わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

日本一の秘境駅「小幌駅」&異様な珍駅「北吉原駅」をめぐる旅【2019夏の北海道12】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は2019年9月の北海道旅行記第12弾記事ということで、4泊5日の旅行のうち、4日目の午後の様子をお届けしていきます。

 

2019年9月11日(水)③

豊浦14:55発の室蘭本線長万部行に乗りこみ、いよいよ「小幌駅」を目指します!

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豊浦14:55発 室蘭本線 長万部

ホームで待っていると、見たことのない車両がやってきました。どうやらキハ150形というそうです。1両の気動車で、わりかし車内は混雑していました。選ばなければ座れるかなという感じです。

この列車で20分ほど移動し、15:14にようやく日本一の秘境駅・小幌へと到着です!

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無事ホームに降り立ったものの…

自分の他に、同じように鉄道ファンと思しき方が2名下車したこの小幌駅は、2面2線の対向式ホーム。トンネルとトンネルの間に挟まれたわずかな陸地に駅が造られています。

辺りに民家や集落等は見当たらず、鉄道以外での到達はほぼ不可能といってもいいこの場所。なぜこんな場所に駅があるのか、それは歴史を紐解いていくと少し見えてくるかもしれません。

元々小幌駅は、1943年に信号場として開設され、1967年には仮乗降場になりました。信号場時代から旅客扱いをしていたようですが、正式に旅客駅へと昇格したのは何と国鉄が分割民営化をしてJR北海道が発足したタイミングの1987年とのこと。

つまり、元々運行管理上の要衝だったところに、ついでにホームを造り旅客営業もしていたことから、現在も旅客駅として存続している、ということのようなんです。

まぁしかしこのホームというのは板張りで、歩いていていかにも不安になってくるような細くて不安定なものでして、しかもこの時はかなり強い雨が降っていましたのでホームに屋根等もなく、雨を凌げる場所がありません。おまけに駅舎や待合室のようなものもなく、駅ノートは蓋つきの入れ物に厳重に保管されていました。読んでみたかったですが、この大雨の中で取り出すとたちまちノートがゴミと化してしまうのでやめておきました。

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厳重に管理されている駅ノート

この駅は基本的に外の世界との交流を断絶した世界線にあると思っていただくのがいちばん適しているとは思いますが、実は海側に駅の出入口があり、そこを進むと「文太郎浜」という海岸に出るようです。まぁ出入口と言ってもただの茂みで、かすかに人の歩いた跡が未舗装の道として形成されている程度なんですけれども。進んでみたかったですが、この大雨で足元がぬかるむ中、命の危険を感じたのでやめておきました。

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小幌駅出口(文太郎浜方面)

それにしても寒い。本当に寒い。9月上旬ってまだまだ残暑厳しい時期かなと思っていたのですが、大雨で日射しがないこともあり、私が訪問した際は日中にも関わらず気温は7℃。9月ってまだまだ夏かなと思っていたのですが、吐く息が白かった時はぞっとしました。恐らく私が2019年下半期で初めて白い息を吐いた瞬間だったことでしょう。

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小幌駅全景

こんな秘境駅ですが、一応函館~札幌を結ぶ特急街道ではあるので、線路はずっと複線になっているようです。小幌駅の両端はトンネルですが、上り線と下り線に1つずつトンネルが整備されています。また、その2本のトンネルの間にもう1本トンネルのあった痕跡があるので、ここにも昔は列車を通していたのかもしれません。駅にもホームのない中線が存在していた名残を見ることができます。

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駅時刻表 (左)長万部方面 (右)東室蘭方面

当然ながら、この駅には普通列車しか停車しません。それどころか、普通列車でさえもここを通過する列車が設定されています。本数は、長万部方面が1日4本東室蘭方面が1日2本ということで、基本的に同一方向での乗り継ぎをこの駅で行うことは現実的ではありません。小幌駅から列車に乗車する時は、来た道を後戻りするというのが基本です。そして私がまさに今回行った、「15:14長万部行でやってきて、15:44発東室蘭行で帰る」というのが最も一般的な訪問の仕方だろうと思います。

駅周辺に人は全く住んでいないので、当然ながら生活利用者は0人で、年間を通じた1日平均利用者数も毎年決まって0人というのがお約束になっています。JR北海道は、小幌駅の維持管理にコストがかかるため、2015年10月に廃止する方向で動いていたこともあるようですが、観光資源として活用できるため地元の豊浦町が廃止に反対し、2016年より豊浦町の管理で存続が決定したのでした。

廃止を免れたとはいえ、それでもなお決して安泰ということではないと思いますから、そう遠くないうちに廃止されてしまう可能性はあると思います。訪問できる時に訪問しておくというのが大事ですね。

もっとも、天候に恵まれた日に来るべきだっただろうとは思いましたが、仕方ありません。そして身をもって実感したのは、雨の日に小幌駅に来るべきではない、ということだと思います。マジで凍え死ぬかと思いました。

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小幌15:44発 室蘭本線 東室蘭

そして駅滞在30分ののち、ようやくやってきた15:44発の東室蘭行です。キハ40の1両ですが、雨と寒さで凍えていた私にとっては、あったかいキハ40の車内が天国に見えました。ちなみにこの列車が、東室蘭方面の初電となります。

この列車に乗り込み、終点の東室蘭まで移動します。

伊達紋別と稀府からは高校生がたくさん乗ってきました。9月の平日にこんな旅ができる、大学生としてのある種の優越感のようなものを感じます。

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東室蘭駅で対面乗り換え

終点の東室蘭駅には16:55に到着。ここからは、接続する16:58発の苫小牧行に乗車していきます。時間があれば室蘭周辺も観光してみたかったのですが、それはまたの機会の楽しみに取っておきたいと思います。

苫小牧行に30分ほど乗車し、やってきたのは「北吉原」という駅。

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何の変哲もない無人駅かと思いきや…?

この北吉原駅こそ、私が小幌駅と並んで一度訪れてみたかった駅でもあります。普通列車のみが停車する無人駅で、一見何の変哲もない駅のようにも思えますが…駅の外に出てみると、その異様さがわかるのです。

それが…こちら!

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謎の宇宙船のような、無人駅に似つかわしくない立派な橋上駅舎

そう、この吉原駅の駅舎は、無人駅に似つかわしくない異様な形をしているのです。これこそが、私がこの北吉原駅を訪れたかった最大の理由です。

1965年に開業した北吉原駅は、2面2線の対向式ホームの駅。駅前には幹線道路もあり、先ほどの小幌駅と違って秘境駅というわけではありません。ただ、その道沿いにあまり高い建物はない中で、なぜかこの北吉原駅は荘厳なコンクリート造りの橋上駅舎が建てられています。長く続く直線区間に突如現れるこの北吉原駅舎は、異様以外の何物でもありません。

実はこの北吉原駅舎は、老朽化に伴い解体されることが決定していました。それに先立ち、見納めということで私は今回訪問したのです。現在は工事中で、この駅舎は使用されていないようです。

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駅舎内部はとにかく薄気味悪い

この駅の目の前には、広大な日本製紙の工場があり、駅周辺はパルプの異様な臭いが漂っています。北吉原駅はこの工場の操業開始に伴い、工場へのアクセス駅として開業したのでした。当時の大昭和製紙の本社が静岡県吉原市(よしわらし)にあった(現在の富士市)ことにちなみ、それよりも北にあるということで「北吉原(きたよしはら)」という名称になったのです。なので北吉原という地名は元々北海道にあったわけではなく、完全に造語というわけです。

駅の建設も大昭和製紙が全額を負担したそうですが、その駅舎内は今では寂れてしまいとにかく薄気味悪くなっています。駅舎からホームに降りる階段が上下2本ずつ計4本あるのですが、そのうち2本は既に塞がれて利用できなくなっています。改札口のようなものは通れなくなっており、窓口があったと思われる場所も板で塞がれています。

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ホームはもはや草むら

駅滞在中にかなり陽が沈んできて、駅舎内のライトが突如点きましたが、それでも薄気味悪く、45分程度の滞在時間がとても長く感じました。

そしてようやく、18:13発の東室蘭行がやってきたので、これでいったん登別まで移動し、そこから特急で札幌に帰ることにします。

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北吉原18:13発 室蘭本線 東室蘭

例によって小幌駅と同様、同一方向の列車を待っていると時間がもったいないので、これでいったん少し来た道を戻ることになります。辺りはすっかり真っ暗でした。

12分の乗車で、登別に到着。

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温泉に入りたかった

登別といえば温泉ですが、私は今晩も札幌のGARDENS CABINに宿泊するので、ここで油を売るわけにはいきません。次に登別に来るときは、必ずや温泉に行きたいと思います。

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最新鋭の発車標モニター

登別から札幌まで、この日最後に乗車するのは、登別18:39発の特急〔すずらん11号〕札幌行です。

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登別18:39発 特急〔すずらん11号〕札幌行

オリジナルヘッドマークを掲げやってきたのは、789系5両編成。前から2両目の4号車のみ指定席(uシート)で、あとはすべて自由席です。例によって今夜も、意味もなく指定席を予約しておきました。

特急〔すずらん〕は、室蘭~札幌駅間を結ぶ特急で、運行区間の大部分は特急〔スーパー北斗〕と重複しています。そのため遠近分離として、すずらんの方がスーパー北斗よりも少し多めの停車駅となっており、すずらんは沼ノ端や千歳等にも停車します。

uシートで快適に過ごしながら、窓の外に移りゆく景色を眺めていると、何と先行する普通列車サッポロビール庭園長都駅間でシカと衝突してしまったようで。私の乗っているすずらん11号も、南千歳で足止めを喰らうことになりました。

しかし何と、わずか12分後に運転を再開。現場がどのようになっていたかはわかりませんが、安全が確認できたということで南千歳を12分遅れで発車しました。流石は北海道、シカとの衝突対応もお手の物です。

結果的に、終点の札幌には20分遅れて20:15に到着。

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札幌エスタ10F「らーめん共和国」

今夜の夕食は、札幌駅の駅ビル「エスタ」の10階にある「らーめん共和国」で本場の味噌ラーメンを食べたいと思います!

ここは、いくつものラーメン店が集まったレストラン街で、好みの店のラーメンを味わうことができます。しっかし私はどこが美味しいとかはよくわからないので、とりあえず視界に入ったお店に入りました。お店の名前は忘れてしまいましたが。

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「全部のせ味噌らーめん」(1,100円)

いろいろと考えるのももう面倒だったので、豪華な「全部のせ味噌らーめん」(1,100円)を注文。いやぁこれが本当に美味しかった。こってりなのに、食べやすいんですよ。チャーシューが3枚ものってボリューム満点。普段あまり味噌ラーメンは食べないのですが、札幌に来たらやっぱり一度は食べたくなる味ですね。

そうして、今夜も歩いて札幌駅からGARDENS CABINに戻り、北海道滞在4日目はこれにて終了となりました。

 

次回からは、いよいよ北海道旅行最終日の様子をお届けしていきます。

某路線の廃線跡を辿り、某有名観光地へ行き、飛行機の時間ギリギリまで北海道を満喫した旅の模様をご紹介していきますのでどうぞお楽しみに!

 

また、4日目のエンディングということで、この4日目の行程を一覧にして掲載しておきます。

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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