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[6]高知~高松を移動! 特急しまんと号でなくても便利な乗り継ぎルートがあった【2024四国周遊夏旅】

 

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2024年8月12日(月)

観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」にて、16時08分頃に終点の高知駅へ到着。ここからさらに特急へ乗り継ぎ、本日は香川県の高松を目指します。

かつて本州~四国間が宇高航路で結ばれていた時代、四国の玄関口はまさに高松駅でした。現在は岡山高知駅間を結び本四連絡を行う特急〔南風〕も、1988年の瀬戸大橋開業以前までは高松高知駅間を結んでいたほどです。

現在、高松~高知駅間を直通で結ぶ列車としては特急〔しまんとが1日4往復運行されています。しかし運行時間帯は朝夕に限られており、かつ2025年3月のダイヤ改正で4往復→2往復へ減便も予定されているという状況。宇高航路なき今の時代、同区間を直通で結ぶ需要はかつてほど大きくはないようです。

しかし、私は今ここ高知から高松に行きたい。何せ本日の宿泊地が高松市内なのです。

日中のこの時間帯に特急〔しまんと〕の運行はありませんが、何とかして高松へたどりつきたいと思っています。

ではどうすればよいか…というと、とりあえず高知駅からは特急〔南風〕に乗車すればよいのです。今回は高知16時13分発の特急〔南風22号〕岡山行に乗車します。

この日は朝方に土讃線内で倒木が発生し、一日中ダイヤが乱れた状態となっていました。本来であれば下り〔南風11号〕として15時39分に到着するはずのこの車両も、約36分遅れで16時15分頃に入線。この時点で既に〔南風22号〕の発車時刻を過ぎています。

折り返しのための準備が大急ぎで進められ、ドアが開くと大勢の乗客が車内へ。

通常であれば特急〔南風〕は3~4両ほどのことが多いですが、本日はお盆とあって指定席車両を増結。高知駅を発車する時点で5両編成となっており、このうち自由席は5号車の1両のみです。

16時22分頃、列車は9分遅れで高知駅を発車。自由席車両は満席近く、通路側の一部に空席を残すのみとなっています。

高知を出ると、この列車は途中後免、土佐山田大歩危阿波池田、琴平、善通寺多度津、丸亀、宇多津、児島、終点岡山の順に停車します。宇多津~児島駅間で瀬戸大橋を渡り、四国から本州へ入ることになります。

後免駅土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線との分岐駅。まるで謝っているような駅名のユニークさで有名です。

土佐山田駅付近までが高知市近郊の平野部となっており、高知方面からの普通列車は多くがこの駅止まりとなります。土讃線は単線のため、途中駅にて上下列車の行き違いが必要で、ここ土佐山田では下りの特急〔南風11号〕と行き違いました。

土佐山田を出て、列車は四国山地を南北に貫く山岳区間へと入ります。土佐山田琴平駅間では普通列車の本数が極めて少なく、線形もあまり良くないのが特徴です。現在乗車中の2700系特急気動車は2019年にデビューした新しい車両で、それまでと比べると乗り心地はだいぶ良くなっていると感じます。全席にコンセントを完備していますが、こういった厳しい自然環境の中もあってかフリーWi-Fiはあまりあてにならないというのが正直なところです。

しかしそれでも吉野川沿いの渓谷美は大変に美しく、特に有名なのは徳島県内を走行中に広がる大歩危小歩危です。スマホを満足に使えずとも、景色を眺めていればあっという間に山越えしてしまいます。

阿波池田駅は(実質的に)徳島線との分岐駅。まだ山間部の途中ですが、ここから真東に進むように徳島方面へ線路が繋がっています。

なお列車の遅延はこの時点で定刻+10分ほど。単線のため遅延回復が難しく、この遅延がさらに拡大すると岡山駅で所定の新幹線に乗り換えられずさらに面倒なことにもなりかねません。

香川県に入り、琴平付近からはようやく再び車窓が開けてきます。讃岐平野に入り、この先は電化区間となります。

前方に見えてきた大きなターミナル駅多度津駅土讃線はここで終わり、ここからは予讃線へと入ります。

多度津へは所定17時54分着予定のところ、8分ほど遅れて18時03分頃に到着。松山方面へ接続する特急はいずれにせよ18時26分発〔しおかぜ21号〕ですので、幸い大きな問題はなさそうです。

多度津を出ると再び高架となり、都会的な雰囲気の車窓が広がります。さてこのまま乗車し続けると瀬戸大橋を渡り四国から出てしまいますが、果たして…?

まもなく列車は宇多津駅に到着。こちらでは徳島から高松を経由してやってきた特急〔うずしお22号〕岡山行が停車しており、連結作業を行います。余談ですがこの「岡山行」のうずしお号は2025年3月のダイヤ改正で廃止となってしまう行先です。

所定18時07分着予定のところ、7分ほど遅れて18時14分頃に宇多津駅へ到着。この時点で〔うずしお22号〕との連結作業は完了しています。

やはり乗っていた特急は岡山行…ですから、四国島内最後の停車駅であるここ宇多津で下車しなければなりません。しかしその下段、見てみると「快速サンポート南風リレー号」の文字が!

そう、瀬戸大橋開通後も引き続き高松方面への移動の需要に応えるべく、特急〔南風〕から接続するダイヤにて快速列車が運行されています。いっちょ前に列車名が付与されていますが、あいにく有料座席はありません。

宇多津駅では岡山行の特急と高松行の快速が並びました。ただしこれは所定ダイヤ上では起こり得ず、岡山行の特急が発車した後に高松行の快速が入線するという順序になっているようです。

多度津・丸亀・宇多津の3駅は、上りの場合特急〔南風〕に続行して快速〔サンポート南風リレー号〕が運行されるようになっていますので、乗り換えは必ずしも宇多津駅である必要はなく、快速に着席できる可能性を上げたい場合は早い段階の多度津で乗り換えるというのも手です。快速〔サンポート南風リレー号〕は観音寺や伊予西条などを始発として運転される場合が多いですが、宇多津の一つ先の坂出までは各駅に停車するため、快速運転を行うのは坂出~高松駅間のみです。

快速〔サンポート南風リレー号〕は定刻よりも4分ほど遅れて、宇多津を18時15分頃に発車。車内はかなり混雑しており、本州方面へと続く瀬戸大橋のデルタ線を見ることはできませんでしたが、別名”讃岐富士”の愛称で知られる飯野山の眺望を楽しみました。

この坂出~高松駅間の途中停車駅、多くの場合は端岡のみなのですが、たまたま私が乗ったこの列車は鴨川、国分、端岡、鬼無と4駅も停車するタイプでした。通過駅の方が少なく、正直なところ所要時間も普通列車とさほど変わりません。

その端岡では、観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の回送と遭遇。土讃線を走る観光列車で、いつか乗車してみたいと思う列車の一つです。

高松の手前にはJR四国高松運転所があり、広大な鉄道用地が広がっています。次第に日も傾いてきました。

18時43分頃、列車は定刻よりも5分ほど遅れて終点の高松駅に到着!

高知からここまで、2時間30分かからずに移動することができました。

高松駅前は何やらお祭り状態。広場に屋台がたくさん出ていました。

その屋台を横目に、せっかく高松へ来たのでうどんをすするべく駅前のめりけんやへ。

過去にも何度か利用したことのあるお店です。

冷やしぶっかけうどん(大)(480円)に、とり天(190円)とちくわ天(130円)をチョイスし合計800円。冷やしうどんには夏らしく、さわやかなすだちがのっています。

駅前で手軽に立ち寄ることができ、本格的なコシのある讃岐うどんを堪能できるので皆様も是非お立ち寄りください!

 

今回はここまで。次回は徳島方面へ向かいます!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。