わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

(32)ギリギリ間に合った! 列車&代行バスで飯田線全区間走破【最長片道切符の旅2021】[豊橋→塩尻]

f:id:watakawa:20211019120745j:plain

みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅19日目の前半の様子をお届けしていきます。

 

2021年8月24日(火)19日目①

19日目となるこの日のスタートは、愛知県の豊橋駅から。まずは飯田線で一気に辰野方面へと進み、塩尻からは中央西線で名古屋へと下ります。この日の目的地は三重県亀山駅ですが、今回は途中の塩尻までの様子をお届けしていきます。

f:id:watakawa:20211017223208j:plain

朝6時前の豊橋駅にやってきました。飯田線はここ豊橋から長野県中部にある辰野という駅まで全長約200キロ近くにも及び、途中駅の総数は何と100駅近くにも及びます。途中の飯田までは特急「伊那路号」が1日2往復運行されていますが、その他は全て普通・快速列車となっており、一部列車を除いてはこまめに設置された駅に一つずつ律儀に停車していくほかありません。

f:id:watakawa:20211017223615j:plain

しかもこの飯田線では、去る8月13日~14日にかけて日本列島を襲った低気圧による豪雨災害の影響で宮木~辰野駅間の川に架かる橋脚が崩れるなど大きな被害がありました。お盆以後も沿線では大雨の日が続き、安全の確認がなかなか取れず一部区間がたびたび不通となっていたのですが、その後天候も落ち着いたことで私が飯田線を通る前日の8月23日に何とか伊那新町以南で運転再開となったのです。

f:id:watakawa:20211017225409p:plain

残る伊那新町岡谷駅間(中央本線区間を含む)は今回の旅では残念ながら代行バスによる代替輸送ということにはなります。しかし、ともかく飯田線の複数区間で運転見合わせの状態が続くようであれば、最悪の場合飯田線の全区間を乗車放棄しなければならない可能性もあったため、何とか有効な乗車券を所持した状態でこの区間を乗り通せることに感謝の思いでいっぱいです。

f:id:watakawa:20211017230558j:plain

8月23日・24日は運転を再開した区間でも引き続き一部列車が運休となっているため、行程を組む上で不便な箇所はありましたが、そうはいってもあと数日早くこの飯田線を通ろうとして予定を組んでいたらあえなく放棄となってしまっていた可能性が高いことを考えると、もはや私の通るタイミングに間に合うように(?)運良く運転再開となったのには奇跡としか言いようがありません。

f:id:watakawa:20211017230714j:plain

まずは豊橋6:00発の飯田線 天竜峡を終点まで乗り通していきます。めちゃくちゃ朝早い列車なので早起きするのにかなり苦労しましたが、これに乗り遅れると1日の行程が崩壊するので早速乗車していきます。

f:id:watakawa:20211017231846j:plain

天竜峡というと豊橋から約120キロほどの位置にある駅ですので、この列車を1本乗り通すだけで一気に飯田線の半分とちょっとを乗り通すことになります。「そうはいっても半分か」と侮るなかれ、天竜峡までの乗車時間は3時間以上にも及びます。

f:id:watakawa:20211017232150j:plain

列車は定刻通りに豊橋を発車。

2両編成の車内はガラガラです。ボックスシートラクラク独り占めできます。

f:id:watakawa:20211017234551j:plain

途中の下地駅付近までは名鉄名古屋本線と同じルートを走ります。対向の名鉄名古屋本線の列車が通過したのを待ってからこちらも下地駅を発車していきます。

f:id:watakawa:20211017234900j:plain

6:13に豊川駅へと到着。豊橋からこの辺りまではずっと市街地が続いており、豊橋豊川駅間という短い区間内のみを運行する列車が数多く存在します。

f:id:watakawa:20211017235155j:plain

豊川を出てしばらくすると、田園風景や自然豊かな景色が徐々に広がっていくようになります。豊川駅では名鉄線との接続がありますが、ここを出ると飯田線の終点にあたる辰野まで他の鉄道路線との乗り換えが可能な駅は一切存在しないため、飯田線の乗り通しへは覚悟を決めて臨む必要があります(笑)。

f:id:watakawa:20211017235500j:plain

先ほどまで開けていた車窓ですが、次第に険しい自然の中へと入ってきた感じがあります。この先も飯田線では10駅に1駅くらいの間隔で主要駅がありますが、きっとその多くが豊橋や豊川ほどの都市圏には及ばないことでしょう。

f:id:watakawa:20211019000853j:plain

7:42に中部天竜駅へと到着。ここも飯田線の中では主要駅の一つに位置付けられ、特急が停車するほか一部の普通列車もここを始発・終着として運行されています。かつてはこの駅に隣接して「佐久間レールパーク」という鉄道施設があったようですが、今はなくなっています。

f:id:watakawa:20211019001247j:plain

中部天竜を出てすぐ左を見ると、J-POWERの電力施設が見えます。自然豊かな景色の中に現れる巨大な人工物というのもあり、とても存在感がありました。

実は飯田線はこの辺りで少しだけ静岡県浜松市を通っており、そう考えると浜松市がいかに広いかを実感することができます。

f:id:watakawa:20211019001822j:plain

中部天竜駅より先の区間では、飯田線の代名詞と呼ばれる秘境駅が連続します。小和田駅もその一つで、今回は降りることはしませんがまた是非いつか降りてみてみたいものです。秘境駅ということで列車本数は極めて少ないので、飯田線内の秘境駅をまとめて訪問できる便利な観光列車「飯田線秘境駅号」が主に春と秋に運行されています。

f:id:watakawa:20211019002124j:plain

伊那小沢駅付近から見える天竜川の眺めも、飯田線に乗ったら見ておきたい景色の一つです。あいにくの曇り空で川面の美しさが伝わりにくいのが残念なところですが…。

f:id:watakawa:20211019002411j:plain

9:08にこの列車の終点である天竜峡駅に到着。豊橋からちょうど50駅、これだけでもかなりの長旅ですがまだ飯田線全体で見ると半分程度までしか来ていません。

f:id:watakawa:20211019002924j:plain

本来ならば天竜峡駅では6分の接続で9:14発の飯田行があり、この列車に乗れれば飯田駅でもその先へちょうど接続する列車(飯田9:43発)があるため12時前には岡谷に抜けられるのですが、残念ながらこの天竜峡9:14発と飯田9:43発の列車は先述した大雨の影響により両方ともこの日(8月24日)まで運休というバッドタイミングに遭遇。したがって天竜峡では1本後の10:55発まで待たなければなりません。天竜峡では1時間半以上の待ち時間となるだけでなく、伊那新町から先の代行バスは列車よりも所要時間がかかるため、岡谷へと抜けるのには本来の乗り継ぎよりも2時間ほど遅い時間になります。

先ほどの列車内でも車掌さんによる検札がありましたが、その際に岡谷まで抜ける予定である旨を伝えると天竜峡でいつも接続している列車、今日は運休ですが大丈夫ですか?」と確認されました。実は私自身もこの情報を知ったのは前日の夕方だったので、そこから慌ててこの日の行程をリスケしたのでした。

f:id:watakawa:20211019004641p:plain

天竜峡駅での2時間弱の接続時間、睡眠不足で眠いとはいえずっと駅で待っていても仕方ないので、駅周辺をしばらく散策することに。駅のすぐそばの渓谷がまさに「天竜峡」ということで、しばらく川沿いに歩いてみると「つつじ橋」という吊り橋がありました。歩くたびに揺れるのでなかなかスリルがありますが、橋の中央部分からの眺めは素晴らしかったです。

そこからさらに天竜川に沿って歩いていくと、三遠南信自動車道天竜峡PAがあります。この高速道路の真下が「そらさんぽ天竜峡」として東京のレインボーブリッジのように歩ける構造になっており、先ほどのつつじ橋よりもさらに高い位置からの景色を楽しむことができました。ついさっき通った飯田線の線路も見え、傍には列車の通過時刻に合わせて写真を撮れるように時刻表も貼ってありました。

f:id:watakawa:20211019005340j:plain

しばしのハイキングを楽しんだ後は、再び天竜峡駅から最長片道切符の旅を再開していきます。この2時間弱であまりにも歩きまくっていたため、危うく鉄道旅の途中であることを忘れるところでした。

f:id:watakawa:20211019005726p:plain

天竜峡駅から乗車するのは、10:55発の飯田線 伊那新町。先ほど豊橋から天竜峡まで乗車してきたのと全く同じ編成がそのまま使われるようです。本来であればこの列車は岡谷行ですが、先述の通り伊那新町以北が代行バスによる移動となるため行先が変更になっています。

f:id:watakawa:20211019010001j:plain

なお通常ダイヤでは「伊那新町行」という列車は1本も存在せず、列車の前面・側面とも方向幕は用意されていないため「普通」の文字に白幕をただ出すだけとなっています。伊那新町の幕が入っていればレアな光景でしたが、故障でもないのにこんな表示で営業運転するのもそれはそれで珍しいかもしれません。

f:id:watakawa:20211019010852j:plain

列車は定刻通りに天竜峡駅を発車。ここからは偶然にもJR在来線最速完乗を目指して長旅を続けておられるえぬイチさん@ikomayuki_trip)と再び旅をご一緒できることになり、朝からまともな食事を取っていない私にあんパンまでいただいてしまいました…!

えぬイチさんとお会いするのは今回が2回目。1回目は8月16日の上越線水上駅から両毛線を通って小山駅までえぬイチさんとちょうど行程が重なる形になり、ご一緒させていただきました。お互いルートは違えどこのようにして過酷な長旅を続け、お互い励まし合いながら旅をできたことを本当に嬉しく思います。

この日は中央線の名古屋近郊までほぼ丸一日旅程が重なっていたため、ご一緒させていただきました。本当にありがとうございました!!

f:id:watakawa:20211019011710j:plain

11:19に列車は沿線最大の主要駅である飯田駅へと到着。長野県南部で最も主要な都市ですが、東京方面・名古屋方面のいずれへ向かう際にも鉄道より高速バスの方が圧倒的に本数が多く、本数・時間ともに飯田線では高速バスになど到底叶いません。

f:id:watakawa:20211019012431j:plain

しかしそんな鉄道でのアクセスが絶望的な飯田の街には、やがてリニア中央新幹線の駅が設置される予定となっています。具体的には飯田駅よりもさらに少し北へ進んだ伊那上郷元善光寺駅間で、リニア中央新幹線が完成すれば鉄道で飯田から東京や名古屋に出るのに関しては高速バスと比べ物にならないほどの圧倒的なスピードアップが見込めそうです。

f:id:watakawa:20211019012826j:plain

11:46に伊那大島駅へと到着。ここでは上下列車の行き違いのため7分ほど停車します。長い長い飯田線の旅では、このように長時間停車の駅がときどきあるため、列車の外に出て体を動かすことをオススメします。全線に渡って座りっぱなしだと6時間以上体を動かさないことになりますから相当疲労が溜まりそうです。

f:id:watakawa:20211019013153j:plain

その後私はボックスシートですっかり寝落ちしてしまっていましたが、12:36に列車は駒ヶ根駅へと到着。ここでは10分間の停車時間があるため、眠気を覚ますべくホームに出て体を動かしておきました。

f:id:watakawa:20211019013500j:plain

その先の伊那市付近では、天竜峡付近の険しい自然とはうって変わって再び車窓が開けてきました。ここまで来ればもう終点はすぐ近くです。

f:id:watakawa:20211019013726j:plain

13:37頃に列車は終点の伊那新町駅へと到着。所定13:34着ですが最後は若干の遅延をもって到着しました。

ここから辰野・岡谷まではもうあと数駅というところですが、最後のこの数駅区間だけは代行バスへと乗り換えることになります。

f:id:watakawa:20211019101951j:plain

駅前にはJR東海の社員さんと思しき方が乗客の誘導にあたっています。駅の目の前は狭くバスが乗り入れられないようで、線路脇をしばらく歩いていきます。急ごしらえとはいえしっかり代行バス乗り場までの看板も設置されているのには驚きました。

f:id:watakawa:20211019102757p:plain

駅から200mほど歩き、国道153号線に面した広い駐車場のあるところまで出るとそこには「列車代行」と表示されたバスが停車していました。そばにはかつてお店だったような建物があり、スーパーマーケットか何かだったのかもしれません。早速乗り込みます。

f:id:watakawa:20211019103110j:plain

13:45に代行バスは定刻通り伊那新町駅近くの駐車場を発車。この先辰野まではJR東海区間、その先岡谷まではJR東日本区間となりますが、乗り換えの必要はなくJRバス関東による代行輸送となります。

f:id:watakawa:20211019103532j:plain

伊那新町駅を出発する時点で既にバスの車内はほぼ満席に近い状態でしたが、次の宮木駅からの高校生の乗車がとてつもない数で、一気に車内が混雑してきました。おそらく辰野高校やつくば開成学園高校の生徒さんと思われます。代行バスは駅から少し離れた県道14号線沿いに停車するため、本来の鉄道駅よりもこの代行バス停車場所の方が高校からも近いようです。

f:id:watakawa:20211019104004j:plain

まもなくするとバスは次の辰野駅へと到着。ここではちょうど駅に県道が面しているため、駅のすぐ目の前まで乗り入れます。ここでは若干の降車がありました。

f:id:watakawa:20211019104355j:plain

辰野から先は路線名が中央本線へと変わり、JR東日本区間へと入りますが通常は飯田線の列車も多数乗り入れて岡谷方面へと運行されています。なお、この中央本線区間に関しては8月26日より鉄道が復旧したようです。

f:id:watakawa:20211019104948p:plain

この区間では途中に川岸駅がありますが、ここでの乗降はあまりありませんでした。

その先も線路に沿って県道が並走しており、順調にバスは進んでいきます。

f:id:watakawa:20211019105249j:plain

代行バスは14:16頃に終点の岡谷駅へと到着。事前にJR東海から発表されていた代行輸送のダイヤでは14:30到着となっていましたので、大幅な早着となりました。ただ車内の混雑を見るに相当数の乗客(特に高校生)が利用しているようでしたので、道路の渋滞等も想定してかなり余裕のあるダイヤとしているのかもしれません。

f:id:watakawa:20211019110119j:plain

岡谷駅から乗車するのは、14:41発の中央本線 松本行。ただし松本駅は8月13日に既に通ってしまっているので、その手前の塩尻まで乗車しさらに乗り換えます。隣のホームからは本来であれば飯田線の列車が出発するようですが、当然ながら全て「運休」となっています。

f:id:watakawa:20211019110726j:plain

おなじみ211系がやってきましたので早速乗り込みます。最長片道切符の旅において8月8日から利用してきたJR東日本区間も、この列車がいよいよ最後となります。

f:id:watakawa:20211019110938j:plain

列車は塩嶺トンネルを通り、みどり湖経由で14:51に塩尻駅へと到着。乗車してきた列車はこの先篠ノ井線へと入りますが、私はここで下車します。

f:id:watakawa:20211019111142j:plain

ここでは乗り継ぎ時間に余裕があるため、ここで遅めの昼食とすることに。「日本の食」71品目は塩尻駅に併設された立ち食いそば「そば処桔梗」にていただきます。

f:id:watakawa:20211019111529j:plain

ここは「日本一狭い立ち食いそば屋」として知られています。改札内から入店するとそのスペースは2人分程度で、現在はコロナ対策として1人限定としているようです。なお改札外にもっと広い喫食スペースがあるので、焦らず食べたいという場合は改札外の方がよいかもしれません(笑)。

f:id:watakawa:20211019111706j:plain

いただいたのはかき揚げ山菜そば(550円)。もちろん信州ですからそばもとっても美味しく、これは改札内でなくとも食べておく価値のある一杯です。

f:id:watakawa:20211019111940j:plain

また、駅前のお土産物屋さんでアルプスジュースを購入。2本まとめて「日本の食」72品目となります。

これは長野県に拠点を構えるワイン・ジュースメーカーが出している果汁100%のストレートジュースで、今回は飲み比べをすべく「コンコード」「ナイアガラ」という信州ぶどう2品種のジュースを購入しました。2本合わせて356円です。

まず大前提として、どちらもめちゃくちゃ美味しいです。これは当然ですが、どちらも果汁100%で濃縮還元などもしていないので、ぶどうの実をそのまま飲んでいるのと同じ感覚です。お土産物屋さんのおじさんが「これ美味しいんだよ~」とイチオシしていた理由がよく分かりました。

2つの味の違いとしては、ナイアガラの方が甘みが強く、コンコードの方は酸味が強いと感じました。コンコードの方がワインの風味に近い気がします(ワイン飲んだことないから知らんけど)。

 

というわけで、長くなりましたが19日目の前半はここまで。

次回は19日目の後半、中央本線で名古屋方面へと向かっていく様子をご紹介していきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。