わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

【本川越→西武新宿】まだまだ現役! 特急レッドアロー号の旅

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みなさんこんにちは! わたかわです。

突然ですが、みなさんはもし西武新宿線に乗車して西武新宿から本川越へ移動するなら、どの列車に乗車するでしょうか。

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支線も多数抱える西武鉄道(公式HPより引用)

西武新宿~本川越駅間45.5kmを結ぶ西武新宿線では、快速急行・急行・準急等実に様々な列車種別が用意されています。終点の本川越駅周辺は「蔵造りの街並み」等が有名で、埼玉県内有数の観光地としても知られています。とはいえ所詮東京都と埼玉県の間の移動ですから「わざわざ追加料金を払って特急に乗るまでもない」と思われるかもしれませんが、実はこの区間では全車指定席の特急〔小江戸〕号が運行されているのです。

東京都心~川越間では西武新宿線の他にも東武東上線やJR埼京・川越線といった多数の競合路線があり、それらいずれの路線にも川越への観光に便利な有料特急は設定されていません。「たかだか50kmにも満たない区間で誰が特急なんか使うんだ!?」と思われるかもしれませんが、逆に「特急小江戸号がどれほど便利な列車なのか」を体感すべく、今回はこの特急に乗車して本川越から西武新宿へと移動してみることにしました。

 

2021年5月22日(土)

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立派な本川越駅

というわけで、小江戸号が出発する西武新宿線の終点・本川越駅へとやってきました。非常に立派な駅舎で、商業施設や西武グループのホテルまでも併設しています。東武やJRが乗り入れる川越駅からはかなり離れており、両駅間を結ぶバスもひっきりなしに往来します。

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まずは特急券を購入

改札口へ向かい、まずは特急券を購入することにします。私鉄の特急なので券売機でも買えるかなーと思ったのですが、私が見た限りではどうやら購入画面にはたどり着けませんでした(もしかしたら私の見落としかもしれませんが)。というわけで有人の窓口へと向かい、大人1名分の特急券を調達します。

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かなり停車駅は少なそう

改札口を通り、改めて発車時刻と行先を確認。今回は本川越16:04発の特急〔小江戸30号〕西武新宿行に全区間乗車していきます。発車標にも列車名・列車号数は表示されておらず、かなり簡素な案内のような印象がしました。一方で右側の停車駅を示す路線図では、下の各停と比べるとランプの点灯している駅がかなり少ないようで、これは特急らしい走りを期待できそうです。

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新宿線ではまだまだ活躍する

ホームに向かうと、既に西武10000系特急電車「レッドアロー」が停車しています! 1993年にデビューし、もう30年近く西武で活躍する特急電車で、かつては西武新宿線のみならず西武池袋線系統でも活躍していました。しかし2019年春に後継車両となる001系「Laview」が池袋線系統での運行を開始すると、次第にレッドアローは池袋線系統での運用から退き、1年後の2020年春をもって池袋線系統の定期運用からは離脱することとなりました。秩父方面への観光特急としてはすっかり「Laview」でおなじみとなりましたが、こちら新宿線では今も「レッドアロー」が現役で活躍しているのです。

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川越へは今も「レッドアロー」

本川越駅では大きな島式1面2線ホームの真ん中部分が途中から分かれるようになっており、特急はその中線部分に入線します。車両の側面には「NRA」(New Red Arrow)のロゴが印刷されており、厳密にはこの10000系は先代の5000系「初代レッドアロー」に続く2代目のレッドアローということでこのような呼称が存在します。まぁしかし「新型」と呼ばれるものもいつか世の中に広まれば当たり前の存在となるもので、この10000系も「ニューレッドアロー」と呼ぶ人よりは単に「レッドアロー」と呼ぶ人の方が多いような気がします。

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デビュー当時のまま…?

車体の側面には列車名と行先を示す方向幕がありますが、やはり30年近く前の車両ということで電光表示ではなく幕式になっています。今や通勤電車・特急電車を問わず、首都圏では幕式の行先表示というのも相当珍しくなってきた印象がありますが、このレッドアローについても御多分に洩れず時代を感じるフォントがあしらわれた方向幕を今も現役で使用しています。仮に車両が古くとも、側面の表示なんかはリニューアルしたりすることもある気がしますが、これについてはずっとデビュー当時のままということかと思われます。

それでは発車時刻も迫っているので、さっそく車内へと入ります!

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ガ~~~ラガラすぎる…

列車は新宿寄りから1号車、2号車…の順で、一番後ろが7号車となる7両編成です。全車両が指定席で、JRのグリーン車のような上級座席や個室・コンパートメント等の設備も特にありません。今回は2号車に乗り込みましたが、何と本川越を出発する時点ではこの号車の乗客は私一人だけ。週末の夕方、川越観光を楽しんだ後都心方面へ帰る人がたくさん利用していてもおかしくないと思っていましたので、これはかなり驚きです。

ガラガラの車内で一人、指定された席へと座り、列車は定刻通り16:04に本川越を出発です。

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青一色のシンプルなモケット

車内には2+2列のごく標準的な設備の座席が並び、前後の間隔も特に窮屈さを感じることはありません。90年代の車両ということでコンセントはありませんが、西武鉄道のフリーWi-Fiを利用することができ、試しに自分のスマホで接続してみましたがしっかりと入りました。また足元にはフットレスト…の代わりと思われる金属のバーがあり、ここに足をのせて過ごすこともできるということみたいです。ただ隣の人と共用で、可動式とかではないので、目いっぱいに足をのばしたいという人には少し邪魔かもしれないとう気がしました。

一方で、やはり特急列車らしい大きな窓にはカーテンも取り付けられており、こういった良い意味での「古さ」を感じる設備もあったりします。絶妙にフカフカな座席も平成初期らしさを感じます。

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特急料金500円!

今回この列車の特急料金は500円ということで、有料特急としてはかなりリーズナブルに感じます。もっとも西武の特急料金はJRと比べると全般的にかなり安く設定されており、首都圏の中央線特急や常磐線特急、そして東海道線特急等、比較的リーズナブルとされる指定席特急料金でも50kmまで760円であることを考えるとその差は一目瞭然です。

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一部区間では開けた車窓も

列車は本川越を出ると、狭山市、所沢、東村山、高田馬場と停車して終点の西武新宿に至ります。路線の特性上、沿線には住宅地が続き、とりわけ自然豊かな車窓があるわけではないのですが、しかし所沢より北側では田畑も広がるなどその変化を楽しむことができます。

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狭山市」に停車

本川越を出て7分後、まず最初の停車駅である狭山市に到着です。狭山といえばお茶の一大産地としても有名で、駅のすぐ南側には入間基地が広がります。ここから乗車する人はかなり少ないように見え、私のいる2号車も引き続き貸切状態のままです。

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所沢ではLaviewの姿も

続いては、西武池袋線と交差する所沢に停車。ちょうど池袋方面からやってきた「Laview」とほぼ同時の入線となり、新旧顔合わせとなりました。両路線の乗換駅ということもあり、西武新宿線の途中駅としては最も主要な駅であるこの所沢からはかなりの乗車があり、2号車の乗客は一気に10人くらいまで増えました(それでもまだガラガラですが)。

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多数の線路を横目に進む

所沢を定刻通り発車し、車内の乗車率もそこそこになったところで列車は池袋線の線路の下をくぐり、次の東村山へも停車します。連続停車でもったいないような気もしますが、東村山もかなり主要な駅の一つということでこうなっているようです。この東村山からは西武園方面へと続く「西武西武園線」が分岐しており、また西武国分寺線を通ってJR中央線と接続する国分寺方面へも抜けられるようになっています。何回”西武”言うねんって感じですけどね。

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怒涛の18駅連続通過

そしてこの東村山を出発すると、列車は一気に特急らしい走りを見せる区間へと入ります。途中には西武拝島線が分岐する「小平」、無料の優等種別が全列車停車する「田無」、また上石神井や鷺ノ宮といった主要駅もありますが、これらは全て通過。何と東村山~高田馬場駅間は18駅連続通過となっています。もちろん停車すればその地元の人にとっては便利になるかもしれませんが、そもそも全区間通して乗っても50kmにも満たない路線であり、かつ快速急行や急行等の速達種別が多数設定されていることもあり、明確な遠近分離が図られている好例といえます。特に西武新宿方面からの直通列車も多数運行される西武拝島線が分岐する小平を通過するというのは、つまり拝島方面への乗客とのすみわけがきっちりしていることの表れとも言えそうです(西部新宿~拝島駅間ではL/Cカーを利用した有料着席列車「拝島ライナー」が運行されており、こちらは小平にも停車します)。

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大きく右にカーブを描く

数多の駅を通過し、高田馬場の一つ手前にある下落合を通過すると列車はゆっくりと右にカーブを描くようになります。ちょうど山手線や埼京線等の線路の下をくぐる位置にあるこの区間で描く大きなカーブは西武新宿線の大きな特徴の一つで、列車の後方に乗車していれば先頭車両付近が見えるかもしれませんね。

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大都会へと戻ってきた

列車は大きなロータリーや幹線道路を眼下に望みながら、いよいよ高田馬場へと到着します。ほんの数十分前はのどかな畑が広がる景色を見ていましたが、人の賑わいを感じる東京へと一気に戻ってきたなという感じがします。

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ここでかなりの人が下車

そして16:45に列車は定刻通り高田馬場へと到着です。終点の西武新宿まではあと1駅ですが、そこまで乗ると各路線への乗り換えがやや面倒ということもあり、この高田馬場でかなりの人が降りていかれるようです。高田馬場なら山手線の他に東京メトロ東西線とも乗り換えらえるので、停車するニーズはとても高い駅といえそうです。京成スカイライナーが日暮里に停車するのと似ているような気がします。

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西武新宿に到着!

そして本川越を出てから45分後、16:49に列車は終点の西武新宿へと到着です。本川越と同じく頭端式の地上ホームへと入線し、程なくして折り返し再び本川越へ向かう特急の運用に入るようです。

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特急課金も悪くない

というわけで、今回は西武新宿線の特急〔小江戸〕号についてご紹介してまいりました。

確かに本川越から西武新宿まで決して長い距離ではありませんが、しかしたった500円の特急課金で快適なリクライニングシートに座れるのなら選択肢として悪くないような気がします。また昨今の新型コロナもありますから、混雑する通勤車両を利用するよりこちらの方が密を避けられて安心ともいえそうです。乗車券510円(IC503円)と合わせても1,000円程度ということで、みなさんも川越方面へお出かけの際は是非西武の特急を利用してみてください!

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!