わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

(29)遅延をものともせずに次から次へと列車を乗り継ぐ最強の遠回り【最長片道切符の旅2021】[東京→横浜]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅16日目の様子をお届けしていきます。

前回に引き続き今回も1日の様子を1記事にまとめているのでかなり長くなっていますが、どうかお付き合いください。

 

2021年8月19日(木)16日目

最長片道切符の旅16日目のこの日のスタートはズバリ東京駅。説明するまでもなく、北は北海道から南は九州まで、全国各地へと向かう列車の一大ターミナル駅です。

宿泊していた茅場町のリブマックスから東京駅まで歩いてきましたが、午前中の時点で既に気温は30℃超。屋外にいると汗がとまりません。厳しい残暑を肌で感じる東京らしい1日のスタートとなりました。

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東京駅八重洲

16日目は東京から横浜まで移動していきます。もちろん東海道線で1本で…等という生易しいルートではないことはご承知の通り。東京から埼玉へ、その後再び東京へと戻ってきた上で神奈川へと入る複雑怪奇なルートを辿ります

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常軌を逸した(笑)移動

ルートはご覧の通り。移動距離もさることながら、特に終盤にえげつない数の乗り換えが待ち受けています。長丁場の移動となりますが果たして体力はもつのか…!?

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まずは中央線

まず東京駅から乗車するのは、10:25発の中央線快速 青梅行四ツ谷・新宿経由で西国分寺まで乗車していきます。後続の中央特快に乗るとむしろ西国分寺へは早く着けるようですが、乗り換えを減らして体力の消耗を抑えたいので快速1本で行きます。

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おなじみE233系

まもなくすると列車がホームに入線。1面2線しかない忙しい中央線ホームではせわしなく折り返し作業が行われ、ラッシュ時に限らず高頻度で次々に列車が発車していきます。

東京駅では、何とけにちさんKenichi_Youtube)がキンキンに冷えたりんごジュースをもってお見送りに来てくださいました! 平日のお忙しいところお越しくださり本当にありがとうございました。

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神田川に沿って進む

列車は定刻で東京駅を発車。御茶ノ水からは車窓右手に神田川を望みながら、しばしの東京見物を楽しみます。

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世界一の乗降客数を誇る駅

ものの10分少々で列車は新宿駅へと到着。言わずもがな世界一の乗降客数を誇る駅で、その名に恥じずやはり多数の乗降がありました。

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直線高架区間

新宿を出てしばらくすると、列車は長い直線高架区間へと入ります。快速運転は中野までで、その先は各駅停車となるのでその直線区間の長さをゆっくり存分に味わうことができます。

途中からは何とたいなさん@285taina)に凸していただき、西国分寺までの短い時間でしたがたくさんお話をさせていただきました。ありがとうございました!!

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何故か遅れている武蔵野線

西国分寺には11:11に到着。ここで武蔵野線に乗り換え、埼玉方面を目指します。11:05発の何故か11分ほど列車が遅れていたようでしたが、本数の多い首都圏ですのであまり問題はありません。

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新座貨物ターミナル

貨物列車が多く走る武蔵野線では、途中に広大な貨物のターミナルも見ることができます。やはりこういう景色が最も「武蔵野線らしい」と感じてしまうのは鉄道ファンの性かもしれません。

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北朝霞で途中下車

東武東上線と交差する北朝霞駅に到着。ちょっと立ち寄りたい場所があるので、ここで途中下車をすることにします。

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山田うどん食堂

それがこちら。「日本の食」56品目はここ埼玉に本社を構えるうどんチェーン「山田うどん食堂」でいただきます。駅前というよりは幹線道路沿いに店舗があるのですが、ここ朝霞店に関しては北朝霞駅から800mほどの比較的近い位置にあるのを知り、ここでお昼ご飯とすることにしました。

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冷やし特製えび天うどん

メニューは豊富でいろいろと悩みましたが、今回は夏限定の「冷やし特製えび天うどん」(610円)を注文しました。

つゆの味は甘くて濃いめな感じで、いかにも関東らしくとても好みの味です! ボリュームのあるえび天はとても食べ応えがあり、少し早いお昼ご飯とはなりましたが大満足です。近所にあったら絶対足繁く通ってしまうと思います。

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予定より少し早く移動

北朝霞駅に戻り、再び武蔵野線で移動していきます。当初組み立てていた予定よりも少し早く移動できそうなので、この先の大宮で時間を潰すことにするとして、北朝霞12:34発の武蔵野線船橋に乗車。こちらは定刻通りにやってきました。

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あっという間に武蔵浦和

わずか7分ほどで列車は武蔵浦和駅へと到着。ここで埼京線へと乗り換えます。2日前には南浦和武蔵野線から京浜東北線に乗り換えるということをしましたが、それとうまくルートが重ならないようになっています。

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東京2020大会ラッピング

武蔵浦和12:48発の埼京線 大宮行に乗り込みます。偶然にもやってきた車両がりんかい線の70-000形、それも東京2020大会のオリジナルラッピング車両でした。

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大宮駅は地下ホーム到着

わずか12分ほどで終点の大宮駅へと到着。中には大宮より先、川越線の川越まで乗り入れる列車もありますが、この列車は大宮どまりのようです。

大宮駅では埼京線ホームのみ地下となっています。他の路線との乗り換えには少々時間を要する構造となっていますが、東京駅京葉線ホームほどではありません。

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東口はこじんまりとしている

大宮から先は乗り継ぎの関係で先を急いでも仕方ないので、ここで1時間ほど暇を潰します。せっかくなのであまり来たことのない東口へと来てみましたが、西口の新幹線側の駅舎と比べるとだいぶこじんまりとしている印象です。駅前は西口に劣ることなく賑わっているのですが、駅舎自体はそこまで新しくもないようです。

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意外にも高崎行は少ない

さて、それでは大宮からいよいよ高崎線へと乗車していきます。現在高崎線はほとんどの列車が上野・東京やさらにその先の東海道線方面へと乗り入れていますが、実は大宮以南は東北本線に乗り入れているという扱いのため、ここ大宮が起点駅となっているのです(ただし大宮を始発・終着とする高崎線の列車はほとんどありませんが)。

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「短い10両編成」

8番線で待っていると「短い10両編成」の列車がやってきました。普段首都圏に住んでいると「短いなー」とか「混んでそうだなー」等と思うものですが、最長片道切符をやっていると逆にこの放送の意味が分からなくなってくるものです。

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葉っぱキメます

 

列車は定刻通りに大宮を発車。終点高崎の一つ手前、倉賀野までそこそこ長いということで、何とここから合流したきっくーさん@d0XgwGxHnGAj5jf)にグリーン料金を奢っていただきました!!

本当にありがとうございました!!

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1階席ならではの視点

普段は2階席に乗ることが多いというのもあり、今回は1階席ならではの眺めを楽しみました。また道中ではきっくーさんとたくさんお話をさせていただくことができ、長い長い高崎線が本当にあっという間でした。

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グリーン車の停車位置に屋根がないww

15:35に列車は倉賀野駅へと到着。ここで乗り換えのためしばらく待ちたいと思います。ホームには屋根が一部分しかなく、グリーン車の停車位置にも屋根がないため雨の日だと快適空間から一瞬にして全身がびしょ濡れになり地獄と化しそうです。

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静かな駅

倉賀野駅は一大ターミナルである高崎駅の一つ隣、ということで駅周辺には住宅も多く寂れている様子はあまりないのですが、駅自体は古く人気(ひとけ)もありません。もちろんこれは平日日中だからという意味で、朝晩はたくさんの利用があるのでしょうが、思いのほか静かな駅だなと感じました。

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通称”八高北線

倉賀野からは、15:55発の八高線 高麗川へと乗り込みます。この日のルートで最も列車本数が少ない区間であり、かつ首都圏で数少ない非電化路線となっております。

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分岐するとすぐ北藤岡

列車は倉賀野を定刻で出発。車内はかなり混雑していましたが、奇跡的に1人がけのセミクロスシートを確保できました。倉賀野を出てしばらくすると高崎線と分岐し、すぐに次の北藤岡駅へと到着します。

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眠気のピーク到来

八高線とはその名の通り王子と崎を結ぶ路線という意味ですが、途中の高麗川で運行系統が完全に分断されており、高麗川以南は比較的本数がある電化区間ですが高麗川以北は日中1~2時間に1本しか運行されない非電化区間となっているのです。

車両も東北地方のローカル線のイメージが強いキハ110系ですので、首都圏にいながら手軽に遠くまでやってきた気分を味わえます。

のどかな景色を走るあまり睡魔に襲われてしまいましたが…。

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寄居駅には3路線が乗り入れる

気づけば列車は寄居駅に到着。ここは八高線の他に東武東上線秩父鉄道が乗り入れる主要駅です。広大な鉄道用地が北海道の原野に佇むターミナル駅を思わせます。

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狭いホームで待機

17:15に終点の高麗川駅へと到着。眠い目をこすりながら隣のホームで今度は”八高南線”の列車を待ちます。

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一気に都会的になった

 

こちらが高麗川17:22発の八高線 八王子行。先ほどまでとは車両の見た目も大きく変わり、都会的なE231系となりました。とはいえ4両編成と短いので車内はやはり混雑しています。

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ほぼ全駅で対向列車とすれ違う

列車は高麗川を発車。八高線は単線ですが、夕方の帰宅時間帯に差し掛かり日中以上に列車本数も増えてきているようで、見る限りほぼ全駅で対向列車との行き違いをしているように見えました。こんなに需要があるなら複線にしてもいいような気がする…とは思いながらも、現実にはやはり難しいところもあるのかもしれません。

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拝島で青梅線に乗り換え

17:53に拝島駅へと到着。ここからは青梅線に乗り換え立川へと抜けます。人でごった返す階段を上り下りし、短い乗り換え時間でも何とか間に合いました。

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この先どんどん過酷に…

拝島17:58発の青梅線 立川行で終点の立川へと向かいます。中央線には直通しない列車ですが10両編成とかなり長いです。

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立川からは南武線

10分少々で立川駅へと到着。まだまだこの日の移動が終わることはなく、続いては南武線へと乗り換えていきます。

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着席するために1本見送る

立川17:25発の南武線 川崎行へと乗車。立川駅では南武線の全てが当駅始発となるため、目の前に停車している列車が混んでいても1本見送れば座れることが多いです。それを見越して余裕をもった行程とし、無事着席完了。定刻通りに立川を出発です。

列車は帰宅の途につくたくさんのお客さんをのせながら、各駅へと停車していきます。普段乗り慣れている路線を、いつものSuicaではなく「最長片道切符」という特殊すぎる乗車券で乗っていることに違和感を感じながら、武蔵小杉までロングシート地獄に耐えます。

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ブレブレですみません

19:09に武蔵小杉駅へと到着。南武線から横須賀線へと乗り換えます。

大宮から同行してくださったきっくーさんとはここでお別れです。本当にありがとうございました!!

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この光景も数年後には貴重なものに

長い通路を歩いて横須賀線ホームへ。現在武蔵小杉駅横須賀線ホームは島式1面2線ですが、隣に下り線の新ホームが建設されており、完成すれば現在の3番線は封鎖されて京急横浜駅のように変則的な2面2線の構造となるため、この光景も今ならではということになります。

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疲労困憊の乗り換えラッシュ

武蔵小杉19:21発の横須賀線 千葉行で2つ隣の品川へ。3分ほど遅れていましたがそんなことは大した話ではありません。

品川駅では、以前からお世話になっているさとちんさん@nozomi68)と合流。そのまま東海道線ホームへ移動し、Taka Sugiさん@takachii_set2)にもお出迎え頂きました。お忙しいところ本当にありがとうございました!!

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まっすぐ横浜へはまだ行けない

 

これまた帰宅ラッシュで大混雑を見せる品川19:43発の東海道線 小田原行に乗車。これでまっすぐ横浜へ行ける…かと思いきや、まだまだ乗り換えが続きます。一つ隣の川崎駅で、今度再び南武線へと乗り換えます。

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デジャヴ

ゆとりをもった乗り換えは良いものの、今度乗車するのはわずか1駅。隣の尻手駅まで乗車し、そこから先は南武支線へと乗り換え浜川崎方面へと向かいます。

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205系

尻手駅にて、同一ホームでの乗り換えで20:27発の南武支線 浜川崎行に乗車します。同じ南武線でもE233系よりはかなり古い205系での運行となります。ここからは何とたぬきちKさん@tanu_kichi_k)も駆けつけてくださいました!!

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道路を渡って乗り換え

尻手からわずか7分ほどで終点の浜川崎駅に到着。ここでは南武支線のホームと鶴見線のホームが離れており、道路を渡っての乗り換えです。どちらも無人駅となっております。

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狭すぎる浜川崎駅鶴見線ホーム

浜川崎駅鶴見線ホームは信じられないくらいの狭さですが、駅には待合室等もないためホーム上で列車を待つ人がかなり多いみたいです。

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一気に鶴見まで向かう

鶴見線にはいくつもの細かい支線がありますが、最長片道切符ではそれらに乗ることはできないので今回は一気に鶴見駅まで向かいます。浜川崎から鶴見までは7駅あり、こう聞くとかなりの距離にも思えますが、各駅間が短いため所要時間はわずか13分です。

列車は定刻で浜川崎を発車。武蔵白石、安善、浅野、弁天橋、鶴見小野、国道とまるで路面電車のようにこまめに停車していきます。

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最後は京浜東北線

20:57に鶴見駅へと到着。中間改札を通り、京浜東北線ホームへと向かいます。

この日最後となるのは、鶴見21:04発の京浜東北線 大船行。ようやくこれで最後目的地の横浜へと向かえそうです。

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ようやく横浜

21:14にようやく横浜駅へと到着。東京からまっすぐ来れば30分足らずの距離を、11時間かけて遠回りをしながらやってくることができました。

横浜は私の生まれ育った街であり、今もなお横浜に住んでいます。数日前に一度帰宅はしているとはいえ、やはり稚内からここまで長旅をしてきた中で見慣れた横浜駅の駅舎を見ると「ようやくここまで来たか」と感じるものです。

この日は自宅に帰ることももちろん可能なのですが、あまり頻繁に帰っても長旅気分が薄れてしまうのであえて横浜駅から徒歩圏内の「カプセルプラス横浜」というカプセルホテルを予約しておきました。2021年3月にオープンしたばかりのようで、大浴場がついていながら1泊何と2,200円でした。

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もはや食べ慣れた味

横浜でいただく「日本の食」57品目はもちろん崎陽軒シウマイ弁当(860円)です。何を今さらというレベルでこれまでにも数えきれないほど何度も食べてきた駅弁ですが、だからこそ今回の旅で取り上げないわけにはいかないと思い、横浜のご当地グルメはこれにすると前々から決めていました。ちなみに横浜駅に到着する頃には崎陽軒売店がどこも閉まっていると思い、予め時間のあった立川駅で購入しておきました。購入場所が神奈川県内ですらないのは目を瞑ってください(笑)。

蓋を開けるとシウマイが5個、そして鶏の唐揚げやかまぼこに玉子焼き、まぐろやたけのこ等実にたくさんのおかずが入っています。俵型のご飯はかなりボリュームがあるなぁというのが小さい頃からのイメージです。

 

というわけで、最長片道切符の旅16日目はここまで。

長くなりましたが、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。