わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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ついにJR最南端「西大山」へ! 指宿枕崎線「指宿のたまて箱」&普通列車でゴールへ【2020-10鉄道最速日本縦断7】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回はいよいよ、「鉄道最速日本縦断2020」最終回となります。

前回は岡山から〔みずほ601号〕に乗車して鹿児島中央へとやってきました。

新幹線最南端の駅であるこの「鹿児島中央」は何となく”最果て感”がありますが、まだこれよりもさらに南にのびる「指宿枕崎線」という路線があるため、鹿児島中央はまだゴールではありません。

今回はついに、JR日本最南端の駅「西大山」へと向かいます。

前回の様子は以下のリンクからご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

2020年10月16日(金)

山陽・九州新幹線〔みずほ601号〕は終点の鹿児島中央に9:46の到着。これより、指宿枕崎線に乗り換えます。

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在来線は3方向にのびる

乗り換え改札を通り、新幹線ホームから在来線ホームへ。ここから乗車するのは、鹿児島中央9:56発の特急〔指宿のたまて箱1号〕指宿行です。終点の指宿まで乗車していきます。

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最南端は枕崎ではなく西大山

鹿児島中央枕崎駅間を結ぶ非電化のローカル線「指宿枕崎線」は、鹿児島中央を出ると錦江湾に沿って南下し、指宿付近で進路を西向きに変え開聞岳のそばを通って枕崎へと至ります。

以前からも当ブログで繰り返しお伝えしている通り、JR日本最南端の駅は「西大山」という無人駅です。今回まさにその無人駅を目指してはるばる稚内からやってきたわけですが、なぜこの何ということはない無人駅がJR最南端になるのかというと、上の路線図の通り、指宿枕崎線は海岸沿いに大きくU字を描くように走っているからなのです。そのためJR最南端の駅は終点の「枕崎」ではなく途中の「西大山」となります。

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何とも奇抜な顔の気動車

指宿のたまて箱」は2011年の九州新幹線鹿児島ルート全線開業時に運行を開始した観光特急で、今回の日本縦断行程では唯一の観光列車です。なお、〔指宿のたまて箱1号〕は西大山の少し手前の指宿までしかいけず、この列車の6分後に鹿児島中央を発車する10:02発の枕崎行普通列車に乗車しても西大山駅に到着する時刻は一緒なのですが、どうせ同じならより多くの種類の列車に乗車したいということで乗ることにしました。

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「36ぷらす3」がまもなく運行開始

余談ですが、ホームの先端に目をやると、「36ぷらす3」デビュー記念式典の準備がなされていました。ちょうどこの2020年10月16日、ここ鹿児島中央駅12:16発の宮崎行から「36ぷらす3」がデビューということで、セレモニー的なのをやるみたいですね。ただし私はこれから西大山へ向かうため、この一番列車出発の様子は見届けられません。

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2両編成

指宿のたまて箱は2両編成で、全車指定席となっています。鹿児島中央指宿駅間で毎日3往復が運行されており、国鉄時代から使われている気動車を改造したオシャレなデザインが特徴的です。

早速乗り込み、列車は定刻通り9:56に出発! 鹿児島中央の滞在時間はわずか10分間でした。

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平日なのに満席

車内は九州でおなじみの「水戸岡デザイン」。木をふんだんに使用した暖かみのあるデザインです。座席は一般的な特急と同じような仕様の転換クロスシートの他に、車両中央部には海を向いた座席もあるようです。

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ふかふかだけど…

クロスシートはご覧のような見た目で、首都圏の座席と比べるとやはりかなりふかふかで座り心地が良いなという印象です。ただし指宿枕崎線の特徴ともいえるのが、線形の悪さ故の揺れの酷さ。乗車中ずっと、体が上下左右に揺さぶられ続けます。

途中停車駅は喜入のみ。それ以外の駅はすべて通過となります。普通列車よりは若干速いようですが、特急とはいっても速達性を特に求めるわけではない、いわゆる「特に急がない列車」というやつです。

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桜島の眺め

車窓左手には、鹿児島市街地の住宅街越しにうっすらと桜島が見えました。曇り空でもこれほどはっきりと見えるというのは、やはり鹿児島のシンボルとして頷けます。9月にも一度鹿児島に来た際に城山展望台から桜島を眺めましたが、それとはまた違った角度から楽しめました。

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錦江湾に沿って走る

次第に南下していき、しばらくすると車窓には錦江湾が見えてきます。指宿枕崎線では、錦江湾の眺めを楽しめる区間がかなり長く、海岸に沿って線路もくねくねと進んでいきます。対岸にうっすらと見える陸地は大隅半島かと思いますが、それにしても24時間前の今頃は宗谷地方の何もない大平原を駆け抜けていたと思うと、現在地がめまぐるしく変わりすぎて理解が追い付きません。

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指宿温泉サイダー

観光列車ということで、1時間弱とそこまで長くない乗車時間ですが車内販売もあります。残念ながら今回指宿で温泉に立ち寄る時間はなさそうなので、せめてこの車内で「指宿温泉サイダー(260円)」を買って温泉気分を味わいます。レトロなラベルのデザインもさることながら、爽やかな炭酸の中に温泉の香りがするのが何とも独特で美味しかったです!

なお昔ながらのガラス瓶ですが、購入時にアテンダントさんが開栓して渡してくれて、飲み終わったら頃合いをみてアテンダントさんが瓶を回収してくれるので処分に困ることもありません。ただし線形があまりに悪いためにドリンクホルダーに瓶を置いても倒れて大惨事となる可能性があるので、飲み切るまでずっと瓶を手で持っておくのが賢明かと思います。

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指宿に到着!

そして鹿児島中央を出てから約50分、10:47に終点の指宿駅へと到着です!

乗り継ぎの列車まではまだ少し時間があるので、一度改札を出ることにします。

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自動改札機はない

改札口で途中下車印を貰い、外へ出ます。指宿枕崎線の途中駅としてはかなり主要な役割を果たす駅で、この駅を始発・終着とする列車も多数存在する主要駅ですが、自動改札機はないようです。ただみどりの窓口はしっかり設置されています。

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完全に南国

いやぁ…それにしても暑い…本当に暑いです。この時の指宿の気温は何と22度。28時間前に出発した稚内は気温7度でしたから、その差は何と15度もあります。日本列島って何だかんだ大きいんだなと感じさせられます。稚内駅ではみんなもこもこの暖かい服装だったのに、指宿駅前にはヤシの木が生えてますからね。

指宿といえば、「砂むし温泉」で有名で、市内各所に砂むし体験のできる温浴施設が多数存在します。しかし今回は時間が足りないので残念ながらスルー。指宿に来たのに砂むしもせず知覧へも立ち寄らず…という人はなかなか珍しいかもしれません。駅前には足湯がありましたが、なぜか使用不可になっていました。

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ここからは近距離切符で

今回の旅では、「稚内→西大山」の学割乗車券を使って旅をしておりますが、そのゴール目前にしてここ指宿からは280円の近距離切符を別途購入し西大山へと向かいます。すなわち「稚内→西大山」という長大な乗車券の区間のうち、最後の指宿~西大山駅間を放棄するわけですが、今回こうしたのは指宿枕崎線普通列車ワンマン運転となっているためです。

ワンマン列車では、駅到着時に乗車券を運賃箱に投入するか整理券をもって車内で精算するかして下車ということになりますが、さすがにこの「稚内→西大山」という長大な乗車券を記念に持ち帰らないわけにはいきません。乗車券を持ち帰る際には、駅の改札口で無効印や穴あけといった処理をしていただかないといけないのですが、無人駅ではそれができないため降車時に強制的に乗車券を没収されてしまう可能性があります。

そのため今回、指宿駅で新たにダミーの乗車券を購入し、指宿駅ではこのダミーの乗車券の入鋏を受け、西大山駅到着時にはこのダミーの乗車券のみを運賃箱に投入することで、「稚内→西大山」の乗車券を記念に持ち帰れるようにしました。”ダミー”というと何だかいけないことをしているように聞こえるかもしれませんが、取扱上特に問題はないのでこうさせていただきました。

なお、この方法は、何とあの大物鉄道系YouTuberのしろはんどさんから教えていただきました…! 本当にありがとうございます。この場をお借りして感謝申し上げます。

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発車標はしっかりとついている

それでは、この近距離切符の入鋏を受けて、この企画で最後の列車となる11:30発の枕崎行に乗車していきます。先ほども述べた通り、この列車は鹿児島中央から直通してくる列車ですので、指宿での停車時間はわずかとなっています。

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最後はキハ40系で締めます!

ホームで待っていると、青い帯を纏ったキハ40系が2両編成でやってきました! 元々白かったはずのボディも錆びが酷くなり、かなり古くなってきた様子が見てとれます。稚内からはるばる乗り継いできましたが、ついにこれが最後の列車となります。

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ボックスシート

車内はボックスシートがメインで配置されていて、とにかくふかふかで快適です! 指宿から西大山まで乗車時間はわずかなのですが、できることならこの車両で何時間も旅をしたいなという衝動に駆られます。東京近郊ではこんな理想的なボックスシートの鈍行車両はほとんど見られなくなってしまいましたが、地方へ来るとまだまだ活躍しているのである意味新鮮です。

平日の昼間ということで車内はかなり空いている状態で、指宿を出発。この先山川、大山と停車した後、今回の旅のゴールである西大山へと到着します。

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山川から先は一気に本数が少なくなる

途中の山川まではそこそこ列車本数があるのですが、それより先は一気に本数が減るので注意が必要です。車内はガラガラですが、今この列車に居合わせているどのお客さんよりも自分が遠くから来たという揺るぎない自信があります。

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開聞岳が見えればゴール間近

車窓に開聞岳が見えてくれば、もうゴールは間近です。29時間かけて稚内からここまでやってきたのが、自分でも俄かには信じられない思いです。

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ついにJR最南端到着!

11:52、列車はついにJR日本最南端の駅「西大山」に到着です。

稚内から29時間16分かけ、3,080kmを最速の乗り継ぎルートで移動してきました。

ホームの端には、「JR日本最南端の駅」の碑と、その背後に開聞岳が見えています。29時間前、まさに稚内駅で見た「JR日本最北端の駅」の碑と同じ形をしています。

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あくまでも「JR」の最南端

2003年に沖縄でモノレールが開業したことにより、この西大山駅は「日本最南端の駅」ではなくなってしまったのですが、沖縄にJRはないので現在も引き続き「JR日本最南端の駅」と表現されています。

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こうしてみると物凄い距離を移動してきた

西大山は1面1線の無人駅ですが、ホーム上にはJR最南端関連の看板等が多数設置されています。こうして見てみると、最果ての地である稚内からこの西大山まで、鉄道のみを利用してわずか29時間余りで来れてしまうというのは、ある意味凄いことなのかもしれません。

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観光客はまぁまぁいる

駅舎すらない無人駅ですが、駅前には大きな駐車場があり、観光目的でこの駅にだけ立ち寄るという人も多いようでした。JR九州としてもできることなら鉄道を利用してほしいところだとは思いますが…。レンタカーでこの駅に立ち寄っても、JRには一銭もお金が落ちないですからね。

 

まぁそんなことはさておき、これでひとまず「鉄道最速日本縦断2020」は無事成功しました!

7回に渡るブログシリーズをご覧いただき誠にありがとうございました。

最後に、この29時間16分の旅の様子を5分ほどでまとめたダイジェスト映像を作成しましたので、こちらも是非ご覧ください!

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