わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

2016年に廃止された留萌本線「増毛駅」跡地を訪問! かつての終着駅にはいま何がある?【2019夏の北海道9】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は2019年9月の北海道旅行記第9弾ということで、4泊5日のうちの3日目の締めくくりとなります。

2016年に廃止された旧「増毛駅」を訪ねてきましたのでご覧ください!

 

2019年9月10日(火)③

留萌本線で終点の留萌駅には14:21に到着。

留萌から先は、鉄道が廃線になってしまいましたので、路線バスで向かうことになります。

バスの時刻までは1時間半ほどあるので、少し観光でもしていきます。

留萌駅から歩いてすぐの「お勝手屋 萌」では、レンタサイクルができるということで、500円でレンタルすることに。この留萌のレンタサイクルは、3時間まで自由に使えるだけでなく、乗り捨て場所はこの「お勝手屋 萌」だけでなく「海のふるさと館」や「るしんふれ愛パーク」に指定して乗り捨てることも可能です。

今回私は、「お勝手屋 萌」で借りた自転車で留萌随一のビュースポット「黄金岬」を目指し、その後「海のふるさと館」で自転車を乗り捨てて、その後は海のふるさと館に近いバス停から増毛方面行の路線バスに乗っていきます。

それでは自転車で「お勝手屋 萌」を出発!

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2016年まで留萌本線として営業運転をしていた廃線跡

黄金岬までの道すがら、留萌本線廃線跡を橋で跨ぐことに。もちろん単線ですが、ちょっと草を刈れば今でも列車は走れそうです。

この廃線跡を跨ぐと、どんどん岬に近づいていくにつれて登り坂が険しくなってきます。岬の部分がかなり高台になっているみたいですね。

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黄金岬に到着!

そして程なくして、黄金岬に到着! 自転車なら市街地から比較的すぐですが、歩くにはちょっと遠いかなという位置です。

日本海に面するこの留萌の黄金岬は、特に夕暮れ時の景色が最高だそうですが、今回ちょっとそのタイミングで黄金岬に行くことはできませんでした。それでも本当に素晴らしいビュースポットだなと感じます。向こうに見えている陸地はおそらく小樽より少し西にある積丹半島かな…わかりませんが。

この黄金岬から海のふるさと館までは目と鼻の先です。少し急な坂を上り、無事海のふるさと館で自転車を返却できました。

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海のふるさと館

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じっくり見たい展示物の数々

こちらも、前日に訪ねた「えりも町郷土資料館&水産の館」と同様、入館は無料。それでいて、この地の文化、歴史、産業等幅広いことが学べるとっても面白い博物館です。時間の都合上ほとんど見れなかったのですが、また留萌に足を運んだ際はじっくり見て回りたいと思います!

「海のふるさと館」からは、「留萌十字街」というバス停まで歩いていくことにします。これが、思っていたよりも距離があったので、自転車の返却は「お勝手屋 萌」にして、バスを留萌駅周辺から乗るようにしてもよかったかなとも思いましたが、思いがけず留萌の町を散策できたのでこれはこれで楽しめました。

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沿岸バスに乗車!

「留萌十字街」バス停15:54発の沿岸バス留萌別苅線に乗り込みます。

このバスは北海道フリーパスでは乗れないので、整理券を取り、降りる際に運賃表を確認して運賃を現金で支払います。

留萌の中心部からの乗車でしたので、かなりバスは混んでいた印象。高校生やお年寄りの方が多く、やっぱり車の運転ができない世代の方にとってバスは大切な移動手段なんだなと思い知らされます。

留萌本線の留萌~増毛駅間廃止後にこの区間の代替輸送を担っているのがこの「沿岸バス留萌別苅線」ですが、鉄道ファンの姿は特にありませんでした。

廃止された途中駅は、まだまだ駅舎が取り壊されずに残っていたり、線路もまだ敷かれたままであったりと、途中駅の廃線探訪も面白そうなのですが、今回は時間の関係で増毛駅跡地までまっすぐ向かいます。

乗車して約30分、「旧増毛駅」バス停に到着。時刻は16:20です。

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増毛駅

バス停の目の前に、旧増毛駅の駅舎がありました。駅舎、線路、ホーム等一通り保存されていて、駅舎内は貴重なギャラリーのようになっています。

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当時のヘッドマークも!

「さようなら留萌本線・留萌~増毛」と書かれたヘッドマークも展示されていました。恐らくこのヘッドマークが最終列車に掲げられたのでしょうか。

また、ホームや線路も実際に見ることができます。

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線路にも降りれる

「増毛」の駅名標も当時のものがほぼそのまま残されています。線路付近の草は先ほどの留萌市内の廃線跡と比べるとだいぶ少ないですから、きっと地元の方々がこまめに手入れをして、なるべく現役当時の駅の状態を保てるようにしてくださっているのかもしれません。

もう3年間このホームに列車は来ていないわけですが、今にもキハ54形がやってきそうな雰囲気すらあります。

また増毛駅周辺は、古くからの街並みの雰囲気を残した建物が点在しており、「旧富田屋旅館」「旧商家丸一本間家」「秋田藩元陣屋第一台場跡」等があります。

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ニシン漁で栄えた増毛の街並みを残す建物

増毛の街は、また改めて観光目的でじっくり来たいなと思う場所でした。

バスの本数も限られるので、17:03発の留萌方面行沿岸バスでまた戻っていきます。

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沿岸バスの車内から見た美しい夕陽

バスの車内では、息を呑む美しい夕陽が見えました! 見渡す限りのまっすぐな水平線、静かな海に照らされた夕陽はホントに美しいです。黄金岬でも綺麗な夕陽が見えると思いますが、バスの車内からこれほどまでに綺麗な夕陽が見れたので自分はとても満足です。

バスの車内はというと、乗客はほぼ全区間で自分1人だけでした。実質貸切みたいなものですね。留萌駅までは乗らず、その少し手前の「錦町」というバス停で下車しました。

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セイコーマート留萌錦町店

ここで夕食を買い、この後の列車内で食べることにします。

そして徒歩で、再び留萌駅へ歩いていきます。

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増毛方面の線路は既に寸断され、車止めが…

列車の発車を待つうちに、辺りはだんだん暗くなってきました。18:18発の深川行に乗りこみ、まっすぐと深川を目指します。

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留萌18:18発 留萌本線 深川行

この日何度も見たキハ54形1両ですが、こちらは車内が転換クロスシートになっていました。乗客は5人前後くらいでしたかね。やっぱり少なかったです。

定刻通り出発し、暗い中を突き進みます。もう途中の無人駅での乗降など全然ありませんでした。車窓が見えず、スマホもずっと圏外なので私も少しパソコン作業などしていました。

1時間ほど乗車し、終点の深川駅には19:14に到着。このまま深川駅を5分後に発車する特急〔カムイ44号〕札幌行に、終点の札幌まで乗車していきます。

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深川19:19発 特急〔カムイ44号〕札幌行

1日の最後の列車ということで、例によって北海道フリーパスは6回まで指定席を無料でつけられるので、必要もないのに指定席を取っておきました。ただありがたかったのは、この特急カムイには指定席(uシート)だけコンセントが完備されているということですね。あとは可動式のヘッドレストも備わっていました。

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指定席はヘッドレストが動く!

それでは、留萌駅近くのセイコマートで買った惣菜で夕食とします。

前の晩もスーパー北斗の車内でセコマ飯だったので2晩連続ですが、何回食べても飽きませんよ。

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2夜連続のセコマ飯!

それでは今夜の献立をご紹介します!

・チキンたっぷりペペロンチーノ(118円)
ナポリタンスパゲティ(118円)
・塩さば焼き(118円)
・道産鶏胸肉の唐揚げ(118円)
コスパ◎!たっぷり野菜サラダ(118円)

合計税込590円。相変わらず最高すぎます。和なのか洋なのかイタリアンなのかよくわかりませんが、大好物ばかりを選んで買いました。どれも美味しいんですよ本当に。パスタなぞセコマの神様だと思っております。少し食べすぎたかなという感じがしましたが、お腹いっぱいになれたので大満足です。

指定席でゆったり過ごしていると、あっという間に終点の札幌に到着。時刻は20:25となりました。

札幌駅からは、また3連泊中の「GARDENS CABIN」に宿泊します。大通にあるので、今回も地下鉄の運賃をケチって札幌駅から歩きます。

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さっぽろテレビ塔

ライトアップされたテレビ塔を横目にGARDENS CABINへと戻り、大浴場で疲れを癒し、4日目に備えて就寝したのでした。

 

今回はここまで。

次回からは、北海道旅行4日目の様子をお伝えしていきます!

例によって今回は最後に、前々回、前回、今回の計3回にわけてお届けした「3日目」の行程を一覧にしてご紹介しておきます。

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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