わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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ハローキティ新幹線&レールスターで博多南線を往復! その知られざる歴史とは【2019-02九州2】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2019年2月に出かけた3泊4日九州旅行の第2弾記事です。

前回は1日目、東京から東海道・山陽新幹線を乗り継いで博多へとやってきました。

今回はその続き、博多駅からスタートとなります。

まだ前回の様子をご覧になっていない方は、是非以下のリンクからご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

1日目 2019年2月17日(日)②

山陽新幹線の臨時「ひかりレールスター」にて、終点の博多には15:27に到着。

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近未来的な博多駅構内

博多駅は、もはや説明不要レベルの九州最大のターミナル駅です。新幹線は山陽新幹線九州新幹線の2路線で、この博多駅を跨いだ相互直通運転も行っています。また東京から乗り換えなしで来ることのできる最も遠い駅でもあり、東京~博多駅間で約5時間を要する〔のぞみ〕が高頻度で運行されています。

在来線はというと、佐賀・長崎・佐世保ハウステンボス方面や小倉・大分・宮崎方面へと向かう特急列車が頻繁に発着します。また福岡市営地下鉄空港線博多駅へと乗り入れており、福岡空港までは博多駅から地下鉄でわずか5分という抜群のアクセスを誇ります。

まだ15時台ということで、ホテルにチェックインするにはまだ早いので、今回は「博多南線」に乗車してみることにしました。

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Wikipediaより引用

みなさんは、「博多南線」という路線をご存じでしょうか。鉄道ファンの方であれば知っている、あるいは乗ったことがあるという方も少なくないと思います。これはJR西日本が運行する在来線で、博多~博多南駅間8.5kmを結ぶ1駅だけの路線です。

この路線の最大の特徴は、何といっても在来線でありながら新幹線の線路を使い、新幹線の車両を使って運行されているという点にあります。

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博多駅の新幹線ホームから発車!

博多南線は、在来線扱いで運行されているものの、実質的には新幹線であり、そして多くの列車が山陽新幹線と直通運転をしています。博多駅での博多南線の発着ホームは新幹線ホームで、乗車の際には乗車券200円の他に特定特急券100円が必要です。車両はれっきとした現役の新幹線車両ですが、運行上は在来線特急としての扱いになるので、青春18きっぷでは乗車できません。ただし特急といいながら、列車名も号数もありません。

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贅沢なスペースの使い方をする博多南線発車標

ホーム上の発車標には、時刻、行先、両数の表示に加え、「741」という謎の数字があります。博多南線には列車名も号数もありませんが、列車番号は振られているので、それを形式的にここに表示しているのです。741という数字は、新大阪発博多行で運行された〔こだま741号〕が博多駅よりそのまま博多南行へと化けることを示しています。

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ハローキティ新幹線!?!?

そして、この日の博多南線741列車は何と500系ハローキティ新幹線」での運行でした! 山陽新幹線内で「こだま」として活躍する500系新幹線の特別塗装ですが、何とこの列車も博多南線への運用に就きます。

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めっちゃピンク

博多南線内では全車普通車自由席での運行となるため、どの車両に乗ってもOKです。丸みを帯びた独特の形状の500系の側面には、ハローキティのデザインがふんだんにあしらわれています。方向幕にも列車名などはなく「博多南」と行先だけ表示してあります。

それではさっそく車内へ入っていきます!

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華やかすぎる車内

車内はというと…こちらもハローキティ一色! 窓の部分やヘッドレストの部分、また床や扉に装飾が施されています。JR西日本がかなり本気でラッピングをしたことが窺えます。号車によって装飾の程度には差があった記憶があり、これよりももう少し落ち着いた装飾の号車もあったと思います。

それでは16:11、定刻通り博多駅を出発です!

列車は高架線をゆっくりと進み、しばらく九州新幹線と同じ線路を利用して走っていきます。博多~博多南駅間の所要時間は8~10分程度で、この区間では新幹線としてのトップスピードは出しません。

車内の混雑率はというと、上の写真からもわかる通りかなり空いています。ただこれは後で気づいたのですが、博多南駅の改札口はホームの博多寄りに1ヵ所のみのため、博多南行に乗車する際は最後尾の車両が混雑します。博多南線では全列車が8両編成での運転となりますので、混雑を避けたければ博多南行は進行方向前寄りの車両へ移動するとよいでしょう。

程なくして、九州新幹線と分岐し、博多南駅に入線していきます。16:21に到着。

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博多南駅JR西日本の駅

博多南駅は1面1線の棒線駅となっていて、ホームの幅はかなり狭くなっています。一見小さい駅なのかな…? と思いがちですが、隣を見渡すとこんな光景が!

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新幹線がずら~っと並ぶ!

そこには大量の新幹線が並んでいました! ほとんどがN700Aですが、しれっと今はなき700系も混じっています。

なぜ、こんな1駅だけの中途半端な新幹線もどきがあるのか、そしてなぜ博多南駅の目の前にはこんな大量に新幹線が留置されているのか。

それには、博多南駅設置の経緯が深く関わっています。

この博多南駅のすぐ南側には、博多総合車両所という新幹線の基地があります。1975年の山陽新幹線全線開業時、博多駅から博多総合車両所までの間は旅客営業を行わない回送線として整備されました。博多駅で終点となった東海道・山陽新幹線の列車は、お客さんをすべて降ろした後、この博多総合車両所へと回送され、車両の整備を受けるという流れです。

博多駅から博多総合車両所までの9.2kmの区間は、回送とはいえ新幹線の線路もあり新幹線の車両が走っていながら、旅客営業は行っていなかったというわけです。それを見た地元住民が「回送する新幹線にのせて旅客営業をしてほしい」とJRにお願いし、博多総合車両所の近くに「博多南駅」という新駅を設置してこの博多~博多南駅間の回送線を旅客化することになったのです。

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博多南駅周辺地図(Googleマップ

博多南駅がある福岡県那珂川市(当時は那珂川町)は福岡市のベッドタウンとして急激に人口が増加していました。しかし当時のこの付近は鉄道がない陸の孤島で、路線バスで西鉄線の大橋駅などまで出てそこから列車へ乗り継ぐか、自家用車を利用するかしかありませんでした。直線距離で10kmもない移動ですが、どちらも所要時間は1時間程度を要し、とても交通の便が悪い場所だったのです。

1990年に「博多南線」として旅客営業を開始するとたちまち多くの人に利用されるようになり、博多駅までの所要時間は10分程度へと大幅に短縮。福岡市内への利便性が飛躍的に向上しました。

2011年には九州新幹線の博多~新八代駅間が開業することになります。九州新幹線の高架は博多南駅のすぐ脇も通るようになり、博多南線博多駅を出ると博多南駅到着直前まで九州新幹線と線路を共有するようになりました。

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博多南駅改札口

山陽新幹線の延長上にあることから博多南線の運行はJR西日本でしたが、「九州内の駅はJR九州が管理する」という国鉄分割民営化時の取り決めに基づき、博多南駅の管理はJR九州が行っていました。しかし2010年以降は駅の管理も含めてJR西日本が行っています。

改札口には自動改札機も設置されていますが、新幹線の駅には必ずある「発車標」が設置されていません。その代わり改札口の横にアナログなプラカードで次の列車の発車時刻が掲げられています。博多南駅を発車する列車は1日30本弱程度とそこまで多くなく、日中はおおむね1時間に1本程度なので、これで事足りるということでしょう。

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博多南駅の駅舎は結構きれいめ

駅の外に出てみると、なかなか立派な駅舎でした。駅舎というか駅ビルですかね。駅前にはバスロータリーも整備され、しっかりとターミナル駅的な様相を呈しています。

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何系のイスだろう?

駅ビルの1階には、新幹線のイスらしきものが置いてありました。既に引退した何系かの新幹線のグリーン車のイスっぽい気がしますが、何系でしょうか…? ちょっと私にはわかりませんでした。

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古くからの駅入り口はこっちかな

駅周辺をしばらくぶらぶらしながら、そろそろ時間も時間なので博多駅へと戻ることにします。帰りの列車は博多南駅17:17発の博多南線756列車。何かこんな言い方をすると戦前の長距離列車や海外の列車のような雰囲気ですが、わずか8分間の乗車です(笑)。

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本日2回目のレールスター

ホームに入ると、入線していたのは700系レールスター。図らずも本日2度目の乗車となりました。前回の記事でもご紹介した通り、先ほどは個室に乗っていましたが、今度は普通車自由席での移動となります。博多南線内でも個室は締切扱いとなり利用できません。

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ロゴかっこいい

「Rail Star」のロゴは博多南駅でも映えます。

方向幕には「博多」という表示ですが、この列車は博多駅到着後、そのまま〔こだま756号〕岡山行となります。博多南線山陽新幹線を通しで乗車することも可能だと思います。

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前方には個室も

今回は先頭車両8号車に乗車し、17:17に定刻通り博多南駅を出発。改札口から近い号車なのでそこそこ乗車率は高いですが、この車両は2+2列で、山陽新幹線内では指定席として運用されるのでとても快適です。また車両の前方には普通個室のあるゾーンが見えています。窓枠の上に空調設備があるので、かつてこの車両は喫煙車両として運用されていたのかもしれません。

快適な車内でくつろいでいると、17:25に博多駅へと到着です。300円で乗れる新幹線の旅は本当にあっという間。急いで荷物をまとめ、下車します。

こだま756号の場合、博多駅での停車時間はわずか2分間しかないため、急いで降りないとあっという間に小倉方面へ連れていかれることになります。

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無事帰還

無事、博多駅へと戻ってくることができました。

ということで今回は博多南線のご紹介でしたが、いかがだったでしょうか!

博多南線は手軽に乗れて面白い発見もある路線ですので、福岡へ行かれた際は是非チェックしてみてください~!

現在はダイヤ改正により、訪問当時と大きくダイヤが異なるようですので、みなさんも訪問される際は最新の情報にご注意ください。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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