わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

最後は思い出の詰まった特急〔南紀〕で新宮へ! 絶品黒毛和牛に舌鼓で感動のフィナーレ【JR東海最長片道切符9】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回はついに「JR東海最長片道切符の旅」シリーズ最終回となります。

7月22日(水)~24日(金)の3日間をかけて実施したJR東海最長片道切符の旅が、ついにゴールを迎えます。

前回の記事では三重県県都・津駅まで到達していたので、いよいよ今回は津からゴールの新宮へと向かっていきます!

前回の記事をまだご覧になっていない方は是非以下のリンクからご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

 

3日目 2020年7月24日(金)②

津駅から乗車する、「JR東海最長片道切符の旅」最後の列車は、津14:00発の特急〔南紀5号〕紀伊勝浦です。

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在来線特急はこの旅最初で最後

特急〔南紀〕は、名古屋~紀伊勝浦駅間を関西本線伊勢鉄道紀勢本線経由で結ぶJRの特急列車です。この日の旅の出発地であった四日市にも停車しますが、四日市と津の間は伊勢鉄道を挟むということで今回の旅では乗車不可能のため、この津から乗車します。今回の旅のゴール地点である新宮駅は、この列車の終点である紀伊勝浦駅の少し手前にある駅で、新宮駅より先は少しだけJR西日本に直通する特急列車となっています。今回は、津から新宮まで約2時間余り乗車していくことになります。

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車両はキハ85系

定刻通り、津駅に入線してきたのはキハ85系特急気動車です。窓が大きいことから、南紀号は「ワイドビュー南紀」と呼ばれることもあります。

停車時間も短いため、急いで乗り込みます。今回は贅沢にも、普通車の指定席を確保しておきました。JR東海株主優待割引では、任意の区間の乗車券とその区間内で使用する特急券1列車分が1割引となるため、この区間特急券は事前に購入しておいたというわけです。津から新宮まで、繁忙期の指定席特急料金は2,930円ですが、今回はその1割引ということで2,630円で用意することができました。

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懐かしき青春の思い出

列車は定刻通り津駅を出発。ワイドビューということで窓が大きく、また椅子がある部分は通路よりも1段高くなっています。温かみのある暖色系のシートはふかふかで、普通車でもとっても快適です。

津駅を出て約15分、列車は次なる停車駅である松阪駅へと到着します。実はここで、事前に予約していた駅弁を受け取ることになっていました。というのも、お肉の街・松阪に本店を構える駅弁屋「あら竹」さんでは、事前に電話で乗車予定の列車とその号車を伝えると、松阪駅への列車の到着に合わせて駅弁を届けてくれるサービスを行っているのです! 今回時間の関係で松阪駅には下車できなかったわけですが、やはりお肉の街である松阪の美味しい駅弁を食べて旅を締めくくりたいと考えていたので、事前に電話で予約をしておいたのでした。

列車の入線に合わせて乗車口に向かうと、駅弁屋の方がしっかりと待っていてくださいました。その場でお金を渡し、無事に駅弁を受け取ることができました。

それでは客室内に戻り、豪華なランチの始まりです!

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黒毛和牛 牛めし(1,500円)

まずは先ほど松阪駅で受け取った「黒毛和牛 牛めし」(1,500円)です! 松阪といえば松阪牛を連想する人も多いと思いますが、松阪牛の駅弁は英世さんが何枚飛んでいくかわからないくらいの高級駅弁なので、今回はこちらの駅弁をチョイス。松阪牛ではありませんが、松阪の美味しい黒毛和牛を赤ワインで煮込んだ人気の駅弁です。ブラックペッパーをふりかけ、一口食べてみると…おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!美味い、美味すぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!やわらかいお肉にしっかり味が染みていて、ご飯との相性も抜群です!こんな贅沢なお肉がご飯の上に所狭しと敷き詰められていますから、ボリュームは満点です。文句なしの美味しさで、自分が今までに食べてきた数ある駅弁の中でもTOP3には間違いなく入る、もしかしたら第1位かもと思うくらいのとっても美味しい駅弁でした!

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津ぎょうざ(260円)

それと、もう一つ、こちらは津駅の駅ビル「チャム」内で買っておいた名物の「津ぎょうざ」(260円)です。餃子1個で260円は高い!と思うかもしれませんがそんなことはありません。何とこの津ぎょうざは、とにかくジャンボサイズなのです。その長さはマルス券よりも長く、中にはぎっしりとタネを詰めて揚げてあります。地元の小学校の給食でも出るソウルフードのようで、津チャム内の複数の飲食店で販売されています。

一口かぶりついてみると、とにかくジューシーな旨みが口いっぱいに広がります。お惣菜ということで冷めていましたが、それでも十分に美味しいのです。醤油などはつけたりしませんが、このままで十分美味しいのです。津ぎょうざ1個で白ご飯1杯食べられるんじゃないかな?と思います。

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曇り空の紀伊半島を南下

美味しい美味しい三重グルメに舌鼓を打っている間にも、列車はどんどん南下していきます。津から新宮まで、途中の停車駅は松阪、多気、三瀬谷、紀伊長島、尾鷲、熊野市のみということで路線の長さにしてはかなり少なめです。普通列車で行くのもそれはそれで楽しいでしょうが、旅の最後に特急の指定席にしておいて大正解でした。とっても快適で、少しも疲れません(それ以前の旅の疲れはもちろんありますが)。

列車は海岸ギリギリの区間を走る場面が何度かあります。残念ながら曇り空で、ものすごく綺麗なオーシャンビューとはいきませんでしたが、うつりゆくのどかな集落や海岸、山や川を眺めているだけでも飽きません。

そしてあっという間に、列車は三重県を抜け、和歌山県新宮駅へと到着しようというところで、こらえようのない懐かしさがこみあげてきました。

というのも、実はこの特急南紀には以前一度だけ乗車したことがあるのです。それは、中学3年生の修学旅行でした。

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特徴的なビッグサイズの方向幕

首都圏の中学生の修学旅行先というと京都・奈良・大阪等が一般的ですが、私の中学は珍しくも和歌山でした。熊野三山を巡り、最後に名古屋から新横浜まで新幹線で帰るわけですが、その前に新宮から名古屋までこの特急〔南紀〕を利用するのが恒例でした。100人ほどの男子中学生の集団で、新宮駅から名古屋駅まで乗車していったわけです。

まぁ男子校なので、青春の思い出といっても何かものすごく感動する男女の青春物語があったとかそういうわけではないですが、それでもこの列車はとても思い出の詰まった列車なのです。

今回の旅のゴールである新宮駅は、まさに6年前の自分が特急〔南紀〕に乗車した思い出の駅です。今とは違いそこまで全国各地の特急に乗ったことがあるわけでもない未熟者の自分が、初めて名も知らぬ駅から名も知らぬ特急に乗ったのです。

あれから6年、大学3年生になった自分は当時とは比べ物にならないくらい多くの経験を積みました。全国各地の駅を利用し、全国各地のさまざまな列車を利用して旅してきました。そんな中にあっても、この特急〔南紀〕と新宮駅は、自分を鉄道ファンにのめり込ませてくれたきっかけとなった列車・駅であることに間違いありません。当時の記憶が鮮明に蘇る特急〔南紀〕のシートに座り、そして向かった「自分のルーツ」といえる新宮駅が、今回の旅のゴールだったというわけです。

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ついにゴール!

16:24、列車は定刻通り新宮駅に到着。特急〔南紀5号〕はこの先の終点である紀伊勝浦駅を目指してすぐに発車していきましたが、南国の生暖かい風がホームに降り立った私を出迎えてくれます。

この新宮駅は、紀勢本線の途中駅ですが、これより先はJR西日本の路線となります。駅の管轄もJR西日本のようで、名古屋方面の特急〔南紀〕の他に新大阪・京都方面を結ぶ特急〔くろしお〕も発着する駅です。

改札口で無効印を貰い、3日間に渡るJR東海最長片道切符の旅はついにゴールです!!

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鮮明に覚えている駅前広場で記念の一枚

国鉄時代からさほど変わっていないであろう雰囲気のある駅舎も、その駅前広場も、すべてが懐かしい新宮の地に降り立ちました。6年前の時は特急が来るまでの時間、このヤシの木の前の広場で整列して待っていた記憶があります。その思い出の地で、JR東海最長片道切符の旅のゴールを記念して切符と駅舎を一緒に撮影しておきました。

さて、これにて810kmにも及ぶJR東海最長片道切符の旅は終わったわけですが、この日は新宮の街で一泊します。新宮駅周辺には多数のホテルや旅館があるのですが、連休ということもあってか旅の1週間ほど前にどこを電話しても満室でした。そんな中、唯一空室があったのが「長谷旅館」さんです。今回はこちらで1泊させていただきます。

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長谷旅館

駅から程近いこの長谷旅館さんは、何と連休中でも1泊4,400円となかなかの安さです。受付でチェックインを済ませ、お部屋に案内していただきました。

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広すぎるぜ

中へ入ってみると、1人旅には広すぎるお部屋。布団も敷いていただき、冷房でキンキンに冷えた部屋は快適そのもの! 新宮の街はかなり蒸し暑かったのでこれはとても助かります。まだ外は明るいですが、疲れも溜まっているので特にここから新宮観光はせず、部屋でゆっくりくつろぐことにしました。

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めはり寿司(640円)

昼食が遅かったので、夕食は少し少な目に、和歌山名物のめはり寿司」(640円)をテイクアウトしてきました。めはり寿司とは、高菜の浅漬け(めはり漬)でご飯をくるんだ郷土料理で、寿司というよりもおにぎりに近いです。私が今回買ってきた「総本家めはりや」さんでは、店内での飲食もできますが、人が集まる空間での飲食によるコロナ感染リスクを鑑みて、テイクアウトを利用した次第です。4個入り640円で1人前なのですが、一つひとつが握りこぶしくらいの大きさでとても大きく、1人で4個食べるとそれだけで十分お腹いっぱいになります(笑)。6年前にもこのめはり寿司の入ったお弁当を熊野古道の途中で食べましたが、これよりもだいぶ小さく、しかも2個ほどしか入っていなかった記憶があります。とにかく1人で4個はかなりのボリュームですが、とっても美味しいのであっという間に完食してしまいました。

食後はお風呂に入り、のんびり過ごしてこの日は終了です。

 

 

ここまで「JR東海最長片道切符の旅」シリーズをご覧いただき、誠にありがとうございました!

3日間かけて東海地方のさまざまな観光地をめぐり、各地の美味しいものを食べながら進めていく今回の旅を通じて、私自身も東海地方の魅力を存分に味わうことができましたし、またブログ記事を通じて読者のみなさんにも感じていただけたのではないかと思います。

また、鉄道ファンからは「イマイチ面白くない」と言われることもあるJR東海の路線ですが、決してそんなことはなく、知れば知るほど、乗れば乗るほど、その底知れぬ魅力にのめりこんでいく素晴らしい鉄道会社さんであることもとってもよくわかりました。

旅の本編は今回の記事で終わりですが、次回以降の記事では新宮から横浜まで帰る行程もご紹介していきたいと思いますのでそちらも是非お楽しみに!

またその他の旅の様子も今後記事にしていきます。

最後に、今回の2泊3日JR東海最長片道切符の旅の行程と訪れた観光地、ご当地グルメを一覧にしてまとめておきますので、みなさんも是非参考にしてみてください!

【今回の行程】

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【観光地】
三嶋大社/旧国鉄清水港線三保駅跡/三保松原/登呂遺跡/御厨駅アクトシティ浜松三河安城駅/熱田神宮犬山城関ヶ原古戦場/岐阜羽島駅/なばなの里/四日市公害と環境未来館/津偕楽公園

ご当地グルメ
まぐろメンチバーガー(清水)/静岡おでん(静岡)/さわやかげんこつハンバーグ(浜松)/あんまき(豊橋)/あゆ釜めし(鵜沼)/水まんじゅう(大垣)/きしめん(名古屋)/アイス饅頭(桑名)/津ぎょうざ(津)/黒毛和牛牛めし(松阪)/めはり寿司(新宮)

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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