みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は最長片道切符の旅24日目の様子をお届けします。
2021年8月29日(日)24日目
前日までに四国最長片道切符を完遂し、宿泊していた南海和歌山市駅併設の快活CLUBをチェックアウト。和歌山駅までは別途運賃を支払い、ここから最長片道切符のルートを再開していきます。24日目の目的地は大阪です。
四国に渡る前の8月25日(水)以来、4日ぶりに和歌山駅へと戻ってきました。とっても濃い四国の旅でしたが、こうしてみるとあっという間だったなと思います。
和歌山駅には阪和線、紀勢本線、和歌山線が乗り入れます。特急くろしお号であれば新大阪まで1本であっという間ですが、最長片道切符のルートには阪和線は含まれていません。それはもちろん、大阪まで大きく迂回する方が距離を稼ぐことができるからです。目の前に停車している新大阪行のくろしお号を泣く泣く見送ります。
その代わりに乗車するのはこちら。和歌山8:20発の和歌山線 奈良行です。この列車に全区間乗車、つまり和歌山から大阪へ行くのに奈良を経由していくことになります。こんなことする人は関西の方でもなかなかいらっしゃらないでしょう。
和歌山線では2019年に営業運転を開始したばかりのピカピカの227系が2両編成で運用に入ります。
和歌山駅で和歌山線のホームへ入るためには、中間改札を通る必要があります。これは和歌山線の途中駅の多くが無人駅となっているためで、不正乗車を防ぐ目的で設置されています。この中間改札自体は無人なので、大半の方はICOCA等のICカードで通るため問題ないと思いますが、最長片道切符をはじめとする「自動改札機で通せない乗車券類」の場合はインターホンで音声をつなぎ、遠隔で券面の表示を確認してもらう必要があります。時間には余裕をもってホームへ向かいましょう。
列車は定刻通りに和歌山駅を発車。これより終点の奈良駅までは3時間弱、距離にして105.4kmというなかなかのロングラン運用です。
関西といえば転換クロスシートのイメージが強いですが、227系はオールロングシートになっています。長時間乗車するのには不向きな感がありますが、朝晩のラッシュ時等はこちらの方がより多くの乗客を運べて便利なのでしょう。
列車は和歌山の市街地を抜け、山間部へと入っていきます。基本的に単線ですが、ローカル線の割には比較的駅間距離が短いように感じました。
一方で開けた地形を走る区間もあり、列車は概ね紀の川に沿って進んでいきます。土地勘のない私は今どの辺りにいるのかいまいちよく分かりませんがとりあえず天気が良いのでOKです!(?)
橋本駅には9:24に到着。ここでは約6分間の停車があります。橋本駅と聞くと横浜線等が通る相模原市の橋本をイメージしてしまう生粋の神奈川県民ですが、こちら和歌山県の橋本駅もJR和歌山線の他に南海高野線が乗り入れる主要駅となっています。
列車はまもなくすると奈良県に入り、9:56に吉野口駅へと到着。こちらは近鉄吉野線との乗換駅です。名前の通り吉野への玄関口のような場所にあります。吉野もまだ行ったことがないので、いつか行ってみたいものです。
10:15に高田駅へと到着。和歌山線はこの先王寺へと続きますが、この列車は奈良方面へと向かうためこの先は万葉まほろば線へと直通します。時間調整のため高田駅では13分間の停車があります。
ここまで来ると山間部の雰囲気は一掃され、周辺には市街地が広がります。
列車は王寺方面からやってくる和歌山線の列車の接続を取り、定刻通りに高田駅を発車。
「万葉まほろば線」というのは愛称で、正式な路線名としては「桜井線」です。桜井駅を通るから桜井線であって、別に何も分かりにくくはないと思うのですが、現地では「万葉まほろば線」という路線名の方が案内等でも積極的に用いられていました。
高田駅を出て一つ隣の金橋駅のすぐ近くには「イオンモール橿原」があり、週末ということでここで降りていく人がかなり多かったです。イオンモールの最寄り駅で一気に乗降がある、というのは地方都市あるあるかもしれません。
そして桜井・天理を通り、11:08にようやく終点の奈良駅に到着です!
奈良駅は大和路線・奈良線・万葉まほろば線が乗り入れるJRのターミナル駅。とはいっても実際は「近鉄奈良駅」の方が利用者は多く、JRの駅の方は奈良公園や東大寺といった観光地からも離れています。JR駅よりも私鉄駅の方が栄えている典型的なパターンのようです。
わたかわさん!ようこそ奈良へ😆
— かっつん (@Rv7Dk8pdumVTJw0) 2021年8月29日
わざわざお会いしてくださって、ありがとうございました😊 pic.twitter.com/BLSxpDtcze
ここ奈良駅では、かっつんさん(@Rv7Dk8pdumVTJw0)にお出迎えいただきました! 補充券での旅の思い出や奈良の交通事情など様々お話しいただき、大変楽しませていただきました。ありがとうございました!
奈良に来たらやっぱりこれを食べないわけにはいきません。柿の葉ずし(さば3個入421円/「日本の食」92食目)をいただきます。個人的に一番好きなのが「さば」で、酢飯ともよく合っていてとても美味しいです!
さて、奈良駅からはいよいよ天下の台所・大阪方面へと向かう列車に乗車していきます。阪奈間を結ぶJRの路線と言えば大和路線で、15分間隔で大和路快速が運行されているので分かりやすくてとても便利です。今回は奈良12:15発の大和路快速 西九条・大阪方面行へと乗車していきます。
なぜ行先が「方面」という何とも曖昧な表現で案内されているのかというと、実はこの列車は天王寺駅から大阪環状線をぐるっと一周して再び天王寺駅で終着となる列車のためです。なので「天王寺行」と表示しても間違いではないのですが、こうすると1回目に天王寺駅に到着した時点で、終点だと思い込んで下車してしまう人が出てしまうおそれがありこれではあまり親切とは言えません。実際には2回目に天王寺駅へ到着した時点で終着となるわけですから、「天王寺行」と案内されるのは1回目の天王寺駅を過ぎてからのことになるのでしょう。
列車は定刻通りに奈良駅を発車。途中には和歌山線との結節点である王寺も通ります。
大和路快速の停車駅は、奈良を出ると王寺までの各駅と久宝寺、天王寺、新今宮、大正、弁天町、西九条、福島、大阪…と続きます。途中法隆寺、王寺、久宝寺、天王寺と「寺」のつく駅名が4駅連続になるのがこの地域らしさを感じさせます。
王寺を過ぎると、列車内の混雑もかなり増してきました。大都市が近づいていることを実感します。
12:48に天王寺駅へと到着。このまま乗っていればこの日の目的地である大阪駅へそのまま行けるのですが、せっかくなら大阪市内では大阪環状線の列車に乗りたいと思い、後続の列車を利用していくことにします。
天王寺駅は大阪環状線で見た時に大阪駅の対極の位置にある巨大ターミナル駅で、駅のすぐ隣にはあべのハルカスがそびえています。近鉄の大阪阿部野橋駅も至近にあり、久々に大都市の賑わいを感じることができました。また、ここ天王寺ではharuさんにもお出迎えいただきました。ありがとうございました!
さて、天王寺駅からはいよいよお待ちかねの大阪環状線に乗車していきます。名前からも分かる通り大阪市内をぐるぐる回る環状路線で、今回は西側を通って大阪駅へと向かっていきます。
天王寺13:42発の大阪環状線外回り 西九条・大阪方面行へと乗車していきます。すっかり環状線の新たな顔として定着した323系です。
列車は定刻で天王寺駅を発車。しばらく進むと、車窓右手には通天閣も見えてきます。「なんば」「ミナミ」「今宮」「新世界」などこの辺りにはいろんな地名や呼び名があって位置関係がよくわからないのですが、とにかくここら辺はもう全部ひっくるめて賑やかな繁華街です(笑)。
この区間では、蒼い翼さん(@md87tetsu)にご同行いただきました。本当にありがとうございました!
そして次がいよいよ大阪駅です。一つ手前が福島駅なので、一瞬3週間くらい前に通った位置まで戻ってしまったのではないかと錯覚してしまいます(そんなことはない)。
そしてようやく!! 大阪駅に到着です!
時刻は14:02、まだまだ先へ進める明るい時間帯ですが、この日は調整日のつもりでブログ記事の執筆等を進めるとして、この日の移動はここまでとします。
大阪へ、ようこそ😄
— とらすず (@travelhpinf) 2021年8月29日
元気な若い方だったので、これから先の旅も楽しく行けそうですね。😀
忙しいのにお逢い頂き、有難うございました😅 pic.twitter.com/xsRmkAwbyi
大阪駅で最長片道きっぷで旅行されているわたかわさん(@e235yokoso)にお会いしました!
— コスパトラベラー🍥 (@Cospa_Travel) 2021年8月29日
ゴールの肥前山口まではまだ2週間もかかるそうです…
お忙しい中ありがとうございました#2108関西九州遠征
大阪駅では、とらすずさん(@travelhpinf)、コスパトラベラーさん(@Cospa_Travel)とそれぞれお会いすることができました! お一人ずつ別々の場所にて待ち合わせさせていただく関係上、とても短い時間でのご挨拶となってしまった点をお詫び申し上げます。励ましの言葉をいただくことができ、とても力になりました。本当にありがとうございました!
そしてここ大阪駅では、何と旅人よっちゃんさん(@tabibgtoyocchan)にもお出迎えいただき、大阪名物の串カツ(「日本の食」96品目)をごちそうしていただくことができました!
大阪に来る機会はそれなりにありますが、なかなか食べる機会がない串カツ。またこの最長片道切符の旅ではお金が限られていることもあり、何でもかんでもお腹いっぱい食べられるわけではありません。そんな中で私のわがままを聞いてくださり、次から次へと私の食べたいものを注文してくださったよっちゃんさんには感謝してもしきれません! その節は本当にありがとうございました。
(「日本の食」カウントが記事内での紹介順序と少し前後していますが後ほど全てご紹介します)
この日の宿はホテルリブマックス梅田堂山。大阪駅から徒歩圏内にあるとても便利なホテルです。1泊2.500円にて泊まることができました。
早めにチェックインできたので、ここまでに皆様からいただいた差し入れをいただきつつ部屋で記事の執筆を進めていきます。奈良三笠焼(「日本の食」92品目)はかっつんさんから、いか焼き(同93品目)と天狗おこし(同94品目)はとらすずさんからいただきました。改めて本当にありがとうございます!
「三笠焼」と聞いただけでは一瞬どんな食べ物か想像もつきませんが、実はこれ「どら焼き」なんです。奈良の方はどら焼きのことを「三笠」等と呼ぶ機会があるそうで、とても上品な味わいで美味しかったです!
また「いか焼き」と聞くと縁日にあるようないかの姿焼きをイメージしますが、ここ大阪では小麦粉の生地にいかの切り身を入れて焼いた”粉もん”メニューなのだそう。これが想像を超える美味しさでびっくりしました!
そしてすっかり日の沈んだ、夜の大阪駅。ここで何と、思いがけない展開が待っていました…!
以前、このツイートをしてたのを覚えていたので「せっかくだから…」と思い西園寺君へ連絡したところ、夜は自宅に戻るとの事だったので、帰宅途中に大阪駅へ立ち寄ってもらい、わたかわ君との初対面を実現させました。
— 旅人よっちゃん🥦 (@tabibgtoyocchan) 2021年8月29日
かなり緊張してたみたいですが、喜んでもらえたようで何よりです。 https://t.co/CYZ1Jz3Oxn pic.twitter.com/ww4TKbFnF0
何と、誰もが知るあの鉄道系YouTuberの西園寺さん(@SAIONJI_com)に直接お会いすることができたのです!!!!
お昼にお会いした旅人よっちゃんさんが連絡を繋いでくださり、お忙しい撮影の合間を縫って急遽大阪駅まで駆けつけてくださいました。
今さらご紹介するまでもないと思いますが、西園寺さんは2019年の夏に最(西)長片道切符の旅を完遂されており、(後追いではありますが)私も全話視聴させていただいておりました。「最長片道切符の旅」というものを西園寺さんの動画で知るとともに、自分もやってみたいと思った一番最初のきっかけでもあります。いわば自分にとっての憧れの方にお会いでき、感無量です。緊張して終始足がガクガクでした(笑)。
また同じくYouTubeをされている毎日大阪駅チャンネルさん(@mainichi_Osaka1)も時間を合わせて駆けつけてくださいました。
短い時間ではありましたが、みなさんとお会いできて夢のような時間を過ごせたことはその後の旅の道中において大きな原動力となりました。
お疲れのところ本当にありがとうございました!!
次回は25日目の様子をお届けします。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。