わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

【日本一周1.1万キロ】最長片道切符を発券してきました!

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は「最長片道切符」発券の一部始終をお話していく記事となります。

 先日Twitterで情報解禁させていただいた通り、私はこの夏「最長片道切符の旅2021」へと出発することにいたしました。

「最長片道切符」とは、簡単に言えば「日本国内で発券可能な最も経路の長い片道乗車券」です。既に複数の鉄道系YouTuberの方々が挑戦されていることもあって、一度くらいはこの言葉を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

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距離に応じた運賃が適用される

今さら説明するまでもないと思いますが、JRの乗車券というのは出発地と目的地だけでなくその乗車経路を自由に指定することができます(大都市近郊区間を除く)。例えば東京~名古屋駅間を移動したい場合に、東海道本線経由(366.0km)と中央本線経由(396.9km)のどちらでも移動することができます。もちろん距離が異なるため運賃も異なります。

これを活かし、日本国内に張り巡らされた数多のJR線を最も長い距離となるよう遠回りしながら進んでいくのが「最長片道切符」ということです。同じ駅・同じ線区を複数回通らなければ、いくつの路線を乗り継いでもその乗車経路は1枚の「片道乗車券」として発券されるため、このようなことが可能になります。

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環境保護のためスライドを再利用しています

今回の旅では、稚内から肥前山口まで北海道・本州・九州を通る約1.1万キロのルートに加え、途中四国にも立ち寄る予定となっています。四国は本州とJRの線路(本四備讃線)で繋がっていますが、1本のみということで一度本州から四国へ入るとルートの重複なしには四国から出られなくなってしまうというわけなのです。そこで稚内肥前山口駅間のルートに組み込まれていない四国については途中に立ち寄ることにしました。

 

みどりの窓口で申し込み

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乗車経路を書いた紙と学割証を持って横浜へ

というわけで、7月5日(月)のお昼頃に横浜駅へとやってきました。まずは最長片道切符の申し込みをするため、中央通路にあるみどりの窓口へと向かいます。

通常みどりの窓口で何かしらの切符を買う場合、事前に連絡や予約をせずともその場で支払いをして受け取ることができます。例えば東京から新大阪までの新幹線のチケットを買いに窓口へ行ったのに「受け取りは1週間後になるのでまたその時に来てください」なんて言われたことはないですよね。

しかし今回のこの最長片道切符、あまりにも経路が複雑なため、その場では購入することができません。そこで事前に乗車経路を書いた紙と学割証の2点を用意し、窓口へと向かいました。

平日の昼間ということで空いていると思っていましたが、何と長蛇の列が。ちょうど7月上旬ということで定期券更新の時期にあたり、また数日前に発生した熱海の土砂災害の影響で新幹線や特急の払い戻し・乗車変更を受けている人が多かったようです。

わたかわ「学割で乗車券を作っていただきたいのですが…(記入済の学割証を渡す)」

窓口の担当者さん「はいかしこまりました。お日にちはいつからですか?」

わ「8月3日からです。あと経路がちょっと複雑で、このような経路で作っていただきたいのですが…(乗車経路を書いた紙を渡す)」

窓「えーとこれは…(おもむろに時刻表を開く)稚内から宗谷本線で…」

(20秒ほどの沈黙)

窓「すみませんちょっと本日すぐには用意できない切符になりますので、一度コピーを取らせていただきますね。」

わ「もちろんです、大丈夫です。」

(コピーを取るため数分間離席)

窓「お待たせいたしました。本日すぐには発券できないので、準備でき次第こちらから後日ご連絡させていただきます。余白にお名前と電話番号、それから電話に出にくい時間帯をご記入ください。」

わ「(記入)」

窓「ありがとうございます。非通知でかかりますので、出れるようにしておいてください。」

わ「わかりました。お手数おかけします、ありがとうございます。」

窓口の担当者の方は戸惑いながらも、スムーズにご案内してくださいました。

ちなみに余談ですが、学割証に日付の記入欄がないのって何か理由があるんでしょうかね…? いつも学割証を使う時に、わざわざ日付だけは口頭でお伝えしなければならないのでJRの方にとっても日付の記入欄がないのは不便だと思うのですが…。

 

②JRから電話

そして6日間ほど待ち、7月11日(日)の午前中。見知らぬ電話番号からの発信履歴があることに気づき、折り返し電話してみるとJRの方でした。

電話の担当者さん「先日お申込みいただいた多経路の乗車券について、有効日数と価格の確認が取れ、上の者にも発券可能であることの確認が取れましたので、準備ができました。受け取り日時はいつ頃が宜しいですか。」

わたかわ「ありがとうございます。では早速ですが明日の14時頃でお願いできますか。」

電「かしこまりました。ご存じかとは思いますが(苦笑)手書きのきっぷになりますので、実際にお越しいただいてから作成という順序になります。少しお時間をいただきますが宜しいですか。」

わ「わかりました。もちろん大丈夫です。」

まさか1週間かからずに準備していただけるとは思ってもいませんでしたので、かなり早い段階で連絡が来て驚きました。”最長片道切符”という名称はあくまでも鉄道ファンがそのように呼んでいるだけで、実際にそうした名称の乗車券がJRから発売されているわけではありませんから「多経路の乗車券」と呼ぶのが適切かと思います。

ただ、電話越しのJRの方が苦笑いしながら「ご存じかと思いますが…」とおっしゃったのを見るに、やはり私が鉄道ファンであることは察しがついたのでしょうね(笑)。そりゃあれほど遠回りをしながら北海道から九州へ移動する人は一般人ではまずいないですから当然のことです。

 

みどりの窓口で受け取り

7月12日(月)の14時頃、再び横浜駅みどりの窓口へ来訪。ついにきっぷを受け取る瞬間がやってきました。前回窓口に来た時はめちゃくちゃ混んでいましたが、この受け取りの時は運よく待ち時間ゼロですぐ案内していただけました。

”多経路の乗車券”を受け取りに来た旨を伝えると、いったん後方で確認を取り、その上で「有効日数56日間、お値段が75,190円です」と告げられ、支払いを済ませます。”有効日数56日間”なんてなかなか耳にする言葉ではありませんから、この旅がいかにぶっ飛んでいるかを改めて実感しました。

支払いが完了すると、再び担当者の方はいったん後方へ戻ります。きっぷを作ってくるというわけですね。通常乗車券類を購入する時は、窓口にある端末で情報を入力して機械で発券となるわけですが、今回はあまりにも経路が多過ぎるので「出札補充券」という様式で作っていただくことになります。

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画面に収まりきらないほどの経路の多さ

そして実際に作っていただいたきっぷがこちら。鉄道に詳しくない人からすると「これがきっぷなの!?」と仰天すると思いますが、この手書きで作るきっぷがまさに出札補充券(出補)と呼ばれます。おおよそスマートフォンくらいのサイズで、その真ん中あたりには「経由」を書く欄があるものの、どう考えても入りきる量ではないので、別紙で印刷したものをホチキス留めしていただくという対応になりました。出補の一番下の欄には「入鋏・途中下車印」を押す欄もありますが、この旅の中で数えきれないほど多くの途中下車をすることを考えると到底収まりきる大きさでないことは明らかです。

【最長片道切符の乗車経路】(IGR版)稚内肥前山口

稚内(宗谷本線)新旭川石北本線)網走(釧網本線東釧路根室本線富良野富良野線旭川函館本線岩見沢室蘭本線)沼ノ端(千歳線)白石(函館本線新函館北斗北海道新幹線新青森東北新幹線盛岡(IGRいわて銀河鉄道好摩花輪線)大館(奥羽本線)川部(五能線東能代奥羽本線)秋田(羽越本線)坂町(米坂線)米沢(奥羽本線)横手(北上線)北上(東北新幹線)古川(陸羽東線)小牛田(石巻線石巻仙石線)仙台(東北新幹線)福島(東北本線)岩沼(常磐線)いわき(磐越東線)郡山(磐越西線)新津(信越本線)長岡(上越新幹線)新潟(越後線)柏崎(信越本線)宮内(上越線越後川口飯山線)飯山(北陸新幹線上越妙高北陸新幹線糸魚川大糸線南小谷大糸線)松本(篠ノ井線篠ノ井信越本線)長野(北陸新幹線)高崎(上越新幹線)越後湯沢(上越線)新前橋(両毛線)小山(東北本線安積永盛水郡線)水戸(常磐線)新松戸(武蔵野線南浦和東北本線)赤羽(赤羽線)池袋(山手線)田端(東北本線秋葉原総武本線)佐倉(成田線)松岸(総武本線)成東(東金線)大網(外房線安房鴨川(内房線蘇我京葉線)東京(東北本線)神田(中央本線)代々木(山手線)新宿(中央本線)西国分寺武蔵野線武蔵浦和東北本線)大宮(高崎線)倉賀野(八高線)拝島(青梅線)立川(南武線)武蔵小杉(東海道本線)品川(東海道本線)川崎(南武線)尻手(南武線)浜川崎(鶴見線)鶴見(東海道本線)横浜(根岸線)大船(東海道本線国府津御殿場線)沼津(東海道本線)富士(身延線甲府中央本線)八王子(横浜線新横浜(東海道新幹線)小田原(東海道本線)熱海(東海道本線)三島(東海道新幹線)静岡(東海道本線豊橋飯田線辰野(中央本線)岡谷(中央本線塩尻中央本線)金山(東海道本線)名古屋(関西本線)亀山(紀勢本線新宮(紀勢本線)和歌山(和歌山線)高田(桜井線)奈良(関西本線新今宮大阪環状線)京橋(片町線)木津(関西本線)柘植(草津線草津東海道本線)山科(湖西線近江塩津北陸本線米原東海道本線)岐阜(高山本線)猪谷高山本線)富山(北陸新幹線)金沢(北陸本線敦賀小浜線)東舞鶴舞鶴線)綾部(山陰本線)京都(東海道本線)新大阪(山陽新幹線西明石山陽本線)神戸(東海道本線)尼崎(福知山線)福知山(山陰本線鳥取因美線東津山姫新線)姫路(山陽本線)岡山(津山線)津山(姫新線)新見(伯備線)倉敷(山陽本線)三原(呉線海田市山陽本線)広島(芸備線備中神代伯備線伯耆大山山陰本線)益田(山口線新山口山陽本線宇部宇部線)居能(小野田線)小野田(山陽本線)厚狭(美祢線長門市山陰本線)幡生(山陽本線門司(鹿児島本線)西小倉(日豊本線都城吉都線)吉松(肥薩線)隼人(日豊本線)鹿児島(鹿児島本線)川内(九州新幹線新八代鹿児島本線)久留米(久大本線)夜明(日田彦山線田川後藤寺後藤寺線新飯塚筑豊本線)折尾(鹿児島本線吉塚篠栗線桂川筑豊本線)原田(鹿児島本線)博多(九州新幹線新鳥栖長崎本線諫早大村線早岐佐世保線肥前山口

今回の最長片道切符の乗車経路は上記の通り。ちなみに函館本線の森~大沼駅間は渡島砂原回りで乗車予定ですが、運賃は大沼公園回りで計算されます。また同様に山陽本線の三原~海田市駅間は呉線の方が距離が長いため呉線経由で移動しますが、運賃は山陽本線経由で計算されています。

また今回は学割を利用しているため2割引になっていますが、定価で購入すると75,190÷0.8≒約94,000円ほどになると思われます。学割のおかげで2万円近く安くなるというのは何ともありがたい話です。

何よりも今回、このような煩雑な乗車券の申し込みに対し嫌な顔一つせず(内心とても面倒だったと存じますが)旅客営業規則等を照らし合わせながら発券作業にあたってくださったJR社員の皆様に深く御礼申し上げます。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。