わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

(53)夕方から備後落合に向かったらとんでもないことになりました…【最長片道切符の旅2021】[広島→米子]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅30日目の後半の様子をお届けしていきます。

 

2021年9月4日(土)30日目②

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芸備線の大部分の区間が昨日の大雨の影響で昼頃まで運転見合わせになっていたため長らく広島から身動きが取れないでいましたが、無事に運転を再開したため30日目の移動を開始していきます。

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まず乗車するのは、広島16:05発の芸備線 快速〔みよしライナー〕 三次行芸備線を乗り継いで新見方面へ抜けることのできる最終列車になります。最長片道切符の旅ではいつも朝早くから動き出す日が多かったので、こんな夕方にもなってようやくルートを進め出す日はなかなかありません。

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列車は切り欠き式の8番線ホームに入線していました。キハ47形2両編成で、前面にはしっかりと「快速」の幕を表示しています。一応「みよしライナー」という愛称がついているのですが、現地の旅客案内ではあまり用いられていないようでした。

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車内は昔ながらのボックスシートが並びます。夕方ということもあって車内はかなり混むかと思いきや、実際には各区画1名ずつ程度でかなり空いていました。土曜日なのであまり通勤通学の需要が高くなかったのかもしれません。

16:05に発車する予定でしたが、他の路線からの接続を取っての発車となったため5分ほど遅れて16:10頃に広島駅を発車していきました。

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快速ということで、三次までの途中停車駅は矢賀、戸坂、安芸矢口玖村、下深川、志和口、向原、甲立です。下深川までは各駅に停車するため、快速としての本領発揮はその先からとなります。

初めのうちはベッドタウンで車窓はいかにも通勤通学路線といった感じですが、下深川を過ぎると次の停車駅である志和口までは約20分間ノンストップとなり、車窓にも自然が増えていきます。ちょうど2ドアのボックスシート国鉄車両なので、往年の急行列車のような雰囲気を味わえて思いがけない体験になりました。

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前回の記事でも少し書いた通り、芸備線は広島駅から遠ざかれば遠ざかるほど運行本数が減少していきます。広島駅から発車する芸備線の列車では、途中の下深川や狩留家までしか走らない区間列車も多数設定されており、三次まで行ける列車は1~2本/時程度しかありません。

終点の三次には17:28頃に到着。広島駅を発車した時点での遅延をだいぶ取り戻したものの、それでも定刻よりも1分ほど遅れての到着となりました。

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そしてここからは階段を渡ってすぐの乗り換え。三次17:30発の芸備線 備後落合行へと乗り換えます。初めはホームのどこに列車が停車しているのか分からず、危うく乗り遅れるところでした。これはまだ備後落合方面への最終列車というわけではありませんが、これを逃すと備後落合よりも先へ乗り継げなくなってしまうため絶対に乗り遅れるわけにはいかなかったのです。

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何とかギリギリで間に合い、列車は17:30に定刻通り三次駅を発車。いや~マジで危なかった、、、、外からちゃんと車両を見る時間がありませんでしたが、キハ120系の1両での運行でした。ロングシート部分に腰掛けます。

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列車は八次、神杉、塩町、下和知…と各駅に停車しながらどんどん山奥へと進んでいきます。塩町駅福塩線が分岐する駅で、山陽方面の福山へと線路が繋がっていますが、今回の最長片道切符の旅では経路に含まれていません。

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塩町駅を出て福塩線と分かれると、列車は田総川を渡ります。もはや聞いたことすらありません。稚内を出てからこれまで、いったいいくつの川を渡ってきたというのでしょうか。

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路線の大半は山間部ですが、途中の備後庄原駅は列車交換も可能な駅となっています。備後庄原駅周辺には庄原市の市街地が広がっているようです。ちょうど対向の三次行の普通列車とすれ違いました。

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備後庄原を出ると列車は西城川に沿って進んでいきます。18時を過ぎていますが、まだまだ外は明るいです。

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そして18:46に終点の備後落合駅へと到着。辺りは次第に暗くなってきています。

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備後落合は2面3線のターミナル駅ですが、辺り一帯は山に囲まれており、日が暮れてきたこともあって鬱蒼としています。駅前に市街地が広がっている様子もありません。

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備後落合駅はその名の通り、3方向からの列車が「落ち合う」駅となっています。しかしどの方向へも列車本数は極めて少なく、当駅を発車する列車は全て合わせて1日わずか11本のみ。6時台・9時台・17時台には2方向の列車がここで落ち合うほか、14時台には今でも3方向の列車が落ち合うものの、一日を通じてあまり列車どうしの接続は考慮されていません。

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小さな待合室がある駅舎内にはいたるところに鉄道写真やポスターが貼られており、とても印象的です。近年は鉄道ファンから人気の高い秘境駅としても知られており、特に18きっぷシーズンの週末ともなると14時台はそれなりに賑わいを見せるようです。

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駅ノートは、ページを遡ると有名なYouTuberさんやTwitterのフォロワーさんの書き込みが次々に見つかって驚きです。駄文ながら、私も一筆したためておきました。

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時間もあるので、ここで夕食にします。広島駅でコンビニおにぎりと一緒にがんすという食べ物を買い込んでおきました(「日本の食」123品目)。

これは衣をつけたはんぺんのようなもので、広島の名物のようです。あっさりしているのかと思いきやしっかり味がついており、何もつけずにそのまま美味しくいただくことができます。

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そしてようやく列車がやってきました。備後落合20:12発の芸備線 新見行です。19:51に新見方面からやってきた備後落合着の列車として入線し、20分ほどで折り返していきます。これが1日の中で備後落合駅を発車する最後の列車となります。これに乗り遅れると備後落合で野宿が確定します。

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無事に乗り込み、列車は定刻通りに備後落合駅を発車。真っ暗で何も見えない山の中を進んでいくことになります。

車内では丸一日スケジュールが大崩壊していたのでこの後の行程をリスケしようと試みたのですが、圏外の区間が多くスマホもまともに使えませんでした。紙の時刻表も持っていましたが、この夏は各地で災害による運休やバス代行も多く、紙の時刻表にはそれらが反映されていないことも多いのでどうしてもネットで調べざるを得ないのです。

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21:25に備中神代駅へと到着。終点である新見駅の2つ手前の駅ですが、ここが伯備線との分岐駅になっているためここで乗り換えます。新見駅は昨日通っているので、別途運賃を支払わない限りはここ備中神代で乗り換えとなります。

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備中神代駅は備後落合と同じく無人駅ですが、駅から少し歩いた所には若干の民家もあり、備後落合に比べれば遥かに生活利用がありそうな駅です。少なくとも山の中というほど鬱蒼とした雰囲気はなく、まだ安心感があります。

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しかし泊まる場所はないので、備中神代22:02発の伯備線 米子行へと乗り込み、終点米子まで一気に抜けることにします。伯備線の下り最終列車です。

先ほどの芸備線と比べるとだいぶ電波は入るので、ここで翌日以降の予定を立て直すことにします。相変わらず車窓は特に何も見えないので、鈍行で一駅ずつ地道に停車していくのはなかなかしんどかったりします。

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23:25に終点の米子駅へと到着。広島から普通列車のみを乗り継いで約7時間、夕方からのスタートでしたが何とか辿り着くことができました。

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30日目の移動はここまでとなります。

山陰でも指折りの主要都市である米子の駅前にはもちろんホテルがいくつもあります。しかしホテルに泊まるほどの金銭的余裕はないので、快活CLUB米子店まで約2.7kmの距離を歩くことにしました。

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40分ほど歩き、ようやく到着。時刻は既に0時を過ぎており、この旅で最も遅い投宿となりました。実は境線の後藤駅から歩いてすぐなのですが、境線の最終列車が米子22:30発ということで明らかに間に合わないので歩くしかなかったというわけです。

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しかし悲劇が待っていました。何とフラットブースが満室になっているとのこと。考えてみれば今日は土曜日の夜、確かにいつもより混雑していても不思議ではありません。かなり遅い時間の到着となってしまったことが災いし、イス席かマッサージチェアしかなく、仕方なくマッサージチェアを選ぶことにしました。

普通のイスよりはマッサージチェアの方がリラックスできると思い選んだのですが、表面がゴツゴツしていてこれ自体は座り心地が良いわけではないんですよね…安眠できるかと言われると限りなく怪しかったです。初めのうちは座って寝ようかと試みたんですが、午前3時くらいに突如目が覚めてどうしても寝付けなくなってしまったのでそこからはブランケットを床に敷いて床で寝ることにしました。しかしこれが事件の引き金だったのです…。

 

次回は山陰本線で西方面へと進んでいきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。