みなさんこんにちは! わたかわです。
今回はいよいよ「立山黒部アルペンきっぷの旅」の最終回、第7弾記事となります。
既にとっくの昔に「立山黒部アルペンルート」そのものは走破しているのですが、今回はそこを含めて中部地方を反時計回りにぐるっと一周する旅ですので、今回は最後となる高山→名古屋の飛騨路の旅をお届けしてまいります。
観光要素の強い日でしたが、このブログを見てくださる方の中には純粋な鉄道ファンの方も多いと思うので、観光のパートはなるべくテンポよく記述していきます。
▼前回の記事は以下のリンクからご覧ください!
5日目 2020年11月1日(日)
さて、最終日の朝は岐阜県のJR高山駅近くにある「スーパーホテル飛騨・高山」の朝食バイキングからスタートです。
コロナ禍においても、最近はバイキング方式に戻すホテルが増えてきたなという印象です。大変ありがたい話です。
ホテルをチェックアウトしたら、乗車予定の列車まで少し時間があるので高山市内を散策してみました。朝早くにも関わらず観光街は多くの人で賑わっていて、驚きを隠しきれません。
先ほどホテルの朝食を食べたばかりなんですが、つい欲望に負けて「飛騨牛寿司3貫セット」を買ってしまいました…(笑)。お値段何と1,300円。飛騨牛そのものの価値の高さに加えて、観光地価格もあるのでしょう。GoToトラベルの地域共通クーポンが使えるとのことで、昨晩スーパーホテル飛騨・高山でのチェックイン時に受け取ったクーポンをここで利用しました。
「肉寿司なんて邪道だ!」とかいう方もいらっしゃるかもしれないんですけど、いや一度これを召し上がっていただきたい。本当に美味すぎます。あくまでも観光客向けですが、貴重な経験として一度食べてみることをオススメします。ちなみに3種類はそれぞれ別の味で、単品でも販売されていました。
それでは短い時間でしたが、高山を離れ、途中下車しながら名古屋方面へと向かっていきます。
今回乗車するのは、高山9:38発の特急〔ひだ6号〕名古屋行です。時刻表上では富山始発の列車ですが、高山での増結分が先にホームに入線しているので、早いうちから乗車することができます。
今回は高山から下呂まで1時間弱の乗車なので、自由席を利用します。ちなみにこれは繰り返しになりますが、立山黒部アルペンきっぷは高山本線の飛騨古川~岐阜駅間も後戻りしない限り途中下車自由で、特急自由席は追加料金不要で何度でも利用可能なので、このように高山や下呂で途中下車をするプランが組めるのです。
高山始発となる増結分の編成については、自由席が先頭1号車となります。「ワイドビュー」の名に恥じない眺め抜群の先頭展望席が自由席となるのでここは争奪戦となることが多いのですが、今回は運良く前面展望をゲットすることができました!
9:38になり、列車は富山からの編成を連結して定刻通り高山を出発。私が下車する下呂まではノンストップとなります。1号車自由席は階段から遠いこともあってか、高山を出発する時点では前面展望どころか車内が本当にガラガラでした。おそらく自由席を狙う人は9号車(富山からの編成)に集中しているか、そもそも列車全体的にこの朝の時間帯は需要がそこまで高くないのかもしれません。
前面展望からは、沿線の色づく木々を大迫力で眺めることができます! 紅葉と呼ぶにはまだ少し早そうですが、それでも感動の景色です。
下呂の一つ手前、禅昌寺では行き違いのためにしばらく運転停車。単線の路線ですが、本線の名にふさわしく特急同士がすれ違います。
10:27に下呂駅へと到着。ここで列車を降りることとします。わずかな時間でしたが前面展望を存分に楽しむことができました。
下呂は高山と同様に、飛騨路観光の拠点の一つとして知られており、「下呂温泉」は全国的にも有名かと思います。今回は温泉はもちろんのこと、下呂の温泉街をぶらつきながらグルメや観光も楽しんでいきたいと思います!
下呂駅から温泉街までは少し離れていて、駅のそばの地下道を通り、駅の反対側に出て飛騨川に架かる下呂大橋を渡ると本格的な温泉街へとたどり着きます。週末ということで、当然ながら多くの人でごった返していますね。
まずは何といっても温泉から! ということで、下呂大橋を渡り右に曲がって少し歩いたところにある「クアガーデン露天風呂」へ。ここは日帰りの温泉施設で、館内はやや古めでレトロですが若年層も結構多いです。今までいろんな温泉施設を利用してきましたが、場所によっては周りがおじさんだらけということもありますよね。その中で20代の私は場違い感が出てしまうことがあるのですが、ここならばその心配もないと思います。
名前の通り洗い場+露天風呂のみで、内湯はありません。程よく差し込む太陽の光が心地よく、いつまででも入っていられそうな気がしてしまいます。のぼせないようにしましょうね(笑)。
温泉から上がったら、すぐ近くにある「温泉博物館」もオススメ。その名の通り全国でも珍しい「温泉に特化した博物館」で、かなり専門的な内容まで紹介されています。また入館者が無料で楽しめる「歩行浴」というのもあり、足湯しつつ歩いたりするのだそうで。お湯はぬるめのところとめちゃくちゃ熱いところがあります。
その後は温泉街を散策しながら、いろいろ食べ歩きグルメを楽しみます。先ほど高山で飛騨牛にぎり寿司を食べましたが、下呂周辺でも飛騨牛グルメを出しているお店が数多くありますので、こちらでは「飛騨牛まん」(480円)、「下呂プリン(シャインマスカット)」(500円)、温泉饅頭(160円)の3品を購入。どれもかなり観光地価格な感は否めませんが、そうした意味も込めての体験価値ですから、ここで出し渋ってはもったいないかなと思います。特に下呂プリンは長蛇の列ができていて、まるで東京の原宿に国内初出店を果たした人気スイーツ店かのような様相を呈しておりましたので、訪れる際は時間に余裕をもってお越しください。
それでは下呂観光はこの辺りにして、いよいよ立山黒部アルペンきっぷ最後の列車となります!
最後は下呂13:19発の特急〔ひだ10号〕名古屋行。高山本線方面の特急で1度だけ無料で指定席をつけることができるので、その1回はここで使いました。
高山方面からゆっくりと入線するキハ85系。下呂での停車時間はわずかなので、急いで乗り込みます。
13:19に定刻通り下呂を出発です。下呂を出ると飛騨金山、白川口、美濃太田、鵜沼、岐阜、尾張一宮へと停車して終点の名古屋に至ります。下呂にはすべての特急が停車しますが、列車によっては下呂~美濃太田駅間ノンストップや尾張一宮通過ということもあるので、今回乗車しているひだ10号はかなり停車駅が多い部類に入りそうです。
3号車指定席の乗車率は半分程度で、大混雑するであろう夕方の列車と比べれば混み具合はかなりマシかと思います。シニア層が目立ちましたが、団体か何かでしょうか。いや団体ツアーで自由席というのは流石にないか…(笑)。
途中の鵜沼からは、かつて名鉄線への連絡線があり、かつてはこの鵜沼連絡線を経由してJRではなく名鉄の名古屋駅を発着する高山線の特急〔北アルプス〕というのも運行されていました。首都圏で言うなら、小田急線とJR御殿場線を直通する特急〔ふじさん〕のようなものです。
岐阜駅で高山本線の区間は終わり、これより先は東海道本線に入ります。岐阜では進行方向が変わりますが、名古屋まではすぐなので誰も座席を転換せずそのまま逆向きで乗車し続けます。
そして15:04、ようやく終点の名古屋に到着です!
ひだ10号の終点であると同時に、名古屋からスタートした立山黒部アルペンきっぷの旅がちょうどここで完結となりました。
5日間というと私にとってはかなりの長旅でもあるのですが、その期間の長さに恥じない充実した旅だったと思います。立山黒部アルペンルート各所での絶景はもちろんのこと、木曽路の宿場めぐりや北陸のご当地グルメ、果ては飛騨路の温泉まで、普通なら数回にわけて行うような旅行を一気にまとめてできてしまうというのがこのきっぷの凄さではないでしょうか。
2021年は立山黒部アルペンルートが50周年ということで、さらに賑わいを見せるようです。コロナ禍でなかなか大々的に旅行をしづらいと感じる人もいると思いますが、各々が可能なタイミングで是非一度このきっぷを使い、中部地方の魅力を存分に味わってもらえたらと思います!
この5日間の行程表も掲載しておきますので、みなさんもぜひ参考になさってください。なお時刻は変更されている場合がありますので、最新の情報にご注意ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
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