わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

スーパーおおぞら&夕鉄バスで行く夕張の旅! かつての終点・夕張駅の現在の様子は?【2019夏の北海道13】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2019年9月の北海道旅行記第13弾ということで、4泊5日の旅の様子を複数回にわけてお届けしておりますが、いよいよ最終日、5日目へと突入していきます。最終日もなるべく一日中北海道内を周遊し、なるべく夜遅くの飛行機で帰京するというプランになっております!

 

2019年9月12日(木)①

朝は「GARDENS CABIN」で少し遅めのスタート。

これはもう何度でも言うんですが、札幌の大通にあるこのGARDENS CABINっていうキャビンホテルは、コスパ最強の超神がかった宿泊施設ですので、みなさんも札幌で宿泊される際は強くオススメします。

5日目の朝は、優雅に朝風呂まで浸かって、ゆっくりしてからのチェックアウト。

北海道滞在の4泊のうち、初日の1泊のみ帯広でしたが、あとはこの札幌のに3泊しました。

大きな荷物を宅急便で自宅へ発送し、札幌駅まで歩き、朝一番に乗車していくのは、こちら!

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今はなき「スーパー特急」!

札幌8:54発の特急〔スーパーおおぞら3号〕釧路行です。札幌から千歳線・石勝線・根室本線を通り、釧路までを結ぶ北海道おなじみのロングラン特急です。2020年のダイヤ改正で北海道の特急の列車名から「スーパー」を冠することをしなくなったので、今や貴重な光景となりましたが、このスーパーおおぞらを利用して、最終日のこの日は道央の夕張へと旅していきたいと思います!

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札幌8:54発 特急〔スーパーおおぞら3号〕釧路行

列車は283系の6両編成で、私はあらかじめ前から2両目の2号車指定席を予約しておきました。

ちょっと発車間際の乗車になってしまいましたが、何とか乗り込み、無事に札幌を出発!

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のどかすぎる車窓

何と車内はほぼ満席で、特にビジネスマンが多いかなといった印象です。こればかりは本当に指定席を取っておいてよかったなと思いました。

新札幌、南千歳に停車し、その先は石勝線へと入っていきます。2016年までは駅として存在していた東追分信号場付近では、車窓にのどかな牧場が広がります。こんな広大な土地も北海道ならではです。

札幌を出発してから1時間余り、列車は10:01に新夕張に到着。私はここで下車しますが、ここで降りた人はほとんどおらず、おそらく大半の人が帯広や終点の釧路まで利用するのだろうと思います。

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不自然に隠された文字

鉄道ファンの方であればご存じの方も多いと思いますが、この新夕張駅からはかつて「石勝線夕張支線」という路線が分岐していました。新夕張夕張駅間を結ぶローカル線で、利用者の減少を理由に2019年3月31日で廃止されています。

私が北海道を訪問したこの旅はそれから約半年後でしたが、以前のブログ記事で、「2018年9月に北海道への旅を計画していた」というお話をしたことがあります。その最大の理由が、この夕張支線の乗り納めをしておきたいからだったのです。

 

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現在使用されているのは手前の1・2番線のみ

新夕張駅のホームは、2面4線で1~4番線がありますが、現在は1・2番線のみが使用されています。分岐駅でなくなった現在では2面4線もの広大な設備は不要になってしまったためと思われます。

かつての夕張支線の列車は、新夕張から石勝線に直通し、千歳線千歳駅まで乗り入れを行っていました。そうした普通列車は、夕張支線廃止後は新夕張駅での折り返し運転となっているようです。新夕張新得駅間は引き続き特急のみが走る区間となっており、普通列車の運行はありません。

今回は廃線後の訪問ということで、新夕張からは「夕鉄バス」に乗り換えて夕張駅方面へと向かっていきます。

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新夕張駅周辺、人の姿はない…

新夕張駅前を10:21に出発する「夕張市石炭博物館」行のバスに乗車します。北海道フリーパスでは乗車できないので、車内で運転手の方から1日乗車券(1,200円)を購入しました。

この「新夕張駅」と「夕張市石炭博物館」を結ぶ夕鉄バスの路線が、かつてのJR夕張支線の代替交通手段となっており、バスはかつての線路沿いに走っていきます。

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清水沢駅

途中の主要な市街地である旧清水沢駅周辺には、平日の日中であってもそれなりに人や車の姿があるなという印象を受けました。一方で車窓には、現在は誰も入居していなさそうなアパート等もあり、過疎が進む町である様子も窺えます。

夕張やその周辺は、かつて炭鉱で栄えた町として知られています。かつてはこの夕張支線だけでなく他にも多数の鉄道路線がありました。しかし炭鉱の閉山と共に町は急激に衰退していき、2007年に夕張市財政破綻を迎えます。夕張の歴史は、後程訪問した「夕張市石炭博物館」で詳しく知ることができるので、次回そこを取り上げた際に詳しくご紹介します。

11:00、バスは「レースイリゾート前」というバス停に到着。私はここで下車します。

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夕張駅舎とその背後に見えるホテルマウントレースイ

振り返ると、目の前にある三角屋根の小さな建物こそ、かつての夕張支線の終点である夕張駅です。2019年3月31日までは、確かにこの駅に列車がやってきていました。

現在も駅舎やホームはそのまま残され、観光案内所として利用されているようですが、土曜・休日のみの営業ということで、私が訪問した際は閉まっていました。

そしてこの夕張駅舎の目の前にある巨大な建物こそ、「テルマウントレースイ」と呼ばれる大型リゾートホテルです。夕張駅から徒歩0分の立地にありますが、ホテルマウントレースイに来る人のほどんどは札幌方面からの直通のバスかマイカーで来るものと思われ、鉄道は利用されなかっただろうと思います。

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夕張駅構内には入れないが、今もほぼそのまま残されている

1面1線の棒線駅だった夕張駅ですが、駅名標が取り外されているほかはほぼそのまま残されているといった印象です。もっとも、廃線跡として残しているというよりは、まだ廃線から半年ほどしかたっておらず当時から放置されているといった方が正しいかもしれません。

ここで少し早いですが、昼食にしたいと思います!

夕張駅の目の前には、「ゆうばり屋台村」があります。ここは、観光客向けに夕張の美味しいお店が10店舗ほど集まったフードコートとなっており、雰囲気ある屋台街になっています。

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ゆうばり屋台村

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夕張石炭くろラーメン+半チャーハンセット(1,100円)

ここで注文したのは「夕張石炭くろラーメン+半チャーハンセット」(1,100円)。前の日の晩も札幌駅でボリュームのある味噌ラーメンを食べたばかりですが、今回は醤油ラーメンです。夕張が石炭の町であることにちなんで、イカスミを練り込んだ真っ黒な麺を使ったラーメンになっています。いやぁこれまた本当に美味でして。黒い器の中に黒いスープと黒い麺とはとことんこだわったなという感じですが、味は確か。あっさりした味で、とても印象に残っています。夕張に来たら何度でも食べたくなる味です。

お腹いっぱいになり、ゆうばり屋台村を後にしました。ごちそうさまでした!

 

この後は、夕張の市街地や「夕張市石炭博物館」を観光していきますが、その様子はまた次回お届けします。

今回はここまで!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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