わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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「連絡船はこちら」「スーパー白鳥自由席乗車口」賑わいの跡が今も残る青森駅を徹底探検!【2020-08北東パス東北一周4】

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 みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は2020年8月8日(土)~10日(月)の2泊3日で出かけた東北一周の旅の第4弾記事となっております。

前回は2日目の午後、秋田から奥羽本線普通列車を乗り継いで青森までやってきましたので今回はその続きとなります。

前回の記事は以下のリンクからもご覧いただけます!

watakawa.hatenablog.com

 

2日目 2020年8月9日(日)②

秋田地区では、大雨の影響でいろいろとありましたが、何とか2日目の宿泊地である青森には17:44に到着しました。

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上野発の夜行列車おりたときから~

私自身、この青森駅にやってくるのはおそらく5年ぶり2度目のことかと思います。前回は2015年の夏に急行〔はまなす〕を見るためにやってきました。

ここ青森駅には、奥羽本線津軽線青い森鉄道の3路線が乗り入れています。青い森鉄道は2010年12月の東北新幹線新青森開業に合わせ、東北本線から経営分離をされたものになります(青い森鉄道自体は2002年から存在していました)。

青森駅といえば、かつては各方面から多数の長距離列車・夜行列車が運行され、青函連絡船への乗り換えれば函館へと渡れる交通の要衝でした。首都圏からは寝台特急はくつる〕〔ゆうづる〕〔あけぼの〕や急行〔八甲田〕〔津軽〕など、また関西圏からは寝台特急日本海〕や特急〔白鳥〕など、そうそうたる名列車たちがここ青森を目指して毎日毎晩運行されていたのです。

しかし時代の流れとともに長距離移動の主体は新幹線や飛行機、値段重視なら高速バスが主流になり、青森駅を発着する優等列車はこの30年ほどで大きく数を減らしました。1988年には青函トンネルの開通により青函連絡船が廃止され、また2016年の北海道新幹線開業により、本州~北海道を行き来する人は青森駅を通ることすらしなくなってしまいました。

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青森駅周辺図

青森駅新青森駅の間は奥羽本線で1駅ですが、やや離れているということもあり、今では遠方へ向かう列車の拠点は完全に新青森駅へと変化しています。ただ駅周辺の発展具合は依然として青森駅の方が勝っており、新青森駅周辺は新幹線開業から10年が経過した今ものどかな風景が残っています。

青森駅は各方面からの線路が1つに収束するようになっていく配線になっていますが、青森駅を跨いで運行される長距離列車も数多くありました。2002年の東北新幹線八戸開業時から運行を開始した青函連絡特急〔白鳥〕〔スーパー白鳥〕は八戸~青森~函館駅間の運行のため、青森駅で方向転換をしていました。また2010年以降はその運行区間新青森~青森~函館となりましたが、変わらず青森駅での方向転換が必要でした。

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今も残る「スーパー白鳥」の乗車口

青森駅のホームには、今も「スーパー白鳥2号車自由席」の文字が残っています。私も何度かスーパー白鳥には乗りましたが、本当に便利な特急でした。新青森駅新函館北斗駅がそれぞれ青森駅函館駅から離れているので、青森~函館駅間の移動であれば、おそらく新幹線より早く、また安く移動できていたのではないでしょうか。

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フェンスが設置されている青い森鉄道のホーム

また、青森駅のホームには、かつては長編成の優等列車が多数乗り入れていたということで、ホームがかなり長く設計されていますが、今ではそこまで長編成の列車が乗り入れることはまずないため、ホームの北側は人気がありません。青い森鉄道のホームに関しては、途中でフェンスが設置され、また線路も車止めが設置されて先へは進めないようになっています。

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「連絡船」の文字が残っている!

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青函連絡船への乗り換え通路が今も残っている!

JR線のホームについては北端部まで歩き進められるようになっていますが、その先はもちろん行き止まりです。ホーム上には「連絡船」という文字が今も残っており、航路廃止から32年が経過した今も確実にこの青森駅青函連絡船が発着していたことがよくわかります。

「連絡船」とは、今の青函フェリー津軽海峡フェリーとは違い、国鉄・JRが運営する「鉄道」扱いの航路なので、列車からそのまま乗り換えられたようです。上野や大阪などの各ターミナル駅から列車に揺られて一昼夜、青森駅に着いたらホームを降りて北側に進むと乗り換え階段がありました。この階段を上り右に進むと、そのまま飛行機のボーディングブリッジのようになっていて、函館行の船に接続していたようです。今では階段の入口は封鎖され、乗り換え通路は通れないようになっていますが、確実にこの駅で32年前まで鉄道と船の乗り換えが行われていたことの証がしっかり残されています。

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青森駅の通路といえばこれ

続いては駅舎等のご紹介です。青森駅といえば、上の写真のような細くて長い通路を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人です。

青森駅には東口と西口があり、その両駅舎をつなぐ唯一の道がこの通路なのです。今では地方のターミナル駅も様々にリニューアルされ、改札内外にいくつもの通路や階段ができているというのはよくある話ですが、青森駅の場合はこの通路のみです。

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青森駅東口駅舎

青森駅の駅舎と言えば、恐らく誰もが思い浮かべるのはこちらの東口駅舎でしょう。緑色の大きな文字で「あおもり駅」と書かれた看板が印象的な東口駅舎の前には、大きなバスロータリーもあり、隣には「ラビナ」という駅ビルもあります。駅前には多数の商業施設や飲食店が立ち並び、青森最大の繁華街が広がります。

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東口改札といえばこの発車標

東口の改札口には、4枚の大きな発車標があります。ただしそのうち1枚は現在全く使われていません。これは何かというと、2016年まで「津軽海峡線」の発車標として使われていたものなのです。青函トンネルを通る列車の発車時刻はすべてここに表示されており、特急〔白鳥〕〔スーパー白鳥〕函館行、急行〔はまなす〕札幌行の文字が毎日ここに光り輝いていました。現在は「津軽海峡線」の文字が黒いテープで覆われていますが、発車標そのものを取り外したり新しくしているということはないようです。「津軽海峡線」は愛称で、「津軽線~海峡線~江差線」を直通運転する列車の路線愛称にすぎないのですが、津軽線とは別に発車標が用意されていたというのが面白いです。

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青森駅西口駅舎

そして何とこちらが、青森駅の西口駅舎です。いや、無人駅かよっ! とツッコミたくなるくらいこじんまりとした駅舎ですよね。もちろん駅ビルや商業施設等は西口には一切なく、駅舎を出ると目の前が住宅街になっています。県下最大のターミナル駅の駅前とは思えないような光景でして、どちらかといえば西口は「地元民の利便性向上のために設置されている」という程度の認識なのかもしれません。観光客やビジネス客の姿は一切ありません。辛うじて改札口に駅員さんはいますが。

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何やら通路のようなものが…?

そして、青森駅の南側には何やら工事中のエリアが…。そう、これは青森駅の新・東西自由通路なのです! 現在の通路の南側に建設されており、どうやらこれは改札外エリアとして整備が進められているようです。改札口は東口のみに集約され、現在の東西通路は東口方向のみから各ホームへの階段へとつながるようになるみたいですが、その代わりにこの通路が造られるということで、現在工事が進められています。

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東口駅舎の裏の謎の空白地帯

現在は更地となっている、東口駅舎の真裏の謎のスペースにも、今後いろいろと造られるのだろうと思います。昔ながらの青森駅を見るなら、今がチャンスといったところでしょうか。

こうして舐めまわすようにじっくり青森駅を見物した後は、早めにホテルへチェックインします。

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アパホテル青森駅

今回の宿は、アパホテル青森駅。素泊まりシングルルームです。じゃらんからの予約で、1泊4,400円のところGoToトラベル適用で2,860円になりました。大浴場があるわけでもなく、特に眺望がすばらしいわけでもありませんが、お盆期間の大手チェーンホテルに1泊3,000円以下で泊まれるのは何ともありがたい話です。GoToトラベルに感謝です。

ホテルにいったん荷物を置き、夕食に出掛けます。新型コロナ対策として、本当は青森の名物なんかをテイクアウトしてホテルの部屋で食べられたらよかったのですが、そういうことができそうなお店は見つからなかったので、感染対策をしっかりとった上で飲食店に入ることにしました。

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味の札幌 浅利

アパホテル青森駅東から歩いて30秒ほどのところにある、「味の札幌 浅利」というラーメン屋さんへ行きました。「えっ!? わざわざ青森まできて札幌ラーメンかよっ!」と思われた方、いいえ違うんです(笑)。写真の黄色い看板にもある通り、ここでは青森名物の味噌カレー牛乳ラーメン」(800円)が食べられるのです!

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味噌カレー牛乳ラーメン」(800円)

「味の札幌」の看板メニューであり、ほとんどの人が注文するこちらのラーメン、スープは味噌とカレーをベースにしているのですが、牛乳とトッピングのバターでコクが生まれまろやかな味わいになっています。これがほんっっっっとうに美味しいのです! 味噌とカレーと牛乳、めちゃくちゃ合うんですよ! 発酵食品と乳製品は一緒に食べると美味しいみたいな話を聞いたことがあるのですが、まさにその通りかもしれません。私個人的には濃い味の味噌ラーメンが少し苦手なのですが、牛乳等でまろやかになっているのでこのラーメンはとても美味しかったです!

お腹いっぱいになったところで、ホテルに戻り、のんびりYouTubeを見て過ごします。ちょうどひろきさん×かんのさん×ゆっきーさん×ほいさっささんのコラボライブ配信があったので、めちゃくちゃ楽しませてもらいました!

 

次回からはいよいよ最終日、青森から普通列車のみで横浜へと帰りますが、その様子はまた次回ご紹介します!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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