わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

(41)思いがけない出会いとともに…四国ルート完遂、再び本州へ【最長片道切符の旅2021】[高松→佐古]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅23日目の後半の様子をお届けします。

いよいよ四国を完結させて本州へと戻ります!

 

2021年8月28日(土)23日目②

特急いしづち12号にて、高松駅には11:54に到着。讃岐うどんをすすり、午後からは高徳線方面へと進んでいきます。「四国最長片道切符」としてはいよいよラストスパートです。

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高松駅から乗車するのは、13:10発の特急〔うずしお15号〕徳島行です。四国内ゴールの佐古駅まではあと70キロ程度ですので普通列車でもさほど大変ではない距離ですが、特急の方が本数が多く便利なので少し手前の池谷駅まで乗車していきます。

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特急うずしお号には2700系が充当されています。両数は時間帯により異なりますが、今回乗車する便は2両編成でした。首都圏ではこんな短編成の特急はまず見ないですが、四国にはこうした2~3両程度の特急も多いので、四国滞在3日目ともなるとだいぶ見慣れてきます。

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列車は定刻通りに高松駅を発車。途中栗林、屋島志度、三本松、板野、池谷と停車して徳島へ至ります。うずしお号は便によってかなり停車駅が異なるため、途中駅までの利用の際は停車駅に注意しておきましょう。

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途中の屋島駅まではICカードの使えるエリアとなっており、その旨も丁寧にアナウンスがありました。

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車内での午後のおやつには、名物の「瓦せんべい」(「日本の食」90品目)をいただきます。その名の通り瓦のように硬く、割るとパキッと大きな音がします。

数枚食べた後、外の景色を眺めながらのんびりと過ごしていると…思いがけない出来事がありました。

検札があったので車掌さんに四国最長片道切符と特急券を提示したところ、車掌さんの方から「昨日の生放送見てました!一昨日牟岐線乗られてましたよね?」と声をかけられたのです。

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話を聞けば、何とその方は2日前に私が乗車した牟岐線普通列車に乗務されていたのと同じ方で、阿南駅での検札の際に私が四国最長片道切符を提示したことを覚えていてくださっていたようなんです。思えば私の四国最長片道切符は新宿駅みどりの窓口で発券したもので、検札の際に車掌さんが「新宿駅ですか…初めて見ました!」とご興味を持たれていたのをはっきりと覚えています。

あの2日後、まさかこの特急うずしお15号の車内で偶然にも再びお会いできるとは思ってもいませんでした。しかも私のことを覚えてくださっていたようで、私が前の日の晩に松山市内のホテルから行ったYouTubeライブ配信を覗いてくださっていたのです。

そして検札と同時に、何と温かみのある手書きのメッセージカードまでいただいてしまいました! これが本当に飛び上がるくらい嬉しかったです。最長片道切符のルートを進めていく中で、ここまでにも様々な方から応援の言葉をいただいたり励ましてくださったりなどありますが、まさか現業の方からこのような熱い思いの込められたメッセージをいただけるとは思ってもいませんでした。

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あの時の車掌さんがこの記事を見てくださっているかどうかは分かりませんが、この場を借りて心からの感謝を申し上げたいと思います。本当に本当にありがとうございました!!

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列車は高松駅を出て約1時間、14:06に池谷駅へと到着。普通列車に乗り換えるため、ここで下車します。

池谷駅無人駅なので、列車から降りた際に車掌さんが特急券を回収するのが原則になっているようですが、鉄道趣味にとても理解のある車掌さんだったこともあり「持ち帰ります?」と仰ってくださったので持ち帰ることができました。

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池谷駅高徳線から鳴門線が分岐する駅となっており、両路線のホームの間に駅舎がある何とも不思議な構造をしています。ここから徳島方面に向かう際、列車が高徳線のホームから出るのか鳴門線のホームから出るのかしっかり確認してから乗るようにしましょう。

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池谷駅は約半数の特急が停車するそれなりの主要駅ですが、先ほども述べた通り無人駅で、駅前にはひたすら住宅街が広がっています。昼間とはいえ人の姿もほとんどなく、先ほどのうずしお号を池谷駅で降りたのは私一人だけのようでした。

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誰もいないベンチに座り30分ほど待ち、最後に乗車するのは鳴門線からやってきた池谷14:36発の普通列車 徳島行です。終点一つ手前の佐古駅まで向かっていきます。

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池谷駅の一つ隣には勝瑞(しょうずい)駅があります。うずしお号は池谷駅とこの勝瑞駅で千鳥停車を行っており、列車交換設備も持っていてそれなりの主要駅に見えます。

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そして14:48に、ようやく佐古駅へと到着。

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これにて、3日間に渡る「四国最長片道切符の旅」完遂を果たしました!

距離にして756.5km、今回この企画はあくまでも北海道から九州までの「最長片道切符の旅2021」の一部として行っているので、なんにしてもこの先まだまだ旅は続くのですが、一つ小さな目的を果たせたという成功体験は今後の糧になります。

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まだ明るい時間帯ですので、これから本州へと戻っていきます。3日前に和歌山駅で経路を中断していましたので、再び和歌山へと戻ります。佐古駅から徳島駅まではあまり離れていないので、歩いて戻りました。

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徳島駅前からは、南海フェリー乗り場へと向かうバスに乗り込みます。シャトルバスではなくあくまでも路線バスなので、フェリー客以外にも多数のお客さんが利用されており、バスの車内はそれなりに混んでいました。

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バスは20分ほどで徳島港へと到着。3日前の夜に、真っ暗なこの徳島港フェリーターミナルに降り立った時のことを思い出します。

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今回は徳島港16:30発の便に乗船します。3日前に和歌山港で往復乗船券を購入していたこともあり、スムーズに乗船できました。

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定刻通りに徳島港を出港していきます。3日間ありがとう!!!!また四国来ます!

来る時は1人でデスクのある席で過ごしていましたが、帰りはここまで四国の行程に同行していた大学の友人とともにのんびり桟敷席で過ごしました。

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船は太陽が傾き始めた夕刻の和歌山湾を進んでいきます。向こうに見えているのは淡路島でしょうか。これだけ日本中を移動しまくっていても、今までに一度も行ったことのない場所はまだまだたくさんあるものです。

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2時間ほどの乗船にて、18:35に和歌山港へと到着。すぐに和歌山港駅へと移動し、南海で一つ隣の和歌山市駅へ向かいます。

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乗車するのは18:45発の普通列車 和歌山市行。ホーム上にはパタパタが設置されているものの、なぜか発車時刻までは分からないようになっていました。

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わずか2両編成の列車にフェリーからの乗り換え客が一斉に乗り込み、列車は和歌山港を定刻で発車。形式とかはよく分かりませんが、かなり古そうに見えました。

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18:50に和歌山市駅へと到着。立派な夜の南海和歌山市駅に、約70時間ぶりに戻ってきました。

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夕食は、3日前の四国出発前に食べ損ねた「和歌山ラーメン」(「日本の食」91品目)をいただきます。豚骨醤油のスープはとてもコクがあり、まろやかな後味でとても美味しかったです! 週末の夜でしたが店内はそれほど混んでおらず、ゆっくり過ごせました。

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ラーメン屋さんの近くの道からはちょうど和歌山城も見え、これで和歌山観光はバッチリです(???)

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23日目の宿は「快活CLUB 南海和歌山市駅」です。駅ビル「キーノ和歌山」に併設されており、駅近どころか列車を降りてから雨に濡れることなくたどり着けます。

 

というわけで今回はここまで。

24日目は和歌山線で奈良方面へと向かっていくところからルートを再開していきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。