わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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【速報】驚きのルートを通る京浜東北線が登場しました!

 

2022年5月22日(日)

本日は東京都内にやってきました。この週末、JR東日本では「浜松町駅ホーム拡幅工事」に伴い一部の路線に運転変更が発生しています。

今回行われているのは、浜松町駅京浜東北線南行)ホームを拡幅する工事です。昨晩22時頃から上野東京ライン等も含め一部路線での行先変更等が発生しており、2日目となる今日は京浜東北線南行列車が終日に渡り山手線の線路を使用して運行されます。また、終日に渡り南行北行ともに快速運転を中止します。

まずやってきたのは田端駅。山手線と京浜東北線が並んで走る北限の駅です。

田端駅では3番線に山手線外回り、4番線に京浜東北線南行列車が入線します。田端駅の時点ではまだ山手線と京浜東北線が線路を共有することもなく、それぞれのホームに入線するようです。

しかし田端駅のホームから上野・東京方面(南側)を望むとご覧の通り。渡り線があり、本日に限り京浜東北線南行列車はここを渡って京浜東北線の線路から山手線の線路へと入ります。

というわけで、やってきた大船行の列車へと乗り込みます。先頭車両には鉄道ファンらしき方が数名乗車されていました。

田端駅4番線を発車すると、列車はゆっくりとポイントを渡り、右の線路へと移っていきます。合間に山手線も高頻度で運転されていることから、ここのポイント切り替えはかなり慌ただしそうです。普段なら特に使う機会はないはずですが、本日は大活躍です。

そしてまもなく列車は次の西日暮里駅へと入線。京浜東北線に乗車していながら内側の線路を走っているのは何ともいえない違和感があります。

山手線ではほとんどの駅にホームドアが設置されており、胸ほどの位置に山手線のラインカラーを示す黄緑色の線が入っています。そんな黄緑色のホームに入る京浜東北線…何と不思議な光景でありましょうか。

なお、山手線は11両編成ですが京浜東北線はそれより少し短い10両編成。このため西日暮里駅では上野寄りに停車し、田端寄りの1両分を余らせて停車する形になっています。車両が停車しない1両分はホームドアも開きません。

今回の工事は約3ヵ月前に発表されたもの。それなりに周知が図られているのか、京浜東北線側のホームで列車を待つ人の姿はほとんど見られませんでした。まぁしかしホームに上がってから運転変更の旨を知る人は一定数いたようで、困惑しつつスマホで情報を得る人の姿もあちこちで見られました。

今日一日、山手線外回りと京浜東北線南行の全ての列車を捌かなければならない西日暮里2番線ホーム。山手線は普段から「約○分後」の表記ですが、京浜東北線の方は時刻表記がなされたり山手線と同じ表記になったりまちまちでした。「約○分後」と通常の時刻表記が混在する光景も普段は見ることができません。

駅ではなかなか正確な発車時刻が分からないので、この西日暮里駅午前9時台のダイヤを整理してみました。山手線・京浜東北線合わせて何と27本もの列車が設定されており、これらが全て西日暮里駅2番線のみを使用して発車していきます。通勤ラッシュもびっくりの過密ダイヤです。

ちなみに今回の工事は南行のみですので、北行は通常通りの運行です。向こう側のホームではいつもと何ら変わりない日常の光景が広がっています。

それでは再び南行列車へと乗り込み、先へ進んでいきます。

京浜東北線の車内LCDでは「こちら側のドアが開きます」の文字や駅到着時の入線ホームが本日の運行形態にしっかりと対応していました。何かあった時のために、このような「山手線の線路を走る京浜東北線」のバージョンが用意されているのかもしれません。

途中いくつかの駅では、京浜東北線側のホームに工事そのものと直接は関係なさそうな作業員の方々がいるのが見えました。京浜東北線南行ホームを丸一日使用しない日などそうそうありませんので、このチャンスを利用して乗車位置案内のステッカーを新調したりしているようです。

続いて秋葉原駅で下車。中央・総武線各駅停車がクロスして接続することから、乗り換えの需要も非常に高い主要駅です。

ここ秋葉原駅では、ホーム上に係員の方が立って乗客への案内や誘導を行っていました。そのおかげかやはりここでも京浜東北線のホームで列車を待つ人の姿はほとんどありませんでしたが、今日1本も列車が来ないはずのホームでずっと「電車が」「きます」と交互に表示し続けていたのが気になりました。詳しくは分かりませんが、仕組み上これを消すことはできないのでしょうか…?(笑)

また、秋葉原駅ではアナウンスによる案内もかなり丁寧になされていました。京浜東北線は本日、ホームドアに黄緑色の線が入ったホームに到着いたします!」「水色の線が入ったホームからは発車いたしません!」など大変分かりやすく、また山手線が入線する直前には肉声で途中の停車駅を渋谷まで読み上げるなど、もはや神対応というべき分かりやすいアナウンスが展開されていました。

では、そんな黄緑色のホームから水色の電車へと乗り込みます。山手線の発車標に京浜東北線の文字が出ているのはどこの駅であっても違和感です。

続いては東京駅へ。ここでは5番線が山手線外回り、6番線が京浜東北線南行となっています。

東京駅では5番線と6番線で発車標の仕様が異なっていますが、意外にも山手線の方が古いものを使用しており、新しいフルカラーのものは宝の持ち腐れ状態になっています。山手線・京浜東北線ともいくらか本数を減らした臨時ダイヤとはいえ、普段2つの線路で捌いているものを1つのホームで捌くのですから、東京駅5番線は日中でもひっきりなしに列車が入線してきます。

東京駅でもやはり京浜東北線南行ホームに並ぶ人はほぼいません。昨年10月の山手線工事に伴い長時間の運休が発生した際に、列車が来ることのないホームに相当な数の乗客が並んでいた光景を覚えている身としては、今回のこの光景は意外でした。

もちろん5番線側は山手線と京浜東北線の両方を待つ人でかなりごった返しています。通常山手線の環状列車ばかりが入線するホームですので、特に「先発」「次発」などと書かれた乗車整列位置案内はなく、その意味では誰が京浜東北線を待っていて誰が山手線を待っているのかが分からず、若干雑然としていたように見えます。

蒲田行へと乗り込み、続いてはいよいよ工事の現場となっている浜松町駅へ。到着直前に車窓左手を見ると、ちょうど線路の切り替え作業が行われていました。手前の途切れている線路が昨日まで使っていた京浜東北線南行の線路…でしょうか?(違っていたらすみません)

肝心の浜松町駅では、京浜東北線南行ホームの4番線のほとんどが仮囲いで覆われ、その中で急ピッチの作業が進められています。資材等が置かれているため、元々狭いホームがさらに狭くなっています。

今日の午前中に見た限りでは、まだホームの幅が広がっている様子はありませんでした。昨晩22時頃から終電までは上野東京ラインの上野・東京~品川駅間を運休としていたことで拡幅作業の下準備はできているはずですが、このあと約20時間後には新しい4番線ホームに京浜東北線南行の列車が入ってくるという光景が想像もつきません。

浜松町駅の改札口付近やコンコースでも、ポスターや大画面を用いて運転変更の旨が頻りに案内されていました。

それにしても、これほどまでに多数の線路がひしめき合っている浜松町駅でホームの拡幅を試みるというのはかなり思い切った決断だっただろうと思います。常に画角のどこかに鉄道車両が映るような場所で、向こうの方には東海道新幹線も走ります。

山手線と京浜東北線、膨大な本数の列車を1つのホームで捌く神プレーはもちろんここでも展開されています。タイミングによっては若干徐行して入線・発車をしたりすることもありましたが、概ね臨時ダイヤの通りに走っていたように見受けられました。

京浜東北線南行の線路上には、事業用車両も止められていました。浜松町駅は山手線にのみホームドアがあるようですが、恐らくこの拡幅工事を見越して京浜東北線南行ホームには設置しないでおいたのでしょう。

非日常的な浜松町駅を見届けたところで、最後に田町駅へと向かいます。大船行へと乗り込みます。

田町駅に入線する直前、ガチャガチャと線路を渡る音が。先ほどまで使っていた山手線の線路がすぐ右に見えるようになり、これで田端発車直後以来の京浜東北線の線路への復帰ということになります。

田町駅では通常通り京浜東北線のホームに到着。ちなみにこの駅でも京浜東北線のホームにホームドアは未設置の状態でした。

田町駅のホームの先端(東京寄り)では、京浜東北線の列車が山手線の線路から転線してくる珍しい光景をしっかりと見ることができました。

 

今回はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございました。