みなさんこんにちは。わたかわです。
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2019年12月31日(火)
大学の用事とアルバイトでかなり多忙だったこの頃。
年末年始に無理やりオフの日を捻出して、特急〔あずさ3号〕の乗り納めをすることにしました!
(アルバイトは同じ職を今も継続していますがコロナの影響で頻度がだいぶ落ちております)
前日の2019年12月30日(月)に、夕方までバイトした後、横須賀線に乗って一気に千葉へ。
千葉駅から歩いて1kmくらいのところにある「カプセルホテル ザ・イン」で前泊し、大みそかの朝を迎えました。
このカプセルホテルは京成千葉線の千葉中央駅から徒歩3分の好立地ですが、京成千葉~千葉中央駅間の電車賃をケチり私は千葉駅から歩きました。決して新しいカプセルホテルではないですが、大浴場もあってなかなか快適です。
大みそかの朝、歩いて千葉駅へ。そして、今回のお目当てである特急〔あずさ3号〕に乗車していきます。
特急〔あずさ3号〕は、2020年3月のダイヤ改正まで運行されていた、千葉~南小谷駅間を直通する特急列車。特急〔あずさ〕は主に新宿~松本駅間を中央本線経由で運行しているのですが、1日1本だけ千葉発着の便と大糸線直通南小谷発着の便があります。下り列車ではこの2種類のイレギュラーな発着駅を1本に結んでしまえ! ということで、他のあずさよりも運行区間が飛び抜けて長い千葉発南小谷行の〔あずさ3号〕というのが運行されていました。
これは当時のJR東日本で最長距離を走る特急で、その距離何と341.6km。東京駅から愛知県の刈谷駅までとちょうど同じ長さです。
(現在では品川~仙台駅間を常磐線経由で直通する特急〔ひたち〕が誕生したので塗り替えられましたが💦)
2020年春のダイヤ改正で、この千葉~南小谷駅間直通特急が廃止されてしまうことを知っていたので、最後に乗り納めということで、千葉に前泊した上で、この列車に全区間乗ることにしたのです。
ちなみにこの千葉~南小谷駅間直通の特急〔あずさ3号〕は当時定期列車だったので大みそかでなくても毎日運行されていたのですが、私が休みを取って全区間乗車することができるのが大みそかくらいしかないということでこの日になりました。
千葉駅は8番線からの出発。発車時刻は6:38とかなり朝早いです。同じホームから次発で銚子行の普通列車が出ていくようで、発車標には「南小谷」と「銚子」の2駅が並びます。長野県の北限と千葉県の東の端にある駅が並ぶのは何とも違和感があります。
車両はE353系12両編成。中央線特急の主力車両です。側面の方向幕には停車駅が流れてきますが、豊科だの穂高だの…という大糸線内の停車駅までも流れてくるので、なかなか首都圏では見れない光景です。
少し前まではE257系が使用されていました。
駅に着いたのがギリギリだったので前面を見ることはできませんでしたが、何とか乗り込みます。定刻通り千葉駅を出発。
〔あずさ3号〕は千葉を出ると船橋、錦糸町、新宿、立川、八王子、大月、甲府、韮崎、小淵沢、富士見、茅野、上諏訪、下諏訪、岡谷、塩尻、松本、豊科、穂高、信濃大町、白馬の順に停車し終点の南小谷となります。12両編成のうち後3両は松本で切り離し大糸線内は9両編成での運行となりますが、全体的にかなり停車駅が多いのが特徴です。
千葉駅を出発した時点では車内はガラガラ。この列車は総武線内走行中も全車指定席ですので、座席上方の3色ランプで空席状況を見ることができますが、船橋駅からそこそこ乗車してきました。それでもまだかなり余裕があるといった感じ。
総武線内はかなりゆっくりと走ります。快速線の線路を使用していますが、むやみに他の列車を追い抜くということはしないようで、スピードは他の列車と特に変わりません。
平日は千葉・船橋から都心方面へのライナー列車としての役目も兼ねているようで、着席保証があるのでそれなりに乗車率は高いようなのですが、大みそかではそういった需要もほとんどありません。なお数年前に〔ホームライナー千葉〕が廃止されてしまったので、千葉~新宿駅間を直通する定期列車はこの1日1本の特急のみとなっています。
江戸川を渡って東京都内に入り、そして山手線の円の内側へと入っていきます。写真は撮れませんでしたが、車窓には東京スカイツリーの姿も見えました。この辺りでようやく空が明るくなってきた感じです。
錦糸町から先は中央・総武線各駅停車の線路(緩行線)を走り両国、浅草橋、秋葉原を通過します。通過といってもここは高頻度で各駅停車の列車が運行している線路ですから、前に列車が詰まりながらの運行となります。スピードメーターのアプリを見ると10km/hで浅草橋を通過しました。停まるんじゃないかってくらいのゆっくりさです。
左手を見ると、東京方面からの中央線の線路と合流。御茶ノ水からは中央線の快速線へと転線します。
新国立競技場を横目に、東京のど真ん中を特急で快適に通過していくのは何とも優雅。
そして列車は新宿に到着です。ここでは数分間停車し、7:30の発車となります。
この新宿駅で、車内は一気に満員となりました。冬なので大糸線沿線へのスキー・スノボ客がとても多いようです。みなさん大荷物で、遠方で年越しをされるんだなぁと実感します。
新宿を出るといよいよE353系は本領発揮。ハイスピードで中央線の高架線を駆け抜けていきます。
新宿からは車内販売も乗り込みますが、ホットコーヒー、弁当、アイスクリームは取り扱わなくなってしまったようです。車内販売自体が廃止される日もそう遠くないのかもしれません。
東京都西部に差し掛かると、車窓にもだんだん緑が多くなってきて開けてきます。そうこうしているうちに東京都を抜けだし、神奈川県を少しだけ通り、山梨県へ。
大月駅では富士山方面への乗り換えで下車がそれなりにあるかなと思ったのですが、全然ありませんでした。土日ダイヤで新宿7:35発の臨時富士回遊91号(5両編成)があるため、富士山方面へはそれを使う人が多いものと思われます。
山梨県内は、あずさなので峡東3駅(塩山、山梨市、石和温泉)こそ通過するものの、県西ではかなり細かく停車していきます。朝が早かったこともあってこの辺りで少しウトウトしてしまいましたが、気づくと列車は小淵沢駅手前でノロノロ運転に。どうやら辺りに霧が立ち込めているようで、少し遅れて小淵沢に到着。そして、山梨県を抜けだしました。
長野県は縦に長いですが、このあずさ3号はだいたい真ん中辺りから長野に食い込み、最終的には北限まで走り通します。松本駅には10:23に到着。
松本駅で後3両を切り離し、9両編成に。それでも大糸線に9両編成が乗り入れるって結構すごいことだと思います。それだけ需要があるっていうことなんでしょう。
松本を10:27に出発し、列車は大糸線内へ。一気に車窓はローカル線へと変わります。
車窓には何と虹が!
何だか嬉しい気持ちになります。
松本で降りる人はほとんどおらず、大体大糸線内へ直通で利用するようです。大糸線の各停車駅で少しずつ人が降りていくといった感じでした。
車掌さんの車窓解説とともに、雪景色の木崎湖を望みます。大糸線は区間によってだいぶ気候が異なるようで、進んでいくとだいぶ綺麗な雪景色でした。
列車は白馬に到着。ここでほとんどの人が降りていきます。スノースポーツの拠点になる駅ですからね。白馬を出発すると途端に車内はガラガラ、船橋手前以来の空気輸送に戻りました。
そして11:45、終点の南小谷に到着!
線路上には雪が見えますが、外は雨でした。
川のそばに設置されたホームに、長大な最新特急車両が停車します。
南小谷は大糸線の途中駅ですが、この駅を境に南側の松本~南小谷駅間は電化されたJR東日本、北側の南小谷~糸魚川駅間は非電化のJR西日本となります。大糸線全線を直通する列車は1本もなく、この南小谷駅では必ず乗り換えが必要となります。
ということで、千葉から南小谷まで5時間7分かけてやってきました!
5時間も特急に乗車し続けるという経験はなかなかできるものではありませんが、意外にもあっという間だったというのが今回の感想です。
都内のビル群やスカイツリー、新国立競技場が見えたり、大糸線に入れば雪景色や湖が見えたりと景色の変化があるので乗っていて飽きません。
中央線では特殊な特急料金体系が敷かれているので、千葉~南小谷駅間は全区間乗車しても2,900円と少しお安め。
2020年のダイヤ改正より、千葉6:38発の特急は〔あずさ3号・富士回遊3号〕の「松本・河口湖行」へと変わりました。以前は前9両南小谷行・後3両松本行だったのが、前9両松本行、後3両河口湖行となり、大月で切り離しを行います。
また大糸線直通の特急は新宿8:00発の〔あずさ5号〕となり、新宿始発で南小谷行となっています。新宿を出発するのが30分遅くなりましたが、停車駅をかなり減らして南小谷には11:56に到着するということで、11分延までに縮めています。
千葉~南小谷駅間を直通する特急は廃止されてしまいましたが、あずさは区間によって変化に富んだ車窓が楽しめるのでどの区間も本当にオススメです!
コロナがおさまったら是非みなさんもあずさに乗ってみてください!
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