わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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【2020春の関西旅9】寝れるのか⁉ サンライズ出雲ノビノビ座席に初乗車! 大阪→横浜の旅

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みなさんこんにちは。わたかわです。

今回は、【2020春の関西旅】の最終記事となります。

前回までの記事で「関西最長大回り」を達成しましたので、最後にこの記事では横浜まで帰る道のりをご紹介していきます。

関西最長大回りシリーズは昨日までに①~⑥の全6回に分けて記事にしています。また、それ以前の横浜から大阪へ行くまでの行程も記事にしておりますので、そちらも是非ご覧ください!

【2020春の関西旅1】わけがわからない!? 行先が多すぎる大阪環状線[新横浜→野田] - わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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2020年3月29日(日)

日付を越えてすぐの0:16に塚本駅にて関西最長大回りを完遂し、すぐに大阪駅へとまた戻ってきた私。

時刻は0:28。まだチェックインできるホテルがないわけではありませんが、今晩一泊して翌朝の新幹線で帰るとなると宿泊費に加えて高い新幹線特急券が重くのしかかります。

関西最長大回りのゴールが深夜になることは予定を組んでいるときからわかっていましたので、大阪駅から寝台特急サンライズ出雲特急券を予め購入しておきました!

横浜まではこの寝台特急で帰ることにします!!

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サンライズって何?

まず、この「寝台特急サンライズ瀬戸・出雲」について簡単に解説させていただきますね。

鉄道ファンの方であればご存じの方は多いと思うのですが、このブログで取り上げるのは初めてなので念のため。

寝台特急サンライズ瀬戸・出雲」というのは、東京~高松・出雲市駅間を結ぶ寝台特急。「サンライズ瀬戸」が四国の高松を発着し、「サンライズ出雲」が山陰の出雲市を発着します。それぞれ7両編成で、東京~岡山駅間ではこの2つの列車が連結して走るため合計14両編成での運行となります。

下りの高松・出雲市行と上りの東京行がそれぞれ毎日1本ずつの運行で、285系という寝台電車が使用されています。

かつて東海道本線山陽本線では「ブルートレイン」と呼ばれる伝統的な青い寝台客車を電気機関車でけん引して走る寝台特急が数多く運行されていましたが、時代の流れとともに次々と廃止されていき、今では完全に見られなくなっています。サンライズ瀬戸・出雲は同じ「寝台特急」という種別ですが、客車ではなく電車で、1998年に運行を開始した比較的新しい車両となっています。

また、昔は日本全国で夜行列車が運行されていましたが、今ではこの「サンライズ瀬戸・出雲」が日本で唯一の定期夜行列車となっています。

サンライズ瀬戸・出雲の主たる目的は首都圏と四国・山陰を夜のうちに移動することですが、上りの東京行についてはこの深夜の大阪駅にも停車します。なので大阪から東京方面へ夜のうちに移動したいという時にとても便利な列車なのです。

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大阪0:34発 寝台特急サンライズ瀬戸・出雲〕東京行

今回は、大阪から横浜まで乗車していきます。大阪0:34発→横浜6:44着なので、約6時間の乗車です。

関西最長大回りを塚本駅で完遂してからわずか18分後に大阪駅を出発するサンライズ。本当にギリギリの乗り継ぎです。大阪駅に戻ってきたのが0:28ですからね。関西最長大回りの興奮冷めやらぬなか、間髪をおかずにすぐに横浜へと帰ります。本当にギリギリの行程です。

大阪駅に入線するときには、既に14両編成。前寄り14~8号車が瀬戸号、後寄り7~1号車が出雲号となります。2つの列車の車内設備はすべて共通です。

大阪駅には数分間停車するようですが、私はすぐに乗り込みます。

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サンライズ瀬戸・出雲の「ノビノビ座席

私は今回、最も安く乗れる「ノビノビ座席」の特急券を予約しておきました。

サンライズ寝台特急なので、原則として乗車する際には「乗車券」「特急券」のほかに「寝台券」が必要となるのですが、この「ノビノビ座席」だけは寝台券不要で乗車できます。東京行では瀬戸号の12号車と出雲号の5号車がノビノビ座席となりますが、今回私は出雲号のノビノビ座席となりました。寝台には大きく「A寝台」と「B寝台」の2種類があり、サンライズではA寝台「シングルデラックス」、B寝台「ソロ」「シングル」「シングルツイン」「サンライズツイン」と合計5種類の寝台個室があります。これらは特急料金とは別に1万円前後の寝台料金が必要となりますが、その代わりすべて鍵付きの個室でプライバシーが確保されます。

私が今回乗車した「ノビノビ座席」も、座席とはいうものの実際にはカーペット敷きで横になれます。しかし隣の人とは頭の部分に小さな衝立があるだけで基本的にプライバシーは確保されません。その代わり、通常の指定席特急料金のみで横になって長距離を移動できると考えたら本当にオトクな席です。距離や曜日にもよりますが、今回の私の場合は乗車券にプラスして3,690円特急券だけで大阪から横浜に帰ることができます。新幹線特急券だと5,000円前後しますから、それよりも安い値段で移動と宿を兼ねることを考えれば本当に安上がりなのです。

列車は定刻通りに大阪駅を出発。既に夜遅い時間のため、車内放送等は一切ありません。

サンライズに乗車したら、私はシャワーを浴びたいと思い、真っ先にシャワーカードの券売機へと急ぎました。サンライズ瀬戸・出雲には330円のシャワーカードを購入することで利用できるシャワーが備わっており、これは乗客であれば誰でも利用することができます。ただしシャワーカードの販売枚数は限られており、特にお盆等の繁忙期には途中駅から乗車しても既に売り切れてしまい、シャワーを浴びることができません。

今回は大阪からの乗車なので、春休みの週末であることを考えれば既に売り切れてしまっている可能性が高いのですが、新型コロナウイルスの影響で乗客が少ないとすれば、もしかしたら大阪からでもシャワーカードが買えるのでは? と思い、券売機を見てみると…。

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残念…

残念。売り切れでした。

こればっかりは仕方ないので、自分のスペースへと戻ります。

ノビノビ座席でまずはほっと一息つき、夕食を食べることに。かなり遅い時間ですが、塚本駅で購入したコンビニ弁当で夕食とします。混んでいる時にはノビノビ座席で食事取ることはあまり好ましくないのかもしれませんが、今回私が乗車したノビノビ座席の上段は3分の1くらいしか埋まっておらず、私のスペースの隣も空きだったので心置きなく食事を取ることに。

お弁当を取り出していると、検札がやってきます。出雲号のノビノビで大阪から乗車した人はほとんどいなかったようで、既に乗客のほとんどは寝ています。

夕食を終えると、列車は京都駅を通過。この辺りの駅は停車しません。京都駅を通過する旅客列車ってサンライズくらいですよね。貴重な光景です。

その後は共用の洗面所で歯を磨き、就寝体制に入ります。

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ノビノビ座席にコンセントはない

ノビノビ座席には、寝具類として「掛布団」と「枕カバー」が1人1つずつ備わっています。枕がないのに枕カバーがあるとはどういうことだって感じなんですが、この枕カバーというのは要は手ぬぐいサイズの薄いただの布で、これを自前のタオル等に巻き付けることで枕にすることができます。またカーペット敷きでは寝るには少し硬いというのもありますので、掛布団は敷布団として使い、着ていたコートを掛布団代わりにして寝ることにしました。

また、ノビノビ座席にはコンセントがありません。まぁ90年代末期の車両ということで仕方ないと思いますが、しかし寝台個室にはすべてコンセントが備わっています。また各個人で操作できる照明があるのと、プラスチックの使い捨てコップがついています。

決して十分な設備とは言いませんが、しかし広さは十分です。何より1人ひとりのスペースが明確に区切られているのでフェリーの桟敷席のように無法地帯になることはありませんし、しっかり寝返りも打てるくらいの幅があります。

1時半頃に就寝。始めは少し振動や走行音が気になりますが、関西最長大回りの疲れもあってすぐに眠りにつくことができました。

 

そして起床。時刻は6時過ぎを指しています。外はすっかり明るくなり、神奈川県内を走行していました。

途中、静岡駅で少し目が覚めた以外はほとんどぐっすり眠ることができました。

身支度を整え、定刻通り横浜駅に到着。あっという間の6時間でした。

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横浜に到着!

乗車する前は、もしかしたらあんまりちゃんと眠れないかなとか思っていたのですが、思っていたよりもぐっすり眠ることができました。

ただシャワーは浴びれていないので、この後相鉄線に乗り換え、上星川スーパー銭湯満天の湯」へ行き、さっぱり汗を流したのでした。

ついでに満天の湯で激安の朝食を食べていると、何と雪が降ってきたのです。

3月も終わろうというときに。何ということでしょうか。

今回も忘れられない旅になりました。

 

【2020春の関西旅】シリーズはいかがだったでしょうか!

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コロナで外出自粛のため旅行に出れないのは大変つらいですが、また新しい旅行に出れるようになるまでの間、当ブログでは引き続き過去の旅行についてご紹介していきたいと思っておりますので今後もご期待ください!