わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

(55)まさかの事件発生…山口県をぐるっとまわる本州最終日【最長片道切符の旅2021】[居能→下関]

f:id:watakawa:20220201154052j:plain

みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅32日目の前半の様子をお届けしていきます。

 

2021年9月6日(月)32日目①

最長片道切符の旅32日目は山口県宇部新川駅からスタート。厳密にはここは経路外なので、昨晩と同様に宇部新川~居能駅間は別途乗車券(150円)を購入して移動していきます。

しかし初っ端から大事件が発生。何と大寝坊かましてしまったのです…。

当初の予定では宇部新川7:31発の小野田線より行程を再開する予定でしたが、目が覚めたのはその列車が発車するのとほぼ同じくらいの時刻でした。

f:id:watakawa:20220130181910j:plain

稚内で旅をスタートして早1ヵ月以上、これまで朝早くの出発の際でもアラームをかけて疲労の溜まった体を叩き起こし何とか旅を続けてきました。快活CLUBのブース席では流石にアラームの音を出せないのでバイブレーションのみで起きることができていましたが、ついにそれも限界に達した気がします。

ネットカフェは滞在時間に応じて料金が変わるので、ナイト8時間パックは越えてしまったものの次の9時間パックを越えないように何とか身支度を整えて出発。

f:id:watakawa:20220130182149j:plain

朝食代わりに宇部新川駅のコンビニでふくソーセージ(「日本の食」127品目)を購入。「ふく」とはつまり「ふぐ」のことで、濁らないのがこの地域での呼び方なのだそうでうす。

名前の通りふぐのエキスを使用した魚肉ソーセージですが、私自身あまりふぐを食べたことがないので、ふぐの味がするかと言われると何とも言えない気はしました(笑)。ただせっかく山口に来ているということで、記念にはなると思います。

f:id:watakawa:20220130184123p:plain

32日目のルートは上の図のようになっています。居能から小野田までは小野田線、その先厚狭まで少しだけ山陽本線を利用し、美祢線山陰本線を経由して下関へと至ります。ここで終わりではなく当日中に九州へと上陸していきますが、今回の記事では途中の下関までの旅の様子を記していきます。

f:id:watakawa:20220130184414j:plain

まず宇部新川から乗車するのは、9:27発の小野田線 小野田行。乗車予定だった7:31発の列車を逃したため次が約2時間後のこの列車となり、寝坊してしまったためにスタートが大きく遅れてしまうかたちとなりました。

f:id:watakawa:20220130184825j:plain

ホームには末期色の123系が到着しています。ホームの長さはある程度余裕がありますが、やってくる車両はどれも短編成のものばかり。昨晩と同様にこれに乗車していきます。

f:id:watakawa:20220201125230j:plain

私は早目に乗り込んだのでまだ誰もいませんでしたが、最終的には10名ほどが乗り込み列車は定刻通りに宇部新川駅を発車。ずらっと並ぶ座席の質感は西日本ならでは(?)で、首都圏のものとは大きく異なります。

f:id:watakawa:20220201125113j:plain

列車は一つ隣の居能駅を発車し、ここから最長片道切符のルートが再開。昨晩利用した宇部線ではなく、小野田線に入り進んでいきます。

f:id:watakawa:20220201130216j:plain

小野田線はさらにその先の雀田駅で二手に分かれており、工業地帯と市街地が入り混じる区間を縫う様に進んでいきます。感覚としては鶴見線に近いものがあるかもしれません。区間によっては生活利用者もかなりいたようでした。

f:id:watakawa:20220201130540j:plain

9:56に終点の小野田駅へと到着。ここで再び線路が山陽本線と合流します。

f:id:watakawa:20220201130821j:plain

もし朝寝坊せず予定通りの列車に乗れていれば、小野田駅にはわずか2分間の滞在となりちょうどよく小野田線から山陽本線へと乗り換えられたのですが、実際はそうはいきませんでした。今日はこの先このような具合に寝坊の影響でのスケジュールの遅れがどんどん響いていくことになります。

f:id:watakawa:20220201131645j:plain

40分ほど待った後、小野田10:36発の山陽本線 下関行へと乗車。宇部線小野田線と同じくこちらも末期色です。

f:id:watakawa:20220201132201j:plain

わずか1駅だけ乗車し、10:42に厚狭駅へと到着。ここで再び乗り換えのため下車します。

f:id:watakawa:20220201132727j:plain

厚狭駅は新幹線への乗り換えも可能な駅ですが、その割に駅はこじんまりとしています。厚狭駅の開業自体は今から100年以上も前でとても歴史があるのですが、どうやら新幹線の駅が設置されたのは1999年と比較的最近のことのようで、「こだま」しか停車しません。

厚狭駅からはこのほかに日本海側へと抜ける「美祢線」が通っており、これからまさにそちらへ乗り換えようというところ。しかし美祢線は本数が少なく、厚狭10:17発をギリギリ逃してしまったので次は何と13時台までありません。寝坊してしまったために、何とここ厚狭で3時間も待たなければならなくなってしまったのです。

f:id:watakawa:20220201133416j:plain

最初は駅のベンチで3時間座って待っていようかとも思ったのですが、流石に迷惑になってしまいそうなのと体力的にもしんどいので、20分ほど歩いて最寄りのジョイフルへ。お昼ご飯も兼ねて、ここでしっかりエネルギーチャージと体力温存をすることにしました。

600円ほどのハンバーグのランチセットでしたが、8月末に大阪駅コスパトラベラーさんからいただいた500円分のお食事券を使わせていただいたので実質100円ほどで済みました。本当にありがとうございます!

f:id:watakawa:20220201134121j:plain

しばらくして駅に戻り、旅を再開していきます。乗車するのは厚狭13:33発の美祢線 長門市。発車標の中段には「九州方面」の文字も見え、いよいよ本州が終わりに近づいていることを実感します。今日中に九州へと入りますが、まだ九州方面へと向かう列車へは乗車できないのがもどかしいところです。

f:id:watakawa:20220201134355j:plain

1番線に停車しているたった1両編成のキハ120形へと乗り込みます。ギリギリ18きっぷシーズンだからか分かりませんが車内は15名ほどの乗客がおり、それなりに座席が埋まった状態で定刻通りに厚狭駅を発車しました。

f:id:watakawa:20220201134610j:plain

列車はしばらく厚狭川に沿って進んだ後、のどかな田園風景の中を進んでいきます。いかにも地方交通線のような雰囲気ですが、実はこう見えても美祢線は「幹線」の扱いとなっています。かつては石灰石の輸送で栄え、途中の南大嶺から分岐する支線ももっていました。

2010年には大規模な水害により一時全線で不通となり、廃止も危ぶまれましたが何とか復旧して今日に至ります。

f:id:watakawa:20220201140929j:plain

疲れもあり寝不足が解消しきれておらず、車内の多くの時間は爆睡して過ごしてしまいましたが、列車は定刻通り14:35に終点の長門市駅へと到着。数日前から何度も山陽と山陰を行ったり来たりしていますが、ここで再び山陰へと出てきました。

f:id:watakawa:20220201141334j:plain

現在、長門市駅には特急や新幹線といった優等列車の乗り入れはありませんが、山口県日本海側の主要な交通の要衝および観光の拠点となっています。最長片道切符のルート上にはありませんが「萩」も近く、この萩・長門エリアから下関方面までを山陰本線経由で進む観光列車「○○のはなし(まるまるのはなし)」という列車もあるそうです。予定が合えば乗ってみたかったですが、あいにく今日は平日なのでお預けです。

f:id:watakawa:20220201142205j:plain

電光掲示板には、「益田方面」「下関方面」「厚狭方面」「仙崎方面」と4方向の行先が並びます。少しくらい特急が混じっていても不思議ではない気がしますが、益田~小倉駅間を結ぶ特急〔いそかぜ〕が2005年に廃止されたのを最後にこの区間で定期特急列車は運行されていません。

f:id:watakawa:20220201142949j:plain

乗車するのは長門市15:20発の山陰本線 小串行。本州脱出すべく、いよいよ下関方面に向けて移動していくことになります。

山陰本線長門市下関駅間は多くの場合途中の小串駅で乗り換えが必要となっており、今回もそのパターンとなります。

f:id:watakawa:20220201143944j:plain

列車は定刻通りに長門市駅を発車。車内では昨日旅国さんからいただいた利休さん(「日本の食」128品目)を頬張ります。こしあんがたっぷり詰まった一口サイズの饅頭で、おやつにぴったりです!

f:id:watakawa:20220201144329j:plain

長門市駅を出発してすぐの区間は海のすぐそばを走り、オーシャンビューの絶景を堪能できます。対岸に見える陸地は青海島で、観光やハイキングが人気のようです。

f:id:watakawa:20220201144717j:plain

人丸駅には先ほどご紹介した観光列車「○○のはなし」も停車するようで、ホーム上にはプレートが設置されています。

f:id:watakawa:20220201144912j:plain

くねくねとした線形の山陰本線では沿岸部から内陸部へ、そしてまた沿岸部へ…と目まぐるしく景色が変化するので飽きません。水平線の先には異国の地・朝鮮半島ユーラシア大陸がありますが、流石に遠すぎて車窓からは見えませんでした。というか別に見えるほど近くはないですよね。

f:id:watakawa:20220201145329j:plain

16:35に終点の小串駅へと到着。目の前に停車している16:40発の山陰本線 下関行へと乗り換えます。ここまで乗車してきた列車は1両編成でしたが、この先は2両編成となっているようです。

列車は小串駅を発車。下関まではあとわずかです。

f:id:watakawa:20220201145738j:plain

だんだんと高校生の帰宅時間帯にも差し掛かってきたようで、途中駅で行き違いを行う列車の車内を見てみるとかなり混雑しているようでした。

f:id:watakawa:20220201145944j:plain

そして山陽本線と合流し、列車は幡生駅を発車。いよいよ次が終点の下関となります。

f:id:watakawa:20220201150302j:plain

17:25に終点の下関駅へと到着! いよいよ本州最後の駅までやってきました。

f:id:watakawa:20220201150519j:plain

前回も示した通り、ここ下関は県庁所在地の山口市を凌ぎ県下最大の都市となっています。下関駅は県内で最も乗降客数が多く、1日約2万人の利用があります(コロナ禍前)。立派な駅ビルの様子などを見ても納得で、昨晩途中下車した山口駅とは様子が大きく異なっています。

これより先はいよいよ九州へと入っていきますが、その様子はまた次回お届けしていきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。