わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

国宝犬山城&城下町で歴史と文化に触れる! ディーゼルカーに揺られ太多線&高山本線の旅【2020-07JR東海最長片道切符5】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「JR東海最長片道切符の旅」第5弾記事となります!

旅は2日目、前回は中央本線で多治見までやってきましたので、今回はその続きとなります。

前回の様子をまだご覧になっていない方は、以下のリンクからご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

2日目 2020年7月23日(木)②

岐阜県多治見駅から、続いて乗車するのは「太多線」(たいたせん)です。

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初心者にはなかなか読めない路線名

太多線とは、美濃田と治見を結ぶ路線で、美濃太田から先は多くの列車が高山本線に直通し岐阜まで運行されています。名古屋近郊ですが全線が非電化で、都会から比較的近くでローカル線気分が味わえる路線です。美濃太田と多治見の間に他のJRとの乗換駅はないので、多治見9:21発の岐阜行に乗車し美濃太田方面へと向かっていきます!

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多治見9:21発 太多線 岐阜行

車両は、JR東海を代表する気動車キハ75系」2両編成です。転換クロスシートで、名古屋~鳥羽駅間を結ぶ快速〔みえ〕等にも使用されています。名古屋近郊の非電化路線の顔といえるでしょう。

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太多線ワンマン運転

3ドア車両ですが、ワンマン運転のため無人駅では車両中央部のドアは開かないようです。非電化ワンマン路線というと北海道のローカル線のイメージで終始ガラガラな様子を想像していましたが、沿線人口は少なくないようで、混雑とはいわないまでもそこそこの乗車率で多治見を定刻通り発車しました。

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列車は木曽川を越える

多治見~美濃太田駅間の途中駅は、小泉、根本、姫、下切、可児、美濃川合です。そのうち何駅かは「JR全線きっぷ売り場」もあるほどの主要駅で、沿線風景はのどかですが全線を通じて乗客は少なくないといった様子です。主要駅に近づくと住宅が増えてきます。

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美濃太田からは高山本線

気動車の心地よいエンジン音にウトウトしながらも、列車は30分で美濃太田駅に到着。太多線としてはここで終わりで、この先は高山本線へと入っていきます。

美濃太田駅は、高山本線太多線の他に長良川鉄道も乗り入れる岐阜県南部の主要駅です。高山本線で運行されている特急〔ひだ〕の全列車が停車するほか、ここから北濃駅までのびる長良川鉄道は旧国鉄の越美南線が第三セクター鉄道として生まれ変わったものなのです。

美濃太田駅では7分ほど停車し、ほとんどの乗客が入れ替わって9:58に発車。高山本線も変わらず非電化ですが、ワンマン運転ではなくなったような…? いや気のせいだったかもしれませんが。

列車は10:08、途中の鵜沼駅に到着。ここで途中下車します。

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鵜沼もまぁまぁ難読?

鵜沼駅岐阜県各務原市の駅で、JRの「鵜沼駅」の近くに名鉄新鵜沼駅」があります。両駅は「鵜沼空中歩道」というカッコいい名前の連絡通路で結ばれていますが、連絡通路自体はそれなりの長さがあります。武蔵小杉駅横須賀線南武線の乗り換え以上に遠いという感覚です。

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空中歩道から見た新鵜沼駅(左)と鵜沼駅(右)

上の写真は、空中歩道から西側の方角を眺めた景色。画面右側の端に映るのがJR鵜沼駅のホームと線路で、画面左側にあるのが名鉄新鵜沼駅です。名鉄は一見この新鵜沼で終点になっているようにも見えますが、実はその先も線路がのびていて、JRに沿うように合流していきます。そしてJRと名鉄のどちらも岐阜方面へ向かって並走していきます。

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名鉄新鵜沼駅はなかなか趣がある

名鉄新鵜沼駅を横目に、ここ鵜沼駅で途中下車して向かうのは「犬山城」です。

「犬山」というのは愛知県ですが、この鵜沼駅の目の前を流れる「木曽川」を越えればすぐに愛知県犬山市なのです。犬山城はこの辺りで有名な観光スポットですが、多くの人は名鉄犬山駅などを利用して訪れるかと思います。しかしJRの駅ではこの鵜沼駅が最寄りになるので、ここから2km程度歩くことにしました。

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どんより曇り空の木曽川

駅を出てすぐ、木曽川を渡って岐阜県から愛知県へと入ります。どんよりとした曇り空ですが、辛うじて雨は降らずに何とか持ちこたえてくれています。写真の左側が愛知県、右側が岐阜県ですが、左側の山の上に小さく見えている天守閣がまさに犬山城です!

愛知県に入ってからもしばらく川沿いを歩き、やっとの思いで到着です。

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お得なセット券!

今回犬山観光にあたっては、こちらの犬山城下町周遊券」(760円)を購入。国宝犬山城とその周辺にある3つの観光施設への入場券がセットになっています。別々に買うと950円かかるそうなので、190円お得になります。

それではまず、犬山城へと入っていきます!

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間近で見る犬山城は大迫力!

犬山城は、古くからの形式の天守を備えた平山城の一種として1952年に国宝に指定されました。 入城料を払うことで城内に入ることができるので、さっそく入っていきます!

なおお城の中は大変狭く、3密状態になりやすいため入城人数を制限していました。また入口にて、検温およびアルコール消毒が必須となっています。

入るや否や、待ち構えるのは急な階段。人の流れがあるため写真は撮影できませんでしたが、階段というかもはやハシゴという方が適しているかのような急な上り階段を次々に上っていきます。途中には天井が低くなっている箇所があったりするので慎重に上っていきます。また階段は基本的にこれから上る人と下りる人の両側通行となっている部分が多いのですが、中には階段そのものの幅が狭く一方通行しかできないところもあるので、そこではスタッフの人の指示に従いながら上っていきます。息が上がるということもあり、暑い季節ですがマスクの着用は必須。なるべく前の人との間隔を取りながら急な階段を上っていきます。

何段上ったかわかりませんがとりあえずひたすらに上り続け、ついに頂上へと到着!

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抜群の眺め!

頂上からは360度のパノラマビューで、犬山・鵜沼の市街地を見渡せます! 曇り空なのが残念ですが(笑)。タワーの展望台と違ってここは遮る窓さえなく、あるのは背の低い柵だけなので身を乗り出すと転落の恐れがありとても危険です。上の写真は、左奥が岐阜県鵜沼駅周辺で、木曽川を挟んで右側が愛知県犬山市です。

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犬山市街地

こちらは犬山市の市街地方面を見た景色です。手前側にはお城を取り巻くように緑が多いですが、その向こうは犬山の市街地が広がります。写真の右側に城下町の通りも見えています。

それでは来た道を戻るような形で、今度は急な階段を下りていきます。上るときはただひたすら上るだけだったのですが、下りる時はいろいろと文化的に貴重な展示物もいくつかあったりします。

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歴代城主の肖像や甲冑などが並ぶ

日本各地にお城は数えきれないほど残されていますが、これほど由緒正しく、また文化財として貴重なものはそう多くありません。歴史や文化には疎い私でも、何となくその凄さが伝わってきました。一つひとつ細かい解説ができるほどの知識はないので、気になった方は是非足を運んでみてください!

それでは犬山城の外に出て、山を下りていきます。

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①針綱神社 ②猿田彦神社 ③④三光稲荷神社

犬山城の周囲には、天守閣を取り巻くようにいくつもの神社があります。針綱神社、猿田彦神社三光稲荷神社のどれも特徴的な本殿や鳥居を構えています。特に三光稲荷神社については、縁結びにご利益があるようで、境内はカップルや女性で賑わっていました。くっそ…リア充め…

さて気を取り直して(笑)、続いては犬山城下町を散策していきます! 先ほどご紹介した「犬山城下町周遊券」のうち、犬山城以外の3つの観光施設はすべてこの城下町の通り沿いにあります。一つひとつ丁寧に紹介していくと長くなっちゃうので、テンポを上げて紹介していきます。なお、いずれの施設においても入館時に検温とアルコール消毒が必須となっています。

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城とまちミュージアム

まずはこちら、城下町に入ってすぐのところにあるのが「犬山市文化史料館(城とまちミュージアム)」です。

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リアルすぎる犬山城と城下町の模型

ここでは、犬山城の歴史やお城とともに発展してきた犬山市の歴史を詳しく紹介しています。写真撮影が可能なのはエントランスホールのみで、この先の企画展や常設展は写真NGなので気になる方は是非行ってみてください!

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IMASEN犬山からくりミュージアム

続いては、城とまちミュージアムのすぐ隣にある「IMASEN犬山からくりミュージアム」。こちらは今年できたばかりの施設のようで、犬山伝統のからくり人形が展示・紹介されています。まじまじと見ていると少々ホラーな感じもありますが(笑)、なかなかこちらも面白かったです。

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どんでん館

そして最後こちらは「どんでん館」。ここでは犬山祭りで使われる山車の実物が展示されています。さすがのスケールで、ビル数階分くらいの高さがある山車に提灯や暖簾のようなものがたくさん吊ってあります。もはや人が運ぶようなものではなく、建物なんじゃないかって思うくらいのスケールでした。

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観光客はそれなり

さて、城下町も少しぶらぶら歩いていきます。道の両側には歴史的な造りをした土産物屋やスイーツ店などが立ち並び、観光客はそこそこいるかなぁといった印象。決して閑散としているというわけではありませんが、意識的にソーシャルディスタンスを心掛ければそこまでコロナの感染リスクは高くないように思います。

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五平餅けっこう美味しい

感染拡大防止を気にしつつ、道端で五平餅(100円)を買って食べてみました。五平餅って結構人によって好みが分かれると聞いたことがあるのですが、私はむしろ好きな味です。香ばしいたれがお餅とよく合っています!

それでは時間も時間なので、ここらでお昼ご飯としたいと思います(たった今五平餅を食べたばかりですが)。

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あゆ釜めし(1,400円)※お吸い物付

お昼ご飯は、犬山城入口の目の前の「ことぶき屋」で名物の「あゆ釜めし」(1,400円)をいただきます! 蓋を開けると、こんがり焼けた鮎が豪快に1尾分のった釜めしで、まずはこの鮎をいったん別のお皿に移します。そして身をほぐしてご飯に戻し、しゃもじで混ぜていただくのです。これがですねぇ本当に美味しくて美味しくて。素朴な味だけど手間暇かかっているんだろうなという贅沢なあゆ釜めしでした。ごぼうや舞茸などの山の幸もふんだんに入っていて、大満足の一品です。

それではお腹も満たされたところで、鵜沼駅に戻ります。鮎をほぐすのに時間がかかり、乗車予定の列車まではあと15分! 犬山城から鵜沼駅まで、通常20~30分程度はかかる距離ですからダッシュで向かいました。雨なので折り畳み傘をさしながら、木曽川沿いに爆走します。

やっとの思いで駅前に到着…しましたが、この駅前のロータリーから鵜沼駅の改札までがまだ遠いのです。見晴らしのいい空中歩道も、この時ばかりは憎く思えました(笑)。

ホームにたどり着くと、既に列車は入線。この鵜沼駅で上下列車の交換があったようですが、私が乗り込んだ次の瞬間、ドアが閉まりました。本当にギリギリ、間に合ってよかった~! あと数秒遅れていたらきっと乗り過ごしていたことでしょう。高山本線の岐阜~美濃太田駅間は30分に1本程度の運転間隔なので、乗り遅れていたとしても大幅に予定が狂うというわけではありませんが、30分の時間を持て余してしまうのももったいない話です。

鵜沼13:05発の岐阜行に乗車。あゆ釜めしを最後に、ここまで写真が一切ないのは、焦っていて写真を撮る暇すらなかったことの何よりの証拠です(笑)。

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岐阜駅に到着!

鵜沼からは30分弱で、終点の岐阜駅に到着! いや~疲れました。

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岐阜駅はなかなか都会的

今まで何度も通ってきていますが、実は降りるのは初めてな岐阜駅。東海道本線の主要駅であり、ここから高山・富山方面へとのびる高山本線の起点駅でもあります。駅前は思っていたよりも都会的で、ペデストリアンデッキは新横浜駅っぽさがありました。

 

この後は再び東海道本線に乗車し、さらに西へと進んでいくことになりますが、その様子はまた次回ご紹介します!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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