わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

津軽海峡を越えて本州へ突入! 満身創痍の状態でついに東京へ「はやぶさ40号」の旅【2020-10鉄道最速日本縦断4】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

稚内から西大山まで鉄道のみを利用した最速の乗り継ぎで移動する「鉄道最速日本縦断2020」は今回が第4弾記事となります。

前回は札幌から新函館北斗まで、特急北斗12号に乗車してきました。その様子は以下のリンクから是非ご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

10月15日(木)

北海道の陸の玄関口・新函館北斗駅には15:49に到着。続いてはいよいよ、新幹線に乗車し本州へと突入していきます!

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お尻はもはや限界に

前回までの記事でもお話している通り、稚内から新函館北斗まではかれこれ9時間以上、ほぼ休みなく座りっぱなしというわけです。特急の座席というのは普段とっても快適なものだという印象がありますが、この時ばかりは座席に座り続けることが大変な苦痛となっておりました。しかし、ここ新函館北斗からは東京まで4時間余り、さらに座り続けなければなりません。

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日本最北の新幹線駅

さて、そんな新函館北斗からは16:20発のはやぶさ40号で一気に東京まで移動していきます。途中には青森、岩手、宮城、福島といった数々の魅力的な県を通りますが、今回は完全スルーです。最速の乗り継ぎを究めるにはこうするしかないのです。

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東京でもおなじみE5系

新幹線ホームへ降りると、ちょうど今回乗車するE5系が停車中。2011年にデビューした、JR東日本の顔と言うにふさわしい新幹線です。東京~新函館北斗駅間を直通する列車にはE5系とH5系の2種類が運用に入りますが、H5系の本数は少ないため北海道新幹線区間でもE5系に乗車することが多いような気がします。月並みですがやっぱり新幹線のカッコよさは格別ですね!

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ついに見えた「東京」の文字

ここまでさんざん北海道の地名ばかりを目にしてきたわけですが、急に「東京」の文字が見えて立ち眩みがしてきます。乗車する前から新幹線の凄まじさを思い知らされます。

それではいよいよ車内へ! 今回も普通車の指定席に乗車していきます。はやぶさ号は全車指定席で自由席がなく、普通車・グリーン車グランクラスの3つの座席等級が用意されています。お尻の疲労を思えばグリーン車グランクラスに乗車したいところですが、ただでさえ割高な北海道新幹線ですので、今回は普通車で我慢します。

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相変わらずガラガラ

16:20、列車は定刻通り新函館北斗を発車。E5系は10両編成ですので、そのうち8両が普通車となります。相変わらずの過剰な輸送力ということでかなり車内は空いておりまして、私の号車はおそらく10人以下だったと思います。

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本当は快適な座席のはずなのに

2+3列の普通車の座席は、パッと見直角で座りづらそうに見えますがもちろんしっかりリクライニングできるので、基本的に背もたれを倒して使うように設計されているように見えます。まだ登場して10年も経っていないですから快適そのもの…のはずなんですが、今回ばかりは新幹線の座席さえも快適さを味わうには程遠いコンディションとなってしまいました(笑)。

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さらば北海道!

今回乗車している〔はやぶさ40号〕の途中停車駅は、木古内新青森、盛岡、仙台、大宮、上野です。はやぶさ自体が東北新幹線内における最速達種別ですが、その中でも特に停車駅を絞ったものだと木古内や上野も通過し4時間を切る速度で東京へと向かうため、それよりは少しばかり停車駅が多いタイプということになります。

北海道新幹線は、2016年に新青森新函館北斗駅間で先行開業し、東北新幹線との直通運転を行うことで東京と北海道が陸路で結ばれました。それまで新青森函館駅間で運行されていた特急〔スーパー白鳥〕〔白鳥〕は廃止され、青函トンネルは「在来線の通り道」から「新幹線の通り道」へと様変わりしました(厳密には新幹線と在来線の共用)。他にも青森~札幌駅間で運行されていた急行〔はまなす〕や上野~札幌駅間の寝台特急カシオペア〕が同時に廃止され、2016年3月のダイヤ改正は本州と北海道を結ぶ鉄道の歴史が大きく動いた時でもありました。

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青函トンネル三線軌

木古内を過ぎると、列車はいよいよ青函トンネルへと突入していきます。線路を見ると、レールが2本ではなく3本敷かれている「三線軌条」となっていました。これは新幹線(1,435mm=標準軌)と在来線(1,067mm=狭軌)で線路幅が異なるためであり、両者の共用区間である青函トンネルはこのような珍しい線路の仕様となっています。青函トンネル内を通る定期的な旅客列車の運行は現在ありませんが、貨物列車や「TRAIN SUITE四季島」がこの狭軌の線路を使用します。

16:40頃、ついに青函トンネルへと入りました。稚内を出てから実に10時間、全行程の時間の3分の1は北海道にいたことになります。

青函トンネル内にはかつて「竜飛海底」「吉岡海底」という2つの駅がありました。海底駅といっても厳密にはそれぞれ本州、北海道の陸地部分と繋がっており、スーパー白鳥・白鳥の一部列車が定期的に停車していたはずです。私は一度もこれらの海底駅を利用することはありませんでしたが、交通新聞社が発行する『JR時刻表』の欄外に海底駅見学ツアーの概要が記載されていたような記憶があります。

現在これらの駅は信号場となっていますが、ホームの跡は今でもはっきりとわかります。ただトンネル内ということで暗く、わずかな明かりはあるものの一瞬で通過してしまうため撮影することは困難でした。

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本州突入!

そして17時頃だったでしょうか、景色がパーっと開けてきて、ついに本州、青森県へと突入です! 辺りはだんだん薄暗くなってきましたが、これから翌朝8時頃までは本州内にいることになります。約15時間宜しくお願いします(笑)。

奥津軽いまべつ駅は颯爽と通過。ここはかつてJR北海道が管理する在来線の「津軽今別」という駅で、隣接するJR東日本の「津軽二股駅」と容易に乗り換えられる距離間であるにも関わらず別駅扱いされる駅として有名でしたが、津軽今別駅が廃止され、跡地にこの奥津軽いまべつ駅が誕生したということになっています。ともあれ新幹線なので一瞬で通過。

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ここから先はJR東日本

17:20、新函館北斗を出てからちょうど1時間で新青森駅へと到着。路線名称として「北海道新幹線」はここまでとなり、これより先は「東北新幹線」となります。また会社の境界駅ともなっており、ここまでがJR北海道、これより先はJR東日本となります。

新青森駅からは、車内が一気に混雑してきました。とはいってもとりわけ行楽シーズンというわけではないので、満席には程遠いですが。人の全くいない区画は先ほどまでと比べだいぶ減ったように見えます。

新青森を出発し、これより先はごく限られた主要駅のみに停車しながら東京を目指します。

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盛岡駅の停車時間も車内で過ごす

18:10には岩手県盛岡駅へと到着。ここでは秋田からやってきた〔こまち40号〕を連結するため5分ほどの停車時間がありますので、列車の外に出て気分転換でもしようかと思いましたが、立ち上がる気力すら起きず断念。まぁ人の乗降が激しかったので、なかなか通路やデッキに出るのも難しかったかもしれません。

そして盛岡からは堂々の17両編成となり、さらに南下していきます。辺りはすっかり真っ暗なので、車窓を楽しむこともできないのが何ともしんどい限りです。

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杜の都・仙台に到着

盛岡からさらにわずか40分で、宮城県の仙台駅へと到着。仙台はこれまで何度も来ていますが、いつも鈍行列車なので新幹線のホームは一度も利用したことがありません。ですからAround the Worldやフォルティシモの印象が強く、青葉城恋唄と言われてもピンとこないのです。

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夕飯は肉!

時刻は19時を過ぎ、そろそろ夕食とします。今晩は新函館北斗駅売店で購入した北海道の駅弁「豚わっぱ飯」(1,000円)です。北海道の食といえば海鮮のイメージが強いですが、もちろんお肉も美味しいのです! いかめしでも有名な道南の森町のブランド豚を使った豚丼で、これがまぁ~柔らかいのなんの。写真だとお肉が少ないように見えるかもしれませんが、全くそんなことはなくかなりボリュームのある駅弁でした。

仙台を出ると、列車は埼玉県の大宮駅まで一切停車しません。福島県・栃木県はガンスルーとなります。車窓からは福島、宇都宮など主要駅に近づくたび街の明かりが車内に差し込んできます。北海道内を走っていた頃と比べるとかなり車内は混雑してきました。

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大宮に着いた時の安心感

1時間ちょっとノンストップで走り、大宮には20:06に到着。いやぁ、この安心感は言葉では表しきれません。やっと関東にやってきたか、と感慨深い気持ちになりました。

そしてビル群や住宅街の中を走り、荒川を越えて東京都へ。終点の東京駅には20:32に到着です。

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煌々と輝く東京駅の丸の内駅舎

稚内を出てから約14時間、距離にしてここまで約1,500kmを移動してきました。いや、いくら鉄道好きとはいえ、1日で1,500kmも鉄道移動なんぞしたのは初めてですよ。距離的にも時間的にも、この東京駅が稚内から西大山へと向かう道のりのちょうど中間地点ということになります。

稚内から東京という、既にすさまじい距離を陸路で移動してきたわけで、これだけでも十分達成感があります。それと同時に、お尻は既に痛みの限界を突破し、全身が疲労困憊です。まだ東京から西大山まで、これと同じだけの距離が残っているのかと思うと恐ろしくなってきます。

今夜は東京で宿泊するというわけではないのですが、次の列車まで少し時間があるので、中央線に乗車し少し寄り道をして温泉に浸かってリフレッシュしようと思います!

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RAKU SPA 1010

それがこちら、御茶ノ水駅から徒歩数分のところにある「RAKU SPA 1010」です。極楽湯系列のスーパー銭湯ですが470円と格安で入浴することができるようで、ここでゆっくりしていきました。

平日にもかかわらず館内はものすごい人の多さで、さすが東京と感じずにはいられません。この日一日、大半の時間を北海道で過ごしていた自分にとってはまだ自分が東京にやってきたということを俄かには実感できないでいましたが、この混み具合を見てようやく理解が追い付きました。

終盤少し慌ただしくなってしまいましたが、何とか間に合うように御茶ノ水を後にし、再び東京駅へ。ルートを再開し、続いては…あの人気列車に乗車していきます!

その様子はまた続きでご紹介していきます(勘の良い方ならわかるかも)

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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