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[3]便利な特急「宇和海」で宇和島へ! 美味しいお寿司を食べる【2024四国周遊夏旅】

 

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2024年8月11日(日)

地上駅として最後の夏を迎えたJR松山駅より、移動を再開。続いて乗車するのは松山16時30分発の特急〔宇和海21号〕宇和島です。

特急〔宇和海〕は1990年に運行を開始した列車で、全列車の運行区間が松山~宇和島駅間で完結しています。概ね1時間に1本、松山駅にて特急〔しおかぜ・いしづち〕と接続するダイヤとなっており、利用しやすいのが特徴です。

区間にはかつて特急〔しおかぜ・いしづち〕が岡山・高松方面から直通運転していましたが、2016年のダイヤ改正をもって最後の1往復の乗り入れが終了し、特急の運行系統は松山駅にて完全に系統分離されています。特急〔宇和海〕に使用されるのは2000系気動車で、3両編成での運行です。

松山駅での〔宇和海〕の折り返し作業はたいてい慌ただしいことが多いようで、私が乗車する〔宇和海21号〕は所定松山16時19分到着予定の〔宇和海20号〕からの折り返しとなっています。時刻通りであれば11分での折り返しですが、特にこの日はお盆の最繁忙期につきなかなか定時での到着が難しく、短い時間の中で清掃を行い折り返しの発車準備が行われるため、乗車開始は発車の1~2分前となることが多いようです。

バタバタしながらも無事に乗客全員が乗り込み、列車は時刻通り16時30分に松山駅を発車。車窓右手には使用開始目前の高架橋が見えます。

列車は宇和島寄りから順に1~3号車。松山駅での乗り換えの利便性を図り、指定席は最後部の3号車に設けられています。高架化後は縦列停車ではなく対面乗り換えのため、〔宇和海〕は指定席が1号車側に変更されたようです。

しかしあくまでも自由席が主体の列車なので、今回私が使用している「若者限定四国フリーきっぷ」との相性は抜群。最繁忙期ですが満席とまではいかず、通路側ならまだそこそこ空席もあるようでした。

途中停車駅は伊予市、内子、伊予大洲八幡浜卯之町伊予吉田です。運行区間は96.9kmありますが、このうち電化されているのは松山~伊予市駅間(11.6km)のみのため、〔宇和海〕は全列車が気動車で運行されます。

伊予市の次の向井原を通過すると、線路は二手に分かれます。進行方向右側が旧線ルート、左側が新線ルートとなります。

下灘・伊予長浜を経由する海側ルートは、1935年に全通。かつて優等列車の行き交った旧線ルートです。そしてこれとは別に五郎~内子駅間を結ぶ盲腸線として「内子線」が戦前に開業しており、五郎駅を分岐駅として二手に分かれる線形でした。

戦後、1986年に予讃線の支線として向井原~内子駅間および新谷~伊予大洲駅間が開業し、これにともなって内子駅は終着駅から途中駅へと姿を変え、内子線優等列車の運行ルートへ組み込まれました。

内子駅は新線開業に合わせ、1986年に現在の位置へと移転の上で高架化。乗降はかなり多く、ここで松山行の特急〔宇和海22号〕と行き違いも行われます。

伊予大洲駅を出ると、車窓には一瞬だけですが大洲城が見えます。大洲市は「伊予の小京都」としても人気の高い観光地で、今回の旅でも余裕があれば立ち寄りたいと思っていたものの松山市内観光に時間を使ってしまったため見送ります。

特急〔宇和海〕の車窓から「宇和海」を見ることのできるチャンスは実はそう多くないのですが、卯之町伊予吉田駅間等で車窓右手をじっくり見ていると一瞬だけ海が見える区間があります。時間帯によっては綺麗な夕陽も望めそうです。

17時51分、列車はほぼ時刻通り終点の宇和島に到着。特急は駅舎に最も近い1番線ホームへと入線します。

まだ外は明るいですが、本日の移動はここまで。

宇和島駅には予讃線のほか予土線が乗り入れますが、どちらもこの宇和島駅を始発・終着としているためこの先へと続く線路はありません。

本日の宿は「宇和島第一ホテル」。宇和島駅から650mほどのところにあり、古さを感じつつも必要な設備はいろいろと揃っています。朝食付でお値段7,300円でした。

夕食は宇和島駅近くのスーパーマーケットにて購入した海鮮です!

握りずし10貫セットは通常1,490円のところ半額の745円でゲット。またサバフライ・カンパチフライはどちらも170円程度でリーズナブルでした。白いお惣菜は「丸寿司」と呼ばれるこの地域の郷土料理で、おからをきびなごで巻いておりお米は使用していません。総額1,400円ほどでお腹いっぱいになりました!

 

明日は高知方面へ移動していきますが、その様子はまた次回ご紹介します。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。