わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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【速報】「2023年春のダイヤ改正」ついに発表! ポイントをまとめました

こんにちは。わたかわです。

本日、鉄道各社より「2023年春のダイヤ改正」の概要が発表されました。

今回はその中から、特に注目しておきたい話題を中心に取り上げてご紹介していきます。

なお、本記事に記載している改正内容は2023年3月18日(土)からのものとなります。

JR北海道

特急〔オホーツク〕〔大雪〕全列車をキハ283系で運行 キハ183系引退へ

石北本線を走る特急〔オホーツク〕〔大雪〕は現在キハ183系で運行されていますが、ダイヤ改正後は全てキハ283系での運行となります。これにより所要時間の短縮が見込まれ、札幌~網走駅間は最速5時間14分で結ばれることになります。

キハ183系は1980年のデビューから来年で43年を迎える国鉄時代の特急気動車です。私が数年前に乗車した際にも既に車両の老朽化は相当深刻なものとなっていましたが、これをもってついに定期運用を終了することとなります。

富良野線 全列車をH100形へ

富良野線では現在キハ150形、キハ40形、キハ54形といった車両にて運行が行われていますが、これらが全てH100形での運行となります。

旭川・美瑛・富良野を結び、観光需要が極めて大きい富良野線。新型車両導入により快適性の向上が期待されます。

 

JR東日本

上越新幹線 全列車E7系

上越新幹線は現在「E2系」と「E7系」により運行されていますが、ダイヤ改正後は全列車がE7系での運行となることが発表されました。E2系上越新幹線から引退し、東北新幹線のみを活躍の場とすることになりそうです。

これに合わせ、上越新幹線の最高速度を240km/hから275km/hへと引き上げられることも発表されました。従来の最高速度はE2系E4系が運行されていた時代のものでしたが、これがJR東日本最新鋭の新幹線車両へと統一されたことで引き上げられ、東京~新潟駅間の所要時間は最速1時間29分(とき311号)となります。

高崎線特急にE257系導入、〔草津〕は〔草津・四万〕へ

高崎線特急にE257系(5両編成)が導入されます。また、上野~長野原草津口駅間で運行されている特急〔草津〕は列車名を草津・四万〕へと変更し、全車指定席での運行となることが発表されました。

併せて、平日に運行されている〔スワローあかぎ〕が〔あかぎ〕へ統一され、こちらも全車指定席での運行となります。

ただし、今回のダイヤ改正により高崎線特急の全列車がE257系での運行となるのか否かについては明らかになっていません。一部列車のみの置き換えとなった場合には一時的に651系とE257系の運用が混在することになります。

東京17時台発の特急〔湘南〕設定、快速アクティー廃止

東海道本線(東京口)では、新たに東京17時30分発の特急〔湘南1号〕平塚行が設定されます。特急〔湘南〕の下り列車としては初の平塚発着便になります。

また、夜に2本設定されていた快速アクティーについては運行を取りやめ、このうち1本については上野始発の普通列車へと置き換えられることが発表されました。

快速アクティーは特急〔踊り子〕の通過駅を救済する目的で1989年に運行開始。2021年のダイヤ改正で昼間の運行が取りやめとなり、その際廃止された「通勤快速」を置き換える形で細々と運行されてきましたが、ついに34年の歴史に幕を下ろすこととなります。

青梅線ワンマン運転開始、青梅駅で系統分割、ホリデー快速あきがわ廃止

青梅線ではワンマン運転が開始されるとともに、青梅駅河辺駅では新設ホームの使用を開始することが発表されました。

またこれらに伴い、青梅駅では列車の系統分割が行われることになります。青梅駅では必ず列車の乗り換えが必要となり、立川・拝島方面~奥多摩駅間を直通運転していた列車は全て青梅駅での折り返し運転となります。

またこれだけでなく、土休日に運行されている〔ホリデー快速おくたま・あきがわ〕にも大きな変更が生じます。

現在東京・新宿~奥多摩駅間で運行されている〔ホリデー快速おくたま〕は青梅駅での折り返し運転となり、青梅~奥多摩駅間では利用の多い時期に限定して接続臨時列車が設定されます。「おくたま」と名乗っておきながら1本では奥多摩へ直通しないことになります。

そして五日市線へ直通していた〔ホリデー快速あきがわ〕については廃止となることが発表されました。その代わり拝島駅で〔ホリデー快速おくたま〕と接続する五日市線普通列車が設定されます。

篠ノ井線に臨時特急列車新設へ

塩尻長野駅間では、E353系(3両編成)を使用した臨時特急列車が設定されることになりました。現時点で公開された情報は運行区間・始発終着時刻・途中停車駅・使用車両のみで、列車名や料金体系等については一切明らかになっていません。

2022年には、茅野~長野駅間で同様の編成を使用した臨時特急〔信州〕が運行されたことでも話題になりました。また2019年までは塩尻→長野の片道のみで189系を使用した快速〔おはようライナー〕の設定があった区間でもあります。続報に期待したいところです。

JR東海

新横浜始発下り臨時〔のぞみ〕設定

相鉄・東急直通線開業に合わせ、新横浜6時03分発の臨時〔のぞみ491号〕新大阪行が設定されます。

これまで新横浜駅から関西方面へ朝一番で到着可能な列車は新横浜6時00分発の〔ひかり533号〕でしたが、今回発表された時刻表を確認すると名古屋の時点で臨時〔のぞみ491号〕が先着していることが分かります。

特急〔ひだ〕全列車をHC85系で運行

高山本線の特急〔ひだ〕では2022年7月に新型車両「HC85系」がデビューしましたが、今回のダイヤ改正で全列車がこれに統一されることになりました。現在一部列車で使用されている「キハ85系」は高山本線から引退することになります。

 

なお大阪~高山駅間で運行されていた特急〔ひだ25号・36号〕も引き続き設定されることになり、いよいよHC85系が関西地区へ乗り入れることになります。

 

JR西日本

うめきた地下ホーム」開業へ

大阪駅の通称”うめきた”エリア地下に、新たに「うめきた地下ホーム」が開業します。大阪駅の一部としての扱いになり、特急〔はるか〕〔くろしお〕が停車するほか、現在新大阪駅での折り返し運転を行っているおおさか東線の全列車が乗り入れることになります。

これまで「大ターミナルである大阪駅を横目に通過する特急」と言われてきた〔はるか〕〔くろしお〕ですが、ついにその汚名(?)を払拭する日が来ることになります。またおおさか東線大阪駅乗り入れに伴い、大阪~奈良駅間では「大和路快速大和路線)」と「直通快速おおさか東線)」の2通りのルートで直通列車が設定されることになります。

一方で、〔くろしお〕の一部列車は西九条に停車していましたが、今改正をもって通過となります。

奈良線 京都~城陽駅間完全複線化へ

奈良線ではJR藤森宇治駅間、新田~城陽駅間、山城多賀~玉水駅間での複線化工事が完了します。これにより京都~城陽駅間が完全複線化となります。

 

依然として一部区間は単線状態のままになる奈良線ですが、それでも列車本数の多い京都~城陽駅間で完全複線化が完了することは沿線の利用者にとって大きなメリットになりそうです。

新快速「Aシート」増発へ

2019年より新快速の一部に連結されている有料座席車両「Aシート」。これまで1日2往復の設定でしたが、大幅に増え1日6往復の設定となります。公開された時刻表によると平日朝に姫路から野洲方面へ3本運行することになっており、着席機会の増加が期待されます。

特急〔はまかぜ〕一部列車運行区間変更

播但線経由で運行される特急〔はまかぜ〕の一部列車において、運行区間が変更となります。

これまで〔はまかぜ5号・2号〕が大阪~鳥取駅間での運行でしたが、この2本については運行区間が短縮され、5号は豊岡行へ、2号は城崎温泉始発へそれぞれ変更されます。

その代わり、これまで浜坂発着での運行となっていた〔はまかぜ1号・4号〕が運行区間を延長し、大阪~鳥取駅間を結ぶことになります。これまで鳥取駅に深夜に到着→早朝の折り返しでしたが、昼の12時台での折り返し運転となるため利用者数の増加が期待できそうです。

相鉄・東急・東京メトロ東京都交通局東武埼玉高速鉄道

相鉄・東急直通線開業へ

相鉄新横浜線・東急新横浜線開業により、相鉄本線いずみ野線東急東横線目黒線方面での相互直通運転が開始されます。

先日発表された内容の通り、日中は基本的に「相鉄本線東急目黒線方面」「相鉄いずみ野線東急東横線方面」でそれぞれ直通列車が運行されます。一方朝夕時間帯はこれに限らず、「相鉄本線東急東横線方面」や「相鉄いずみ野線東急目黒線方面」でも直通列車が設定されるようです。

現時点で詳しい運行時刻等は明らかになっていませんが、列車の行先が公開されました。東急東横線東急目黒線内を終着とする列車以外では東京メトロ副都心線東武東上線東京メトロ南北線都営三田線埼玉高速鉄道線への直通が行われ、それらにおける行先は上表の通りです。また土休日には海老名発小川町行のロングラン列車が設定されることも明らかとなっています。

 

今回ご紹介した内容以外にも、各鉄道事業者において列車の接続改善や運行時刻・停車駅等の変更が多数行われます。また発表内容については変更となる可能性がありますので、ご利用の際には最新の情報にご注意ください。

※本記事は、2022年12月16日時点で発表された以下の参考文献を元に執筆しています。

https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/221216_KO_2023kaisei.pdfJR北海道

2023年3月ダイヤ改正について:JR東日本

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042444.pdfJR東海

2023年春のダイヤ改正について:JR西日本

2023年3月18日(土)開業 相鉄・東急直通線 運行計画(運行区間・列車本数)のお知らせ【相模鉄道】 | 相鉄グループ