わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

#4 大阪を出て大阪に戻る!? 最近全車指定席化で話題の特急を乗り継ぐ北近畿の移動【特急リレー最長片道切符の旅】

 

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watakawa.hatenablog.com

 

3日目 2022年5月3日(火)

3日目の今日は、行程の関係でゆっくりめのスタート。宿泊していた「ホテルリブマックス大阪淀屋橋」をチェックアウトします。

時間に余裕があるのでホテルでのんびりしても良いのですが、せっかく大阪に来たので市内をぶらぶら歩いてみることにしました。今回の「特急リレー最長片道切符の旅」では立ち寄る街全てをじっくりと観光することはできませんが、たまにはこうした時間も取れると良い気分転換になるものです。

御堂筋線に乗って「新世界」「道頓堀」をぶらり。テレビで見るような光景が目の前に広がるとやはりテンションが上がるもので、それほどお店が空いていない午前中の時間であっても多くの観光客の姿がありました。せっかくなのでゆるふわおでかけ初心者(?)らしくたこ焼きを頬張り、つかの間の大阪観光を楽しむことができました。

さて、改めて3日目は昨晩の〔くろしお30号〕にて到着した新大阪駅からルートを再開していきます。数多くの新幹線・特急が発着する西日本最大級のターミナル駅の一つで、在来線の発車標も北陸・紀南・北近畿・山陰方面等々多数用意されています。

新大阪駅構内のデジタルサイネージを見ると、特に山陽新幹線はかなり混雑している模様。まぁ今回の私の企画には一切関係ないんですけどね(笑)。「満席」の文字を見ると繁忙期を感じさせてくれます。

ちょうど今日からGW後半戦がスタートしたということで、窓口や券売機にも長蛇の列が出来ています。

今企画通算7本目となる列車は、新大阪11:25発の特急〔スーパーはくと4号〕京都行です。朝方に鳥取駅を発車してきた列車で、終点京都まで最後の一区間だけ乗車します。

隣の3番線には11:15発のくろしお号が時刻ギリギリで入線。大きな荷物を抱えた旅行客のみなさんが続々と吸い込まれていき、途端にこのホームが一気に閑散となりました。

そしてまもなくすると4番線に倉吉・鳥取方面からの〔スーパーはくと4号〕が入線。ギラギラと眩しい太陽が反射し、今日も夏の訪れを感じさせるおでかけ日和です。

次の京都が終点なので、新大阪で降りる人はたくさんいますがここから乗る人はほとんどいません。妙な視線を感じつつ、定刻通りに新大阪駅を発車。

新大阪~京都駅間は、東海道新幹線が並走していながら実に6種類もの在来線特急が運行されている全国有数の特急街道。「在来線特急にしか乗車できない」ことから全国各地でスケジュールに大きな制約が生じる今回の企画ですが、この区間では多種多様な特急がやってくるため特に困ることはありません。

その中でも今回〔スーパーはくと〕を選んだ理由の一つは、この特急券の券面に隠されています。

号車のところを見てみると…「増2号車」という印字が。そう、普段は5両編成で運行されている〔スーパーはくと〕ですが、本日は多客期につき1両増結されて6両編成での運行となっているのです。繁忙期ならではの光景、しかもこの増2号車は指定席として発売されているということで、あえてこの号車の座席を選びました。

客室内に大きな電光掲示板が設置されている智頭急行の「HOT7000系」。しっかり「増2号車」との表示もなされています。また座席の足元付近にはコンセントが設置されており、長区間での乗車も安心。JR西日本管内を走る特急としては珍しくフリーWi-Fiも整備されていましたが、残念ながら環境が悪かったのかあまり安定して接続させることはできませんでした。

高槻駅の少し手前には明治の工場があり、車内から見えるくらい巨大な板チョコが目印です。ちなみに〔サンダーバード〕〔はるか〕はそれぞれ一部が高槻駅へと停車しますが、スーパーはくと全列車が通過となります。

特急街道とはいえ、この〔スーパーはくと〕において新大阪~京都駅間は末端区間。特急もどきの新快速が高頻度で運行されているため〔スーパーはくと〕の車内は空いていますが、こちらも新快速と同じく130km/hでの運転を行います。凄まじいスピードで過ぎ去る景色は2日前の〔ひたち〕で味わった景色を思い出します。

新大阪を出てわずか22分、11:47に列車は終点の京都駅へと到着。逆光で車体がほとんど見えず分かりにくいのですが、「日本一長いホーム」の一部をなすことでも知られる0番線へと到着しました。

近未来的な駅舎が構えられている京都駅烏丸口。こちらも新大阪に引けを取らず、大勢の観光客でごった返しています。

特に駅前のバスロータリーは長蛇の列。各観光地へと向かうバスが発着しており、灼熱のアスファルトなどお構いなしの賑わいを見せています。目的地にもよりますが、京都駅から市内の有名観光地へ行くには京都駅から直接バスに乗るよりも目的地の近くまでJR・地下鉄等を利用しそこからバスへ乗り継ぐ(or徒歩で向かう)方が早かったりするので、京都観光される方は是非参考にしてみてください。

駅前一等地にそびえる京都のシンボル「京都タワー」を見上げ、3秒で京都観光完了。京都へ来るたびに見上げていますが、登ったことは一度だけしかありません。

それでは駅舎内へと戻り、企画を続けていきます。続いて乗車するのは、京都12:25発の特急〔はしだて5号〕久美浜。ここからは嵯峨野線山陰本線)へと進んでいきます。

はしだて5号〕および併結相手の〔まいづる5号〕に使用される車両は、京都丹後鉄道の観光特急車両「丹後の海」。スーパーはくとから2本連続でJRでない第三セクターの特急車両となります。

はしだて〕〔まいづる〕はいずれも今年春のダイヤ改正にて自由席が廃止され全車指定席となった特急。6両編成のうち前4両が〔はしだて5号〕、後2両が〔まいづる5号〕です。

早速乗り込み、列車は定刻通りに京都駅を発車。木をふんだんに使用した高級感のある内装ですが、車内はほぼ満席で大変混雑しており高級感どころではありません(笑)。

ちょうど時間も良い頃なので、京都駅を出てすぐお昼ご飯をいただくことに。ついさっきたこ焼きを食べたばかりなのでそこまで量はいらないなぁ…と思っていたところに、京都駅構内のお土産物屋さんで美味しそうな助六寿司を発見したので即購入。お値段も600円とお手頃です。

京都・三条に本店を構えるお寿司屋さん「寿しのむさし」さんが手がける助六寿司のセット。京都らしさを感じる「抹茶いなり」が入っており、贅沢な味わいです。

列車はすぐにJR京都線東海道本線)と分かれて嵯峨野線山陰本線)方面へと進みます。しばらくは高架化された都市部を走りますが、嵯峨嵐山駅付近でトロッコが見えると盆地も終わり、いよいよ山間部へと入っていきます。

ここでの見どころの一つといえば、やはり保津峡の眺め。嵯峨嵐山から馬堀の辺りにかけて線路が何度か川を跨ぎ、その度に美しい景色が広がります。ちょうど川下りをする船も見下ろすことができました。

亀岡駅の近くには「サンガスタジアム」という立派なスタジアムがありました。前に通った時はまだ工事中だった記憶があるので、最近新しくできたものかと思います。

園部を出ると次の綾部まで約40分に渡りドアが開きません。この区間にはそれほど大きな街もあまりないようで、のどかな景色の中を進んでいきます。

途中の停車駅は二条、亀岡、園部、綾部、福知山、大江、宮津天橋立、京丹後大宮、峰山、網野、夕日ヶ浦木津温泉。福知山でJRから京都丹後鉄道へと入るため、私が今回乗車するのは福知山までです。終点の久美浜より先ではそのまま同じ車両で「快速 豊岡行」として走るため特急リレーが繋がるかに思われますが、例え特急車両を使用していても「快速」という種別を掲げて走る列車に乗るわけにはいかないので、終点まで乗ってもその先へ繋がる特急はありません。

しばらくすると線路のすぐ右側を由良川が流れるようになります。若狭湾に面する京都丹後鉄道の由良川鉄橋はこの川をずっと下っていった先にあります。

13:32に綾部駅へと到着。ここで後2両が切り離され〔まいづる5号〕は舞鶴線へと入っていきます。まいづる5号は列車の進行方向が変わるため、座席を回転する際には周囲の乗客へ配慮するようアナウンスでも促していました。切り離し作業も見てみたかったですが、身動きが取れないくらい車内が混んでいたので諦めることにしました。

京都駅を出て約1時間20分、13:48に福知山駅へと到着。ここで途中下車します。

向かい側のホームには新大阪からやってきた〔こうのとり9号〕城崎温泉行が待機しており、ここ福知山駅では対面乗り換えが可能になっています。

北近畿エリアには様々な愛称の特急列車が運行されており、それらが全て集まるのがこの福知山駅となっています。しかし京都と新大阪の両方を通る列車は存在せず、京都発着の列車は山陰本線経由、新大阪発着の列車は福知山線経由でそれぞれ福知山へとやってきます。そして福知山より先では再び二手に分かれており、スムーズな乗り換えが可能となるよう福知山駅では対面乗り換えのできるダイヤが組まれています。

今回の私の場合は、上の表の左上のマスの3行目のパターンにあたります。

2009年に全面高架化が完了した福知山駅は駅前もかなり広く、洗練されたデザインの駅舎が映えます。一方で大阪や京都のように大勢の人でごった返しているという様子はなく、静かでホッとしています(笑)。

福知山では少し時間があったので、フォロワーさんにお誘いいただき福知山城へお散歩。駅から徒歩圏内ですので、時間ができた際には是非訪れてみてください~!

そして福知山駅へと戻ってきました。ここからは城崎温泉方面に向かう…かと思いきや、再び大阪方面へと戻らねばならないのです。「特急リレー最長片道切符の旅」という企画名が表す通り、この旅では目的地へとまっすぐ進めるわけではありません。くねくねと迂回し最も遠回りになるよう乗り継ぎながらゴールの宇和島を目指さねばならないのです。

というわけで乗車するのは福知山14:43発の特急〔こうのとり18号〕新大阪行です。当駅始発ではなく城崎温泉からやってきた列車で、福知山駅の2番線へと入ります。

お隣1番線には、天橋立からやってきた〔はしだて4号〕京都行が停車中。ここで相互接続を取り、お互いに発車していきます。どちらも同じ車両ですから、うっかり乗り間違えないようにしましょう。

無事に相互接続も完了し、定刻通りに福知山駅を発車。先ほど通ってきた山陰本線の線路と分かれ、今度は福知山線へと入っていきます。

こうのとり18号〕は本日増結車両を含め7両編成での運転とのこと。しかしまだGW後半戦初日ですから、下りならまだしも上りの特急で車内が混む様子などなく、かなりガラガラです。

〔きのさき〕〔はしだて〕〔まいづる〕等と同様に〔こうのとり〕も今年の春で自由席が廃止され、全車指定席化がなされた特急の一つです。しかし特急券の券面を見てみると「B特急券」のまま従来から変わりはなく、首都圏の全車指定席化とは異なり料金の改定や着席サービスの大幅な変更等を行ったわけではないことが分かります。

福知山線の車窓はそれほど自然が険しい様子もなく、概ねのどかな田園風景の中を進んでいきます。ちょうど5月初旬ということで田植えが行われており、この季節ならではの光景が楽しめます。

途中の停車駅は柏原、谷川、篠山口、三田、宝塚、尼崎、大阪。谷川駅では対向列車と行き違いを行う…はずでしたが、何とその行き違いを行う予定だった特急が遅延しているためここでの行き違いは中止に。ただ意味もなく6分間停車しているだけということになりました(笑)。

途中列車は篠山川を渡ります。川面が緑色に見えるのは木々が反射しているからなのか、それとも濁っているからなのか…? 気になるところです。

谷川で行うはずだった列車行き違いは、篠山口の一つ手前にある丹波大山という駅で行うことに。こちらは特急停車駅ではありませんのであくまでも運転停車となり、ドアは開きません。

まもなくするとこちらに向かって下りの特急列車が遅れてやってきました。私が乗車する〔こうのとり18号〕も予期せぬ運転停車に時間を費やしていますので、この先どの程度遅延を引きずるかといったところです。

篠山口駅からは普通列車の本数が増える区間に入ります。ホームでは後続の普通列車を待つ人が多くおり、ここから特急に乗車してくる方はあまりいませんでした。定刻よりも5分遅れて発車していきます。

三田や宝塚の辺りまで来れば駅周辺にかなり住宅が多く、大阪などへ通勤通学する方が多いエリアへと入っていきます。宝塚駅を6分遅れで発車しましたので、この先で遅延を回復させることはなかなか難しそうです。

尼崎の手前でJR神戸線の線路を跨ぎ、大きく左へカーブを描いていきます。

最終的に定刻よりも4分ほど遅れて、16:27頃に大阪駅へと到着しました。大阪駅サンライズサンダーバード等でもおなじみの11番線へと入線です。

ちなみにこのあとはJR神戸線の姫路方面へと向かう特急に乗り換えます。尼崎~大阪駅間が重複となっておりますが、これも塩尻松本駅間と同じく「分岐駅通過特例」が適用されるため、大阪駅の改札を出場しない限りこの区間の往復運賃が徴収されることはありません。

大阪駅では、てらおくん@terao25017495)をはじめたくさんの方々とお話をさせていただきました!

上の写真に映っている子は全員高校生だそうで…若すぎる…(笑)

 

この後は引き続き大阪駅から特急を乗り継いで移動していきますが、その様子はまた次回お届けしていきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。