わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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(10)ガラガラはやぶさ号で青森&盛岡のひんやりグルメを巡る!【最長片道切符の旅2021】[新青森→盛岡]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅の6日目序盤、新青森から盛岡までの旅の様子をご紹介していきます。

 

2021年8月8日(日)6日目①

宿泊していた新青森駅近くの「快活CLUB青森西バイパス店」を早々にチェックアウト。この日の行程はまず東北新幹線新青森から盛岡までルートを進めることになりますが、その先の列車の接続が悪い関係で時間には余裕があるので、すぐに新幹線には乗らずに青森市街まで出て暇を潰したいと思います。

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215系の姿も

快活CLUB青森西バイパス店から青森市街までは、国道7号線(青森西バイパス)を進んでいきます。まだ朝6時過ぎですがすっかり明るく、人通りは極めて少ないものの道に迷うことはありません。

途中には広大な車両基地も見え、ふと目をやるとかつて首都圏で活躍していたオール2階建て車両「215系」の姿もありました。地元神奈川でこれまで数えきれないほど見てきたライナー車両で、休日の「ビューやまなし号」で何度か乗った記憶がありますが、まさかこんな無残な姿で対面を果たすというのも何だか残念な話です。地方民鉄に転属できるような車両でもないので、廃車になってしまうのでしょう。

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青森魚菜センター

そして青森駅周辺へと到着。朝ご飯はここ「青森魚菜センター」でいただくことにします!

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朝から海鮮!!

「日本の食」22品目は青森魚菜センターの「のっけ丼」です。これはご飯を片手に市場の中を歩いて回り、好きなネタをのせていってもらって自分だけの海鮮丼をつくるというもので、以前に一度当ブログでもご紹介しました。最初に入口でチケットを買い、各所でチケット1枚~2枚ごとに好きなネタと交換できるというシステムです。チケットは5枚券(750円)と10枚券(1,500円)があります。以前来た時は10枚券を買いましたが、今回は金銭的な余裕がないというのと朝ご飯で量は控えめにしておこうと思い5枚券にしておきました。

チョイスしたのは「えび」「まぐろ」「サーモン」「〆さば」の4種類。ご飯もチケット1枚分なのでこれで合計5枚分(750円)となります。やはり1,500円分のものと比べるとやや見劣りはしてしまいますが、それでも鮮度は確かでとっても美味しいです! 今回決して旅費に余裕がない中で海鮮を味わえる機会はそう多くないと思うので、しっかり味わっておきました。

watakawa.hatenablog.com

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青函連絡線「八甲田丸」

食後はしばらく青森駅周辺を散策します。言うまでもありませんが、かつてこの青森と函館の間は青函トンネルが開通する前の1988年まで「青函連絡線」で結ばれていました。この青森駅は上野や大阪など各方面からの長距離列車の終着駅であり、北の大地へと向かう乗り継ぎ地点であったわけです。

今回は中まで入ることはしませんでしたが、かつて青函連絡線が発着していた場所には記念館「八甲田丸」が留め置かれ、連絡線の様子を今に伝える博物館として営業していますので皆さんもお時間ある際は是非立ち寄ってみてください。

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あの青森駅舎の姿はない…

そして記憶に新しいところでは、2021年春に青森駅の新駅舎が開業しました。「あおもり駅」というやわらかいフォントが印象的だった旧駅舎は順次解体が進んでいるようで、今では見る影もなくなっています。

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ラビナの脇を通る

隣にある駅ビル「ラビナ」は通常通り営業しているので、旧駅舎の跡地とラビナの間が「青森駅東口」として仮の出入口になっています。頭上を見上げると「右が青森駅」と案内されていますが、右に進んでも駅舎解体現場しかありませんのでまっすぐ進んでいきます。

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新たな青森駅改札口

そしてこちらが、青森駅の新たな改札口です。かつて東西それぞれに改札口があったものが一ヵ所に集約されました。今回の新駅舎を機にJRと青い森鉄道で改札口を分けたりするのかなと思っていたのですが、そういうことは特にしていないようです。自動改札機、有人改札口、券売機の並びの先には、みどりの窓口びゅうプラザまでしっかりと設置されておりこれはかなり驚きました。特にびゅうプラザは絶滅が危惧される中ですので、早々な店じまいとならないことを祈ります。

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東西自由通路

そしてこの新駅舎の最大の特徴は、「東西自由通路」の完成により青森駅の東西の行き来が格段にしやすくなったという点にあります。青森駅の場合は東側に商業施設や繁華街があって発展しており、西側は閑静な住宅街が広がりますが、行き来がしやすくなったことで地元の人にとってはかなり便利になったのではないかと思います。

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西口駅舎

そして青森駅西口の旧駅舎は既に取り壊され、隣に新たな駅舎が完成しており姿を確認することができます。かつてあった小さな三角屋根の駅舎はお世辞にも県庁所在地とは思えないというのがよく話題になっていましたが、今回新しくできた駅舎はそれよりも遥かに立派なもので、岐阜県高山駅を彷彿とさせるデザインです。

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区間だけ特急に乗車

さて、そろそろ時間なので列車へと乗り込み新青森に移動します。流石に新青森まで歩くということはせず、別途青森から新青森までの190円の乗車券を購入して奥羽本線で移動します(1駅だけなのに地味に高いな)。

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初乗車のE751系

乗車するのは、青森9:04発の特急〔つがる2号〕秋田行です。何と5分間だけなのに特急に乗車…! ですが、この新青森青森駅間のみの乗車であれば乗車券のみで自由席に乗れるという特例があるため特急券を購入する必要はありません。4両編成の列車のうち、3・4号車の2両が自由席となっています。

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内装はE653系と似ている

9:04に定刻通り青森駅を発車。わずかな時間ではありますが快適な特急の座席を堪能します。車内は私のように新青森までの短区間の利用もそこそこ多いように見えました。

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新青森に到着

安らぎの空間もつかの間、9:09に新青森へ到着。これより先へ乗り越すと全区間の特急料金が必要となりますので、注意しましょう。

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青森といえばりんご

新青森では少し時間があったので、「日本の食」23品目として青森りんごのジュースをご紹介。実は首都圏の駅の自販機でも売っているものですが、同じものでも現地で飲む方が美味しいのでは?と思い「ジョナゴールド」「ふじ」「王林」の3種類購入。小さなサイズですが1本170円となかなかのお値段で、3本合計で510円。3種類とも濁っていて透き通るような美しさではありませんが、これは品質の高い証拠だそうです。

そして私の独断と主観に基づく食レポ(飲レポ?)ですが、ジョナゴールドは「あっさり」、ふじは「酸味強め」、王林は「甘み強め」という感じがしました。甘いものなら何でも好きなのでこの3種類の中で言うと私の一番の好みは「王林」かなという気がしますが、甘みと酸味の絶妙なバランスを味わいたいのであれば「ふじ」がオススメです。

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新青森始発に乗り込む

そんな素人のりんごジュースレポはさておき、新青森9:53発の〔はやぶさ16号〕東京行に乗り込み盛岡へと向かいます。今回初めて「東京行」の列車へと乗り込みますが、実際に私が東京へと降り立つのはまだ1週間以上先のこと。気が遠くなります。

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ゆったりとした乗車時間がある

はやぶさ号というと、2016年の北海道新幹線開業以後は「運行区間新函館北斗まで延長された」というイメージも強いですが、実際には全てのはやぶさ号が新函館北斗まで乗り入れているわけではなく、まだまだ東北新幹線内完結の列車も多数存在します。北海道直通便についてもこの新青森駅で乗務員交代を行うため数分程度の停車時間が設けられている場合が多いですが、せかされることなく乗り込みたいという場合には新青森始発の列車を選ぶのも手でしょう。今回のこの〔はやぶさ16号〕もまさにその一つです。

それではだいぶ前置きが長くなりましたが、この新青森駅より6日目のルートを開始していきます!

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相変わらずガラガラ

列車は定刻通り9:53に新青森を発車。盛岡まで途中は八戸にのみ停車します。10両編成とこの地域にしてはかなりの長編成ですから、やはり車内はかなりガラガラで空席も目立ちます。このあとおそらく仙台から相当数の乗車があったものと思われますが、コロナ禍前の繁忙期でもなければ北東北で10両編成の新幹線が満席になることはあまりないのかなという気がします。

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今回も立席特急券

前夜の「新函館北斗新青森」の移動に引き続き、この区間でも「立席特急券」を利用していきます。新青森盛岡駅間の乗車時間は昨晩の新函館北斗新青森駅間とだいたい同程度(1時間弱)ですが、昨晩のが4,000円に対し今回は何と2,640円というわけで、北海道新幹線の金額の高さが改めて際立ちます。しかも北海道新幹線青函トンネル内でスピードを抑える必要があるため、所要時間は同程度でも実際には新青森盛岡駅間の方が距離が長いことを考えれば、より「安く」より「長い距離」を移動できるということになります。

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八戸に停車

程なくして列車は途中の八戸に停車。2002年から2010年までの約8年間はこの駅が東北新幹線の終点でした。

立席特急券で普通車指定席を利用する場合は、なるべく「途中停車駅の少ない列車を選ぶ」のがポイントです。途中各駅に停まるような列車を選んでしまうと、自分の座った席に座席の指定を受けているお客さんが来る可能性が高まり、なかなか落ち着いて過ごせません。最近の首都圏の特急とは異なり座席上方に発売状況を示すランプがあるわけでもないので、ゆったり我が城を築いて寛いでいると本来の予約者が来た時に少々厄介なことになるでしょう。

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盛岡に到着!

そして列車は10:45に盛岡駅へと到着。はやぶさ16号の後方には秋田から来た「こまち16号」を連結するということで、列車はこの駅でしばらく停車します。

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巨大な駅舎

盛岡駅にはこれまで何度か来ていますが、新幹線側から見た際のこの巨大な駅舎がいつ見ても本当に印象的です。新幹線ホームが高い位置にあり、なおかつ17両編成を収容できる長大なホームを擁するためこのような縦にも横にも大きい駅舎となっています。駅舎全体を一枚のフレームに収めることはかなり困難で、いつもかなり苦心して撮影している気がします。

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盛岡冷麺

そんな盛岡では、少し早めのお昼ご飯をいただきます! 盛岡といえば「わんこそば」「じゃじゃ麺」「盛岡冷麺」の三大麺で有名ですが、その中でも今回は駅ビル内の大同苑さんで「日本の食」24品目となる盛岡冷麺(1,100円)をいただきます。

冷麺といえば焼肉屋さんで終盤に注文するメニューというイメージですが、こちらは盛岡冷麺がメインのお店。つるつるっとすすれる麺には玉子やチャーシューのトッピング、そして季節のフルーツとしてスイカものっています。まさにこの日も気温が高く、暑い夏にぴったりのメニューとしてこれだけでも十分美味しいのですが、付け合わせでキムチの小鉢がセットになっているので是非それをトッピングして召し上がってみてください。これが本当に美味しいのです!!(ただしのせすぎは注意)

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猛暑で既に溶け始めている

そして食後はまだ少し時間があったので、同じ駅ビル内の売店にて「日本の食」25品目となる小岩井農場ジェラート(400円)をいただきました。盛岡市から少し西に進んだところにある「小岩井農場」の人気デザートで、一番人気のミルク味を注文。サービスでさらにチョコレート味をワンスプーントッピングしていただきました!

これが本当に濃厚でなめらかな味わいで、とっても美味しいんです。屋外に数分間出しておくだけでとろとろに溶けてしまうくらいの暑さですが、冷たくて美味しいジェラートで見事に復活しました。

 

この後はIGRいわて銀河鉄道のホームより花輪線に乗車していきますが、その様子はまた次回お届けしていきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。