わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

立派な走りは今も健在! JRから経営分離された元東北本線「青い森鉄道」&「IGRいわて銀河鉄道」の旅【2020-08北東パス東北一周5】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2020年8月8日(土)~10日(月)の2泊3日で出かけた東北一周旅行の第5弾記事となっています。

今回からは、最終日(3日目)の様子を記事にしていきます。

1日目と2日目のあらすじをざっくり説明しておくと、1日目は横浜から福島まで東北本線経由で下り、福島から山形を通って秋田までは奥羽本線でやってきました。1日目の夜は秋田に宿泊し、2日目はいろいろありながらも奥羽本線で秋田から青森までやってきたというわけです。

前回の記事をご覧になっていない方は、以下のリンクからご確認ください!

watakawa.hatenablog.com

 

3日目 2020年8月10日(月)①

ついにやってきた、北海道&東日本パスでの東北一周旅行最終日。

横浜から福島・山形・秋田を通って青森までやってきたわけですが、本日いよいよ横浜へと戻ります。

最終日のルートは、青森から青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道を通って盛岡へ、その先JR東北本線で仙台へと上り、その先は常磐線を経由していわき、水戸と進み、最後は再び出発地点である横浜に至るという壮絶なルートです。「北海道&東日本パス」は基本的にJR北海道JR東日本のみで使用できるフリーパスですが、第三セクターである青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道もフリーエリアに加えられています(あと北越急行も)。

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総距離は何と783.3km…!

その距離何と783.3km。だいたい東海道・山陽新幹線で東京~福山駅間の距離に匹敵する、とてつもない道のりです。大概の人は新幹線を使うでしょうし、人によっては飛行機を使うかもしれません。青森~横浜というのは、それくらい遠く離れているのです。

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今やほとんど普通列車のみが発着する青森駅

それでは早速、青森から783.3kmの旅を始めていきたいと思います。まず乗車するのは、青森5:41発の八戸行です。4枚並んだ青森駅東口の発車標の、右上のところに表示された「青い森鉄道」となります。

朝5時半頃の青森というと、やはり思い出すのは前の晩に札幌を出発し、青函トンネルを抜けて本州へやってくる急行〔はまなす〕号ですね。私はついに一度も乗ることは叶いませんでしたが、朝早くに起きて青森駅の入場券を買い、入線の瞬間を見たことがあります。当時と違い、早朝の青森駅にゆっくりと入線してくる客車夜行急行の姿はありませんが、その代わり青い森鉄道の最新鋭の普通列車でこの青森駅を発つことにします。

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青森5:41発 青い森鉄道 八戸行

ホームへ降りると、停車していたのは「青い森703系」という形式の普通列車です。仙台地区等で活躍するJR東日本E721系がベースになっているようで、内装も非常に近代的です。

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内装もほとんどE721系

列車は定刻通り青森駅を出発。青森駅を出るとまずは右に大きくカーブを描き、いったん北西方向へぐるっと回りこみます。青森から八戸までは新幹線なら山をぶち抜いて2駅、所要時間は約30分ですが、青い森鉄道だと山を避けて海側へ迂回するため1時間半もの時間を要します。

ただ迂回とはいっても、かつての東北本線というだけあって線形が非常に良いのが特徴です。途中の各駅設備も非常に立派で、もちろん東北本線時代から変わらぬ全線複線。正直なところ、優等列車が全く走らず普通列車の本数も極めて少ない現状で全線複線を保つ必要があるのかはわかりませんが、やはり往年の本線の風格が漂います。

この列車は、青森駅を出発する青い森鉄道の初電ですが、乗客はあまり多くありません。終始ガラガラで、4人がけのボックスシートをずっと1人で独占できました。

途中、かなり霧の濃い区間もありながら、列車は定刻通り7:09に終点の八戸へと到着です。ここから先は、引き続き青い森鉄道ですが、IGRいわて銀河鉄道に直通する盛岡行の列車に乗り換えます。

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八戸ならではの表示が目立つ!

八戸駅での乗り換えは、5番線から4番線という対面乗り換えなので、4分乗り換えでも焦ることはありません。私が乗ってきた列車は再び青森行の列車として折り返すようで、発車標には2本の列車が表示されています。

何といっても特徴的なのは、盛岡行のみに「青春18きっぷではご利用になれません」と書かれていることでしょう。ここ八戸からは、青森方面と盛岡方面のどちらに向かってもJRではなく第三セクターなのですが、実は青森方面のみ青春18きっぷでも利用することが認められているのです。

ちょうどいま乗車してきたこの青森~八戸駅間は、途中の野辺地駅と今いる八戸駅でそれぞれ大湊線八戸線というJRのローカル線が枝分かれしています。これらはもともと「東北本線」の野辺地駅八戸駅から分岐する路線だったわけですが、東北本線のみが経営分離されたためにJRの路線として孤立することになり、そうしたJRの孤立支線への通過利用を認めるために、青い森鉄道の青森~八戸駅間は青森・野辺地・八戸の各駅相互間で利用する場合に限り青春18きっぷで乗車することが認められているのです。

一方で、八戸以南にはそうした特例はありません。青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道の八戸~盛岡駅間はいかなる理由があっても青春18きっぷで乗車することはできないきまりになっています。

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八戸7:13発 青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道 盛岡行

ただまぁそうはいっても今回の私の旅に青春18きっぷなど関係ないので、こちらの列車に乗車していきます。引き続き青い森鉄道の車両での運用ですが、この先盛岡へ向かうにあたり県境付近にある「目時」という駅から先IGRいわて銀河鉄道への直通区間となります。

列車は定刻通り八戸駅を出発。北高岩、苫米地…と各駅に停車していきます。

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半分ボックス、半分ロング

こちらの車両は青い森鉄道の主力車両である「青い森701系」で、外観はJR東日本701系とよく似ています。ただ内装は独特で、JR東日本ではあまり見ないようなデザインのボックスシートロングシートに混じって設置されています。何とも中途半端な数のボックスシートですが、車内はガラガラで、ここでも私1人で4人がけのボックスを陣取ることができました。

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2つの鉄道会社が乗り入れる駅だけど

列車は、途中の目時駅に到着。ここで会社が「青い森鉄道」から「IGRいわて銀河鉄道」へと切り替わります。首都圏でよくある、会社間の直通運転というと、鉄道会社が切り替わる駅は新宿、渋谷などターミナル駅であることが多いですが、この目時駅というのは特に主要駅というわけではありません。というのも、「第三セクター鉄道」というのは、その都道府県が資金を出資して運営しているため、基本的には都道府県境で路線が切り替わるのです。県境に偶然JR時代からの主要駅があれば都合がいいですが(妙高高原がその最たる例です)、なかなかそうもいかないので、大概の場合第三セクター鉄道の切れ目は中途半端な駅であることが多いです(倶利伽羅、市振など)。

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IGRはここまで

八戸を出てから約1時間50分、9:00に列車はIGRの盛岡駅へと到着しました!

言わずもがな岩手県の県庁所在地ということで、これでこの旅では東北6県中5県目の上陸になります。

盛岡駅には、JR東日本東北本線田沢湖線、山田線、花輪線東北新幹線秋田新幹線と、IGRいわて銀河鉄道が乗り入れていますが、花輪線とIGRはそれ以外の路線と完全に改札口が分離されているのがこの駅の大きな特徴です。

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花輪線&IGRの盛岡駅改札口

たった今、「花輪線盛岡駅に乗り入れている」と言いましたが、花輪線の列車が走る区間のうち、盛岡~好摩駅間については経営分離された結果JRではなくIGRに乗り入れているという形になっています。

おそらく、IGRとJRの線路は盛岡駅のどこかでつながっているでしょうから、花輪線やIGRの列車がJRのホームに入線することはできなくはないでしょう。しかし、そうしてしまうと、運賃体系の異なるIGRの運賃を正しく徴収できなくなってしまいます。そのため、盛岡駅で独自に改札口を設けることで、確実に第三セクター区間の運賃を徴収できるようにしているのです。

新幹線の開業による並行在来線の経営分離で誕生した第三セクターというのは、往々にして経営分離後も何食わぬ顔でJR線のホームを発着していることが多い中で、このIGR盛岡駅のようにホームや改札口を完全にJRと分離しているのはすごいことだと思います。

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色合いとフォントが高輪ゲートウェイっぽい気もする()

次の列車まで時間があったので、いったん駅の外に出てきてみました。東北新幹線秋田新幹線の枝分かれする駅で、必ずすべての列車が停車する駅ということで、やはり駅舎は立派です。正直なところ盛岡駅の駅舎はカメラのフレームにおさまりきらないくらい大きいので、是非そのスケールはみなさんも実際に盛岡に行かれた際に確認してみてください。ちなみにこの盛岡駅の駅舎、完成してからそこそこ年月が経過していると思いますが、何となく高輪ゲートウェイ駅に似ているような気もします(笑)。

 

さて、ここから先は再びJR東日本の「東北本線」として運行されている区間に差し掛かってきますが、続いて乗車する列車は…ただの普通列車ではありませんでした!

いったい何に乗ったのか? その模様はまた次回ご紹介していきますのでお楽しみに!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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