わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

しなの鉄道を国鉄115系が走る! トキ鉄二本木駅はまさかのスイッチバック! 魅力たっぷり三セクの旅【2020-08週末パス信越本線4】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は2020年夏の信越本線を辿る旅の第4弾記事ということで、1泊2日の旅の2日目の朝からスタートします。

前回は1日目の終わりにしなの鉄道のSR1系「軽井沢リゾート3号」で長野に到達していたので、2日目はその続きからとなります。

前回の様子は以下のリンクからご覧ください!

 

2日目 2020年8月2日(日)①

信越本線を高崎から新潟へ、かつてのルートで忠実に走破する旅。

2日目のスタートは、長野県最大のターミナル駅・長野からスタートです。

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東京でもなかなか見れない最新鋭の発車標がここ長野に!

かつての信越本線のルートを忠実に辿るということで、2日目は長野から妙高高原直江津、柏崎、長岡、新津などを通って新潟へと進んでいきます。

本日まず長野駅から乗車するのは、しなの鉄道北しなの線です。

というのも、信越本線の長野~直江津駅間は2015年の北陸新幹線開業に伴い経営分離が行われ、長野~妙高高原駅間が「しなの鉄道北しなの線」、妙高高原直江津駅間が「えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン」となりました。軽井沢~篠ノ井駅間の経営分離が1997年だったのと比較すると、長野~直江津駅間の経営分離はまだ最近ということもあり、JRでなくなったことの実感が未だに湧かない区間でもあります。

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長野7:45発 しなの鉄道北しなの線 妙高高原

乗車するのは、長野7:45発の妙高高原です。ちょうど「しなの鉄道北しなの線」を全区間走破し、かつ同線区内で完結する列車でもあります。車両はJR時代から何ら変わっていないであろう115系。細かく見れば車体に取ってつけたような「しなの鉄道」のロゴなどがあったのかもしれませんが、パッとみたところそのようなものは見つけられませんでした。23年前からしなの鉄道として運行されている軽井沢~篠ノ井駅間の方のしなの鉄道では、第三セクターとはいえかなり自社のブランドが醸成されてきているような印象で、JRから譲り受けた115系とはいえオリジナルカラーのものが運行されていますが、北しなの線の方では果たしてそういった自社色の強い編成は運用されているのでしょうか。

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方向幕もJR、というか国鉄の匂い

ともかく、このJR時代と大して変わらない緑帯の115系に乗車して、いざ長野駅を出発です!

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見渡す限りのどかで平和

長野~豊野駅間では、上の写真のようなのどかな田舎が広がります。豊野駅より先は、JR飯山線が分岐しており、飯山線もすべて長野駅まで乗り入れているのですが、この長野~豊野駅間においてはJR東日本ではなくしなの鉄道の運賃が別途必要となります。長野駅から飯山・戸狩野沢温泉十日町方面へ、青春18きっぷのみでは抜けることができないのです。

豊野で飯山線と分かれ、私が乗車している列車は黒姫方面へと入っていきます。

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昔は複線だった?

基本的には単線なのですが、車窓を見ると昔はホームとして使われていたであろう構造物や線路が敷かれていた跡らしきものがたくさん見受けられます。ここ数年のうちに線路やホームが使われなくなったということではなく、使われなくなったのはもっと前だと思いますが、かつてこの辺りも信越「本線」の名に恥じない大動脈であったことが窺えます。

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妙高高原に到着!

そして長野駅を出てから45分、8:30に終点の妙高高原駅に到着です!

この駅を境にしなの鉄道からえちごトキめき鉄道へと路線名が変わります。第三セクター都道府県を跨ぐと会社名が変わるため、一般的には県境付近にある小さな駅が会社の変わり目となることが多い(目時、倶利伽羅、市振等)ですが、この長野県と新潟県の県境に関してはちょうど主要駅である妙高高原駅があるので、とてもわかりやすいです。

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バブルの香り~

第三セクターの駅とはいっても、特に駅の基本的な設備はJR時代から変化はないと思われます。跨線橋の頭上には「ようこそ妙高高原へ」と書かれた数十年前のパネルがありました。妙高高原といえば、ウィンタースポーツや温泉の街として有名ですが、コロナに加え朝早いこともあって観光客は皆無です。

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とにかくポスターだらけの改札口付近

駅の管理はえちごトキめき鉄道ということで、かつてみどりの窓口だったと思われる場所は「えちごトキめき鉄道きっぷうりば」となっています。かつてのJR主要駅ということで一通りの設備は揃っているようですが、やはりコロナの影響か観光地としての活気は大きく失われているように見えます。

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地上駅舎

妙高エリアの観光拠点ともなっている駅で、昔ながらの平屋建ての地上駅舎がいかにもJR(というより国鉄)らしさを感じさせます。駅周辺から、各温泉地等へ向かうバスが発着しているようです。

今回はじっくりと周辺観光はできませんが、また別の機会に改めてこの辺りも観光していきたいと思います。

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妙高高原8:45発 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 直江津

それでは、妙高高原駅からは「えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン」の旅がスタートします! 妙高高原8:45発の直江津行は何と堂々の6両編成。えぇもうはっきりいって輸送力が過剰すぎます。運用の都合上どうしてもそうしなければならないということなのでしょうか? 案の定車内はガラガラでした(笑)。終点の直江津より少し手前の、上越妙高まで乗車することにします。

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某鉄道系YouTuberが大好きな直江津駅を目指します

車両形式は「ET127系」と呼ばれるもので、JR東日本E127系が譲渡されたものと思われます。ET=Echigo Tokimeki、でしょうね。

定刻通り8:45に妙高高原を出発し、新潟県西部を北上していきます。現在は必ず妙高高原で乗り換えが必要となっていますが、かつてJR時代は、長野~直江津駅間での乗り換えは基本的に必要なく、またこの区間では特急車両189系を用いた普通列車妙高〕も運行されていました(一部快速)。長野~直江津駅間での運行で、指定席と自由席があったようですが、普通列車ですから自由席は何と乗車券のみで乗車できるということで、信越本線最強の乗り得列車の一つに数えられています。

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夏のはじまりって感じ

現在は基本的にロングシートのみの運行ですが、それでも窓の外に流れる景色はJR時代から変わらないもので、本当に絶景です。線路が基本的に単線で、線路の両側には基本的に建物が並ぶということはないので、延々絶景が続きます(笑)。

そして、この区間でいちばんの見どころといえば「二本木駅」のスイッチバックです!

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右側手前がこれから入る引き込み線

列車は写真中央奥の二本木駅のホームにこれから入っていくというところ。しかし二本木駅のホームとその先に続く線路には高低差があるため、二本木駅で折り返す構造を取ります。写真右側の線路が引き込み線となりますから、まずは二本木駅に入線した後、そちらへと入っていくことになります。

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1面2線のホーム

二本木駅は1面2線の島式ホームで、かつてのJR飯田橋駅のように大きくカーブを描いています。このホームに入線した後、いったん進行方向が逆になるわけですが、ワンマン運転ではなく車掌さんが乗務されているからか、特に乗務員の方が車両の先頭から最後尾に向かって走るといったような光景は特に見られません。二本木駅の停車時間もわずかでした。一時的に運転手さんが車掌さん的な役割を果たし、車掌さんが運転手として引き込み線まで列車を運転しているようです。

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ここからは右にカーブする線路へと進む

いったん引き込み線に入り、ここから先は再び私のいる場所が先頭車両となります。今度は写真右方向へ大きくカーブする線路へと進み、新井方面を目指すというわけです。

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前方に北陸新幹線が見えてきた!

主要駅の一つに数えられる新井を通り、北陸新幹線の高架橋が見えてきたら、上越妙高はもうすぐです。そして列車は9:19に上越妙高駅へと到着です! ただの途中停車駅ですが、私はここで下車します。というのもこの駅、かつての信越本線の歴史を辿る上では欠かせない駅の一つなのです。

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ここも「妙高」の文字が入る駅

北陸新幹線えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの2つが乗り入れるこの上越妙高駅は、北陸新幹線開業前はJR信越本線の「脇野田」という小さな駅でした。しかし北陸新幹線の駅が設置されるのを機に駅名が改められ、在来線ホームの位置が新幹線駅舎に合わせて少し西側に移転されるとともに、それまでになかった巨大な駅舎をもつことになり、大出世を果たした駅でもあります。ちなみに北陸新幹線はこの駅を境に、東京方面が「JR東日本」、金沢方面が「JR西日本」となります。

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トキ鉄の改札口は小さめ

トキ鉄側の改札口は非常にコンパクトで、自動改札機すらありません。ただその頭上には電光掲示板の発車標があり、やはり新幹線も通る主要駅なのだと感じさせてくれます。

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新幹線の改札口は立派だけど…

北陸新幹線の改札口には、発車標はもちろんのこと自動改札機も設置されています。2面4線の立派なホームを持っているようですが、しかし人の姿はあまりありません…。列車が着いた時にはどっと人が来るのかもしれませんが、それ以外は基本的に閑散としています。最速達の〔かがやき〕は通過で、停車タイプの〔はくたか〕しか停まりませんからね…(笑)。

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上越妙高駅東口駅舎

駅の東口に出てくると、やっぱり新しくて綺麗な駅舎は新幹線らしさを存分に感じさせます。上杉謙信の騎馬像とともに、青い空に映える白い駅舎は開業から5年ほどでは全く色褪せる気配すらありません。

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駅っていうかもはや美術館

上越妙高駅の駅舎内部に目を向けてみると、本当にこれがまた洗練されたオシャレなデザインでして。木材をふんだんに使った幾何学的なのに温かみのあるデザインが、我々の目を楽しませてくれます。幸か不幸か人が全然いないので(笑)、気兼ねなく写真を撮って楽しめます。上越市のご担当者様、インスタ映えスポットとして積極的にPRしてみてはいかがでしょうか!?

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西口からの景色

おまけに、駅舎から見た駅前の景色も抜群です。基本的に駅前には視界を遮る高い建物がほとんどないので、遠くの山々まで見渡すことができます。この辺りの道路や建物の多くは、北陸新幹線開業を機に整備されたものかと思われますが、恐らく昔の脇野田駅の景色を覚えていらっしゃる方にとってはその変貌ぶりに本当に驚かされることでしょう。感覚的には北海道の渡島大野駅新函館北斗駅へと昇格したようなものです。

今回は行けなかったのですが、上越妙高駅の西口には何と温泉施設もあるらしいので、次に時間のある時はそちらへも是非立ち寄ってみたいと思います!

 

ということで、本日はここまでとなります!

次回はいよいよ上越妙高駅から直江津・新潟方面へと向かっていきます~!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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