わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

東京のど真ん中でブルトレに宿泊! 東京・馬喰町「Train Hostel 北斗星」に行ってきた

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2015年に廃止された寝台特急北斗星〕を再現した宿泊施設「Train Hostel 北斗星」に宿泊してきましたので、その様子をご紹介していきます。

 

2021年7月23日(金)~24日(土)

さて、今回やってきたのはJR総武線快速の馬喰町駅。東京駅から2駅のところにあり、都営浅草線東日本橋駅や都営新宿線馬喰横山駅とも近接しています。

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簡易宿泊所の多い街

馬喰町は東京都内でも浅草や上野と並び簡易宿泊所の多い街で、主に外国人観光客に向けたゲストハウスやホステル等が多数立ち並びます。その中でも今回利用するのが「Train Hostel 北斗星」。2016年にオープンし、往年のブルートレイン北斗星」をコンセプトにした特徴的なホステルです。

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馬喰町駅4番出口よりすぐ

Train Hostel 北斗星馬喰町駅4番出口を出てすぐ目の前にあり、もはや建物と駅が一体化しています。出口さえ間違えなければ迷うことはまずなく、正面の大きなヘッドマークを見れば心躍る鉄道ファンも多いはず!

なぜこのタイミングで今回宿泊しようと思ったかというと、実はこのTrain Hostel 北斗星は2021年7月末をもって営業休止となることが先日急遽発表されたためです。2020年の新型コロナウイルス感染症流行に伴い外国人観光客は激減し、東京2020オリンピックに伴うインバウンド需要が見込めなくなったこともあり、全国各地で経営状況の厳しい宿泊施設が増えています。こちらのホステルの休止理由がコロナによるものかは定かではありませんが、経営の傾きに少なくない影響を与えたことはまず間違いないものと思います。

あくまでも「休止」ですので今後営業再開してくださる可能性にもちろん期待したいところではありますが、後悔しない選択として今回宿泊することにしました。

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受付がもう既に北斗星カラー全開

玄関を入ると、まずは正面に受付があります。ホステルなので一部を除きアメニティ類は宿泊料金に含まれていないということで、必要なものはここで購入することができます。またオリジナルのグッズも販売されており、壁一面に飾られている光景はもはや鉄道博物館ミュージアムショップのような雰囲気さえあります。

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方向幕を模したデザイン

受付上部の看板は24系客車の方向幕を再現したものとなっており、かなり忠実に再現されている気がします。

チェックインを済ませたらすぐ目の前にあるエレベータでフロアへと向かいます。

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フロア案内

館内はご覧の通りとなっており、”旅客スペース”は1階から6階までとなっています。エレベータの中に貼られているこちらのフロア案内のプレートも独特のフォントと相まって、寝台客車の車内に取り付けられているものとどこか似ているような気がします。

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車両形式のプレートや号車札も

今回宿泊するのは5階「オロハネ24-554」「オロネ25-504」です。フロアの入口には形式や番台を記したプレートに号車札まで取り付けられていて、鉄道ファンにとってはめちゃくちゃテンションが上がります。「ロ」と「ハ」があるということで、このフロアにはA寝台とB寝台がどちらも備わっているということになります。

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開放B寝台が並ぶ!

中へ入ると…そこにはたくさんの開放寝台が並んでいます! いや~まさにこれが私の見たかった光景です。無機質な構造でありながらも非日常感を味わえるこの開放寝台、いつか乗ろうと思いながら結局2015年までに一度も乗ることはできませんでしたが、約6年の歳月を経て今ここでようやく追体験することができます。

ご存じの方も多いと思いますが、こちらは北斗星の中で最もグレードの低い「開放B寝台」というもので、見ていただければ分かる通りカーテンで仕切ることのできる2段式のベッドが並んでいます。北斗星のB寝台は他にも1人用の「ソロ」や2人用の「デュエット」がありましたが、開放寝台とこれらの個室寝台はいずれも現役当時の1人あたりの寝台料金が一緒だったということで、開放寝台よりも個室寝台の方が人気があったように記憶しています。

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現役当時の開放B寝台(2015年2月撮影)

参考までに、こちらは2015年2月に一度だけ北斗星の下り列車に乗車した際に撮影した開放B寝台の様子です。窓の外に広がる夜景や狭い通路等はどうしてもホステルでは再現しきれない部分ではありますが、それでもベッドの配置の仕方等をなるべく現役当時に近づけてくれているということで、さながら旅をしているかのような気分が味わえます。

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区画によってはあの見慣れたハシゴも

細かなベッドの造りやハシゴの形状等は区画によって若干異なりますが、おそらくは実際に車内で使われていた部品をなるべく多く使用しているものと思われます。壁に取り付けられたハシゴも何だか懐かしくなります。

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コンセントやWi-Fiもある

私は下段のベッドを利用しました。枕元にはライトやハンガーのほか、コンセントまで完備されていて現役当時のブルートレインからの技術の進歩を感じます(笑)。また壁には茶色のモケットのようなものがあり、これは日中運行時に簡易的な座席として利用できるように背もたれとして取り付けられているものになります。肘掛けを引き出すこともでき、腰掛ければ窓の外に流れる景色を眺めながらの旅も味わえたことでしょう。

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一応灰皿もある

また、ベッドの脇には灰皿も設置されていますが、今回禁煙で予約していてフロア内のたばこ臭さも特になかったので、おそらく飾りだと思います。かつては喫煙可能な寝台が多数設定されていたことを今に伝える貴重なアイテムです。

また館内各フロアではWi-Fiも安定して利用することができ、この辺りも現役当時のブルートレインとのギャップを感じられる場面ではないでしょうか。やはり外国人観光客にとってみれば、Wi-Fiに接続できるかは快適性を判断する上で大きな目安になりますからね。

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1部屋だけA個室も

また、5階には1ヵ所だけ周囲と区切られた”A個室”も用意されており、入口のところに「オネ」と書かれていた「ロ」の正体はこの部屋のことなのでしょう。このホステルでは個室とはいっても上部が空いているのでどのみち声は筒抜けになってしまいますが、中では当時のA個室が忠実に再現されているのでしょうか。気になって覗いて見たかったですが中に宿泊者の方がいらっしゃる可能性もあるのでもちろんやめておきます(笑)。

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鍵付ロッカーも完備

各フロアには鍵付のロッカーも完備してありますので、貴重品はここに入れておくのがよさそうです。よく考えてみれば現役当時の北斗星にはこうした貴重品ボックス的なのはなかったと思いますから、あのような開放寝台も日本という治安の良い国だからこそ普及したものなのかもしれませんね。防犯面で言えば、現在も運行されているサンライズノビノビ座席なんかは開放寝台に近いものがあると思いますから、貴重品の管理には気をつけたいものです。

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水回りは最新設備

なおトイレやシャワー等の水回りに関しては、客車内にあったものではなく最新のものが完備されています。建物自体はかなり古いのですが、水回りに関してはおそらくホステル開業に際して全面的にリニューアル(?)したものと思われます。各フロアに洗面台とトイレがあるほか、6階に男女別のシャワーブースがあります。

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2階は「グランシャリオ」

そして2階はラウンジスペース「グランシャリオ」となっています。もはや説明不要だと思いますが、かつて北斗星の食堂車の名称として使われていたものをそのままラウンジの名称として掲げているわけです。

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雰囲気そのままに

中へ入ってみると…ライトやテーブル、椅子等の調度品がそのまま使われていて、まさに当時の雰囲気を見事に再現しています! ホステルなのでレストランではなくあくまでもフリースペースということで、料理が運ばれてくるわけではありませんが、 ディナーのコース料理とかではありませんからもちろん予約は不要です。共同で利用できるキッチンもあり、常にたくさんの人で賑わっていました。座席は15席くらいなので、混雑時には譲り合って利用するという感じです。

ここでは他の宿泊者の方もいらっしゃるわけですが、見ていると鉄道ファンとそうでない人が半々のようでした。営業休止目前ということで大量の鉄道ファンでごった返しているのを覚悟していたのですが、私の宿泊した5階も20人くらいが泊まれるフロアでありながら宿泊者は私の他に1~2名程度だけということで、コロナ禍ということもあり総じてガラガラだった印象です。やはりホステルというのは維持費がかかりますし、特にここの場合はあえて古い調度品や設備を随所に導入しているわけですからなおさらでしょう。今回私はじゃらんからの予約で1泊3,100円で利用しましたが、現役当時なら乗車券・特急券・寝台券合わせて数万円はかかることを考えれば破格の安さと言えます。

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営業再開の日を待ちたい

往年の鉄道ファンとしてその雰囲気を存分に味わうもよし、鉄道仲間と共に宿泊して旅の思い出に語り合うもよし。様々な利用ができるからこそ、営業を再開したらまた是非訪れてみたい場所でした。