本数自体は桐生線の方が圧倒的に多く、実質的には本線と支線の関係が逆転しているような感覚もあります。

この先終点の赤城までの区間では、いくつかの路線が複雑に交差し接続する関係にあります。まとめると上図の通りで、東武桐生線としては途中の相老で「わたらせ渓谷鐵道」と接続し、終点の赤城で「上毛電気鉄道」と接続します。このほか同じ地域を走る路線として「JR両毛線」がありますが、こちらは東武桐生線と直接接続は行っていません。

その代わり、東武桐生線には「新桐生」という駅があり、〔りょうもう〕〔リバティりょうもう〕の全列車がここに停車します。実際この日もかなり多くの方が降りていかれており、少なくない需要があると感じました。今回私は降車しませんが、駅前から少し歩くと国道122号線に出るようで、そこではロードサイド型のチェーン店舗も多数出店しています。

また、すぐ次の相老駅にも停車。桐生駅へ出たい場合はここでわたらせ渓谷鐵道へ乗り換えることになります。また、浅草方面から特急で移動してきて、わたらせ渓谷鐵道沿線の観光エリアへ直接アクセスしたい場合もここでの乗り換えが最適と言えるでしょう。

相老を出るとわたらせ渓谷鐵道の線路が離れていき、すぐに上毛電気鉄道の線路が進行方向右側に近づいてきます。東武桐生線上毛電気鉄道は並走区間がありますが、途中にある「桐生球場前」という駅は上毛電気鉄道の線路上にのみ設置されています。

11時37分頃、列車は終点の赤城駅へ到着。定刻(11時34分着)よりも3分ほど遅れての到着となり、すぐに対向の普通列車が太田方面へと発車していきました。

東武の線路は明確にここで途切れていますが、構内踏切を渡って隣のホームへと移動することで上毛電気鉄道に乗り換えることができます。実は駅構内で両社の線路は繋がっており、かつては列車の直通運転も行われていたようです。

というわけで、今回は東武の特急〔りょうもう〕についてご紹介しました。

北関東方面へおでかけの際、是非利用してみてください。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。