みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は、2020年9月18日(金)~21日(月)で出かけた京都旅行の最終回、第15弾記事となります。
最後は横浜へ帰るのみ、しかし新幹線でまっすぐ帰っても面白くないので、寝台特急サンライズ出雲を利用しました!
前回は特急〔きのさき〕と〔こうのとり〕を乗り継いで城崎温泉から大阪方面へ移動してきたので、その様子は以下のリンクからご覧ください!
4日目 2020年9月21日(月)
高校時代の友人と数時間程度遊んだ宝塚を離れ、JR宝塚線に乗って大阪駅へとやってきました。
関西一の大都会、名実共に代表駅である大阪駅はやっぱりいつ来てもそのスケールに圧倒されます。夜の23時を過ぎましたが、連休中ということもあってかこの時間でもたくさんの人が駅を利用しています。
これから大阪~横浜駅間でサンライズを利用しますが、まだ発車まで少し時間があるので、深夜の大阪駅を徘徊してみることにしました。
駅をうろうろしていると、何やら見覚えのある広いスペースを発見。
ホームを見下ろすこのガラス張りのスペースは、何とあの関西の大物鉄道系YouTuber・西園寺さんがよく動画を撮影されている場所なのです!!
まぁ深夜23時台に行ったところでご本人様がいらっしゃるはずもありませんが、いつかここでばったりお会いできたりしたら…心臓が飛び出すくらい緊張しそうです(笑)。
大阪駅というと大屋根のイメージが強いですが、それ以外にも写真のような吹き抜けの開放的な広場なんかもあったりします。いやぁ大阪駅というのは、どこを切り取っても本当に近未来的でスケールの大きさに驚かされますね。東京駅とはまた違った魅力がたっぷり詰まった西のターミナルです。
さて、前振りはこのくらいにして、いよいよサンライズに乗車し、横浜へと帰ります!
既に多くの鉄道ファンの方がご存じだと思うのですが、改めて簡単に「サンライズとは何ぞや」というのをご説明しておきますね。
寝台特急〔サンライズ瀬戸・出雲〕とは、285系寝台電車を利用して東京~高松・出雲市駅間を運行する寝台特急です。東京~岡山駅間では高松発着の〔サンライズ瀬戸〕と出雲市発着の〔サンライズ出雲〕が併結運転され、岡山で切り離しおよび連結作業が行われます。
かつては日本全国に数多くの夜行列車が運行されていましたが、現在定期運行する夜行列車はこの「サンライズ」のみ。毎晩1往復運行されており、特に週末はチケットが入手困難になることもあるほどです。
今回はこのうち大阪から横浜に向かうということで、東京行の上り列車を利用することになります。首都圏と四国・山陰を結ぶこの列車にとって関西地方は通過地点でしかなく、下り(高松・出雲市行)は深夜帯ということで京阪神を通過してしまうのですが、上り(東京行)は三ノ宮や大阪といった関西の主要駅に停車していきます。大阪を出るとその先の新大阪や京都などは通過し、翌朝は静岡駅までドアが開きません。
大阪駅では本来0:34発ということで、特急券にもそのように印字されていたのですが、今回なぜか発車標を見ると「0:35発」となっていました。まぁ特に困ることはないので大丈夫です。
サンライズが発車する大阪駅11番線は、現在もなお北陸方面へ向かう特急〔サンダーバード〕の発着ホームとして使われており、今年運行を開始した長距離列車〔WEST EXPRESS銀河〕も使用していたりするようです。その昔、日本海・北海道方面へ向かう長距離特急もこのホームを発着していたのだろうと思います。
ホームでしばらく待っていると、いよいよ列車が入線してきました…!
こちらが285系寝台特急〔サンライズ瀬戸・出雲〕です! 丸みを帯びた顔が特徴的なこの車両は1998年にデビューし、20年以上に渡りこの「サンライズ瀬戸・出雲」の運用に就いてきました。
1990年代というと既に電光表示の行先表示器もあったと思いますが、このサンライズに関しては懐かしの方向幕です。前寄り7両が瀬戸号(高松発)、後寄り7両が出雲号(出雲市発)で計14両もの長大な編成ですが、瀬戸号と出雲号で設備に違いはないので、大阪から東京方面へ乗る際には瀬戸号と出雲号のどちらであっても大丈夫です。今回私は瀬戸号の「ノビノビ座席」に乗車します。
サンライズには様々なグレードの設備があり、編成のほとんどは鍵のついた個室寝台となっています。しかしそちらは運賃・特急料金の他に寝台料金というものが必要でして…最も標準的な個室「シングル」だと寝台料金が7,700円もかかるんですよね。これはなかなか金銭的に余裕のない大学生には厳しい金額なのです。
しかしその「寝台料金」がかからないのがこの「ノビノビ座席」。ここは寝台ではなく特急の普通車指定席という扱いなので寝台料金が不要で、とっても安く移動できるのです!
上り列車だと瀬戸号は12号車、出雲号は5号車にノビノビ座席があります。車内へ入ると上の写真のように、カーテンのついた2段ベッドのような設備がずら~っと並んでいます。夜行フェリーの桟敷席のような雰囲気が漂います。
今回は1階の席を利用しました。既に多くの人が休んでおり、物音をたてないようにこっそりと入ります。見ていただければわかる通り、「ノビノビ座席」という名称ですが椅子ではなくカーペット敷きのスペースになっており、横になるのに十分な広さがあります。またフェリーの桟敷席とも異なり、一人ひとりの区画が明確に区切られているので、他の人と揉めることもありません。
各区画には、手元でつけたり消したりできるライトと使い捨てのコップがあります。注意点としては、コンセントがないことでしょうかね。個室寝台の方には必ずコンセントが完備されていますがノビノビ座席にはありません。また、これは個室か否かを問わずですがWi-Fiはありません。
そして寝具類ですが、掛布団と枕カバーがあります。カーペット敷きに寝転がるのはまぁまぁツラいので、私はいつもこの掛布団を敷布団代わりにして休みます。また、枕が無いのに枕カバーだけあるとはどういうことだっていう話なんですが、手持ちの着替え等にこの枕カバー(という名のただの手ぬぐいのような布)を巻き付ければあら簡単、枕に早変わりというわけです。もちろん個室寝台の方にはふかふかのベッドと掛布団、枕、そしてルームウェアまで標準装備されておりますので、しっかり休みたいという方はそちらが宜しいかと思います。
サンライズには、何とシャワーもついています。これは個室寝台の客だろうとノビノビ座席の客だろうと誰でも使う権利があるのですが、利用に際しては車内の「シャワーカード券売機」でシャワーカードを買わなければなりません。そしてそのシャワーカードは枚数に限りがあるため、大阪から乗り込んでもまず買えないと思ってください。明らかに乗客の人数よりも少ない枚数しか発売されておりませんので。投入金額のところに330円と表示されていればまだ購入可能ですが、Endとなっていればそれまでです(笑)。
ちなみに私は今回あらかじめ宝塚のスーパー銭湯で汗を流しているので、全く問題はありません。
列車は深夜の東海道を疾走していきます。京都駅さえも運転停車することなく通過していく光景は本当に貴重なもので、あっという間に時刻は深夜1時を過ぎておりました。横浜で寝過ごすことのないよう、就寝体制に入ります。
ノビノビ座席の1階は、床下の走行音や振動がじかに伝わってくるので、決して乗り心地がよいとはいえません。個人差があると思いますが、よほどの寝不足ということでもなければ、眠りにつくまでには時間がかかってしまうと思います。今年3月にはノビノビ座席の2階席を利用しましたが、そちらの方がまだ音や振動は少なかったように感じます。
4:40、列車は大阪を出て最初の停車駅「静岡」に到着。朝とはいえまだ外は真っ暗なのですが、ホームの眩しい明かりが車内に差し込んでくるのでだいたいここでまず目が覚めます。
その後静岡県内はこまめに停車していきながら、東京へと向かっていくことになります。特段長時間の停車があったりするわけでもなく、富士、沼津、熱海と停車しながら、あっという間に神奈川県へと突入。
熱海を出ると、横浜まで約1時間ノンストップとなります。まだ午前6時台なのでそこまで通勤ラッシュが激しいというわけではありませんが、逆に通勤時間帯に入ると長距離列車のせいで通勤列車の運転間隔が開いてしまうことにもつながるので、こういう時間にならざるを得ないのだと思います。
そして6:44、列車は定刻通り横浜駅に到着!!
大阪からの所要時間は約6時間ということで、夜行バスよりもやや短めくらいでしょうか。
感想としては、まぁぐっすり眠れたことには眠れたのですが、完全に疲れが取れるというほどではないですかね(笑)。安かろう悪かろうと言いますか、やっぱりちゃんと寝たい場合は個室寝台を取っておくべきです。
しかしその代わり、値段は乗車券の他に特急料金3,830円のみ! 新幹線だとだいたい5,000円くらいしますから、ノビノビ座席であれば新幹線よりも安く移動できるということになります。もし大阪で1泊して、翌朝の新幹線で帰るとなるとホテル代もかかりますから、そう考えるとサンライズのノビノビ座席のコスパの良さには頭が上がりませんね。
というわけで、今回はサンライズのノビノビ座席をご紹介いたしました。
そして横浜に帰着したということで、4日間(実質3日間くらい)の京都旅行はこれにて完結です!
京都というとどうしても京都市内の寺社仏閣のイメージが強いと思いますが、このシリーズでお届けしてきた通り京都丹後鉄道にも魅力のたっぷり詰まった列車がたくさん走っておりますから、是非コロナ対策を万全にしたうえでお出かけください!
最後に、今回の旅の行程を一覧でご紹介しておきますのでご参考までに!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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